two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

オフシリーズ・閑話球題 ⑦選手紹介その1(ビッグ4編)

こんにちは。

今回から4回に分けてお届けするのは選手紹介です。

まあカバーできない選手が出てくるのは仕方ないのですが、それは勘弁してください。あくまでピックアップしていくスタンスでやっていこうと思っています。

第1回はここ5年のテニス界を席巻してきたビッグ4です。

おいフェデラーは10年前から活躍しているじゃないかという話ですが、あくまで4人そろい踏みで無双を始めたのは約5年前くらいからだと思うので、5年としました。

最近よく「ビッグ4はもう終わった」という言葉を目にします。

それは半分事実でしょうが、半分は事実ではないと思っています。

これからお話しますが常にベスト4に全員いたような時代からは一変し、2人の新たなGS優勝者を生み、若手に初決勝、初ベスト4を許しまくった今年のビッグ4に完璧な安定感はなかったと思います。

しかし完全に終わったわけではありません。結局今シーズンを終わってトップ3はすべてビッグ4。そしてマレーも6位フィニッシュです。これで終わったと断言するにはまだ早いでしょう。やっぱり1位はジョコビッチだし、2位はフェデラー、3位はナダルだったのです。

来年ビッグ4が(特にマレーが)今年のフェデラーのように戻ってこれるのか、それとも時代の変化は加速していくのかは注目でしょう。そのためにも4選手をしっかり知っておく必要があります。

以下、断りなく、優勝…W、準優勝…F、準決勝(ベスト4)…S、準々決勝(8強)…Qを使います(ATP公式での表記と同じ)

ロジャー・フェデラー

スイス・バーゼル出身 33歳

2位 最高ランク1位(連続1位記録、1位在位最長記録保持)

グランドスラム優勝17回(全豪4、全仏1、ウィンブルドン7、全米5)

2014年の主な成績

グランドスラム 全豪S 全仏16強 ウィンブルドンF 全米S 

バークレイズ・ATPワールドツアーファイナルズF

マスターズ インディアンウェルズF モンテカルロF カナダF シンシナティW 上海W

500以下 ドバイW ハレW バーゼルW デ杯W

言わずと知れた「史上最高選手」の呼び声が高い選手です。

フェデラーのキャリアは2001年にウィンブルドンサンプラスを破ったことから始まります。

当時サンプラスウィンブルドン8度目の優勝に向かって死角なしという強さを発揮していました。(93~00年までウィンブルドンではわずか1敗)

期待の若手の一人ではあったフェデラーですが、この勝利で一気に知名度を上げ、スター街道をのし上がっていきました。

当時はのちに1位になるフェレーロやサフィンといった同年代の若手のほうが勢いがありましたが、03年にフィリプーシスを破ってウィンブルドン初優勝すると、一気にフェデラー絶対王政時代が始まります。

初期のフェデラーは癇癪持ちで、テニスファンに瞬間湯沸かし器などと揶揄されることもありましたが、テニス界を代表する選手になるにしたがってコートマナーが良くなり、現在ではコートの外でも中でもすべてのテニス選手から憧れる存在になっています(現在の若手の多く(錦織など)がフェデラーを強く尊敬しています)。

フェデラーは03年以降も全仏で勝つことができず、キャリアグランドスラムや年間グランドスラムの獲得は難しいと思われていました。そんな時、ナダルが登場し、ついにフェデラーの1人王政時代は終わり、フェデラー×ナダルの2大巨頭の時代が始まります。

フェデラーは芝コートとハードコートで、ナダルクレーコートで勝ち続け、お互いがお互いのホームに挑むも敗れる試合が続きました。

ウィンブルドンでの数年間の戦いは「ライバル列伝」のコーナーに置いておくとして、フェデラーは09年についに全仏で優勝し(直接ナダルは倒していない)、キャリアグランドスラムを達成。憧れだったサンプラスも達成できなかった大記録を達成し、その後ウィンブルドンでも優勝して現在史上最多のグランドスラム17勝を記録しています。

