two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

今後の更新方針について(2018年5月)

こんばんは。
バタバタしていたのですが、年末年始以来の長期での暇な時間をもらい、やっと放置していたもろもろを消化している現在です。
前回暇だった年末年始はブログのお引っ越し作業だけで終了してしまいました。結局ブログ更新スピードも2016年水準、しかもマスターズチャレンジの記事があるので内容としてはその時よりも少ない状態です。

いつも更新できますと言ってから更新できない詐欺が続いてしまっていました。裏切る形になってしまい申し訳ありませんでした。ということで、今回は現状について正直に報告します。

 


なぜ更新ができないのか?(プロフェッショナル 仕事の流儀 のピアノ音と画面を想像してください)

 

 

 

・通常仕事が日勤しっかりになっている、関西時代より重い(ただし深夜業が原則なくなった)
・一人暮らしは関西時代から変わりないが、自炊が増えるなど負担が増えている
・昨年度に半ば強引に関東に引っ越したため、生活水準を高めるために整える事務作業や処理が最近まで続いていた
・実際記事にかかる時間はある程度見通しがついていてその通りに書けるのに、本当に間が悪く公私ともに案件が入って時間が取れないケースが多発する
・資格のお勉強
・データ系の記事を書くための入力するデータは時間をある程度取らないといけないため、機会が少なかった(実際、ランキング試算のデータを打ち込むうちに次の週になって面倒なことになるのでできないというケースが多々あった)
・多数の推しごと

 

 

 

 

だいたい以上のような理由です。最後だけ字がでかい?気にしてはいけない

そんなこともあり、少しずつ見直しがかかってうまくはまったのがモンテカルロでした。
何とか生活に支障も出さず、6試合すべての実況と考察ができました。
1年かけて、やっと仕事―テニス―みにゃみ―みゆちぃ―プライベートのバランスが収束してきたと思っています。
趣味持ちすぎなんじゃね
どれも切れません。
そんなわけで、改めてブログ更新の目標についてです。

・week previewは気が乗ったときのみ
シードだけ記載する簡素化のプレビューにするかもしれません。いつもツイッターでも時々気が向いた時しかつぶやかないので、全く大会の見通しが私の発信媒体から出ないこともあるのは私自身憂慮していました。
できる限り内容薄くても更新できるようにします。アウトプットを残しておくこと、重要だと痛感していますので。
ただし、ご存知の通りドローが出るのは日本時間金曜深夜~日曜深夜
そうです、最大の敵は「推しごと」です。
週末は私が手を抜けない時間です(普通の人は週末休みましょう)

また、マスターズチャレンジ投票期間中は私の予想をオープンにしたくないため、マスターズのドロー解説に関しては心苦しいですが試合開始直前に予約投稿で更新という形にします。


・ランキング試算、欠かさず更新
ランキング試算は私のブログ初期からの重要な記事ジャンルの一つです。
2016年秋から止まってしまっていることを非常に心苦しく思っています。
先述の通り、1週間以内にすべてのデータを打ち込むことが通常の生活では困難を極めていたのですが、今回大型連休ということで必ず間に合わせます。まずこの作業を第一に進めたいと思います。
一度試算表を作ってしまえばあとは簡単で、週ごとに入れ替えていくだけなので作業量が落ち着きます。軌道に乗れば毎週更新できます。
それにしても、30位以下に落ちたので試算チャートの量を増やさないといけないのかな…と心配していたのですが、錦織が全仏さえ乗り切れば30位以内をキープできるはずなので、何とかなりそうで安心しています…
基本的には前週決勝を待ってからの更新(ただし必要がある場合は前週決勝の段階で更新)となります。

・week reviewの廃止
予想や見立ての吟味・反省ということでweek reviewは重要だと思っていましたが、こんなところまでやっていると作業量が膨大になるので廃止します。

・基本的にマッチレポートも廃止
これも断腸の思いですが、試合を見てさらにアウトプットすると信じられないほどの時間を要します。さらに、重要な試合に限って「仕事の方から依頼が来る可能性があるため」(この文章で察してください)こっちで書いていいか結構困ることがあります。
具体的に言うとデ杯のマッチレポートはこのブログで書いていません。”””そういうことです”””。

・では何の記事を書くのか?
さらに私らしいデータの記事もNumberwebで投稿しています(例・3月のやつ)
データはとっつきにくくないですかと編集さんに相談したところ、「本人談などは取材できない以上書けないので、今田さんらしいオリジナルの要素は家で見ていても分かる部分になってくる。データの記事も書いてもらっていい」という話だったので、書いています(最新記事もそれで進行中です)
なので、大衆受けしないためNumberに載せられないコラム、マニアックすぎるデータについて、ダブルスについて、戦術面について、他スポーツの話題など、結構雑多な内容になります。

更新スピードはよくわかりません。ただ、今のキャパに見合った方針が定まったので、何とかこの大型連休中に立て直してうまくスタートが切れればと思っています。

あと推しごとのブログを更新したいよね。何のための分割だったのか…(そして見てる人いるのか…?)

こんな感じでよろしくお願いいたします。

マスターズチャレンジリターンズ2018・モンテカルロ運営用記事

こんにちは。

マスターズチャレンジリターンズ2018、第3戦のモンテカルロの予想投票がオープンしました。

今回は予約投稿を使用することでドロー発表直後にこの記事がオープンされるようになっています。スポナビブログではできなかった機能なので大変助かっています。

そのため、予選勝者はまだドロー表に反映されていませんが、モンテカルロマスターズでは1回戦と予選決勝を同日にやるため、ドロー表に反映されないまま予想が締め切られます。
予選勝者が出てから予想しようとしているそこのあなた!今回は気づいたらすぐにやりましょう。
最初から宣言していますが、いかに芸術的な予想を組んでいても締め切りまでに入力を完了できなかったら0ポイントです。総合優勝を狙っている方は特に気を付けてください。

今回はここまでの主要大会のチャンピオンであるフェデラー不在、デルポトロ不在、イズナー不在、さらにクレーシーズンの主役ナダルは不透明な状態とあってマスターズチャレンジ史上最も予測不可能となっています。

 

サイトトップ

http://www.tennisdrawchallenge.com/

グループ順位表

http://www.tennisdrawchallenge.com/group/standings/292/atp/bracket/2018-1000

予想ページ直リンク

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/edit

予想期限は4月15日(日)23:00ごろ?までです。
これも1回戦が何時ごろに入るかわからないため正確な時間が分かりません。
なので、日曜夕方までに済ませてしまいましょう。サザエさんでも見ながら予想したらいいのではないでしょうか(適当)

