two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

2014パリマスターズ・Day3 運命の1日、今日で決まるかファイナル【16:50ごろ錦織通過条件訂正】

いやーびっくりしました。昨日で決まるという楽観視で見ていたのですが、なんとレース対象選手5人が全員勝ち上がり。しかもシード選手が13人も残る安泰な1日になりました。

 

 

 

まずラオニッチが登場。少しずつ復調の気配があるのか、ファイナルセットに弱いソックを接戦で振り切りました。

少しもたついている感じもありますが、勝ち続ける限り可能性は残ります。

 

続いてのフェレールはゴフィンと対戦。試合を見ていて気付いたのですが、ベルギー男子テニス史上最高の呼び声も高い選手、フランスは隣国とあって準ホームのような熱の入った応援でした。

そういえば女子はエナンとか結構強い選手を輩出しているので、ゴフィンの登場はベルギーにとって待ちに待った存在だったのだと気づきました。

 

第2セットを落としたフェレールですが、勝負どころで得意の粘りがさえ、フルセットで勝ちました。

 

マレーはベネトーとの対戦でした。しかし危なげない内容でした。よく走っていましたし、次戦もおもしろくなりそうです。

というか、力尽きるのではなかったのか?どこに限界があるのでしょうか…

 

ディミトロフはクエバスを大差で退けました。この勢いがあればマレー戦も可能性が十分にありそうです。

 

錦織ですが、うまく勝ったと言えばそれまでですが見ている方はかなり心臓に悪い試合でした。

錦織は序盤サービスに安定感があり、ほとんどポイントを落とさずに進行。一方ロブレドはキープに苦しみ、ブレークポイントを何度か凌ぎました。

 

ここでロブレドが作戦を変え、サービスゲームに集中する形を取ってきました。

錦織のサービスゲームは当然のキープとなったのですが、反面ブレークチャンスがその後訪れなくなり、タイブレークに突入しました。

 

タイブレークまでにサービスポイントを3本しか落としていなかった錦織ですが、若干ストロークのフィーリングが悪いのか特にリターンゲームではミスが出ていて、これがタイブレークのサーブポイントで出てしまいました。なんと3本も落としてしまい、総得点で並びながら第1セットを落としました。

嫌な流れでした。これで第2セットふらっとどこかでブレークされたらそれで終わりです。完全に試合はロブレドペースになりました。

 

しかしここから錦織はしっかりと我慢のテニスを続けました。先にサーブになったことで、余裕を持ってリターンに臨めるようになりました。

すると3-2で迎えたコートチェンジでロブレドがマッサージを受けました。連戦の疲れでしょう。ここを見逃さずブレークに成功。

ロブレドは次第にボールを追う範囲が狭くなり、振り回しで有効打を打てるケースが増えてきました。

第1セットは本当にロブレドのミスが少なく、3本しかありませんでしたが、6本に。体感的にはもっと増えてる印象でした。

 

勢いは止まらず、第3セットでもブレークスタート。しかしここからロブレドが粘りを見せ、カウンターに徹するようになったところで錦織はサーブに苦しみ、厳しい展開に戻されました。

結果的にこの1ブレークを守り抜いた錦織が勝ちましたが、ひやひやものでした。

特に固まって1stサーブが入らなくなったのは痛かったです。必ず今日の試合には修正してきてほしいです。

 

 

 

それでは今日以降の話です。

 

先にエントリーランキング(=レースランキング)です。これより下の勝ち上がりはフォニーニに勝ったプーリーです。

 

 

 

 

 

