two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2015ローママスターズ後)②2回戦終了時(錦織戦感想あり)

こんにちは。

いつも思うんですが試合の観戦の時にメンタルがいいと楽観視記事に、悪いと悲観記事になりますね。

昨日夜ある程度原稿を書いて寝たんですが今朝になって各所をチェックしたら自分がかなりきつい目に書いてたことが分かりました。

テニスはよほどの大差でないとじりじりするので、メンタル悪い時に見るとたいてい疲れますね。

第2セットはBP与えてなかったのにセット間の腰を触る動作でずっと陰鬱な気持ちで見てました…正直に書いて反省したいと思います。

5/13 現地12:40~(日本時間翌日19:40~)

Masters1000 Roma Internazionali BNL d’Italia

2R

[4]Kei Nishikori 7-6(3) 7-5 Jiri Vesely

苦しいゲームでした。

ベズリーはサーブを中心として組み立てるレフティの選手。イワニセビッチまでとは言わなくともここのところテニス界に不足していたタイプの左利きサーブ主体選手。年齢も21歳と若く「Young Guns」メンバーの中にいます。私も注目している選手です。

名前だけでなく実績も付きました。今年オークランドでツアー初優勝。クレーのブカレストでも決勝に残っており、もちろんマスターズですから誰が来ても厳しいので「普通の相手」と称していますが、決して簡単な勝負にはならないと思っていました。

特にマドリードの入ってからのパフォーマンスの減少は疲れや慢性的なけがによるものだという認識がありましたが、まさにその通りになりました。

時折腰を触っていたのが印象的でした。そして何より一番まずいと思ったのは逆を突かれるシーンが多かったということです。

マドリードの決勝、ナダル戦。体が完全に壊れてしまったシーンを覚えているでしょうか?ロングラリーからナダルに逆を突かれたときに錦織ががくっとなったシーンです。

今日も同じような動きがあり、ものすごく不安に感じました。

またその影響なのかゲーム全体として試合に入り込むことができていませんでした。

ベストパフォーマンスなら苦にもしなかったでしょうベズリー相手でしたが、サーブに苦しめられることになりました。

また自らのサービスキープも中盤戦まで厳しく、2ndサーブでポイントが取れないだけでなく1stサーブでサービスポイントが取れないために苦しいゲームが続きました。マレー戦に続き、1stサーブがこの試合の肝だった気がします。

ちなみに最近球速が見えやすい位置に表示される大会にあたらないので、もしかすると球速ダウンの可能性があるのではと思います。そしてその結果相手にとって効果的な1stサーブが打てていないのではと思います。

この原因として痛めている(?)腰、というのは点と点を線につなげる考え方です。

サーブは全身運動。ビッグサーバーは楽できていいといいますが単体のテニスのボールを打つ運動としてはサーブが最も体を使います。

腰が悪ければ手打ちになってしまうので精度と球速が落ちるのは明らかです。

1stサーブの確率自体は意外と落ちてません。むしろ最近では比較的ましです。

なのにキープに苦しむというのはサービスポイントの減少が一つ噛んでいます。単純にストローク戦でも負けているのはあるのですが。

第1セットは落としてしかるべきセットでしたがよく踏ん張ってタイブレークを取りました。タイブレークでは我慢のテニスができたことが勝因でした。ミスを最小限に抑え、ベズリーに少しずつかかりつつあったプレッシャーをうまく利用してラリーでポイントが取れました。

第2セットはじりじりする展開でしたが何とか踏ん張って最初で最後のブレークチャンスをしっかりものにしました。

苦しんだゲームで2時間かかりましたが、なんとかストレートで勝ち切ったことは高く評価できます。

今シーズンの錦織はこれで30勝目です(6敗)。このままだと60勝ペースです。ものすごいペースです。30勝以上を達成した年の年間勝利数と30勝した時の大会の相手を並べました。

2015 30勝 ローマ2Rベズリー

2014 54勝 ウィンブルドン1Rデシュッパー

2013 36勝 東京1Rメルツァー

2012 37勝 クアラルンプールQダビデンコ

2011 36勝 上海2Rツォンガ

最速での30勝到達です。2014年は全米手前(シンシナティ終了時)で34勝までしか伸ばせなかったのでけがさえなければ確実に自己最多勝利数になると思います。

次戦の相手はトロイツキになりました。ロペスはやはりクレーでは…という感じですね。得意のスライスとサーブ&ボレーという芝にあったスタイルが機能しないですね。

トロイツキはマイアミで戦った相手で、サーブを主体とした選手。タイプとしてはベズリーに近いほうかなと思います。

体の状態を考えると、8強でも十分だと思います。ナダルも復活しているので全仏は意外と混戦模様かもしれません。4Rで9~12シードというのは嫌ですが、以前考えていたほど第4シードと第5シードの差はなくなったかなと思います。ベルディヒ優勝でナダル5~8シード確定ですからね。

ベストプレーしないとジョコビッチには勝てないでしょうし、早めに調整(休憩)に入れると思って明日以降は臨んでほしいです。

カギはサーブ&リターン、マレー戦からの課題ですね。ここがクリアできれば勝利は手繰り寄せられるでしょう。

ランキング試算です。

ベスト16が出揃い、トップ8シードの「strong 9」が全員勝ち残り。さすがです。今日はそれ以外の選手の挑戦をそれぞれ受ける形になります。

トロイツキが暫定32位にいます。今週で全仏シードが確定します。

上位勢ではラオニッチ、シモン、ロブレドは出場が不安視されます。25位に勝てないガルビスがいますが、結局は17~24シードのグループに上がるので1~8シードの選手にはほぼ影響はないと思われます。

クレーではトミッチ、マナリノあたりが成績を残せていないのでこのあたりが比較的楽でしょうか。カルロビッチも出たとしても勝ち上がれるかは不透明ですね。

逆に怖そうなのはガルシア=ロペス、キリオスあたりですね。

トップ10の整理です。

・1位2位3位は確定です。

・4位争いはベルディヒ4強か錦織4強でナダルの4位がなくなります。

ベルディヒと錦織は同一ラウンド終了でベルディヒ、1ラウンドでも錦織が上なら錦織です。

ナダルは決勝進出でラオニッチを超えます。

フェレールは最低でも4強、ナダルが次勝った場合決勝進出がナダルを超える条件です。

・バブリンカは優勝+フェレール8強までで8位浮上です。ラオニッチ全仏出場の場合ここで天と地の差になりそうです。

今日は深夜の試合になりそうなのでライブ視聴はやめます。それでは。