 

 

4/29追記

 

締め切りの件、すいませんでした!!!!!!!
その分私の結果にしっぺ返しが来たのでお許しください…

 

 

大会が終わってずいぶん経ちましたが、予想の分析のコーナーです。
予想総数186
有効数 181~184

 

優勝予想(181)
ナダル 145
錦織 15
ティーム 8
ズベレフ 4
ラオニッチ 3
ゴファン 2
シュワルツマン 1
チリッチ 1
カレノ=ブスタ 1
ラモス=ビノラス 1


実は予約投稿を書いたのはデ杯の前で、ほとんどの人がデ杯のナダルのパフォーマンスを見て「どこが混戦模様なんだ」と突っ込みを入れていたでしょうが、そういう理由でした。実際あそこでナダルがもたついてたら相当予想割れてたと思うんですよね。

 

結果的に錦織と予想していた人は相当勝負手だったはずが一気にポイントを稼ぐ結果になりましたね。次回以降はベスト4に名を連ねる割合も上がるでしょうから、みなさんの予想がさらに楽しみになってきました。

 

その他の予想についてです。

第1クォーターはナダル163人ティーム18人という勝ち上がり予想。ジョコビッチもチョリッチティーナダルの3タテは出来ないと考えるのは自然だったでしょうか。

第2クォーターはディミトロフ36、ゴファン42、アグー41、ラモス40、シャポバロフ15と割れました。シード4人に均等に割れ、ノーシードも多数いることからみなさん決め手に欠いたのがよくわかるデータになっています。

第3クォーターはズベレフ99、プイユ18、シュワルツマン52でした。
ズベレフ安定ですね。モンテカルロはかなり人選ぶので難しいんですが難なくベスト4に上がってきましたね。いや強い。

第4クォーターはチリッチ22、カレノブスタ(ガルロペ)29、ラオニッチ47、錦織63、ベルディヒでした。ベルディヒもうちょいいてもおかしくないと思ったんですが意外でした。

 

 

優勝はkt816さんでした!!!おめでとうございます!!!
kt816さんは、参加者の中で唯一ベスト4以上の勝ち上がりをすべて正答させ(確認する方法がなかったが、おそらく世界でただ一人)、ここだけで40ポイント、さらにベスト8を7人的中させ、的中率でも43/55というあと1つ的中すれば夢の80%に到達する会心の予想でした。
TSDグループから初めてサイト全体でもトップの優勝者が出ました
本当におめでとうございます!!!!!
(今回は錦織を当てないと上に行けなかったので、当グループから多数の人がサイト全体の総合でもランクインしています)


また、2位のRagさんはトップハーフ27/28という信じられない的中率でした。外したのはチチパス×シャポバロフのみです。ズベレフ決勝進出なら優勝でした。
また、3R終了時でトップだったMoriusさんはなんとベスト8を8人完全的中。ガスケまで当たってるのはすごすぎです。

今回は荒れ場ではなかったので、少数的中の表彰はありませんでした。次回以降も減るのかな?

 


それではみなさんお待ちかね、私の反省会です。

優勝 ナダル
準優勝 プイユ
ベスト4 ラモス ラオニッチ
ベスト8 ティーム ゴファン ズベレフ カレノ=ブスタ→ガルシア=ロペス


1回戦
一番やらかした錦織×ベルディヒ。グループ内でも今回は錦織予想が多そうだと見越しての勝負手。しかし裏目に出てしまった…それどころか…この予想で総合優勝の可能性を落としたような気がする…
相変わらずアーリーラウンドの勝率が悪い(13-11)。
ほとんどが外したシャポバロフはわかるとして、FAA、バシッチ、Fucsovicsなど読みを入れて外しまくってる。しかもその外した選手が2回戦でシードを倒しているパターンが多く、笑えない…
言い訳をするとサングレンにしたのはコーリィのデ杯疲れ考慮。バシッチはクレーいけそうな気がした。一番悔いが残る。FAAはミーシャが絶不調なのを加味した。いまだに納得がいってない。ハースもルブレフがデ杯で調子悪そうでクレー得意そうでないのを判断材料にした。
コキナキスはやってくれると信じていたが発泡スチロールで転倒は読めない。
マイヤーはLLに変わったので想定外。ミュラーのクレーが信用できなかった。
完全やらかしブロックのカレノブロック。エドムンドはいい加減勝つだろうというのとセッピが下降気味なのを考慮した。Fucsovicsはメドベデフがクレー苦手そうなフラット打ちであることを考慮した。ジュムールはさすがに予選勝者には勝つだろうと思っていた。


2回戦
だいたい1Rのミスの引きずり。シュトルフがフォニーニに勝つのは読めなかった。そしてベスト4以上予想が2名ここで撃沈。いきなり完全終了。
ジョコビッチ×チョリッチはいきなりの復活ぶりにびっくりだったが、ここはティームも含めてQFまでにナダルに収束するのであまり影響はないと思っていた。


3回戦
引きずったミス以外はほぼ順当。ラオニッチ×チリッチは勝負手に出たが、ラオニッチが棄権だったのでどうしようもない。もしラオニッチが健康だったらQFもまた違った感じだったのかなあ。


QF~決勝
ナダル以外は私の予想には特に影響しない範囲。大きく差がついた。泣きたい。


131位でのフィニッシュ。ナダル優勝で初戦から含めて42ポイント稼いだのに81ポイントって…

 


私は249ポイント、総合54位に落ちました。首位はKII-Uさんでただ一人の平均100ポイント越え、319ポイントです。マイアミに続いて首位キープです。今回の大きな分かれ目だった錦織ベルディヒで錦織を選択。そのままがっちり先頭を走っています。
なおこれでKII-Uさんはサイト全体でも総合首位に立ちました。いやほんとにすごい。実際予想を振り返っても3大会どれも穴がない。すごいです。

3大会参加した方は125人くらいなので、私は特に可もなく不可もなくのゾーンに落ちました。
ブログ著者としていいのかよそれで!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マドリードから逆襲します。はい(号泣)


なんやかんやでマドリードが迫ってきますので、みなさん忘れないように。
のんびりしていたら締め切りをすぎたという方も聞いています。
とにかく今後も締め切りが24時間しかないとか普通にあるので、みなさん忘れないように。気づいたらすぐ予想する。徹底しましょう。

