two-set-down新章

two-set-down新章

スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

【week preview】2018week14ドロー解説(デ杯QF、ゾーン2Rプレビュー)

こんばんは。

今週はデビスカップ第2タイが開かれます。レギュラーツアーはお休みです。
第2タイではQF4試合と各大陸ゾーングループの試合が行われます。

 

左がホーム、数字はシード番号です。

[8]イタリア×[1]フランス(ジェノバ、クレー)

イタリア
フォニーニ
ロレンツィ
セッピ
Berrettini
ボレリ

フランス
プイユ
マナリノ
エルベール
シャルディー
マウー

R1セッピ×プイユ
R2フォニーニ×シャルディー
R3ボレリ/ロレンツィ×エルベール/マウー
R4フォニーニ×プイユ
R5セッピ×シャルディー

 

日本に勝利したイタリアが今度はホームで昨年王者のフランスを迎え入れます。
フランスはメンバー選びに難航。ツォンガが手術で離脱、ガスケモンフィスも不調とあり、かつてのフランス 4銃士(これに加えてシモン)が一人もメンバー入りしない事態となりました。
正直2番手がシャルディーというのはかなり寂しい。なぜマナリノがメンバーにいるのに出れないのでしょうか…(どちらかというと前回マナリノは強制召集されたり結構デ杯に関してはかわいそうな立ち位置…)

世界史的に見ても因縁の深い両国の対戦成績はなんと5勝5敗。
日本戦同様にフォニーニが奮起すればイタリアのアップセットも十分にあり得ます。
第3ラバーでフォニーニ3連投を決断するのか。初日の結果がカギです。正直五分という印象です。

 

 

スペイン×ドイツ(バレンシア、クレー)

スペイン
ナダル
バウティスタ=アグー
カレノ=ブスタ→M・ロペスに変更
F・ロペス
フェレール

ドイツ
A・ズベレフ
コールシュライバー
シュトルフ
Marterer
Puetz

R1フェレール×ズベレフ
R2ナダル×コールシュライバー
R3ロペス/ロペス×Puetz/シュトルフ
R4ナダル×ズベレフ
R5フェレール×コールシュライバー

スペインにこの男が帰ってきました。ラファエル・ナダルです。

ナダルは昨シーズン終盤からけがと隣り合わせの状態。春のMSを飛ばして庭のクレーシーズンに備えてきました。
しかし、いきなりデ杯の5セットマッチ、しかも強敵ドイツとかなり厳しいマッチアップです。ナダルの今期クレーシーズンを占うには少し刺激の強い2試合になります。
ズベレフも復帰戦のナダル相手とはいえ気合十分でしょう。かつてIWマスターズであと一歩まで追い詰めながら敗戦。全豪でも惜しいところまで行きました。しかし未だ未勝利。公式ツアーではないとはいえ初勝利に向けて全力で臨むはずです。

ズベレフの不安はサーフェスチェンジか。直前までマイアミに残っていた影響がどう出るか。クレーでしっかりやれるフェレール、コールシュライバーもそれぞれ脇をカバーし、非常に渋いカードが続きます。今年のデ杯でも屈指の好カードと言っていいでしょう。
ダブルスの分だけややスペイン有利か。最後まで分からない熱戦に期待したいです。

 

 

[4]クロアチア×カザフスタン(ヴァラジュディン、インドアクレー)

クロアチア
チリッチ
チョリッチ
Galovic
ドディグ
メクティッチ

カザフスタン
ククシュキン
ポプコ
ネドベジョフ
Yevseyev
Khabibulin

R1チリッチ×ポプコ
R2チョリッチ×ククシュキン
R3ドディグ/メクティッチ×Khabibulin/ネドベジョフ
R4チリッチ×ククシュキン
R5チョリッチ×ポプコ

 

クロアチアはエースのチリッチが比較的クレーを苦手にしていますが、それよりもカザフスタンにクレーコーターがいないことを考慮してクレーを選択しました。
チョリッチが力をつけてきたことで、クロアチアも一気に優勝に手が届くチームになってきました。

カザフスタンは正直相手がスイスでなければ敗退していた可能性が極めて高いため、特別な補正がかかるカザフスタンホームでもないことから番狂わせは起きないでしょう。

 

 

アメリカ×[2]ベルギー(ナッシュビル、インドアハード)

アメリカ
ソック
クエリー
イズナー
ハリソン
ジョンソン

ベルギー
ベメルマンス
De loore
Vliegen
Gille

R1イズナー×De Loore
R2クエリー×ベメルマンス
R3ハリソン/ソック×Gille/Vliegen
R4イズナー×ベメルマンス
R5クエリー×De Loore

 

昨年準優勝のベルギーはエースのゴファンを欠き、非常に厳しいです。
アメリカはマイアミ優勝のイズナーを使ってきました。
疲労が心配ですが、実力を発揮すればアメリカに隙はないでしょう。

 

 

そして日本のテニスファンが注目したいカードがもう2つあります。
日本のデ杯入れ替え戦シードがかかっている重要な2試合です。

ITFチームランキング試算の方で解説しますが、現在日本のシード位置は入れ替え戦出場国の中で暫定6番目。しかし、アルゼンチンとチリの勝者は必ず日本の上に行くため7番手。これ以外に日本を上回れる可能性があるのはブラジルとチェコの2ヶ国です。

今の日本チームの実力なら入れ替え戦ノーシードでも勝てるのでは?という質問ですが、錦織の調子がどこまで戻るか不明なうえに単純に出ない選択肢もある上、入れ替え戦ノーシードの場合対戦可能性があるのが

オーストラリア(キリオス、トンプソン、ミルマン、コキナキス、ピアース)
イギリス(アンディ?ジェイミー、エドムンド)
セルビアジョコビッチ?クライノビッチ、トロイツキ)
カナダ(ラオニッチ、シャポバロフ、オージェ=アリアシム、ネスター)
こういった国です。もちろんフェデラーもワウリンカも出るわけないスイスや、格落ち感の否めないハンガリーなどもいるのですが、私の長年の勘から言うとノーシードになった場合上の4ヶ国を引きます。野生の勘です。

実際日本はかなりデ杯のドロー運が悪いです(その分ホーム率は高いが、実は今回ノーシードになりそうなのは、ずっとホームでの試合が続きアウェーボーナスがなかったのが原因の一つ)。嫌な予感しかしません。盛岡でドミニカとブラジルの試合を実況したほどです。このいろんな条件をくぐり抜けて悪い方向に行きそうな嫌な予感しかしていません。

 

というわけで対象の2試合です。

コロンビア×ブラジル(バランキージャ、ハード

コロンビア
ガラン
ヒラルド
A・ゴンザレス
カバル
ファラー

ブラジル
モンテイロ
クレザー
SORGI
メロ
デモリナー

R1ヒラルド×モンテイロ
R2GALAN×クレザー
R3カバル/ファラー×デモリナー/メロ
R4GALAN×モンテイロ
R5ヒラルド×クレザー

 