1 ジョコビッチ     9100 ○

2 フェデラー       8610 ○

3 ナダル       6835 -

4 バブリンカ       4895 ○

5 ↗3 マレー       4385 ○

6 ↗1 錦織圭       4355 ○

7 ↘2 ベルディヒ       4195 ○

8 ↗1 チリッチ       4150 -

9 ↘3 フェレール       3955 ○

10 ラオニッチ       3930 ○

11 ディミトロフ     3645 ○

12 ツォンガ       2740 ○

13 ガルビス       2455 -

14 ロペス       2130 ○

15 バウティスタ=アグト 2110 ○

16 ↗1 ロブレド       2015 ×

17 ↗1 アンダーソン     1990 ○

18 ↘2 イズナー       1890 ×

19 ↗2 モンフィス       1825 ○

20 フォニーニ       1790 ×

21 ↘2 シモン       1730 ×

22 ゴフィン       1599 ×

23 ↗2 ドルコポロフ     1455 ×

24 コールシュライバー 1415 ×

25 ↗1 メイヤー       1399 ×

26 ↗2 ベネトー       1365 ×

27 ↘4 ガスケ       1350 ×

28 ↘1 カルロビッチ     1320 ×

29 ↗1 シャルディー     1240 ×

30 ↘1 ロソル       1210 ×

31 ヒラルド       1175 ×

32 ↗1 ベルダスコ       1135 ○

33 ↘1 クリザン       1094 -

34 ↗4 クエリー       1090 ×

 

 

 

 

 

ベルダスコは次戦勝つと30位になります。プーリーは優勝で30位に入ってきますが、さすがにないでしょう。カルロビッチまでのコミットメントプレイヤーが確定しました。

 

さて、ダブルスですが、7枠が決定しました。

 

 

 

1 10545 Qブライアン/ブライアン 

2 5820 Qネスター/ジモニッチ

3 4760 Qペヤ/スアレス

4 4740 Qベネトー/ロジャー=ベスリン

5 4310 Qロジャー/テカウ

6 4270 Qグラノジェルス/ロペス

7 3570 ドディグ/メロ

8 3385 ブトラック/クラーセン

9 3080 Qクボット/リンドステッド

10 3030 ポスピシル/ソック

11 2755 カバル/ファラー

 

残すは8枠目、ドディグ/メロ組と、ブトラック/クラーセン組の争いです。

ブトラック/クラーセンは決勝が最低でも必要です。優勝で自力決定です。

 

 

 

 

 

さてシングルスのファイナル争いです。

今日のベスト8をかけた8試合は文字通り天王山の決戦ばかりです。

 

まずは3回戦地点での条件整理です(以前の記事の貼り直し)

 

 

 

暫定5位 マレー

 

3Rのとき超えるライン

錦織Q

ベルディヒS

フェレールF

ラオニッチF

ディミトロフW

敗退条件…錦織Qかつ、ベルディヒSかつ、フェレールorディミトロフF(ディミトロフはさらにW)かつ、ラオニッチF

 

Qのとき超えるライン

自力通過

 

総評…仮に自力でなくともほぼ通過は濃厚。錦織との争いは制したい。

 

 

 

暫定6位 錦織

 

3Rのとき超えるライン

マレー上確定

ベルディヒS

フェレールF

ラオニッチF

ディミトロフW

敗退条件…ベルディヒSかつ、フェレールorディミトロフF(ディミトロフはさらにW)かつ、ラオニッチF

 

Qのとき超えるライン

マレーQ

ベルディヒS

フェレールF

ラオニッチW

ディミトロフW

敗退条件…マレーQかつ、ベルディヒSかつ、フェレールFかつ、ラオニッチW(ディミトロフWのパターンはない)

 

Sのとき超えるライン

自力通過

 

総評…仮に自力通過でなくともほぼ通過は濃厚。マレーとの争いは制したい。

 

 

 

暫定8位 ベルディヒ

 

3Rのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

フェレールS

ラオニッチS

ディミトロフW

敗退条件…フェレールS、ラオニッチS、ディミトロフWのうち2つ以上起こる

 

Qのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

フェレールF

ラオニッチF

ディミトロフW

敗退条件…(フェレールForディミトロフW)かつ、ラオニッチF

 

Sのとき超えるライン

自力通過

 

総評…ディミトロフがジョコビッチに勝つか、ラオニッチがフェデラーに勝った場合、3Rのケースは敗退になってしまう確率が高い。条件がかなり厳しくなる次は勝っておきたいところ。

 

 

 

暫定9位 フェレール

 

3Rのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

ラオニッチQ

ディミトロフF

敗退条件…ラオニッチQ、ディミトロフFのどちらかが起こる

 

Qのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

ラオニッチS

ディミトロフF

敗退条件…ラオニッチS、ディミトロフFのどちらかが起こる

 

Sのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒQ

ラオニッチF

ディミトロフW

敗退条件…ベルディヒQ、ラオニッチF、ディミトロフWのうち2つ以上起こる

 

Fのとき超えるライン

自力通過

 

総評…25p差のラオニッチと同一ラウンドで終え、ディミトロフにさえかわされなければ通過できる。フェデラーに敗戦する確率が高いので、なんとかQまでは進みたい。3Rだとかなり厳しくなる。理想はベルディヒを絡めるSまで進みたい。

 

暫定10位 ラオニッチ

 

3Rのとき超えるライン

不可

 

Qのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

フェレールQ

ディミトロフF

敗退条件…フェレールQ、ディミトロフFのどちらかが起こる

 

Sのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒQ

フェレールS

ディミトロフW

敗退条件…ベルディヒQ、フェレールS、ディミトロフWのどちらかが起こる

 

Fのとき超えるライン

マレーQ

錦織Q

ベルディヒS

フェレールF

ディミトロフW

敗退条件…マレーQかつ、錦織Qかつ、ベルディヒSかつ、フェレールF(実質W)

 

Wのとき超えるライン

自力通過

 

総評…フェレールと同一ラウンドではだめで、1つ上のラウンドまで進むためには、錦織の状態やそこまでの勝ち上がりからしてSは難しくなってくるので、なんとかフェデラーに勝ちSまで進みたい。Fまで行けば他の選手を絡めることができ、通過は濃厚。

 

暫定11位 ディミトロフ

 

Sまでのとき超えるライン

不可

 

Fのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

フェレールS

ラオニッチS

敗退条件…フェレールS、ラオニッチSのうち2つ以上起こる

 

Wのとき超えるライン

自力通過

 

総評…FであってもラオニッチとフェレールのどちらかがSまで行く確率は低くはない。頑張って優勝するしかファイナルへの道はない。

 

 

 

3Rの条件を上通過などに書き直しています。ディミトロフのSでの通過はなくなりました。最低Fが必要です。

 

マレーが勝つとファイナル決定、マレーが負けても錦織が勝つと錦織がファイナル決定になるので、よほどのことがない限り誰かは決定になると思います。

 

錦織は、他の結果も気になりますが、あと2勝で自力ファイナルです。

特に自己最高5位で終えるためにもなんとしても勝ちたいところです。

 

それでは今日の3回戦のカード8試合です。

 

 

 

1番コート 22:30開始

 

レース争い対象カード [4]フェレール×ベルダスコ

レース争い対象カード [7]ラオニッチ×[11]バウティスタ=アグト

 

レース争い、2日連続1番コートに追いやられる

 

まあ仕方ないですね、ツォンガにモンフィスも勝ち残っちゃいましたから。

 

フェレール×ベルダスコは先週のバレンシアに続いてのカード。シモンの可能性もあったわけで、比較的楽と言えるでしょう。

特に対戦成績はフェレールの10勝7敗ですが、ベルダスコがランキングを落としてからは現在フェレールが7連勝中。ベスト8は最低限でしょう。そしてフェデラーがラオニッチを倒す前提であれば、これでファイナルをほぼ手中にします。

 

一方のラオニッチはバウティスタ=アグトとの対戦。意外にも初対戦。バウティスタ=アグトのストローク戦に持ち込まれるとラオニッチも危険でしょう。

 

 

 

センターコート 18:30開始

 

レース争い対象カード [5]ベルディヒ×[12]ロペス

           [3]バブリンカ×[14]アンダーソン

レース争い対象カード [8]マレー×[9]ディミトロフ

レース争い対象カード [6]錦織圭×[10]ツォンガ

 

ナイトセッション 3:30開始

年間1位争い対象カード [2]フェデラー×(Q)プーリー

年間1位争い対象カード [1]ジョコビッチ×モンフィス

 

 

 

このカード、1万払ってでも見ますね私なら。

レース争いとしても注目カードだらけですが、ジョコビッチ×モンフィスが楽しみですね。

フェデラーは昨日ちょっと精彩を欠いていたので、プーリーに大勝して勢いを取り戻したいところです。

 