【week preview】2018week14ドロー解説(デ杯QF、ゾーン2Rプレビュー)

こんばんは。

今週はデビスカップ第2タイが開かれます。レギュラーツアーはお休みです。
第2タイではQF4試合と各大陸ゾーングループの試合が行われます。

 

左がホーム、数字はシード番号です。

[8]イタリア×[1]フランス(ジェノバ、クレー)

イタリア
フォニーニ
ロレンツィ
セッピ
Berrettini
ボレリ

フランス
プイユ
マナリノ
エルベール
シャルディー
マウー

R1セッピ×プイユ
R2フォニーニ×シャルディー
R3ボレリ/ロレンツィ×エルベール/マウー
R4フォニーニ×プイユ
R5セッピ×シャルディー

 

日本に勝利したイタリアが今度はホームで昨年王者のフランスを迎え入れます。
フランスはメンバー選びに難航。ツォンガが手術で離脱、ガスケモンフィスも不調とあり、かつてのフランス 4銃士(これに加えてシモン)が一人もメンバー入りしない事態となりました。
正直2番手がシャルディーというのはかなり寂しい。なぜマナリノがメンバーにいるのに出れないのでしょうか…(どちらかというと前回マナリノは強制召集されたり結構デ杯に関してはかわいそうな立ち位置…)

世界史的に見ても因縁の深い両国の対戦成績はなんと5勝5敗。
日本戦同様にフォニーニが奮起すればイタリアのアップセットも十分にあり得ます。
第3ラバーでフォニーニ3連投を決断するのか。初日の結果がカギです。正直五分という印象です。

 

 

スペイン×ドイツ(バレンシア、クレー)

スペイン
ナダル
バウティスタ=アグー
カレノ=ブスタ→M・ロペスに変更
F・ロペス
フェレール

ドイツ
A・ズベレフ
コールシュライバー
シュトルフ
Marterer
Puetz

R1フェレール×ズベレフ
R2ナダル×コールシュライバー
R3ロペス/ロペス×Puetz/シュトルフ
R4ナダル×ズベレフ
R5フェレール×コールシュライバー

スペインにこの男が帰ってきました。ラファエル・ナダルです。

ナダルは昨シーズン終盤からけがと隣り合わせの状態。春のMSを飛ばして庭のクレーシーズンに備えてきました。
しかし、いきなりデ杯の5セットマッチ、しかも強敵ドイツとかなり厳しいマッチアップです。ナダルの今期クレーシーズンを占うには少し刺激の強い2試合になります。
ズベレフも復帰戦のナダル相手とはいえ気合十分でしょう。かつてIWマスターズであと一歩まで追い詰めながら敗戦。全豪でも惜しいところまで行きました。しかし未だ未勝利。公式ツアーではないとはいえ初勝利に向けて全力で臨むはずです。

ズベレフの不安はサーフェスチェンジか。直前までマイアミに残っていた影響がどう出るか。クレーでしっかりやれるフェレール、コールシュライバーもそれぞれ脇をカバーし、非常に渋いカードが続きます。今年のデ杯でも屈指の好カードと言っていいでしょう。
ダブルスの分だけややスペイン有利か。最後まで分からない熱戦に期待したいです。

 

 

[4]クロアチア×カザフスタン(ヴァラジュディン、インドアクレー)

クロアチア
チリッチ
チョリッチ
Galovic
ドディグ
メクティッチ

カザフスタン
ククシュキン
ポプコ
ネドベジョフ
Yevseyev
Khabibulin

R1チリッチ×ポプコ
R2チョリッチ×ククシュキン
R3ドディグ/メクティッチ×Khabibulin/ネドベジョフ
R4チリッチ×ククシュキン
R5チョリッチ×ポプコ

 

クロアチアはエースのチリッチが比較的クレーを苦手にしていますが、それよりもカザフスタンにクレーコーターがいないことを考慮してクレーを選択しました。
チョリッチが力をつけてきたことで、クロアチアも一気に優勝に手が届くチームになってきました。

カザフスタンは正直相手がスイスでなければ敗退していた可能性が極めて高いため、特別な補正がかかるカザフスタンホームでもないことから番狂わせは起きないでしょう。

 

 

アメリカ×[2]ベルギー(ナッシュビル、インドアハード)

アメリカ
ソック
クエリー
イズナー
ハリソン
ジョンソン

ベルギー
ベメルマンス
De loore
Vliegen
Gille

R1イズナー×De Loore
R2クエリー×ベメルマンス
R3ハリソン/ソック×Gille/Vliegen
R4イズナー×ベメルマンス
R5クエリー×De Loore

 

昨年準優勝のベルギーはエースのゴファンを欠き、非常に厳しいです。
アメリカはマイアミ優勝のイズナーを使ってきました。
疲労が心配ですが、実力を発揮すればアメリカに隙はないでしょう。

 

 

そして日本のテニスファンが注目したいカードがもう2つあります。
日本のデ杯入れ替え戦シードがかかっている重要な2試合です。

ITFチームランキング試算の方で解説しますが、現在日本のシード位置は入れ替え戦出場国の中で暫定6番目。しかし、アルゼンチンとチリの勝者は必ず日本の上に行くため7番手。これ以外に日本を上回れる可能性があるのはブラジルとチェコの2ヶ国です。

今の日本チームの実力なら入れ替え戦ノーシードでも勝てるのでは?という質問ですが、錦織の調子がどこまで戻るか不明なうえに単純に出ない選択肢もある上、入れ替え戦ノーシードの場合対戦可能性があるのが

オーストラリア(キリオス、トンプソン、ミルマン、コキナキス、ピアース)
イギリス(アンディ?ジェイミー、エドムンド)
セルビアジョコビッチ?クライノビッチ、トロイツキ)
カナダ(ラオニッチ、シャポバロフ、オージェ=アリアシム、ネスター)
こういった国です。もちろんフェデラーもワウリンカも出るわけないスイスや、格落ち感の否めないハンガリーなどもいるのですが、私の長年の勘から言うとノーシードになった場合上の4ヶ国を引きます。野生の勘です。

実際日本はかなりデ杯のドロー運が悪いです(その分ホーム率は高いが、実は今回ノーシードになりそうなのは、ずっとホームでの試合が続きアウェーボーナスがなかったのが原因の一つ)。嫌な予感しかしません。盛岡でドミニカとブラジルの試合を実況したほどです。このいろんな条件をくぐり抜けて悪い方向に行きそうな嫌な予感しかしていません。