コロンビアは悲願の初のワールドグループ進出に向けて宿敵ブラジルとの対戦です。実はこのカード、ブラジルが過去8勝0敗としています。
しかし今回コロンビアは秘策を打ってきました。なんとホームで迎えるこの試合でハードコートを選択しました。
今回のコロンビアメンバーはもちろんクレー得意ですが、ヒラルドもゴンザレスもハードコートを苦にしないタイプの選手。対してブラジルはすべてクレーコーターです。
今回に限り、ハードコートは大きくコロンビアにとって地の利を生かす形になります。
さらにこのタイミングでコロンビアにかつてのトップ30、サンティアゴ・ヒラルドが帰ってきました。

ヒラルドは全米後試合に出ていませんでしたが、マイアミの予選から復帰。まだ未勝利ですが、ブラジルのメンバー相手なら十分にチャンスがあります。

一方ブラジルは2月に続いて大幅に格落ちのメンバー。今回はデ杯にも出れるはずのベルッチ、ドゥトラ・シルバ、ブルーノ・ソアレスなどがメンバーから外れています。

それでもダブルスにはマルセル・メロとダブルス専門のデモリナーが入ってきました。
カギはこのダブルスでしょう。コロンビアはシングルス3勝がなかなか難しい状況。今期ここまで好調のカバル/ファラーがコロンビアに勝利をもたらし、2-1でシングルスに回すことが条件になってくるでしょうか。

 

チェコ×イスラエル(オストラバ、クレー)

チェコ
ベセリ
パブラセク
SAFRANEK
ロソル
JEBAVY

イスラエル
セラ
LESHEM
OLIEL
エルリッチ

R1ベセリ×LESHEM
R2パブラセク×セラ
R3JEBAVY/ロソル×エルリッチ/OLIEL
R4ベセリ×セラ
R5パブラセク×LESHEM

 

チェコイスラエル両エースのプレーが勝負を左右しそうです。
イスラエルはダブルス専門のエルリッチがいてわずかに有利です。
まずはベセリ以外の3勝を取りに行くプランになると思いますが2番手が不安定。最終ラバーに回したくないと考えると、やはり第4ラバーでエース対決に勝つことが必要になってきます。

なおゾーングループ1は今回から3セットマッチ。また、2日目に第3ラバー~第5ラバーまで一気にやってしまいます。おそらくダブルスとシングルス同時に出ることはできると思いますが、極限状態のプレッシャーの中2日で3試合をこなすのはいくら3セットマッチとはいえかなり疲れます。この辺りどのような作戦を取ってくるのか注目です。


来年からデ杯の形式が変わる可能性が示唆されています。ゾーングループから上がる規定が変わる可能性もあり不透明なので、日本は絶対にワールドグループから落ちてはいけません!!!

あと入れ替え戦に向けての応援のいい予行演習になると思います。
ホームになるかはわかりませんが、ホームならこれくらい盛り上がっていいという指標になります。
散々盛岡で声出そうと言っていた理由がわかるはずです。
※といってもDAZNでしか中継されないと聞いてますが…

 

最後に日本と対戦可能性のある国ということでゾーングループ1の8試合とすでに決まっている入れ替え戦出場国を並べて終わります。

ワールドグループ敗退組
イギリス
オーストラリア
スイス
セルビア
カナダ
日本
オランダ
ハンガリー

ゾーングループ1 2回戦
コロンビア×ブラジル
アルゼンチン×チリ
中国×インド
パキスタン×ウズベキスタン
チェコ×イスラエル
スウェーデン×ポルトガル
スロバキア×ボスニア・ヘルツェゴビナ
ロシア×オーストリア

デ杯チームランキング試算(2018tie2)

こんばんは。
続いての2本目は世界初(?)、実際に次の2nd tieが終了した後のランキング試算と、入れ替え戦シード国の見極めです。 


さて、前回の記事で説明しましたが、ランキングボーナスについてはブラックボックス要素が多すぎでした。今回試算にあたって、毎年のドロー表のシード番号と、ここ7年間のデ杯成績をすべてまとめたうえで推察のランキングを導き出し、さらに実際のポイントとのずれから誤差修正をパズルゲームのように当てはめた結果、上位23ヶ国をなんとかすべて合わせることができました。

ランキングボーナスがないか、あってもランキングボーナスのポイントがはっきりしている国が多く、その国に関しては小数点まで含めて誤差なしで試算できるものと思っています。例えばセルビア、アメリカ、日本などがこれにあたります。

しかしベルギーなど一部の国については、ランキングボーナスが5回以上あると推定され、なぜこのポイントになるのかあまり理解できないままポイントだけを合わせてとりあえず完成させました。
そのため、およそ50ポイント以内の誤差が発生する恐れがあります。そのことを先にお断りしておきます。約1年程度この誤差の解消に時間がかかります(失効の減り具合を見て誤差修正を行うためです)。
なので、「TSDが面白いことをしている!」と広めていただくのは大いに構わないのですが、寸分違わず合っているかと言われると「8~9割はあっているが、細かいミスは仕方なく出ているかもしれない」と答えざるを得ないのが現状です。そのことを理解したうえで見ていただければと思います。

さて、2月時点でのランキングはこうなっています。

rank move nation point
1   フランス 29968.75
2   アルゼンチン 21076.25
3   ベルギー 20545.00
4   イギリス 17188.75
5   クロアチア 14045.63
6   オーストラリア 9212.50
7   スイス 7506.25
8   セルビア 7312.50
9   イタリア 7138.75
10   アメリカ 6321.88
11   スペイン 5749.38
12   ドイツ 5218.75
13   カザフスタン 4293.75
14   チェコ 3125.00
15   カナダ 2500.00
16   オランダ 2475.00
17   日本 2375.00
18   ブラジル 2160.00
19   ハンガリー 2113.13
20   ロシア 1985.00
21   インド 1912.50
22   コロンビア 1825.00
23   チリ 1715.00

今回の失効では、2017 2nd tieの最終基礎点が100%→75%、2016 2nd tieの最終基礎点が75%→50%、2015 2nd tieの最終基礎点が50%→25%、2014 2nd tieの最終基礎点が25%→0%となります。