ベルディヒ×ロペスは注目カードです。

意外にもロペスが6勝5敗とリードしており、今年も2勝1敗。ここはひょっとするとひょっとするかもしれません。

 

バブリンカ×アンダーソンはベルディヒの次戦の相手決定です。それくらいしか書くことない…

 

さてメインマッチの一つ、マレー×ディミトロフです。

今年に入ってからアカプルコウィンブルドンでディミトロフが2連勝中。

クエバス戦の内容もよく、いいテニスをすればディミトロフは十分に勝つチャンスを得られると思います。

ディミトロフはここで負ければ終わりです、背水の陣で臨んできます。

対するマレーは勝てばロンドン確定。非常に面白いカードだと思います。

 

 

 

そしてフランスのファンにとってはこちらも十分なメインマッチ、錦織×ツォンガです。

なんといっても錦織の快進撃の裏にはツォンガ撃破のシーンがあると言ってもいいくらい因縁のカードです。

 

2011年上海は初のマスターズベスト4、日本人最高ランキング更新を達成した記念すべき大会。この時の2回戦がツォンガでした。

さらに2012年全豪の死闘。初のGS8強入りを達成したときの相手もツォンガでした。

 

他に2013年に上海、パリで立て続けに対戦があり、上海では当時ケガとお付き合いをしながら戦っていた錦織がタイブレークを落としてから集中力に欠け敗戦。そして昨年のパリです。

 

このパリでの対戦はツォンガにとっても印象深い対戦だったでしょう。

当時フェデラー、バブリンカ、ガスケと争っていた最終戦。その夢を絶ったのが錦織でした。

しかも自分のマッチポイントから錦織のセカンドサーブでエースを決められての逆転負け。地元フランスでのこの敗戦は悔しかったと思います。

 

1年越し、全く逆の立場でこのカードが再び実現しました。

ツォンガに3勝1敗とリードしている錦織ですが、勝った試合はすべてフルセット。簡単にはいきません。

ロブレド戦のようなもたつきは絶対に禁物です。

 

 

 

ファイナル決定条件の整理です。

 

マレーは、自分の試合に勝つと通過決定です。

ベルディヒ、錦織、ラオニッチのいずれかが敗戦しても通過決定です。ベルディヒが敗れれば試合前に通過決定です。

 

錦織は、ベルディヒ、ラオニッチのいずれかが敗戦した場合通過決定です。

またツォンガに勝った場合、マレーが敗戦している場合と、マレー勝利+フェレール敗戦の場合も通過決定です。

このパターンで自力通過のほうが燃えますね。

 

※打ち消し線の内容は下の追記にて訂正(16:50ごろ)

 

ベルディヒは、自分の結果に関わらず、フェレール、ラオニッチ、ディミトロフのうち2人以上が敗戦した場合通過決定です。

 

フェレールはラオニッチ、ディミトロフがともに敗戦した場合通過決定です。

一方自分が負け、ラオニッチが勝つと敗退決定です。

 

ラオニッチは自分が負けるとその地点で敗退決定です。

自分が勝って、フェレール、ディミトロフがともに敗戦した場合通過決定です。

 

ディミトロフは勝つしか道はありません。

 

試合順的には、ベルディヒ→マレー×ディミトロフとフェレールが同時くらい→錦織とラオニッチが同時くらいです。

 

今日もコメント欄で更新していきます。早ければベルディヒ戦終了の20時ごろ、遅くとも深夜3時までには大勢が判明するでしょう。

 

初のファイナル進出と今期3回目のマスターズベスト8に向かって錦織、がんばれ!それでは。

 

 

 

 

 

16:50ごろ追記

 

下のコメントにより、錦織の通過条件に誤りがありましたので訂正します。

 

・次のいずれかが起きた場合通過

 

ベルディヒ敗戦

②ラオニッチ敗戦

③ディミトロフ敗戦(マレー勝利)かつ、フェレール敗戦

④マレー敗戦(ディミトロフ勝利)かつ、錦織がツォンガに勝利

 

です。反省を込めて本文は打ち消し線でそのまま残しておきます。