two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

運命の第3試合、死のB組を突破するのは誰だ?(2014ツアーファイナルズ4日目)【対戦相手フェレールに変更!10:45追記完了】

こんにちは。

こんなファイナルがあるのか、と少し残念な気持ちになっている今日この頃です。

グループAの首位決戦、ジョコビッチ×バブリンカがまさかの6-3、6-0の大差となり、ジョコビッチの1位抜けはほぼ決定的になりました。

さらにマレー×ラオニッチ、ベルディヒ×チリッチもなんとストレートで決着がつき、ここまで8試合ストレートの試合しかありません。

4~9位はポイント的にも接戦でしたので正直かなりもつれる展開を予想しているのですが、ここまでランキングの上位が8試合連続勝つ結果になっています。正直驚きです。

先にランキングについて紹介しておきましょう。こちらです。

1 ジョコビッチ    10410 A 2-0

2 フェデラー       9100 B 2-0

3 ナダル       6835

4 バブリンカ       5095 A 1-1

5 錦織圭       4825 B 1-1

6 マレー       4675 B 1-1

7 ベルディヒ       4665 A 1-1

8 ラオニッチ       4440 B 0-2

9 チリッチ       4150 A 0-2

10 フェレール       4045

現在錦織と200p差以内にいるのはマレー、ベルディヒですがこの二人はそれぞれフェデラージョコビッチと当たりますのでさすがに普通に考えれば勝つ確率は低いとみていますので、年末5位フィニッシュをかなり視界良好でとらえています。

準決勝の組み合わせが参加している上位4人になれば錦織が今日勝つと二人の結果に関わらず確定します。

年末5位フィニッシュですと相当な大記録になりますが、まあそれは決まってから考えても遅くはないと思っています。

そういえば前説明を忘れた気がしますが、ファイナルのポイントは通常の18個のカウントするポイントに対して、19番目のポイントとしてボーナス点という扱いで入りますので、仮に18大会ですべて200p以上になっても失効したりはしません。独立したボーナス点です。

そしてもう各種メディアで発表もされていますが、注目のフェデラー、錦織、マレー、ラオニッチの4人のうち誰が準決勝に進むかという話です。

今から説明しますがフェデラーもわずかに落ちる可能性が残っていますので、一応議論します。

とりあえず全部の16パターンについて議論しますが、これらが16分の1の確率ずつで起きるわけはないと思っているので、それは後で説明します。

16パターンって何?試合は2試合しか行われないのでは?と思われるでしょうが、この大会はセット率が重要です。

したがって、各試合結果には2-0、2-1、1-2、0-2の4通りの結果が存在すると思いましょう。それが2試合あるので4×4=16通りです。

まずは勝敗でざっくり4通りに分けます。

①錦織勝ち、フェデラー勝ち

この場合

フェデラー 3-0 

錦織    2-1 

マレー   1-2 

ラオニッチ 0-3 

となりますので、フェデラー1位、錦織2位で確定します。

②錦織勝ち、マレー勝ち

この場合

フェデラー 2-1 

錦織    2-1 

マレー   2-1 

ラオニッチ 0-3 

となり、3人のセット率勝負になります。

③錦織負け、フェデラー勝ち

この場合

フェデラー 3-0 

錦織    1-2 

マレー   1-2 

ラオニッチ 1-2 

となり、3人のセット率勝負になります。

④錦織負け、マレー勝ち

この場合

フェデラー 2-1 

マレー   2-1 

ラオニッチ 1-2 

錦織    1-2 

となり、錦織は敗退します(ラオニッチに負けているため、4位です…)。

さて、①~④のどれが起こりやすいの?という話になってきます。

民放メディアのように根拠のない「勝ちます!」は言いませんので、私はラオニッチ戦の勝率を55%と設定しました。

後で詳しく書きますが想像以上にラオニッチが悪そうです。少し昨日の絶望的な見方からは上方修正します。

そしてフェデラーとマレーの勝敗ですがこれは明らかにフェデラーでしょう。

ラオニッチ、錦織と力でねじ伏せてきたフェデラーです。錦織にも負けているマレーが勝つというのは少なくとも50パーセント以上はないと思います。

したがって、①>②>③>④です。明らかに差がついている大小関係と考えます。

④は怖いです。すごく怖く感じます。ですがこれは錦織が負けてから考えても遅くはないと考えています。それほどに今のフェデラーは信頼できる強さがあります。

それでは②と③について詳しく見て行きましょう。

現在の得失セット数は

フェデラー 4-0

錦織    2-2

マレー   2-2

ラオニッチ 0-4

です。

②A 錦織2-0 マレー2-0のとき

この時得失セットは

フェデラー 4-2

錦織    4-2

マレー   4-2

となるので、3人のゲーム率によって決まります。

実はこれに関しては複雑すぎるので説明を省きますが事実だけ説明すると、現在錦織はゲーム率で3人のうち一番悪い数字なので、マレーよりいいスコアでラオニッチに勝つことが必要です。