プレースタイルは片手バックハンドで、フェデラーの影響で片手バックの選手が増えたとも言われています(フォームなどが酷似している選手としてディミトロフが有名)。攻撃的なテニスを展開し、サーブも鋭くコースが読みにくい200km/h近くのボールを打ち、ネットプレーやドロップショットも卓越しており、ややバックハンドの攻撃力に欠けるそれ以外は完璧なオールラウンダーといっても過言ではないでしょう。

また運動量がけた違いに増えている近代テニスにおいて、数か月単位の長期間離脱を経験していないばかりか、試合前棄権がいまだ3回。試合中の棄権は0という強靭なフィジカルの持ち主です。

特に芝コートでの成績はすさまじく、ボルグが持っていた連勝記録を更新し、65としました。1年間に2大会程度しかこなさない芝コートにおいてこの記録はおそらく不滅になるものと思われます(この記録も5年がかり)。

フェデラーの良さはボールタッチの良さと蝶のように舞うフットワークにもあります。この動画がいい具体例です。

(2014シンシナティ 対マレー)

特に9本目のラリーで(サーブを1打目として、1球返すごとに1本ずつ増えていく)マレーが8本目で強打したあと跳ね際を軽くラケットで触って、球威を落とさずかつある程度深いところに返しているのは一級品です。

そして時折混ざるスライスショット。これがマレーのタイミングを外し、クロスボールが少し甘くなったところを得意のフォアハンドで決めています。

跳ぶようにしながら広くステップをとるこのフットワークもフェデラーの良さです。

2013年に8位まで落ちたフェデラーですが、2014年はラケットを変えると後半戦はジョコビッチをしのぐ勢いで勝ちを重ねました。来シーズンもまだ王者は戦い続けるでしょう。不安なのは少し気になるファイナル直後の背中のけがですが、問題ないと思いたいです。

フェデラーについては書くことが多すぎるのでこの辺にしましょう(記録を列挙するだけでも正直日が暮れます)。

ラファエル・ナダル

スペイン・マヨルカ島出身 28歳

3位 最高ランク1位

グランドスラム優勝14回(全豪1、全仏9、ウィンブルドン2、全米2)

2014年の主な成績

グランドスラム 全豪F 全仏W ウィンブルドン16強 

マスターズ マイアミF モンテカルロQ マドリードW ローマF

500以下 リオデジャネイロW ドーハW

ナダルは17歳ごろからジュニアでは注目されていた選手で、最年少トップ100、最年少トップ50などシニアに入ってから常に世代の先頭を進んできました。

そして驚きだったのは05年、クレーコートで連勝を重ね続け一気にトップ選手になると、初出場だった全仏オープンで、当時絶対王政状態だったフェデラーを準決勝で破り、決勝でも競り勝って19歳で優勝。サンプラス以来の10代グランドスラム優勝者となりました。

その後持ち前の脚力で拾うテニスを展開し、クレーコートで連勝を重ね続け、クレーコート81連勝という前人未到の大記録にたどり着きました。

フェデラーに長く閉ざされていたウィンブルドンの壁も2008年に日没間際の勝利をつかみ取り制覇。2010年に全豪を制し、08年の北京五輪と合わせて「ゴールデン・スラム」を達成しています。

プレースタイルはとにかくカバーリングの広い自慢の脚力で拾っていくテニス。そしてフォアハンドの回転量はツアートップで、打感の重いボールを次々と繰り出していきます。クレーコートで勝っていけるのはクレーのスピードが遅いから、打球に間に合い持ち味を発揮できるからです。

回転量を生かし時には猛烈な速度でウィナーを決めることもあります。なんといってもこのポイントが印象的です。(2012モンテカルロ決勝 対ジョコビッチ

まずリターンの打球に注目しましょう。ものすごい縦に曲がってるのがわかりますね。

これがナダルが持っている「エッグボール」で、縦にはねやすいクレーでは肩口付近かそれ以上まで跳ねるので、次の攻撃を封じます。ここでもジョコビッチが深いのもあって差し込まれています。