失効後のポイントと、勝った場合のポイントはそれぞれこうなります。
デ杯ではポイントが入るか/入らないかの2択のため、ATPランキング試算と異なった表示方法で示します。

rank move nation point next this tie
1 0 フランス 26662.50 31662.50 WGQF ITA A
2 0 アルゼンチン 18803.75 19403.75 Z12R CHI H
3 0 ベルギー 18526.25 23526.25 WGQF USA A
4 0 イギリス 14916.25 14916.25     
5 0 クロアチア 12592.50 16592.50 WGQF KAZ H
6 0 オーストラリア 7212.50 7212.50     
7 0 スイス 6487.50 6487.50     
8 2 アメリカ 6321.88 10411.88 WGQF BER H
9 -1 セルビア 6312.50 6312.50     
10 -1 イタリア 6138.75 10238.75 WGQF FRA H
11 0 スペイン 5561.88 9561.88 WGQF GER H
12 0 ドイツ 5218.75 10281.25 WGQF ESP A
13 0 カザフスタン 4143.75 9237.50 WGQF CRO A
14 1 カナダ 2500.00 2500.00     
15 2 日本 2375.00 2375.00     
16 0 オランダ 2100.00 2100.00     
17 2 ハンガリー 2069.38 2069.38     
18 -4 チェコ 1875.00 2475.00 Z12R ISR H
19 1 ロシア 1656.25 2256.25 Z12R AUT H
20 -2 ブラジル 1635.00 2385.00 Z12R COL A
21 2 チリ 1515.00 2390.00 Z12R ARG A
22 0 コロンビア 1337.50 1977.50 Z12R BRA H
23 -2 インド 1237.50 1987.50 Z12R CHN A 

なお今回は時間がなかったため(データの打ち込み量が膨大!!!)、ゾーン1に所属している国の試算はシード権にかかりそうなチリまでにしました。申し訳ないです。(個人でやるには正直限界)

なので、22位から向こうはスロバキアとかほかの国になるかもしれません。
表の一番右は今回のタイでの対戦グレード、対戦国(便宜上3文字表記)、ホーム/アウェーを示しています。

 

入れ替え戦シード権争い

(アルゼンチン)
イギリス
オーストラリア
スイス
セルビア
カナダ
チェコ
(ブラジル)
(チリ)
日本
(ロシア)
オランダ
ハンガリー

かっこ書きはゾーングループの勝利で入ってくる国です。

イギリスからカナダまでの5か国はシード確定です。
また、アルゼンチンとチリの勝者もシード確定です。

チェコは勝てばシード確定、ブラジルも勝てばシード確定です。
日本は前述の条件、チェコブラジルが同時に敗れた場合のみロシアとオランダにチャンスがありますが、確率は極めて低いでしょう。

色々と中途半端なところもあります。こうしたほうが見やすい、わかりやすいという意見を随時募集していますので遠慮なくコメント欄などで書いていってください。

デ杯チームランキングの計算方法について

こんばんは。
今日の記事は(確認している限りでは)世界で私しかしていない超マニアックな内容です。
しかしこういう記事を常に書きたいというのが本心です。
Number著者デビューという華々しい幕開けとなった今年ですが、複数の仕事を並行しながらの作業が続きなかなかこちらのブログに時間を割くことができませんでした。忸怩たる思いでした。
ですが、今日の記事は自信をもって提供する「twosetdownらしい」記事です。

内容はランキング試算ですが、ATPでもWTAでもなく、ITFのランキング試算です。そう、長らく誰も手を付けていなかったデ杯チームランキング試算です。


というわけで早速試算に移る前に、意外と知られていないデ杯チームランキングについてのフォーマットについてここで説明します。

デ杯チームランキングは過去4年間のデ杯での成績に基づいて作成され、デビスカップのシード付けに使われます。
各タイ(タイは試合のこと)が行われるごとにランキングは更新されています。
サッカーの国際親善試合週のように、デ杯は基本一斉開催のため、それに合わせて年4回大きくランキングが動きます。

デ杯のシード付けですが、原則ドロー抽選時のランキングを使うため
・翌年のWG/ゾーングループの抽選
・WG入れ替え戦の抽選
時のランキングが使われます。具体的に、前者は9月のタイ(WG準決勝、入れ替え戦)終了後のランキング、後者は4月のタイ(WGQF、ゾーングループ2回戦)終了時のランキングが使われます。
※4月のタイはATPのカレンダー次第ではウィンブルドンのあとになることもあります

各タイごとに勝利した場合のみ、その勝利したラウンドに応じたポイントが入ります。これを「基礎点」とします。
たとえ第5ラバーのファイナルセットまで行っても、敗れればその時点で基礎点0ポイントとなります。

各ラウンドごとの基礎点ですが、一部を抜粋すると
ワールドグループ決勝    8000p
ワールドグループ準決勝   6000p
ワールドグループ準々決勝  4000p
ワールドグループ1回戦   2000p
ワールドグループ入れ替え戦 1000p
となります。

後述しますが、この基礎点にボーナスポイントを加えたものがそのタイで獲得したポイントになります。獲得したポイントは、1年ごとに25%ずつ失効していきます。4年間で0ポイントとなります。
1年ごとにと書いていますが、ATPランキングのように正確に52週間ではなく、同じグレードの試合が行われたときに失効します。
例えば、今年の4月に行われたQFのポイントは、もし来年QFが7月に行われるなら15か月間維持されるということを意味しています。

そこで、ここから分かりやすいようにデ杯を4つのタイに分類します。
1st tie (ワールドグループ1回戦、ゾーングループ1回戦)
2nd tie(ワールドグループ準々決勝、ゾーングループ2回戦)
3rd tie(ワールドグループ準決勝、ワールドグループ入れ替え戦、ゾーングループ3回戦、プレーオフ
4th tie(ワールドグループ決勝、ゾーングループプレーオフ

2018年2月の1st tieが終わった後のポイントは
2018 1st、2017 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの100%
2017 1st、2016 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの75%
2016 1st、2015 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの50%
2015 1st、2014 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの25%
が加算対象になります。

さらにここからがITFチームランキングの難しいところです。
ITFチームランキングがこちらになりますが、謎の小数点以下のポイントがあります。

Davis Cup - Rankings

これは、ボーナスポイントの加算+毎年25%ごとの失効により、割り切れずに小数点以下のポイントが発生するケースがあるからです。

ボーナスポイントには2つの種類があります。

 

①ランキングボーナス
ゾーングループ2以上のグレードで勝ったタイの相手のランキングが自分を上回る場合、相手のランキングに応じてボーナスポイントが発生するというものです。
1~2位  100p
3~4位   90p
5~8位   75p
9~16位  50p
17~32位 40p
33~64位 20p

例えば64位の国が63位の国に勝ったら20ポイントもらえるのに、2位の国が3位に勝っても0ポイントというなんともがばがばなルールです…

②アウェーボーナス
グレードに関わらず、勝ったタイの開催地が敵国であれば、アウェーという難しい環境で勝利した特典としてボーナスポイントが付きます。
これは、基礎点と①を加えたポイントの25%となります。

つまり、各タイで獲得するポイントは
ホーム…基礎点+①
アウェー…(基礎点+①)×1.25
となります。これを「最終基礎点」と呼びます。この最終基礎点が1年ごとに25%失効していき、それを合算したものが最終的なポイントになります。

分からなさすぎるので例えば日本の例を見てみましょう。現在の日本は2375pです。
勝ったタイを列挙すると
2017 3rd 入れ替え戦 ブラジル ホーム
2016 3rd 入れ替え戦 ウクライナ ホーム
2015 3rd 入れ替え戦 コロンビア アウェー