②B 錦織2-0 マレー2-1のとき

この時得失セットは

フェデラー 5-2

錦織    4-2

マレー   4-3

となるので、フェデラー1位、錦織2位です。

②C 錦織2-1 マレー2-0のとき

この時得失セットは

フェデラー 4-2

錦織    4-3

マレー   4-2

となるので、マレー1位、フェデラー2位で錦織は3位です。

②D 錦織2-1 マレー2-1のとき

この時得失セットは

フェデラー 5-2

錦織    4-3

マレー   4-3

となります。

この場合はフェデラーがまず1位抜けで、残り二人の直接対決によって決まりますが、これは錦織が勝っているので錦織が2位です。

③A ラオニッチ2-0 フェデラー2-0のとき

この時得失セットは

錦織    2-4

マレー   2-4

ラオニッチ 2-4

となります。

この場合は3人のゲーム率になりますが、これもあまり錦織が悪い負け方をするとだめです。

③B ラオニッチ2-0 フェデラー2-1のとき

この時得失セットは

錦織    2-4

マレー   3-4

ラオニッチ 2-4

となるので、マレー2位、ラオニッチ3位、錦織4位になります(3位4位は直接対決の結果)

③C ラオニッチ2-1 フェデラー2-0のとき

この時得失セットは

錦織    3-4

マレー   2-4

ラオニッチ 2-5

となるので錦織は2位通過です。

③D ラオニッチ2-1 フェデラー2-1のとき

この時得失セットは

錦織    3-4

マレー   3-4

ラオニッチ 2-4

となるので、まずラオニッチが弾かれ、錦織とマレーの直接対決から、錦織2位、マレー3位です。

これで全パターン説明した!というのはこっちの自己満足ですし分かりにくいと思うので、次の表を用意します。

↓こちらの軸には錦織×ラオニッチのセットカウントで、A…錦織2-0、B…錦織2-1、C…錦織1-2、D…錦織0-2

→こちらの軸にはフェデラー×マレーのセットカウントで、E…フェデラー2-0、F…フェデラー2-1、G…フェデラー1-2、H…フェデラー0-2とします。

この時、錦織が通過できるパターンを○、通過できないパターンを×、ゲーム率で決まる場合を△とすると、

 EFGH

A○○○△

B○○○×

C○○××

D△×××

錦織の結果がいい(上に行く)ほど○の割合が増えますね。またフェデラーの結果がいい(左に行く)ほど○の割合が増えます。当たり前ですね。

そして重要なポイントがあります。まず錦織は0-2だと相当厳しいということです。

△はありますが、この△はフェデラーに相当マレーをこてんぱんに倒してもらわないとだめなので、0-2だとだめだと覚えておきましょう。

しかしもし1-2(負け)だとしましょう、するとフェデラーが勝てばOKなので、かなり楽になってきます。

したがってまずは1セット取ることが重要です。

さて、もし勝った場合どうでしょう、△はありますがとにかくマレーはストレート勝ちが必要です。

逆にマレーに2-0勝利でのほぼ自力突破がありますが安心してください、あのフェデラーにマレーが2-0で勝つことはかなり確率として薄いです。2-1なら百歩譲ってあると思いますが、2-0はまあないと思っています。

ですのでぐだぐだ言いましたがやはり錦織は自分の試合しか動かせないわけですし、勝つことが重要という至極簡単な結論になります。それが無理でも1セット取れば大きな望みをつなげます。

重要なのは無根拠に「勝ちます!だから突破できます!」ではないところです。この辺りは理解のほどをよろしくお願いします。

ちなみにグループAはジョコビッチフェデラー、バブリンカを錦織、ベルディヒをマレー、チリッチをラオニッチに置き換えると全く同じ議論が言えます。

あとラオニッチの通過条件ですが、これは1セットでも落とした瞬間に3位以下確定ですので、第1セットで錦織が取れればモチベーション的に勝ちも見えてくるのではと思います。

さあそして気になるのは錦織とラオニッチの試合の状況です。

私は勝率55%としましたが、これはケガで致命的にだめな結果になるものも考慮したうえでの55%です。

ですので、実際に戦って組んだ場合の勝率はもう少し高くなります。

根拠ですが、ラオニッチのサーブがかなり鳴りを潜めています。フェデラー戦こそ10本決めてますが、マレー戦はたったの4本です(マレーも4本)。

また1stサーブも50%前後と決して高くはない数字です。

したがってあまり脅威ではないですし、セカンドサーブがそこまで驚異的ではない気がします。

というのもやはりO2アリーナのコートが相当遅い気がします。錦織戦以外のも見てて気づいたのですが、クレーと見間違うくらい遅いです。

今回はこれが錦織有利に働きそうな予感がします。セカンドをしっかり打って行けそうというのは錦織にとってかなりの好材料です。

したがって普通に試合をすれば少しの不調であっても勝てるのでは?という見方です。

ただしポイントは錦織のサーブです。もうこればっかりはなんとか調整してもらうしかないのですが、さすがにラオニッチのサーブを5回ブレークとかは幻想なので、オールキープかあっても1ブレークに抑えるようにするべきです。