その後バックに来たボールをフォアで一度回り込もうとしますがふかしてしまい、ラリーの主導権は次第にジョコビッチに。

しかしここを驚異的な脚力で追いついて絶妙のロブショット。この返球が甘くなったところを代名詞の回り込みフォアで決めています。

回り込みフォアの時だけ進行方向への速度が桁違いに速いですよね。このチェンジペースもナダルの強みです。いつ強打が来るかわからないが、ナダルのボールが厳しく攻めにつなげられない。こうしてクレーでは無敵を誇ってきたのです。

ナダルのもう一つの特徴はこのクレー無双です。

クレー+いくつかのハードor芝の好成績で1位が取れてしまうのがナダルです。2013年は全米シリーズで3連勝し、全仏を制しただけでなくハードコートでも活躍して年間1位になりました。

そして逆にクレーシーズン以外で怪我しても、そのあまりのクレーでのポイントの量産により一切ランキングが落ちません。

2012年はウィンブルドンでロソルに敗れた後、その後のツアーを足のけがですべて棒に振ります。

しかしこの時でも2013年の目覚ましい活躍もあって2013年はランキングの下降を5位までにとどめ、あっという間に上海で逆転1位に返り咲きました。

よくけがをするとファンの中でも「ナダル、さすがに終わったか」という論調が出てくるのですが、そのたびに毎回強くなって戻ってくるのがナダルです。

結局足にけがを抱えていた09年以外すべての全仏を制しているのがその全てです。春になれば必ずナダルは戻ってくる。ある意味神話のような世界です。

今年はそれが少し崩れかけました。モンテカルロでは同胞フェレールに、バルセロナではアルマグロに屈しました。マドリードでは途中まで錦織にいいようにやられ、ローマではジョコビッチに敗戦。全仏ではジョコビッチのコンディションの悪さにも助けられての優勝。獲得したポイントで見ても過去最悪水準で、「クレーキング・ナダル危うし」の声も聞こえます。

来年もまた元気に戻ってきてくれるのか。まずは序盤戦、全仏までに守るべきポイントが多いです。注目していきましょう。

ノバク・ジョコビッチ

セルビアベオグラード出身 27歳

1位 最高ランク1位

グランドスラム優勝7回(全豪4、全仏0、ウィンブルドン2、全米1)

2014年の主な成績

グランドスラム 全豪Q 全仏F ウィンブルドンW 全米S

バークレイズ・ATPワールドツアーファイナルズW

マスターズ インディアンウェルズW マイアミW モンテカルロS ローマW 上海S パリW

500以下 北京W

フェデラーナダルの2台巨頭時代に割って入ったのがジョコビッチでした。

07年に3位に到達。その後はなかなかフェデラーナダルを崩すことができず「万年3位」と揶揄されることも(実際この当時はフェデラーが勝率95パーセントを達成し、フェデラーが芝で、ナダルがクレーで連勝を伸ばしているころの話です)。10年に一時2位に入り、少しずつ二人に接戦が増えてきてきた中で、転機は2011年でした。

ジョコビッチは少しフィジカルに問題があり、特に体力面で不安がありました。そこでこの直前から行ったグルテンフリーダイエット(減量ではなく、どちらかというと食事療法の意味合いが強い)が実を結び、グランドスラムを最後まで戦い抜く力を身につけました。

2011年は全仏OPでフェデラーに敗れるまで年初から41連勝という大記録を達成し、初の世界1位に上り詰め、その後2014年まで3位以下の陥落なし。

すべてのサーフェスにおいて安定的な好成績をたたき出していて、特に遅めのハードコートでの成績は群を抜いています。また得意にしている欧州インドアシリーズでは好成績が続いており、2012年パリでクエリーに負けて以来いまだ無敗で、インドアコートの連勝記録の更新がかかっています(ただし、昔はカーペットコートがインドアだったので、何に対する記録なのかによっていろいろ見解が割れています)。

また全豪OPの調整の流れを固定化して、2011年から全豪3連覇と得意な大会にしています(初グランドスラムも2008年の全豪でした)