なんとたったの3つです。
まずブラジル戦はランキングボーナスなし、ホーム、100%加算なので (1000+0)×1×1=1000p
次にウクライナ戦はランキングボーナスなし、ホーム、75%加算なので (1000+0)×1×0.75=750p
最後にコロンビア戦はランキングボーナスなし、アウェー、50%加算なので (1000+0)×1.25×0.5=625p
したがって1000+750+625=2375pとなります。
簡単ですね

簡単じゃないから困るんですよね…
これにランキングボーナスが加わり、そしてそれを検証する方法がない(チームランキングはATPランキングのようにバックナンバーで遡れず、いつ何ポイント入ったかを厳密に確認する方法は一切ないITF許さない)ため、この作業は困難を極めました。

この場を借りて再度お詫びしますが、チリのポイントの件が二転三転したのはこの複雑怪奇なシステムのせいで計算をたびたび間違えたからです。大変お騒がせしました。プログラムを作ったのでもう再発はないと思いますが、今後も情報の発表には十分に気を付けます。

次の記事では実際に試算をしていきたいと思います。

 

良薬(辛勝)は口に苦し(2018マイアミ2R)

3/23 現地15:00~(日本時間翌日4:00~)

Masters 1000 Miami Open

2R

[26]Kei Nishikori 7-6(4) 4-6 6-3 John Millman

 

 

負けていてもおかしくない。

わずかな差をものにしました。

 

この大会が始まるまでの復帰からの結果を見ると

ニューポートCH…ノビコフに初戦負け

ダラスCH…ノビコフに雪辱を果たし、尻上がりに調子を上げて優勝

ニューヨーク…アンダーソンに惜敗ベスト4

 

ここまでは順調でした。内容もよくなっていき、私も楽観的なコメントを出していました。

しかし問題はアカプルコでした。ここで体調を崩しシャポバロフに敗れ、IWを欠場。そして迎えたマイアミ。

錦織のテニスはどうなっているのか?この流れだけ見るとまた勝って行けそうですが、まだトップ100との対戦は4回。72位のドンスコイ、91位のアルボットに勝ち、11位のアンダーソンと45位のシャポバロフに敗れています。

ちょうど50位がラインになっており、ここより下の選手には最初のノビコフ戦以外すべて勝利、それより上は2戦2敗となっています。

今後は一つこのラインをターゲットにしていきたいと思っていた矢先のこのマイアミでした。

実は初戦はGojowczykが上がってくると思っていたのですが、このGojowczykがちょうど50位。一つの試金石になるゲームかなと思っていましたが上がってきたのはミルマン。

ミルマン、京都CHで優勝し、全豪でも2回戦進出。今期ここまで好調です。Gojowczykに勝ったのも納得でそのプレーが序盤から出ました。

ミルマン好調の要因はサーブのようです。1stサーブを次々と決め、錦織はなかなかリターンからチャンスをものにできません。

一方リターンゲームでは鋭い攻めが光りました。五輪でも見せたような思い切りのよいフォアハンドが火を噴き、またリターンでミスをしなかったことから多くのチャンスを掴み5-2としました。

しかしここからミルマンが崩れます。まず5-2リターンゲームでのSPを逃すと、SFSで大崩れ。SPを迎えるも落とすと6-5のリターンゲームでもSPを2本逃してタイブレークに行きます。

惜しいポイントも多数ありましたが象徴的だったのは第9ゲーム。それまで80%以上入っていた1stサーブが入らなくなりセカンドサーブへ。DFも絡み、あまりにももったいない落とし方になりました。

実はこれ、リオ五輪の時と全く同じような展開です。

あの時も5-2リードから崩れ、タイブレークも4-0リードからセットを落としました。

そしてタイブレークの展開は違えど、今回も同じ道に進みました。

この段階で錦織のプレーがよくなったわけではありませんでしたが、ミルマンのミスが早くなったことでタイブレークに入った時点で互角。迎えたタイブレークは錦織がいいラリーで3-0とリードします。
痛かったのはミルマンが3ポイント目でチャレンジしなかったこと。チャレンジしていれば錦織のボールはアウトで1-2、ミニキープ数で並んでいました。

その後もプレッシャーをかけ続けた錦織がセット先取。ここまで五輪と同じ展開でした。

 

2セット目もミルマンの猛攻が続き、第1ゲームをいきなりブレークすると、第4ゲームでブレークバックされたもののすぐさま第5ゲームでブレーク。このリードを守り切り第2セットを取ります。

ミルマン視点で書くとこうですが、錦織にとっては痛いミスが続きました。

少しずつプレーのレベルが上がっていたにもかかわらず、先サーブを活かすことができない展開が続きました。第5ゲームもキープしていれば先サーブの恩恵を得てブレークできていたかもしれません。

 

ファイナルセットじりじりする展開でしたが、2セット目中盤以降動きが散漫だった錦織が気合を入れなおしました。我慢比べの様相でしたが振り回しているポイントが多かった錦織に分があったか、ミルマンが耐え切れなくなります。腰に手を抑えるシーンも多く、厳しかったのでしょう。

特筆すべきは第6ゲームのBP。それまでなかなか決まらなかった錦織のフォアで一閃。ミルマンは追うこともできず大事なポイントで錦織に最高のプレーが出ました。

 

結果としては辛勝です。3時間近いゲーム、UEは60本を超え、動きが散漫になったり簡単なミスもたくさん出ました。

ただ負けなかった。ミルマンもいいとは言えませんでしたがこれで50~100位の選手に3連勝。錦織の体調もまだ万全ではないようで、そんな中勝ったということは、もう錦織はATPツアーレベルまでは十分に戻ってきたことを印象付けたのではないかなと思います。

ただ500以上のカテゴリーでもっと勝っていくために今日のようなプレーでは厳しい。上に行けば行くほどミスが命取りになります。

 

まだ対戦が決まったわけではないですが、次の対戦相手はおそらくデルポトロでしょう。
アカプルコ、IWとハードヒットできるサーフェスで2連勝中。そして錦織が初勝利を挙げるまで何度も悔しい思いをしてきたライバルです。

実績ではやや先行されていますが、年も近く、私はラオニッチやディミトロフよりよっぽどデルポトロのほうがライバルだと思っています(あとチリッチも)。

デルポトロに勝った時は手首のけがから復帰中だったため、バック攻めが効きました。しかし今のデルポトロは違います。完全体です。簡単には崩れず、あのフェデラーに実力で土を付けた力を持っています。

勝つことは一般的には非常に難しいでしょうが、アンダーソン戦同様何かを思い出すきっかけになるかもしれないし、多くのことを学べるはずです。

負けて当たり前、こういう試合も2016年のBIG4との対戦以来ではないでしょうか(17全豪はフェデラーが復帰途中だったのでチャンスはあると思っていた)。結果がどう転んでも楽しみです。

 

だからマイアミ運営さん、出勤時間にぶつけないで…

マスターズチャレンジリターンズ2018・マイアミ運営用記事

こんにちは。

IWの反省会がまだできてないですが、マイアミの試合がすぐに迫っております。

すでに予選勝者は出そろっており、予選勝者を反映したドロー予想が可能になっています。

今回からトップにリンクを貼っておきます。

サイトトップ

http://www.tennisdrawchallenge.com/

グループ順位表

http://www.tennisdrawchallenge.com/group/standings/292/atp/bracket/2018-1000

予想ページ直リンク

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/edit

予想期限は今晩24時!!!