 

というわけで対象の2試合です。

コロンビア×ブラジル(バランキージャ、ハード

コロンビア
ガラン
ヒラルド
A・ゴンザレス
カバル
ファラー

ブラジル
モンテイロ
クレザー
SORGI
メロ
デモリナー

R1ヒラルド×モンテイロ
R2GALAN×クレザー
R3カバル/ファラー×デモリナー/メロ
R4GALAN×モンテイロ
R5ヒラルド×クレザー

 

コロンビアは悲願の初のワールドグループ進出に向けて宿敵ブラジルとの対戦です。実はこのカード、ブラジルが過去8勝0敗としています。
しかし今回コロンビアは秘策を打ってきました。なんとホームで迎えるこの試合でハードコートを選択しました。
今回のコロンビアメンバーはもちろんクレー得意ですが、ヒラルドもゴンザレスもハードコートを苦にしないタイプの選手。対してブラジルはすべてクレーコーターです。
今回に限り、ハードコートは大きくコロンビアにとって地の利を生かす形になります。
さらにこのタイミングでコロンビアにかつてのトップ30、サンティアゴ・ヒラルドが帰ってきました。

ヒラルドは全米後試合に出ていませんでしたが、マイアミの予選から復帰。まだ未勝利ですが、ブラジルのメンバー相手なら十分にチャンスがあります。

一方ブラジルは2月に続いて大幅に格落ちのメンバー。今回はデ杯にも出れるはずのベルッチ、ドゥトラ・シルバ、ブルーノ・ソアレスなどがメンバーから外れています。

それでもダブルスにはマルセル・メロとダブルス専門のデモリナーが入ってきました。
カギはこのダブルスでしょう。コロンビアはシングルス3勝がなかなか難しい状況。今期ここまで好調のカバル/ファラーがコロンビアに勝利をもたらし、2-1でシングルスに回すことが条件になってくるでしょうか。

 

チェコ×イスラエル(オストラバ、クレー)

チェコ
ベセリ
パブラセク
SAFRANEK
ロソル
JEBAVY

イスラエル
セラ
LESHEM
OLIEL
エルリッチ

R1ベセリ×LESHEM
R2パブラセク×セラ
R3JEBAVY/ロソル×エルリッチ/OLIEL
R4ベセリ×セラ
R5パブラセク×LESHEM

 

チェコイスラエル両エースのプレーが勝負を左右しそうです。
イスラエルはダブルス専門のエルリッチがいてわずかに有利です。
まずはベセリ以外の3勝を取りに行くプランになると思いますが2番手が不安定。最終ラバーに回したくないと考えると、やはり第4ラバーでエース対決に勝つことが必要になってきます。

なおゾーングループ1は今回から3セットマッチ。また、2日目に第3ラバー~第5ラバーまで一気にやってしまいます。おそらくダブルスとシングルス同時に出ることはできると思いますが、極限状態のプレッシャーの中2日で3試合をこなすのはいくら3セットマッチとはいえかなり疲れます。この辺りどのような作戦を取ってくるのか注目です。


来年からデ杯の形式が変わる可能性が示唆されています。ゾーングループから上がる規定が変わる可能性もあり不透明なので、日本は絶対にワールドグループから落ちてはいけません!!!

あと入れ替え戦に向けての応援のいい予行演習になると思います。
ホームになるかはわかりませんが、ホームならこれくらい盛り上がっていいという指標になります。
散々盛岡で声出そうと言っていた理由がわかるはずです。
※といってもDAZNでしか中継されないと聞いてますが…

 

最後に日本と対戦可能性のある国ということでゾーングループ1の8試合とすでに決まっている入れ替え戦出場国を並べて終わります。

ワールドグループ敗退組
イギリス
オーストラリア
スイス
セルビア
カナダ
日本
オランダ
ハンガリー

ゾーングループ1 2回戦
コロンビア×ブラジル
アルゼンチン×チリ
中国×インド
パキスタン×ウズベキスタン
チェコ×イスラエル
スウェーデン×ポルトガル
スロバキア×ボスニア・ヘルツェゴビナ
ロシア×オーストリア

デ杯チームランキング試算(2018tie2)

こんばんは。
続いての2本目は世界初(?)、実際に次の2nd tieが終了した後のランキング試算と、入れ替え戦シード国の見極めです。 


さて、前回の記事で説明しましたが、ランキングボーナスについてはブラックボックス要素が多すぎでした。今回試算にあたって、毎年のドロー表のシード番号と、ここ7年間のデ杯成績をすべてまとめたうえで推察のランキングを導き出し、さらに実際のポイントとのずれから誤差修正をパズルゲームのように当てはめた結果、上位23ヶ国をなんとかすべて合わせることができました。

ランキングボーナスがないか、あってもランキングボーナスのポイントがはっきりしている国が多く、その国に関しては小数点まで含めて誤差なしで試算できるものと思っています。例えばセルビア、アメリカ、日本などがこれにあたります。

しかしベルギーなど一部の国については、ランキングボーナスが5回以上あると推定され、なぜこのポイントになるのかあまり理解できないままポイントだけを合わせてとりあえず完成させました。
そのため、およそ50ポイント以内の誤差が発生する恐れがあります。そのことを先にお断りしておきます。約1年程度この誤差の解消に時間がかかります(失効の減り具合を見て誤差修正を行うためです)。
なので、「TSDが面白いことをしている!」と広めていただくのは大いに構わないのですが、寸分違わず合っているかと言われると「8~9割はあっているが、細かいミスは仕方なく出ているかもしれない」と答えざるを得ないのが現状です。そのことを理解したうえで見ていただければと思います。

さて、2月時点でのランキングはこうなっています。

rank move nation point
1   フランス 29968.75
2   アルゼンチン 21076.25
3   ベルギー 20545.00
4   イギリス 17188.75
5   クロアチア 14045.63
6   オーストラリア 9212.50
7   スイス 7506.25
8   セルビア 7312.50
9   イタリア 7138.75
10   アメリカ 6321.88
11   スペイン 5749.38
12   ドイツ 5218.75
13   カザフスタン 4293.75
14   チェコ 3125.00
15   カナダ 2500.00
16   オランダ 2475.00
17   日本 2375.00
18   ブラジル 2160.00
19   ハンガリー 2113.13
20   ロシア 1985.00
21   インド 1912.50
22   コロンビア 1825.00
23   チリ 1715.00