サーブは他のビッグ4や有力選手と比べてもさほど早くないですが、フォアハンドとバックハンドどちらからでも攻められる数少ない選手です。またディフェンス力が強く、意味が分かりませんがハードコートでスライディングができます(コンクリートの上です、普通におかしいです)。スライディングではないですがとにかく足を伸ばしてディフェンスするとともに、戻りが早いです。こちらの動画をどうぞ。(2014パリMS準決勝 対錦織)

まず3球目のフォアハンドです。これを私は勝手に「ワイパーフォア」と呼んでいます。スイングのスローモーションとかあるとわかるのですが、ワイパーを描くようにしっかりと面を作って振りぬくことでボールに回転がかかり、あのようなライジングでもしっかりボールをコントロールしています。ぬるっと手が遅れて出てきて、あまり前に押し出してない感じがワイパーっぽいというただそれだけです。

ジョコビッチの良さはミスの少なさです。難しいボールをこのワイパーフォアでいとも簡単に処理してしまいます。

そして特筆すべきは7球目のこの足を伸ばしたディフェンス。ジョコビッチにしかできません。普通はあれだけの早いラリーでのボールを錦織が放つとチャンスボールかウィナーになります。

しかしあれだけ足を伸ばしながら体幹を維持しているジョコビッチはすぐにプレーに戻ります。そして甘くなったボールを8球目に錦織に深いところに攻め込まれますが、次の9球目はあのディフェンスをしながら逆にオープンコースを突き攻めに転じます。

意表を突かれた錦織はそれでも追い付くものの(このスライスカットもまあまあおかしい笑)、11球目のチャンスボールを逃さずに決める。ジョコビッチらしいポイントです。

2015年は1位を守り切れるのか。ビッグ4だけでなく新鋭の挑戦も受けます。

アンディー・マレー

スコットランド・ダンブレーン(イギリス)出身 27歳

6位 最高ランク2位

グランドスラム優勝2回(全豪0、全仏0、ウィンブルドン1、全米1)

2014年の主な成績

グランドスラム 全豪Q 全仏S ウィンブルドンQ 全米Q

バークレイズ・ATPワールドツアーファイナルズ RR(1勝2敗)

マスターズ Q5大会

500以下 バレンシアW 深玔W ウィーンW

悲運の人という表現がここまで似合うテニス選手はそういないでしょう。

マレーはジュニア時代から実力を評価されていました。しかし、彼の生まれた国はウィンブルドン開催国イギリス。このイギリスではあのフレッド・ペリー以来実に1世紀近くイギリス人優勝者が出ていない、ウィンブルドン現象という名前がつくほどになっていました。それどころか、イギリス出身の選手はその頃以来一度もグランドスラムで勝てていなかったのです。

マレーが初めてグランドスラム決勝に上り詰めたのは08年全米。この時はフェデラーが圧倒し、2010年には全豪でフェデラーに、2011年は全豪でジョコビッチに敗れ、「あと一歩」が届かず、またジョコビッチが世界1位になったことでビッグ4という地位を確立しながら1位が唯一取れていない、黄金時代がないことから「メンタルが弱い」と揶揄されるようになります。

この当時のマレーは相当プレッシャーに感じていたように思います。すべての大会でベスト4以上の活躍が期待され、ほぼすべての大会で実行しているものの、頂には届かない。ほかの3人を打ち破ることがどうしてもできない。

転機は2012年、この年からコーチにイワン・レンドルを迎えます。

レンドルはグランドスラム8勝を挙げているものの、初優勝までに何度も決勝で敗れている選手。このレンドルをコーチに迎えてメンタル面を改善し、レンドルの似たような経験を伝授されたことで開眼します。

そして2012年、ナダルの敗退にも助けられてビッグ4と対戦することなく、初めてのウィンブルドン決勝に進みます。

相手はフェデラー、当時サンプラスに並ぶ7度目の優勝がかかった大事な試合でした。

1stセットを取ったマレーはこのまま勢いに乗るかと思われました。しかし…

フェデラーの反撃が始まり、3セットを立て続けに落とし夢は潰えます。フェデラーの7度目の優勝、グランドスラム通算17勝目という新記録がテニス界では達成され、同時にフェデラーの1位復帰も決まったこの時、イギリス国民はテニスファンの中で唯一落胆にくれました。

