【ドロー解説】2015ウィンブルドンの展望その1
ただいま。
結局体に大きな変化はなく、相変わらず万全な状況とは言い難いです。
ですが逆に言えばブログを長期で休み自分の体と向き合っても、また微妙に薬を飲んだりしてみたものの変わらなかったので「ブログのせいではない」ということははっきり証明されました。
また意識しているからかもしれませんが口内炎が2週間で3つできるなど、やはり普通の状態ではないことが明らかになってきて、原因が精神状態であることがほぼ確定しました。
本人はいたって普通なのですが体が訴えているので環境の変化に慣れていないものと思われます。
不安とかもあるのですが、ここまで悪化する?というのはちょっと正直驚きなのですが、まあ事実が事実なのでそうなのでしょう。
しばらく忙しい期間も続くので無理をしない程度に行きたいと思います。
ウィンブルドンさえ乗り切ればワシントンまで3週以上休めることになるので、7月は気が向いたときに勝手な持論でもいくつか書こうかと考えています。でも錦織ウィンブルドン優勝してくれてもいいのよ。忙しくなってもいいのよ。
というわけで金曜の夜にウィンブルドンのドローが発表されました。
いくつか展望も上がっていますが、かぶっている内容もありますがそこはご愛嬌ということで。
その1ではベスト8までの主な展望です。
①ジョコビッチ山
[1]ジョコビッチ
コールシュライバー
ニエミネン
(WC)ヒューイット
(Q)エルベール
チュン
シュトルフ
[27]トミッチ
[24]L・マイヤー
コキナキス
ティプサレビッチ
グラノジェルス
プイユ
[14]アンダーソン
[9]チリッチ
(Q)守屋宏紀
ハイダー=マウラー
ベランキス
(WC)エブデン
ロラ
[17]イズナー
[28]クエバス
(WC)クドラ
ガバシビリ
ズベレフ
ソウザ(ブラジル)
ヒラルド
ボレリ
[5]錦織圭
全仏では悔しい敗戦、ナンバー1の誇りを胸にこの決勝以来の実戦に[1]ジョコビッチが臨みます。
ここ最近前哨戦は基本出場しないスケジュールを取っているので、ジョコビッチは結局ふたを開けて見ないとわかりませんが今回も優勝候補筆頭であることは間違いないでしょう。
ただひどいタフドローとなりました、初戦はノーシードで最もランキングが高く芝巧者であるコールシュライバー。むしろコールシュライバーの悪運が気になるくらいのドローとなりました。
コールシュライバーはウィンブルドンシード起算週のランキングで33位になりましたが、この原因はハレの1Rの相手がフェデラーになってしまったことです。試合はフルセットで勝つ可能性も十分でしたが惜敗。ある意味大会で最もフェデラーを苦しめた相手なのに0p。なんという悲運でしょうか。違うドローならば確実にシードでした。
しかもツォンガ、モンフィス、錦織などドロー前に欠場発表しそうな選手がいた中で誰も欠場なし。繰り上がりでシードに上がることもなくGSでは2012全豪以来久しぶりのノーシードです。
ただこれはジョコビッチにとってもかなり不運です。3週間間隔があきしかもコートでの実戦はこれが初。その相手が80位くらいの選手なら悪くてもなんとかできますがコールシュライバーだと普通に押し切られます。
さらに2回戦はこのウィンブルドンが現役最後になる同士のヒューイットとニエミネンの勝者。特にヒューイットはウィンブルドン元チャンピオン、上限は高いだけにこれはアーリーラウンドからジョコビッチは厳しいです。
また若手が揃った[27]トミッチ、シュトルフ、エルベール、チュンのこの4人も誰がジョコビッチへの挑戦権を獲得するか注目です。普通に考えると8強経験のあるトミッチですがクレーに入ってから不調気味。全員にチャンスがありそうです。
[14]アンダーソンのブロックはヤノヴィッツに注目。アンダーソンとこの二人のどちらかが上がってくるのではないでしょうか。またハンブルグ失効が迫っている[24]マイヤーもやや調子を上げています。どうなるでしょうか。