今回の失効では、2017 2nd tieの最終基礎点が100%→75%、2016 2nd tieの最終基礎点が75%→50%、2015 2nd tieの最終基礎点が50%→25%、2014 2nd tieの最終基礎点が25%→0%となります。

失効後のポイントと、勝った場合のポイントはそれぞれこうなります。
デ杯ではポイントが入るか/入らないかの2択のため、ATPランキング試算と異なった表示方法で示します。

rank move nation point next this tie
1 0 フランス 26662.50 31662.50 WGQF ITA A
2 0 アルゼンチン 18803.75 19403.75 Z12R CHI H
3 0 ベルギー 18526.25 23526.25 WGQF USA A
4 0 イギリス 14916.25 14916.25     
5 0 クロアチア 12592.50 16592.50 WGQF KAZ H
6 0 オーストラリア 7212.50 7212.50     
7 0 スイス 6487.50 6487.50     
8 2 アメリカ 6321.88 10411.88 WGQF BER H
9 -1 セルビア 6312.50 6312.50     
10 -1 イタリア 6138.75 10238.75 WGQF FRA H
11 0 スペイン 5561.88 9561.88 WGQF GER H
12 0 ドイツ 5218.75 10281.25 WGQF ESP A
13 0 カザフスタン 4143.75 9237.50 WGQF CRO A
14 1 カナダ 2500.00 2500.00     
15 2 日本 2375.00 2375.00     
16 0 オランダ 2100.00 2100.00     
17 2 ハンガリー 2069.38 2069.38     
18 -4 チェコ 1875.00 2475.00 Z12R ISR H
19 1 ロシア 1656.25 2256.25 Z12R AUT H
20 -2 ブラジル 1635.00 2385.00 Z12R COL A
21 2 チリ 1515.00 2390.00 Z12R ARG A
22 0 コロンビア 1337.50 1977.50 Z12R BRA H
23 -2 インド 1237.50 1987.50 Z12R CHN A 

なお今回は時間がなかったため(データの打ち込み量が膨大!!!)、ゾーン1に所属している国の試算はシード権にかかりそうなチリまでにしました。申し訳ないです。(個人でやるには正直限界)

なので、22位から向こうはスロバキアとかほかの国になるかもしれません。
表の一番右は今回のタイでの対戦グレード、対戦国(便宜上3文字表記)、ホーム/アウェーを示しています。

 

入れ替え戦シード権争い

(アルゼンチン)
イギリス
オーストラリア
スイス
セルビア
カナダ
チェコ
(ブラジル)
(チリ)
日本
(ロシア)
オランダ
ハンガリー

かっこ書きはゾーングループの勝利で入ってくる国です。

イギリスからカナダまでの5か国はシード確定です。
また、アルゼンチンとチリの勝者もシード確定です。

チェコは勝てばシード確定、ブラジルも勝てばシード確定です。
日本は前述の条件、チェコブラジルが同時に敗れた場合のみロシアとオランダにチャンスがありますが、確率は極めて低いでしょう。

色々と中途半端なところもあります。こうしたほうが見やすい、わかりやすいという意見を随時募集していますので遠慮なくコメント欄などで書いていってください。

デ杯チームランキングの計算方法について

こんばんは。
今日の記事は(確認している限りでは)世界で私しかしていない超マニアックな内容です。
しかしこういう記事を常に書きたいというのが本心です。
Number著者デビューという華々しい幕開けとなった今年ですが、複数の仕事を並行しながらの作業が続きなかなかこちらのブログに時間を割くことができませんでした。忸怩たる思いでした。
ですが、今日の記事は自信をもって提供する「twosetdownらしい」記事です。

内容はランキング試算ですが、ATPでもWTAでもなく、ITFのランキング試算です。そう、長らく誰も手を付けていなかったデ杯チームランキング試算です。


というわけで早速試算に移る前に、意外と知られていないデ杯チームランキングについてのフォーマットについてここで説明します。

デ杯チームランキングは過去4年間のデ杯での成績に基づいて作成され、デビスカップのシード付けに使われます。
各タイ(タイは試合のこと)が行われるごとにランキングは更新されています。
サッカーの国際親善試合週のように、デ杯は基本一斉開催のため、それに合わせて年4回大きくランキングが動きます。

デ杯のシード付けですが、原則ドロー抽選時のランキングを使うため
・翌年のWG/ゾーングループの抽選
・WG入れ替え戦の抽選
時のランキングが使われます。具体的に、前者は9月のタイ(WG準決勝、入れ替え戦)終了後のランキング、後者は4月のタイ(WGQF、ゾーングループ2回戦)終了時のランキングが使われます。
※4月のタイはATPのカレンダー次第ではウィンブルドンのあとになることもあります

各タイごとに勝利した場合のみ、その勝利したラウンドに応じたポイントが入ります。これを「基礎点」とします。
たとえ第5ラバーのファイナルセットまで行っても、敗れればその時点で基礎点0ポイントとなります。

各ラウンドごとの基礎点ですが、一部を抜粋すると
ワールドグループ決勝    8000p
ワールドグループ準決勝   6000p
ワールドグループ準々決勝  4000p
ワールドグループ1回戦   2000p
ワールドグループ入れ替え戦 1000p
となります。

後述しますが、この基礎点にボーナスポイントを加えたものがそのタイで獲得したポイントになります。獲得したポイントは、1年ごとに25%ずつ失効していきます。4年間で0ポイントとなります。
1年ごとにと書いていますが、ATPランキングのように正確に52週間ではなく、同じグレードの試合が行われたときに失効します。
例えば、今年の4月に行われたQFのポイントは、もし来年QFが7月に行われるなら15か月間維持されるということを意味しています。

そこで、ここから分かりやすいようにデ杯を4つのタイに分類します。
1st tie (ワールドグループ1回戦、ゾーングループ1回戦)
2nd tie(ワールドグループ準々決勝、ゾーングループ2回戦)
3rd tie(ワールドグループ準決勝、ワールドグループ入れ替え戦、ゾーングループ3回戦、プレーオフ
4th tie(ワールドグループ決勝、ゾーングループプレーオフ

2018年2月の1st tieが終わった後のポイントは
2018 1st、2017 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの100%
2017 1st、2016 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの75%
2016 1st、2015 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの50%
2015 1st、2014 4th,3rd,2nd…獲得したポイントの25%
が加算対象になります。

