two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

錦織、今季初勝利&初週の動きまとめ

こんばんは。

ずーっとエクセルとにらめっこをしていました。おかげさまで試算チャートver.2015のデバッグ作業が終了し、week51→week52→week1を正しく計算したことがわかりました。

さて、今日は昼間に錦織のダブルスの試合がありました。シングルスは2回戦からですので、今期初戦です。

ペアを組むのはドルコポロフ。以前紹介した天才肌の選手です。相手は今期からペアを組みかえてナンバー1を狙うネスター/ボパンナ組で、二人ともダブルスのスペシャリストです。

正直負けでいいよ、調整でいいよと思っていたのですが、なんとフルセットで勝ってしまいました。

ここでダブルスについて少し補足すると、デ杯、グランドスラム、五輪以外のすべての大会は変則3セットマッチ、以下当ブログでは「促進ルール」とします。

変則3セットマッチの理由は、まずデュース後は前回紹介したノーアドバンテージルールになっているということです。

そして大きな変更は第3セット、10ポイント先取の「スーパータイブレーク」というタイブレークで決まるということです。

これはすごいですね。だいたい10数分で終わることが確定する重たすぎるファイナルセットです。

しかしこれは大きなメリットがあります。

まず、6-3、6-6で迎えた第2セットのタイブレークを考えましょう。

このあとタイブレークを落とすと6-3、6-7となり次はスーパータイブレークです。7ポイント先取が10ポイント先取になっただけで、この2つを連続で落とすと敗戦、そう考えると非常にスリリングです。

またファイナルセットにもつれてもそこまで試合時間が伸びないので、だいたい50~70分で終わることがほとんどになっており、シングルス選手の調整に充てやすいルールになっています。

詳しくはTENNIS LOVERSさんの記事が詳しいのでどうぞ。

さて、試合のほうですが、6-4、3-6、10-6で勝ちました。

試合を生で見ていたわけではないのですが、総評としては

・ドルコポロフ、異様にサーブがよかった

・錦織、4回あったサーブのうち1回ブレークされる

・スーパータイブレークで二人ともほぼファーストを決め、要所を締めて勝った

という感じです。

まあサーブなんですが、これはそもそもシングルスとダブルスでサーブを打つ位置が微妙に違うので、正直心配するのはまだ早いというのが本音です。

結局重要なのはシングルス初戦ということです。その前に無事肩慣らしを終えることができたのは評価できます。

問題は第2シードを破ったので、もしかすると単複両方とも勝ち進んで疲労がたまる可能性はありますね…

明日の予定には単複両方とも入っていません。

そしてボトムハーフのほうが進行が速いので、通常のATP250の進行であれば錦織は水曜日に初戦を迎えることが濃厚です。

今日から本格的にツアーが始まりました。本選最初のカードではシモンが敗れる波乱があり、さらにベネトーも地元のコキナキスに敗れました。やはり勢いのある若手選手は怖いです。ベネトーがけがを抱えていたという情報もあります。

やはり第1週、調整不足などで番狂わせが多くなっています。波乱の幕開けになりそうです。

それから心配なニュースです、クロアチアの一部メディアの報道によると、チリッチの全豪欠場の可能性があるようです。欠場確定という報道も出ていて現状錯綜している段階ですが、2月のザグレブからの復帰という話もあり、かなり見通しとして厳しい印象を受けます。

少し全豪のシードについて再確認しておきましょう。

シードの組み分け的に実質的な同格のグループごとに分けると

[1]ジョコビッチ !

[2]フェデラー

[3]ナダル !

[4]バブリンカ

[5]錦織圭

[6]マレー

[7]ベルディヒ

[8]ラオニッチ

[9]チリッチ !

[10]フェレール

[11]ディミトロフ

[12]ツォンガ !

[13]ガルビス !

[14]ロペス

といった感じになっています。

!のついている選手はまだ出場が不安な選手です。

ジョコビッチはさすがに大丈夫だと思いますが、念のため。

ナダルはテニスができているので大丈夫だと思いますが、ド-ハ次第ではわかりません。

チリッチはかなり怪しいでしょう。

ツォンガは今週のホップマンカップエキシビション)を欠場しており、不透明です。

ガルビスはチェンナイを欠場しています。こちらもかなり不透明です。

特に欠場がありそうなチリッチ、ツォンガ、ガルビス、この3人が欠場した場合、9~12シードはフェレール、ディミトロフ、ロペス、バウティスタ=アグト(?)となります。

これらの正確な順番は今週の結果で分かりますが、明らかにフェレールは体力を消耗しますし、ディミトロフも力があります。それに対しロペスやほかの選手となると4回戦の5~8シード×9~12シードの組み合わせのドロー運が重要になってきます。

これらの選手の動向は非常に気になります。ブリスベンだけでなく他ツアーもしっかり追っていきましょう。

さて、今日は最後に完成したランキング試算チャートver.2015の全貌です。

これでずいぶんと見やすくなったと思います。

ずいぶんと拡大され、見やすくなったと思います。

これまでと同様、順位、先週比、名前、ポイント、勝ち残り状況、次の対戦相手といういつもの表記順になっています。

これを計算している複雑な表の一部がこちらです。

このように毎週ごとにポイントを記録しても、参戦義務大会の出場に応じて対応できるようなプログラムを作りました。

もう一度言わせて、ATP、これ見て私を雇ってください(笑)

公式と同じように計算できるこれを使って今後は失効点の先読みやいろんなことができるようになり、その一つとして「ランキング予測」を行うことができます。

次回以降は錦織戦と並行しながらランキング予測をやっていき、「錦織今年中に3位」の可能性について議論していきましょう。それでは。