あと12時間しかありません!!!運営は忙しくて全然気づいてなかったです

総合優勝を狙っている方は忘れないように気を付けてください

 

 

3/24追記

早速荒れていますね。

今回の予想をまとめてみました。

有効得票数は186です。

 

フェデラー

優勝 122人 
準優勝 30人 
ベスト4 19人

 

では第1クォーターでフェデラーに入れなかった15人は誰をベスト4以上にしたか?というと、ベルディヒ7人、アンダーソン4人、西岡2人、エドムンド1人、コキナキス1人でした。

 

錦織圭

QF以下の予想がどこで止まったかを表にできないのですが、

優勝 25人

準優勝 19人

ベスト4 18人

でした。ちなみに優勝予想の人の決勝カードはフェデラー16、ズベレフ3、キリオス2、アンダーソン2、フェレール1、西岡1でした。

 

第3クォーターは錦織、デルポトロ、ジョコビッチ、ディミトロフがいますが

錦織 62人(25-19-18)

デルポトロ 52人(6-22-24)

ジョコビッチ 10人(1-6-3)

ディミトロフ 32人(1-20-11)

シュワルツマン 14人(0-2-12)

その他はラオニッチ8人、ガスケ6人、クライノビッチ1人、シャルディー1人です。

かなり割れた印象です。デルポトロはサンシャインダブルできると予想した人が6人!錦織は願望予想も入っているでしょうか。漁夫の利でタフブロックからディミトロフ、シュワルツマンという予想もありえます。ここは個人差が出たと思います。

 

第2クォーターはズベレフ、ソックと上位シードが不調。どう割れるかが個人的に注目でしたが

ズベレフ 49人(2-12-35)

ソック 8人(0-0-8)

キリオス 57人(9-3-45)

となりました。やはりキリオスに期待する声が大きいです。昨年4強ですしね。一方データは出てませんが早期敗退予想の人も多いと思います。けがをどう評価したか。ここは大きな分水嶺になりそうです。

その他の予想はクエリー25人、チョリッチ14人、フォニーニ12人、フェレール10人、シャポバロフ9人、チチパス1人、白票1人でした。

クエリー意外な人気。地元補正はあるでしょうがIWでのトップ10拒否力が強く(予想反省時に解説)、今回は私は厳しい見立てです。

 

個人的に大注目だったのが第4クォーターでした。
目のけがから復帰したばかりのゴファン、MSでは依然大躍進が少ないチリッチ、今期不調のアグー、絶不調のイズナー、下位シードながら旋風を巻き起こしているチョン…ここが一番割れると予想していました。

 

チリッチ 82人(14-27-41)

ゴファン 55人(2-19-34)

チョン 27人(1-6-20)

他はイズナー12人、アグー4人、フリッツ3人、ルブレフ2人、ミュラー1人でした。

さて2Rを終わった地点ではゴファンに賭けていた人が大惨敗となりましたが果たして…

 

3/29追記

フェデラー…キリオス…ディミトロフ…チリッチ…
いろんな方の悲痛な叫び声が聞こえてきた、そんな気がしました。

さて昨日更新するはずだったのですが体が悲鳴を上げたので今日更新しました。
第2ステージの優勝争いの前にまずは10人以下の正答の表彰からです。

ベスト64 モー(全体10人) tkc01さん ikaekatさん Asparaaarさん Waterlooさん

ベスト32 ソウザ(全体10人) toppoさん

 

そして、この話題に触れなければいけません。

ベスト32 コキナキス(全体2人) フィアーザたけしさん

当マスターズチャレンジでは参加者が超安全予想に走りがちで、フェデラーの初戦敗退を予想している方はいないかと思っていましたが、なんとコキナキスが勝つというところまで完全的中された方がいらっしゃいました!!!

本人が一番驚いてるよ

これは特別表彰ものです、本当にすごいですね

 

さて、QFの2試合が終わり、第2ステージの優勝争いは絞られてきました。

上位勢が準優勝デルポトロで予想している人ばかりなので、優勝者を当てての逆転優勝も限られてきました。

まず、カレノ=ブスタはベスト4以上に誰も予想していないので関係ないです。

残りですが、アンダーソンを予想している人で逆転可能な人はいません。noriさんは91点まで伸ばせますが、このときほかにチョリッチを予想している上位の人が上に行くためです。

イズナーを予想している人はすでに首位の人のポイントに届きません。

 

したがって影響があるのはズベレフ、チョリッチ、デルポトロの結果です。

ここからは計算過程を省略します。

 

チョリッチ勝利のパターン

デルポトロSF止まり、チョリッチSF以上→ソル・ナシエンテさん

デルポトロF止まり、チョリッチSF以上→北野ろまんさん(kitano_romanさん)

デルポトロ優勝、チョリッチSF以上→bloodblue0116さん

 

ズベレフ勝利のパターン

デルポトロSF止まり、ズベレフSF以上→marshi33さん

デルポトロF止まり、ズベレフSF以上→wyさん

デルポトロ優勝、ズベレフSF→bloodblue0116さん

デルポトロ優勝、ズベレフ準優勝→naoyaさん

 

たぶんこれであってるはず…

私の計算上では6人に可能性が残っています。

私の都合上ではズベレフSF止まり、デルポトロ準優勝だと嬉しいんですが、じゃあトップハーフの誰が優勝するんだよという話になりますね…

 

4/1追記

決勝が残っていますが、優勝して加点できる人が2名なのと、優勝者が変わらないので結果発表を行います。

第2ステージの優勝は、ただ一人3桁ポイントに到達、107ポイントでmarshi33さんです!!!

marshi33さんは、参加者の中で唯一ズベレフ準優勝・イズナー4強をセットで当てており、序盤戦でもミスが少なく、なんとあれだけ難しかった第2クォーターを19/23という驚異の正答率。優勝にふさわしい内容でした。

 

第2ステージを終わって総合1位はKII-Uさん、204ポイントです。
しかしわずか20ポイント以内に10人、40ポイント以内に39人とまだまだ混戦です。
私は168ポイントで28位タイ。36ポイント差ということで優勝ー準優勝のセットをうまく当てれば簡単に逆転できる位置につけています。正直悪くないなという印象です。
第3戦のモンテカルロは2週間後から。約半月後にアナウンスが出ますので、みなさん忘れないようにしてください。