さらにここからがITFチームランキングの難しいところです。
ITFチームランキングがこちらになりますが、謎の小数点以下のポイントがあります。

Davis Cup - Rankings

これは、ボーナスポイントの加算+毎年25%ごとの失効により、割り切れずに小数点以下のポイントが発生するケースがあるからです。

ボーナスポイントには2つの種類があります。

 

①ランキングボーナス
ゾーングループ2以上のグレードで勝ったタイの相手のランキングが自分を上回る場合、相手のランキングに応じてボーナスポイントが発生するというものです。
1~2位  100p
3~4位   90p
5~8位   75p
9~16位  50p
17~32位 40p
33~64位 20p

例えば64位の国が63位の国に勝ったら20ポイントもらえるのに、2位の国が3位に勝っても0ポイントというなんともがばがばなルールです…

②アウェーボーナス
グレードに関わらず、勝ったタイの開催地が敵国であれば、アウェーという難しい環境で勝利した特典としてボーナスポイントが付きます。
これは、基礎点と①を加えたポイントの25%となります。

つまり、各タイで獲得するポイントは
ホーム…基礎点+①
アウェー…(基礎点+①)×1.25
となります。これを「最終基礎点」と呼びます。この最終基礎点が1年ごとに25%失効していき、それを合算したものが最終的なポイントになります。

分からなさすぎるので例えば日本の例を見てみましょう。現在の日本は2375pです。
勝ったタイを列挙すると
2017 3rd 入れ替え戦 ブラジル ホーム
2016 3rd 入れ替え戦 ウクライナ ホーム
2015 3rd 入れ替え戦 コロンビア アウェー

なんとたったの3つです。
まずブラジル戦はランキングボーナスなし、ホーム、100%加算なので (1000+0)×1×1=1000p
次にウクライナ戦はランキングボーナスなし、ホーム、75%加算なので (1000+0)×1×0.75=750p
最後にコロンビア戦はランキングボーナスなし、アウェー、50%加算なので (1000+0)×1.25×0.5=625p
したがって1000+750+625=2375pとなります。
簡単ですね

簡単じゃないから困るんですよね…
これにランキングボーナスが加わり、そしてそれを検証する方法がない(チームランキングはATPランキングのようにバックナンバーで遡れず、いつ何ポイント入ったかを厳密に確認する方法は一切ないITF許さない)ため、この作業は困難を極めました。

この場を借りて再度お詫びしますが、チリのポイントの件が二転三転したのはこの複雑怪奇なシステムのせいで計算をたびたび間違えたからです。大変お騒がせしました。プログラムを作ったのでもう再発はないと思いますが、今後も情報の発表には十分に気を付けます。

次の記事では実際に試算をしていきたいと思います。

 

良薬(辛勝)は口に苦し(2018マイアミ2R)

3/23 現地15:00~(日本時間翌日4:00~)

Masters 1000 Miami Open

2R

[26]Kei Nishikori 7-6(4) 4-6 6-3 John Millman

 

 

負けていてもおかしくない。

わずかな差をものにしました。

 

この大会が始まるまでの復帰からの結果を見ると

ニューポートCH…ノビコフに初戦負け

ダラスCH…ノビコフに雪辱を果たし、尻上がりに調子を上げて優勝

ニューヨーク…アンダーソンに惜敗ベスト4

 

ここまでは順調でした。内容もよくなっていき、私も楽観的なコメントを出していました。

しかし問題はアカプルコでした。ここで体調を崩しシャポバロフに敗れ、IWを欠場。そして迎えたマイアミ。

錦織のテニスはどうなっているのか?この流れだけ見るとまた勝って行けそうですが、まだトップ100との対戦は4回。72位のドンスコイ、91位のアルボットに勝ち、11位のアンダーソンと45位のシャポバロフに敗れています。

ちょうど50位がラインになっており、ここより下の選手には最初のノビコフ戦以外すべて勝利、それより上は2戦2敗となっています。

今後は一つこのラインをターゲットにしていきたいと思っていた矢先のこのマイアミでした。

実は初戦はGojowczykが上がってくると思っていたのですが、このGojowczykがちょうど50位。一つの試金石になるゲームかなと思っていましたが上がってきたのはミルマン。

ミルマン、京都CHで優勝し、全豪でも2回戦進出。今期ここまで好調です。Gojowczykに勝ったのも納得でそのプレーが序盤から出ました。

ミルマン好調の要因はサーブのようです。1stサーブを次々と決め、錦織はなかなかリターンからチャンスをものにできません。

一方リターンゲームでは鋭い攻めが光りました。五輪でも見せたような思い切りのよいフォアハンドが火を噴き、またリターンでミスをしなかったことから多くのチャンスを掴み5-2としました。

しかしここからミルマンが崩れます。まず5-2リターンゲームでのSPを逃すと、SFSで大崩れ。SPを迎えるも落とすと6-5のリターンゲームでもSPを2本逃してタイブレークに行きます。

惜しいポイントも多数ありましたが象徴的だったのは第9ゲーム。それまで80%以上入っていた1stサーブが入らなくなりセカンドサーブへ。DFも絡み、あまりにももったいない落とし方になりました。

実はこれ、リオ五輪の時と全く同じような展開です。

あの時も5-2リードから崩れ、タイブレークも4-0リードからセットを落としました。

そしてタイブレークの展開は違えど、今回も同じ道に進みました。

この段階で錦織のプレーがよくなったわけではありませんでしたが、ミルマンのミスが早くなったことでタイブレークに入った時点で互角。迎えたタイブレークは錦織がいいラリーで3-0とリードします。
痛かったのはミルマンが3ポイント目でチャレンジしなかったこと。チャレンジしていれば錦織のボールはアウトで1-2、ミニキープ数で並んでいました。

その後もプレッシャーをかけ続けた錦織がセット先取。ここまで五輪と同じ展開でした。

 

2セット目もミルマンの猛攻が続き、第1ゲームをいきなりブレークすると、第4ゲームでブレークバックされたもののすぐさま第5ゲームでブレーク。このリードを守り切り第2セットを取ります。

ミルマン視点で書くとこうですが、錦織にとっては痛いミスが続きました。

少しずつプレーのレベルが上がっていたにもかかわらず、先サーブを活かすことができない展開が続きました。第5ゲームもキープしていれば先サーブの恩恵を得てブレークできていたかもしれません。

 

ファイナルセットじりじりする展開でしたが、2セット目中盤以降動きが散漫だった錦織が気合を入れなおしました。我慢比べの様相でしたが振り回しているポイントが多かった錦織に分があったか、ミルマンが耐え切れなくなります。腰に手を抑えるシーンも多く、厳しかったのでしょう。