この時の優勝スピーチは今でも泣きます(当時もぼろ泣きでした)

最初の一言「getting closer…」((頂点には)着実に近づいているけども…)は数あるスピーチの中でも最も印象的な一言でした。当時のスピーチはこちらです。

そのあとのフェデラーのスピーチもよかったです。「アンディ、君ほどの選手ならいつか必ず勝てる日が来る」

そしてこの言葉は現実になります。

直後のロンドン五輪、地元の期待とプレッシャーがかかる中、決勝でフェデラーにリベンジ。初めてのビッグタイトルを手にすると、続く全米でファイナルセットにもつれ込む死闘を制し、ジョコビッチに勝って初のグランドスラムを獲得。

悲願のグランドスラマーとなったマレーが2013年、ついに大きなチャンスを迎えます。

ウィンブルドンで2年連続の決勝進出。相手はジョコビッチ

この試合、マレーの意地を見ました。特に最終ゲームの攻防はテニス史に残る名勝負でした(ライバル列伝で詳しくやります)。

悲願の優勝を達成し、勝てない選手から勝てる選手へと成長したマレー。残す目標はイギリス人初の世界ランキング1位のみとなりました。

しかしこの年のオフに背中の手術をした後、復帰した2014年は全米まで準決勝進出わずか2回と苦しみ、鬼の6週連続出場でファイナルを勝ち取りましたが、ラウンドロビンで錦織とフェデラーに敗れ敗退。ビッグ4としては寂しいシーズンになりました。

プレースタイルはディフェンスからのカウンターテニス。そして持ち味はマレー独特の軌道で放たれる高速サーブです。こちらをどうぞ(画質悪いのしか見つからなかったです)

見ればわかる、追い込まれてからでも打てるこのショットです。

ビッグ4の力関係

09年ごろからビッグ4時代と私は考えています。マレーが4位に定着し、グランドスラムでもコンスタントに4強に行くようになったのがこの時期だからです。

ここで09~13年までのグランドスラム優勝におけるビッグ4の人数、準優勝者、ベスト4に分けてみていきましょう。

優勝者 19/20(09デルポトロが唯一の例外)

準優勝者 15/20

ベスト4 18/40

総計 52/80 65パーセントの確率でベスト4以上に入ってきます。4人ともがです。

特に私が観戦を本格的に始めた2012年はビッグ4全盛期ともいえる年で、4人が1つずつグランドスラムを取り、準優勝もすべてビッグ4。全豪に至っては4人ともベスト4そろい踏みです。

こんな時代ですから次回はその黄金期に割を食うことになってしまった実力者たちがいます。その紹介です。

ビッグ4同士の対戦成績

基本的には

フェデラージョコビッチナダルフェデラーという三角関係があって、マレーは時々(特にマスターズで)ビッグ4食いという構図が一番適当かと思います。

ナダルフェデラーの対戦成績はかなり開いています。

これはフェデラーにとって唯一のウィークポイントといってもいいバックハンドにナダルのフォアが当たるからです。

あとはクレーで勝てなかったり、グランドスラムで当たるとなぜかナダルが常に勝つという最近の傾向があって、開きに開いています。

ジョコビッチナダルナダルのディフェンス力に根負けしない粘り強いラリーをジョコビッチが展開できるため、持ち味を消せるからだと思っています。

フェデラージョコビッチはお互い得意サーフェスで勝っているので、これはまあノーカウントというか、対戦成績的にもほぼ五分なのでこうしておきました。

マレーはフェデラーにキャリア初期に勝ち続けましたが、今は持ち直して五分です。

ナダルジョコビッチに水をあけられていますが、勝てない相手ではないですし、実際何度も勝っています。

特にマレーはハードコートのマスターズで何度も優勝しており、3セットマッチに関してはほぼ五分といってもいいかもしれません(最近の強さやデータは無視)。

というわけで長くなりました。もう長い記事は書かない。いやほんとに。読む人も大変なのはわかってます。それでは。