 

企画としてはこの2大会を見てもかなり成功したかなと思っています。
ツイッター上でもかなり盛り上がっています。ハッシュタグ #ドロチャレ、#TSDドロチャレ をつけていただけると私が見やすいです。今後積極的に使っていきましょう。

 

それではお待ちかねの反省タイムです。

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/view/2018-miami/twosetdown

優勝フェデラー
準優勝デルポトロ
ベスト4ズベレフ、ゴファン
ベスト8ベルディヒ、ソック、シュワルツマン、チリッチ

 

まずフェデラー予想ですが、正直マイアミは相性が悪く優勝に据えたくなかったのですが、じゃあ誰が勝てるのかと言われると決勝でのあのデルポトロのパフォーマンスを考えるとやはり難しいなと。そうなったのが去年のサンシャインダブルでした。

で、デルポトロも難しかった。疲労がありながらも勝っていける選手なのでIWでトレーナー呼ぶ→優勝を考えても早期敗退を考えられなかった。あと不謹慎だけど錦織上位予想に走る人が多いと見たので差をつけたかった(シビアにやってます)。

第2クォーターはすごく悩みました。結局決め手に欠いて消去法でズベレフを選択しました。今のソックにベスト4を託すのも微妙かなと思いベスト8予想。

ボトムが壊滅的になったのはゴファンの回復状況の読み違えです。
チリッチはマスターズで伸びないので、誰が破るかで考えてストローカーのゴファンを選択しました(マイアミは比較的ストローカーが得意としている)。

 

1R

トップハーフはかなり好調。Kuhnやティアフォーなど難しいポイントもいくつか当てている。問題はボトムで、序盤大きく出遅れる一端になった。第3クォーターの1-7はもはや伝説。JarryとNorrieは直近の調子を読み違えて、これは凡ミス。杉田も信じきれなかった…ペールは故障の回復が思わしくないと聞いていて、実際第1セット1-6で落とした時やっぱりなと思っていたら、深刻なのはミーシャの方だったというオチ。

 

2R

読めるわけなかった大アップセット。フェデラーはノータイムだった。エドムンドはむしろ反動で成績かなり悪くないか。キリオスはまだ回復していないと思い、思い切って初戦敗退にしたので読み違えた。アグーは結構深刻なのでは。

 

3R

ベルディヒはマイアミ得意なので間違いないと思っていたが、まさかの日没サスペンデッドなんて読めるわけがなかったし、そもそもティアフォーをすでに間違えているのでジエンド。痛かったのはチョリッチソック。IWのような変則サーフェスでいきなり一発当てたチョリッチはほぼ間違いなく沈むと読んだのが裏目に出た。チョリッチ、クレーでも警戒です。

難所だったシュワルツマンラオニッチ。ここはどっちを取る理由もあってかなり悩みました。勝った方が8まで行く予想にしていたので悩んだんですがリターナーの利でシュワルツマンにしました。結果的にここをすり抜けるということがラオニッチの好調ぶりを裏付ける結果になりました。

 

4R

ベルディヒ・アンダーソン・ワウリンカの法則によりベルディヒがアンダーソンに勝つ予想でした。そこまでにベルディヒが負けるならアンダーソン一択だった。要するに芋づる式にやられた結果です。

チョンもゴファンじゃなければ上位進出予想していたので驚きはない。あと最大のミスはチリッチイズナー。

イズナーはIWダブルス優勝、北米内弁慶の性質から上位進出も読めたし、IWでの疲労やサーフェスチェンジの遅れで早期敗退も読めて、そこそこ悩んだのですが、結果的にチリッチを取ったのがあだになりました。

 

QF

デルポ、ズベレフが勝ったのでほっとした。ここで勝ってなかったら私の順位は悲惨なことになっていた…

SF、決勝?なにそれおいしいの?

 

以上です。

私は次のモンテカルロからのクレー3連戦がターニングポイントと見ています。

ここで大きな差をつけて夏に入っていけば私の総合優勝のパターンに入れるかなと思っています。勝負に出ますよ!(戦略は教えない)

マスターズチャレンジリターンズ2018・IW運営用記事

こんばんは。

執筆地点(3/6 23時地点)でマスターズチャレンジリターンズ、68人の方に参加いただいています。本当にありがとうございます!!!

これだけ多くの人数が参加すると、おそらくグループ内の予想をまとめたときに、テニスファンがどれくらいの割合でそれぞれの選手の躍進を予想しているかがきれいにわかるようになると思います。こういうのもブログ記事に反映できたらよりよくなっていくと思います。

 

さて、マスターズが開催される9大会について、それぞれ大会ごとに運営記事を立てることにしました。マスターズチャレンジリターンズ運営に関する情報は基本的にこの記事で公開されます。記事分けが面倒なので大会ごとに結果発表まで一つの記事で統一することにしました。

 

そして重要なルールの追加を発表します。

9大会の合計ポイントで同点だった場合、順位付けは全9大会での予想正当数(correct pick)が多い方を上位とする。

上記の方法でもなお順位が決まらなかった場合、各大会の順位のうち最も良い順位同市を比較し、上位になったほうを上位とする。それでも同じ場合、2番目、3番目…と比較していきこれを差がつくまで行う。

となります。WTFの予想で差をつけてもいいかなと思ったんですが、このサイトではWTFの予想ページはないようなので、この9大会の予想だけで差がつけられるようにルールを作りました。

 

マスターズチャレンジ第1戦、インディアンウェルズマスターズは明日朝8時に男子シングルスのドローセレモニーが行われます。
マスターズチャレンジリターンズ公式サイトによると、予想記入可能時間は、日本時間で3/7(水)PM3:00~3/9(金)AM4:00までとなっています。

おそらくサイトの都合だと思いますがドロー発表直後はしばらく予想ができません。

時間は2日程度しかありません。初戦から記入漏れのないようにしましょう。

なお、ポイントの入り方の都合上、ドローサイズの大きいIWは56ドロー、48ドローの大会に比べて獲得最大ポイントが多いため、序盤から大きな山となります。

スタートダッシュを切れるのは誰か。フェデラーの勝ち上がり進出は似てくると思いますが、その他の予想は皆さんの個性がたくさん出ると思います。私も全員の予想が出そろうのが楽しみで仕方ないです。

 

それでは、1年間よろしくお願いします!