特筆すべきは第6ゲームのBP。それまでなかなか決まらなかった錦織のフォアで一閃。ミルマンは追うこともできず大事なポイントで錦織に最高のプレーが出ました。

 

結果としては辛勝です。3時間近いゲーム、UEは60本を超え、動きが散漫になったり簡単なミスもたくさん出ました。

ただ負けなかった。ミルマンもいいとは言えませんでしたがこれで50~100位の選手に3連勝。錦織の体調もまだ万全ではないようで、そんな中勝ったということは、もう錦織はATPツアーレベルまでは十分に戻ってきたことを印象付けたのではないかなと思います。

ただ500以上のカテゴリーでもっと勝っていくために今日のようなプレーでは厳しい。上に行けば行くほどミスが命取りになります。

 

まだ対戦が決まったわけではないですが、次の対戦相手はおそらくデルポトロでしょう。
アカプルコ、IWとハードヒットできるサーフェスで2連勝中。そして錦織が初勝利を挙げるまで何度も悔しい思いをしてきたライバルです。

実績ではやや先行されていますが、年も近く、私はラオニッチやディミトロフよりよっぽどデルポトロのほうがライバルだと思っています(あとチリッチも)。

デルポトロに勝った時は手首のけがから復帰中だったため、バック攻めが効きました。しかし今のデルポトロは違います。完全体です。簡単には崩れず、あのフェデラーに実力で土を付けた力を持っています。

勝つことは一般的には非常に難しいでしょうが、アンダーソン戦同様何かを思い出すきっかけになるかもしれないし、多くのことを学べるはずです。

負けて当たり前、こういう試合も2016年のBIG4との対戦以来ではないでしょうか(17全豪はフェデラーが復帰途中だったのでチャンスはあると思っていた)。結果がどう転んでも楽しみです。

 

だからマイアミ運営さん、出勤時間にぶつけないで…

マスターズチャレンジリターンズ2018・マイアミ運営用記事

こんにちは。

IWの反省会がまだできてないですが、マイアミの試合がすぐに迫っております。

すでに予選勝者は出そろっており、予選勝者を反映したドロー予想が可能になっています。

今回からトップにリンクを貼っておきます。

サイトトップ

http://www.tennisdrawchallenge.com/

グループ順位表

http://www.tennisdrawchallenge.com/group/standings/292/atp/bracket/2018-1000

予想ページ直リンク

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/edit

予想期限は今晩24時!!!

あと12時間しかありません!!!運営は忙しくて全然気づいてなかったです

総合優勝を狙っている方は忘れないように気を付けてください

 

 

3/24追記

早速荒れていますね。

今回の予想をまとめてみました。

有効得票数は186です。

 

フェデラー

優勝 122人 
準優勝 30人 
ベスト4 19人

 

では第1クォーターでフェデラーに入れなかった15人は誰をベスト4以上にしたか?というと、ベルディヒ7人、アンダーソン4人、西岡2人、エドムンド1人、コキナキス1人でした。

 

錦織圭

QF以下の予想がどこで止まったかを表にできないのですが、

優勝 25人

準優勝 19人

ベスト4 18人

でした。ちなみに優勝予想の人の決勝カードはフェデラー16、ズベレフ3、キリオス2、アンダーソン2、フェレール1、西岡1でした。

 

第3クォーターは錦織、デルポトロ、ジョコビッチ、ディミトロフがいますが

錦織 62人(25-19-18)

デルポトロ 52人(6-22-24)

ジョコビッチ 10人(1-6-3)

ディミトロフ 32人(1-20-11)

シュワルツマン 14人(0-2-12)

その他はラオニッチ8人、ガスケ6人、クライノビッチ1人、シャルディー1人です。

かなり割れた印象です。デルポトロはサンシャインダブルできると予想した人が6人!錦織は願望予想も入っているでしょうか。漁夫の利でタフブロックからディミトロフ、シュワルツマンという予想もありえます。ここは個人差が出たと思います。

 

第2クォーターはズベレフ、ソックと上位シードが不調。どう割れるかが個人的に注目でしたが

ズベレフ 49人(2-12-35)

ソック 8人(0-0-8)

キリオス 57人(9-3-45)

となりました。やはりキリオスに期待する声が大きいです。昨年4強ですしね。一方データは出てませんが早期敗退予想の人も多いと思います。けがをどう評価したか。ここは大きな分水嶺になりそうです。

その他の予想はクエリー25人、チョリッチ14人、フォニーニ12人、フェレール10人、シャポバロフ9人、チチパス1人、白票1人でした。

クエリー意外な人気。地元補正はあるでしょうがIWでのトップ10拒否力が強く(予想反省時に解説)、今回は私は厳しい見立てです。

 

個人的に大注目だったのが第4クォーターでした。
目のけがから復帰したばかりのゴファン、MSでは依然大躍進が少ないチリッチ、今期不調のアグー、絶不調のイズナー、下位シードながら旋風を巻き起こしているチョン…ここが一番割れると予想していました。

 

チリッチ 82人(14-27-41)

ゴファン 55人(2-19-34)

チョン 27人(1-6-20)

他はイズナー12人、アグー4人、フリッツ3人、ルブレフ2人、ミュラー1人でした。

さて2Rを終わった地点ではゴファンに賭けていた人が大惨敗となりましたが果たして…

 

3/29追記

フェデラー…キリオス…ディミトロフ…チリッチ…
いろんな方の悲痛な叫び声が聞こえてきた、そんな気がしました。

さて昨日更新するはずだったのですが体が悲鳴を上げたので今日更新しました。
第2ステージの優勝争いの前にまずは10人以下の正答の表彰からです。

ベスト64 モー(全体10人) tkc01さん ikaekatさん Asparaaarさん Waterlooさん

ベスト32 ソウザ(全体10人) toppoさん

 

そして、この話題に触れなければいけません。

ベスト32 コキナキス(全体2人) フィアーザたけしさん

当マスターズチャレンジでは参加者が超安全予想に走りがちで、フェデラーの初戦敗退を予想している方はいないかと思っていましたが、なんとコキナキスが勝つというところまで完全的中された方がいらっしゃいました!!!