まあフェデラーほどタイトなラリーをしなくていいはずなので、とにかく錦織にとって狙える安全なレンジで左右に走らせてミスを誘う戦法でいいのではないでしょうか。0-30とかになると博打打ちで決まった場合簡単にブレークされます。ミスは禁物です。

ラオニッチ戦の場合、とにかく錦織のカウントが悪くなった時の強打、それと説明不要のビッグサーブ、この2つに注意して見ていればいいです。他に驚異的な面はないと思います(ラリー戦で負けたのは相手がフェデラーだからなので、普通にやってれば大丈夫なはずです)。

フェデラー戦の結果にもよるので、正直もう祈るしか道はないと思います。

単純にラオニッチに勝って200pがほしいので、なんとかここは勝ってほしいです。それでは。

今日も各試合で速報します。

【21:30追記】

理由は把握できてませんが、ラオニッチが公式に棄権を発表し、対戦相手がリザーブフェレールに変わりました。

試合前までにはプレビュー書きます。

22:00追記

とりあえずまず結果だけ書きます。

 EFGH

A○○○△

B○○○×

C○○××

D○○××

こうなりました。マレー敗戦の地点で、錦織はいかなる結果でも2位通過です。

まず、錦織勝ち マレー負け(左上の4つ)は、負けがラオニッチからフェレールになるだけなので変わりありません。

錦織勝ち マレー勝ち(右上の4つ)は、負けがラオニッチからフェレールになるだけなので変わりありません。

錦織負け マレー勝ち(右下の4つ)も、マレーが2勝に到達するので1勝のフェレールは関係ないため、変わりありません。

問題は、フェレールに1勝がつき、3人が並ぶ左下の「錦織負け、マレー負け」のパターンです。

これは3人が1勝で並びます。この場合はどうなるのでしょうか?

ツアーファイナルズは勝率は関係ありません。勝ち星の順で決めるのでそこはまず1-0のフェレールが上になることはありません。3人並んだままです。

さてセット率と行きたいところですが、この場合は「多くの試合を消化した選手」から順に順位を決めます。

したがってフェレールはこの地点で3試合消化の2人に対して少ないので、4位確定です。

ですから、2位争いは錦織とマレーの2人になります。

このパターンはどうなるでしょうか?そう、直接対決です。2人の優劣を決める時は必ず直接対決が優先されるルールになっています。

ですので左下がセットカウントに関わらず錦織2位で通過となります。

以上です。

ですので相変わらず錦織の自力決定はありません。結果はフェデラー×マレー戦が終わるまで分からなくなりました。

しかし結果いかんに関わらずマレー負けで決定というのは非常に気が楽になりました。

そして勝てば200pとマレーにストレート勝ちの義務が出ます。

かなり錦織有利になりました。

しかしフェレールになったことでまた体力を持っていかれるのでそれはそれで厄介ですね。

フェレール戦ですが、これはパリや他の試合で分かる通り泥仕合確定です。

ただ一つポイントがあるとすればフェレールにとってはリザーブ待機。試合を行っていないことに加えモチベーションが下がっています。

かなり直前での選手入れ替えの発表だったため、フェレールも驚いているのではないでしょうか(そのせいか、ロンドン滞在中から現在までツイッターの更新がありませんでした)。

その状況でタフマッチ必死の錦織相手というのは、体力を温存できている以外はかなりフェレールにとって不利と感じています。

ですが一つポイントがあるのは、錦織の相変わらずのいろんな不調です。

特に怖いのは足で、確実に走る試合になりますので、フェデラー戦のよくないフットワークがケガによるものなら結構危険です。

そしてサーブの不調はリターナーフェレールにとって絶好のチャンスでもあります。

長い試合は避けたいです。とにかく先行する展開、フェレールに通過はありません。あくまで試合に勝って200pが入るのと試合プログラムを崩さないための出場です。先にフェレールのメンタルをそぐ展開にしたいところです。

しかしサーブ対策は水の泡になりましたね。錦織、フェレール双方に不安があると思います。

どうなることやら…ふたを開けないと分かりませんね。

錦織はとにかくミスを減らしたいところです。パリのようなプレーはいけません。

追記終わりました。情報の拡散よろしくお願いします。