 

 

 

3/14追記

3回戦まで終了しました。みなさんどうでしたか?
試合が終わるたびにいろいろと感想が流れてきているのを笑顔で眺めております。

私は42ポイントでトップと8ポイント差の28位タイにつけています。

意外と感想見てるとみんな外した外した言ってて泥仕合の様相です。意外と思ってるより順位いいかもしれません。というか私も首位と8ポイント差と聞いてびっくりしてます(確か2日目終了地点でほぼ100位くらいにいた)。

終結果まで出てから私の予想と実際の結果の違いについて反省会をしたいと思います。

ドロチャレ、反省会大事です。今回かなり痛い目を見た人が多かったと思いますが錦織、キリオスがwithdrawしたことでぐちゃぐちゃになった人いると思います。

注意事項でちゃんと書いたんですがこういうトップ選手のwithdrawが起きるとドロチャレが荒れます。予想をするときはそういうところも加味してやらないといけないです。

私も予想では逆の結果だけど、様々なリスクテイクを取った結果こっちにしたというケースあります(具体的に言えばラオニッチーズベレフのところでズベレフを取ったことです)。(本気で勝ちに行くなら)そういう戦術面も重要です。

ちなみに今回のドロチャレは大荒れです。全豪の時の私の予想正答率は61%でしたが、今回はトップの方でも現在56.3%。明らかに正答できない難しい山がたくさんありますから、50%台フィニッシュは間違いないでしょう。

今回失敗した人も、あまり今回は思ったより難しすぎて差がつかない大会だったので、マイアミに切り替えて頑張ればまだまだ総合優勝は狙えると思います。

というか今のままだとクレーシーズンは大変なことになりますよ…誰を優勝予想にしますか?私は言いませんけど普通に10通りくらい思い浮かぶと思います。

 

4回戦以降のポイントは

フェデラー、デルポトロの優勝争い

②アンダーソンがどこまで行けるか

③チョン、クエリーの4R~QF

④ラオニッチ

になると思います。

 

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/stats/2018-indian-wells ←サイト全体の予想が見れます

http://www.tennisdrawchallenge.com/group/picks/292/atp/bracket/2018-indian-wells ←グループ内のベスト4以上の予想が見れます

参考にしてみてください。眺めてるだけでも面白いです。

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/picks/2018-indian-wells ←こちらではそれぞれの実際の結果をどれくらいの割合の人が予想的中できたか並んでいます。

10人以下の正答だった予想は名前があがっています。当グループ内の人は表彰したいと思います。

ベスト32 ダニエル(全体10人) bopopoさん yagawa30さん KII-Uさん

ベスト16 マイヤー(全体9人) lanuvasさん ishiishiさん

ベスト32 ソウザ(全体7人) mieさん 

ベスト16 フリッツ(全体7人) Mitsuwoさん kzさん

ベスト32 バンブリ(全体6人) KII-Uさん

ベスト16 クエバス(全体4人) ma9さん kekemapa1さん

いやーすごいです。KII-Uさんは早くも2回表彰です。バンブリは当たらないわ…(私は即逆の選手にした記憶がある)

マイヤーベスト16も思い切った(錦織、ジョコビッチがいる山)予想です。ダニエルはさすがに日本の参加者の予想が多かったですね。

 

企画立てた当初はいろいろと不安がありましたが、本日付で162人の方に参加していただき、世界3位の超巨大コミュニティになっております!!!

内容としても非常に盛り上がっていると感じています。

そしてマスターズチャレンジを通してもっとテニス選手全体が好きになってくれるといいなと思います。本気で勝ちに行こうと思ったら100位くらいの選手までの情報は常にインプットしながらやらないといけないですからね。

 

 

3/24追記

お待たせしました。反省会です。

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/view/2018-indian-wells/twosetdown ←私の予想が見れます

優勝フェデラー
準優勝デルポトロ
ベスト4ディミトロフ、シュワルツマン
ベスト8ティーム、キリオス、クエリー、チリッチ


今見ると要所は抑えてるんですよね…

私のドロチャレのスタイルは基本安全を取る、重要な部分と上位ラウンドで読みを入れる、です。

当たり前ですが今の状況でフェデラー優勝予想を外し、もしフェデラーが優勝すれば多くの人とたくさんのポイント差が付きます。
そういう状況を回避できるように、迷ったり根拠が弱かったりしたら上位シードを取るという予想を立てるようにしています。
本気で総合優勝を狙っていますので、妥協なしです。

 

それでは予想と結果を振り返っていきましょう。

1R

ペールの調子の悪さを過小評価(マイアミの予想につながりマイアミでも爆死中)。大先生が調子悪いことを過小評価。難所のチチパスーアルボットをあてられたのは自信につながる。ゼバジョスのIWでの成績を過小評価。2Rまで引きずったので痛い。
今のNorrieはかつてより少し勢いが止まっている(マイアミでもやらかした)。

2R

以下懺悔タイム

フォニーニは叩けるサーフェスだし結果を出すと思いましたまる
突然の大当たりクエバス。読めるわけがなかった。
ディミトロフさああああああああああああん
シュワルツマンさあああああああああああん
まあ、ディミはIWサーフェス不適正、シュワルツマンはハイバウンドサーフェスで低身長なので納得の結果です…私の読みが甘すぎた…
そしてキリオス。ここで第2クォーターは完全崩壊。
プイユの負けはショックだがバンブリは当たるわけがなかったのでやむなし。
ソウザも読めるわけがなかった。ズベレフかなり深刻。
この時点の情報だけでジョコビッチ早期敗退は読めなかった。仕方ない。
痛かったのはモンフィスーイズナー。モンフィスが昨年IWでイズナーに勝ち、イズナーのIW神話が崩壊しかけていたことは頭に入っていたが、まぐれだと思い安パイ予想を切ってアウト。ここは結構モンフィスに賭けてた人も多かったので厳しいミスに。

3R
似たタイプのジョコビッチがIWを苦にしないことからチョンを推してみたら大成功。
アグーが調子悪いと踏んでギャンブルでチョリッチに託したら大成功。
今思うとここのズベレフーラオニッチはラオニッチでもよかったんじゃないかと思う(4Rでシュワルツマンに負け予想)
デルポトローフェレールは個人的に結構山場だと思ったがデルポ勝利。
エルベール?コールシュライバー?さすがに無理…
コールシュライバーが大きな大会で上位シードダウンを演出したのかなり久しぶりに見た気がする…(ドロチャレ的には止まるラウンドが予想しやすいので計算しやすいです)

4R
結構大穴を当てた。ソックークエリーでクエリー勝ちにしていた。
さっき説明した読みを入れた部分。ソックがベスト8に行ける感じが感覚的にしなかったが、かといって早くは切りづらかったので、この辺で止まると予想したら大当たり。
クエリーは似たサーフェスアカプルコで勝ったことがあるし、IWでも行けるだろうと予想していた。

QF

この時点で加点可能性のあった2名はきっちり勝利。今思うとここでアンダーソンが勝っていたら上位とかなり大差になっていたと思う。
なぜアンダーソンを推さなかったかという話だが、実はお試しでやった全豪の時にベスト8予想していたら大外れ(ただし負けた相手はベスト4のエドムンド)。これに引っ張られすぎました。
当コミュニティではニューヨーク、アカプルコ後すぐの影響かアンダーソンの支持がかなり高かった印象。

SF

肝を冷やしたが両名勝利。

決勝

デルポあっぱれ。あの試合はデルポが勝者にふさわしかったです。負けて悔いなし。

 

というわけで結果が出ました。
1stステージのIWではHideさんが114ポイントで優勝となりました、おめでとうございます!!!!!