本人が一番驚いてるよ

これは特別表彰ものです、本当にすごいですね

 

さて、QFの2試合が終わり、第2ステージの優勝争いは絞られてきました。

上位勢が準優勝デルポトロで予想している人ばかりなので、優勝者を当てての逆転優勝も限られてきました。

まず、カレノ=ブスタはベスト4以上に誰も予想していないので関係ないです。

残りですが、アンダーソンを予想している人で逆転可能な人はいません。noriさんは91点まで伸ばせますが、このときほかにチョリッチを予想している上位の人が上に行くためです。

イズナーを予想している人はすでに首位の人のポイントに届きません。

 

したがって影響があるのはズベレフ、チョリッチ、デルポトロの結果です。

ここからは計算過程を省略します。

 

チョリッチ勝利のパターン

デルポトロSF止まり、チョリッチSF以上→ソル・ナシエンテさん

デルポトロF止まり、チョリッチSF以上→北野ろまんさん(kitano_romanさん)

デルポトロ優勝、チョリッチSF以上→bloodblue0116さん

 

ズベレフ勝利のパターン

デルポトロSF止まり、ズベレフSF以上→marshi33さん

デルポトロF止まり、ズベレフSF以上→wyさん

デルポトロ優勝、ズベレフSF→bloodblue0116さん

デルポトロ優勝、ズベレフ準優勝→naoyaさん

 

たぶんこれであってるはず…

私の計算上では6人に可能性が残っています。

私の都合上ではズベレフSF止まり、デルポトロ準優勝だと嬉しいんですが、じゃあトップハーフの誰が優勝するんだよという話になりますね…

 

4/1追記

決勝が残っていますが、優勝して加点できる人が2名なのと、優勝者が変わらないので結果発表を行います。

第2ステージの優勝は、ただ一人3桁ポイントに到達、107ポイントでmarshi33さんです!!!

marshi33さんは、参加者の中で唯一ズベレフ準優勝・イズナー4強をセットで当てており、序盤戦でもミスが少なく、なんとあれだけ難しかった第2クォーターを19/23という驚異の正答率。優勝にふさわしい内容でした。

 

第2ステージを終わって総合1位はKII-Uさん、204ポイントです。
しかしわずか20ポイント以内に10人、40ポイント以内に39人とまだまだ混戦です。
私は168ポイントで28位タイ。36ポイント差ということで優勝ー準優勝のセットをうまく当てれば簡単に逆転できる位置につけています。正直悪くないなという印象です。
第3戦のモンテカルロは2週間後から。約半月後にアナウンスが出ますので、みなさん忘れないようにしてください。

 

企画としてはこの2大会を見てもかなり成功したかなと思っています。
ツイッター上でもかなり盛り上がっています。ハッシュタグ #ドロチャレ、#TSDドロチャレ をつけていただけると私が見やすいです。今後積極的に使っていきましょう。

 

それではお待ちかねの反省タイムです。

http://www.tennisdrawchallenge.com/bracket/view/2018-miami/twosetdown

優勝フェデラー
準優勝デルポトロ
ベスト4ズベレフ、ゴファン
ベスト8ベルディヒ、ソック、シュワルツマン、チリッチ

 

まずフェデラー予想ですが、正直マイアミは相性が悪く優勝に据えたくなかったのですが、じゃあ誰が勝てるのかと言われると決勝でのあのデルポトロのパフォーマンスを考えるとやはり難しいなと。そうなったのが去年のサンシャインダブルでした。

で、デルポトロも難しかった。疲労がありながらも勝っていける選手なのでIWでトレーナー呼ぶ→優勝を考えても早期敗退を考えられなかった。あと不謹慎だけど錦織上位予想に走る人が多いと見たので差をつけたかった(シビアにやってます)。

第2クォーターはすごく悩みました。結局決め手に欠いて消去法でズベレフを選択しました。今のソックにベスト4を託すのも微妙かなと思いベスト8予想。

ボトムが壊滅的になったのはゴファンの回復状況の読み違えです。
チリッチはマスターズで伸びないので、誰が破るかで考えてストローカーのゴファンを選択しました(マイアミは比較的ストローカーが得意としている)。

 

1R

トップハーフはかなり好調。Kuhnやティアフォーなど難しいポイントもいくつか当てている。問題はボトムで、序盤大きく出遅れる一端になった。第3クォーターの1-7はもはや伝説。JarryとNorrieは直近の調子を読み違えて、これは凡ミス。杉田も信じきれなかった…ペールは故障の回復が思わしくないと聞いていて、実際第1セット1-6で落とした時やっぱりなと思っていたら、深刻なのはミーシャの方だったというオチ。

 

2R

読めるわけなかった大アップセット。フェデラーはノータイムだった。エドムンドはむしろ反動で成績かなり悪くないか。キリオスはまだ回復していないと思い、思い切って初戦敗退にしたので読み違えた。アグーは結構深刻なのでは。

 

3R

ベルディヒはマイアミ得意なので間違いないと思っていたが、まさかの日没サスペンデッドなんて読めるわけがなかったし、そもそもティアフォーをすでに間違えているのでジエンド。痛かったのはチョリッチソック。IWのような変則サーフェスでいきなり一発当てたチョリッチはほぼ間違いなく沈むと読んだのが裏目に出た。チョリッチ、クレーでも警戒です。

難所だったシュワルツマンラオニッチ。ここはどっちを取る理由もあってかなり悩みました。勝った方が8まで行く予想にしていたので悩んだんですがリターナーの利でシュワルツマンにしました。結果的にここをすり抜けるということがラオニッチの好調ぶりを裏付ける結果になりました。

 

4R

ベルディヒ・アンダーソン・ワウリンカの法則によりベルディヒがアンダーソンに勝つ予想でした。そこまでにベルディヒが負けるならアンダーソン一択だった。要するに芋づる式にやられた結果です。

チョンもゴファンじゃなければ上位進出予想していたので驚きはない。あと最大のミスはチリッチイズナー。

イズナーはIWダブルス優勝、北米内弁慶の性質から上位進出も読めたし、IWでの疲労やサーフェスチェンジの遅れで早期敗退も読めて、そこそこ悩んだのですが、結果的にチリッチを取ったのがあだになりました。

 

QF

デルポ、ズベレフが勝ったのでほっとした。ここで勝ってなかったら私の順位は悲惨なことになっていた…

SF、決勝?なにそれおいしいの?

 

以上です。

私は次のモンテカルロからのクレー3連戦がターニングポイントと見ています。

ここで大きな差をつけて夏に入っていけば私の総合優勝のパターンに入れるかなと思っています。勝負に出ますよ!(戦略は教えない)