Hideさんは優勝をフェデラー、準優勝デルポトロとしていましたが、優勝の決め手は当グループでわずか2名しかいないラオニッチベスト4予想です。

その他、チョンのベスト8と1,2回戦の細かい加点で、デルポトロ優勝予想をしていたみなさんをわずか1ポイント差で振り切りました。
実際2~11位はすべて優勝準優勝予想完全的中の人ばかりだったので、Hideさんのすごさがうかがえます。

その他少数投票の表彰は追加されませんでした。

 

私は94ポイントで41位タイにつけています。初戦からそんなに差をつけられなかったなという印象です。まだまだ逆転を狙います(なおマイアミのゴファン)

マスターズチャレンジリターンズ2018、開催決定!!!

こんばんは。

ついに、ついにあの企画が帰ってきました。

2014年に開催され、数々の波乱と感動、興奮を生んできたあの企画です

 

マスターズチャレンジ、復活

 

マスターズチャレンジとは、2013年まで行われていたATP公式が主催していた「ドローチャレンジ」の企画を基に行われていた私が主催する企画でした。ドローチャレンジは非常に人気で、確か記憶では1000人単位の世界中のテニスファンがやっていたような気がします(なにぶんだいぶ昔なので記憶が怪しい…)。2014年にドローチャレンジが行われないことが発表され(たか、自然消滅だったか忘れました)、当時少なかった日本のテニスファンの集合場所として私が自分の裏ブログで代替企画としてマスターズチャレンジを始め、こちらも結構好評でした。

2014年にとらきちブログと同時に裏ブログも閉じてしまい、1年にも満たないうちに終了してしまいました。私はこれをすごく悔しい、もったいないことをしたと思っていたので、いつか復活したいと思っていました。しかし、やり直すならそろそろ専用のwebページを作るべきでは、など、色々と気になる要素をクリアしないといけないと思いほったらかしにしてしまったまま時は経ち、なんと3年以上が経過してしまいました。

 

正直現在個人での運営は不可能だと思っています。

特にマドリード→ローマ、カナダ→シンシナティはドローを作りながら事務処理を大量にこなさないといけないので無理です。2014年地点で結構きつかったので今の私では絶対に無理です。

 

不可能に見えたマスターズチャレンジ復活でしたが、実はとある方からの情報でマスターズチャレンジに相当するwebサイトがあることを知り、こっそり試験的にいろいろ試していました。
気づいたのが全豪の直前だったので、シーズン序盤からの全大会の予想は不可能になってしまいましたが、色々試した結果十分であろうと判断したため、今年はマスターズ9大会のみの成績で年間王者を勝手に決めるブログ読者対抗大会を開きます!!!

題して

マスターズチャレンジリターンズ2018

ひねりなしです、はい。

 

というわけでルールを説明します。

こちらのサイト「tennis draw challenge」で行います。

 

サイト内での名前とメールアドレスを入力するだけで登録は完了です。

※名前は一度決めると変更できないようなので慎重にお願いします

※あと一度登録すると退会できないようです。いろいろとまだ発展途上のサイトみたいです

1ヶ月程度使ってますが、登録したメールアドレスに変なメールは来てないので安心して登録してください。

名前を登録したら、次に私が作ったグループに加入します。

Group→Browseをクリックすると、このサイトで作られているすべてのグループが出てきます。

その中の「twosetdown's blog」が私のグループです。

参加人数が多くなれば見つけやすいと思います。20人以上のグループは少ないので…w

サイトに登録してもこのグループに入っていなければ競技の対象外です。

あとは競技についてのレギュレーションです。

・ドロー表が出てから大会本戦の初戦が始まるまでに勝ち上がりをすべて予想する

予想ページは「Bracket」の「ATP edit」にあります。
開催大会が書かれていて、予想をしていい時間帯(上記)の場合予想ページがオープンしています。

ここにある「Team」は全く別の方法での予想です。間違えないように気を付けてください。「Bracket」の予想結果のみが有効です。

・勝者が当たっている場合その試合のラウンドごとに応じたポイントが入る
これは、例えばA選手×B選手でA選手勝利と予想していて、実際はA選手×C選手の試合でA選手が勝った場合もポイントが入ることを意味しています。

ポイントは以下の通りです。

R128→1ポイント

R64→1ポイント

R32→2ポイント

R16→4ポイント

QF→8ポイント

SF→12ポイント

F→16ポイント

これを見るとわかりますが、上位ラウンドに進出する選手を外すと芋づる式に0ポイントを積み重ねるので、マスターズチャレンジ上位進出のポイントは優勝ー準優勝ーベスト4に進出する選手あたりを真剣に当てに行くことだと思います。

・マスターズ9大会(モンテカルロ含む)の合計得点で総合優勝を争う

1大会ごとの優勝も名前だけ表彰しようと思っていますが、競技自体は9大会の合計点で決めます。その他GSや500、250、別のルールで行われる「Team」やWTAの予想もできますが、それはこのマスターズチャレンジの管轄外なので各個人で趣味の範囲で自由にやっていただいて構いません。

・途中参加、予想忘れによる抜け番などは問題なし

総合点で争うだけなので、1大会予想を忘れたからといってリストから除名はしません。ちなみに上記のようなポイント獲得ルールなので、1大会忘れてもどこかの大会で荒稼ぎすれば普通に優勝できると思います。あきらめないで!(CV.真矢みき)(古い)

・予想の引継ぎに注意

ドロー発表後何らかの理由で選手が棄権などしてリプレースされた場合予想はその選手に引き継がれます。
例えばフェデラーがドロー発表後棄権した場合ほとんどの人の予想は変わると思いますが、大会の初戦が始まるまでに変更しないとそこに入ったLL選手が優勝などする予想となってしまいます。
上位進出が見込まれる選手の棄権による変更は自主的に行ってください。
どれだけ締め切り直前だとしても私やドローチャレンジのサイトは責任を負えません。

・オフィシャルからのアナウンスは当ブログが最優先

基本サイトに丸投げなのでそんなに更新することはないと思いますが、ドローチャレンジ時代のようにチャット欄がないので、基本的にこのマスターズチャレンジの運営についての情報はこのブログで更新していきます。

タグ「マスターズチャレンジ2018」でまとめる予定ですので、不安な方はブックマークなど各自対応してください。

ツイッターでもお知らせすると思いますが、運営として最も優先されるのはこのブログでの記事、文章です。よろしくお願いいたします。

 

以上です。漏れなくレギュレーションを書いたつもりですがわからないことがあれば遠慮なく質問してください。

できる限り多くの方に参加していただけると盛り上がると思います。気軽に参加をお待ちしています!!!