さて、けがの状況が心配される[5]錦織圭ですが、私はそれほど心配していません。だめな可能性もゼロではありませんが、私はウィンブルドン出るほうが確率高いと棄権直後予測していました。
考えてみましょう、あのマドリードの時。歩けるのか、致命的なケガではないのか。そんな不安がよぎるほどとても普通の人の歩き方とは思えない歩き方になり試合は終わりました。
あのマドリード決勝が日曜日。そこからローマ、ニースの2週を挟んで実はたった15日で全仏に出てクリザンとそれなりの試合ができているのです。
ここでハレの試合を振り返ると「もうちょっと無理すればプレーできないこともないが、メリットがなさすぎる」感じで流し、棄権しました。
正直2014年ごろの錦織なら何食わぬ顔で試合をしていたのではないか(MTOとかはとっていたと思いますが)というのがあの試合を見た私の感想でした。
つまりマドリードのフェレール戦的な状況だったのでは、というのが私の推測です。
ですのでそこで体をいたわり、確実に休んだので1週間で戻ることは可能、余裕だと考えています。
エキシビ欠場も回復が間に合っていないというマイナス要素にはならないと思います。もし深刻だったら火曜日にウィンブルドンで練習してませんよ絶対。さすがにそこまで陣営が愚かではないと思うので、万全に万全を期して、ついでに相手からの余計なマークを外すためにこういった行動になっているのではという推測です。
ここからは錦織が80%のプレーができると仮定して話を進めます。80%というのは普通くらいの体の状況で、しっかりとゲームメイクができる余裕があるというような状況です。強制的に休んでいるので慢性的な疲労も少し取れたでしょう。むしろ足さえよければキレッキレの可能性だってあり得ます。
さて初戦のボレリは厄介です。間違いないと思います。
ただ言ってしまえばノーシード選手。他にもコールシュライバーやバグダディス、クエリーなど直近の大会で怖い選手はいくらでも出てきています。
単に錦織がボレリに対して…というだけの話です。そしてあの時は錦織の信じられないミスにボレリのキャリアベスト級のプレーが噛みあって、それでも錦織が勝てました。
よほど体が悪いということがなければ、ここは悪くとも3-1ではクリアしてほしい相手だというのが正直なところです。
厳しい要求かもしれませんが、今大会の持つ意味は大きいです。全米第4シードを賭けた戦いはもう始まっています。ジョコビッチで止まる可能性が高いからこそ8強は至上命題です。
2回戦はかなり楽です。ヒラルドは1敗があのIWで他は全勝して6勝1敗とお得意様。ブラジルのソウザもクレーコーターで特に一発もない選手なのでかなりいいドローです。
さらに3回戦ではセッピ、キリオス、ソック、こういった選手が対抗シード候補としていた中で純粋クレーコーターの[28]クエバスを引きました(クエバスのランキングは23位だが28シード、つまり芝ポイントがない…そういうことです)。はっきり言って3回戦まで上がってこないのではと思います。かといってノーシードもガバシビリがちょっと気になるくらいで全く怖い要素が見当たりません。ここまでで16強ですからかなりいいドローと言えるのではないでしょうか。
さて4回戦は[9]チリッチか[17]イズナーです。どっちも直近の対戦で嫌な負け方をした相手です。これがタフドローという見方につながっているのが多くの見解ですが、それは半分合っていて、半分は疑問です。
まず全米のチリッチについては確変を認めざるを得ません。逆に言えばあの状態が来ることはほぼないです。対戦成績でもリードしています。若いころから10回近く対戦しているので信用できるデータだと思います。
しかもチリッチはここのところ不調です。クイーンズでも早くに負けています。
そしてイズナーなのですが、もちろんウィンブルドン史上最長試合をしているサーブの鬼。危機感を感じないわけがないです。
しかしここで冷静に考えましょう、最長試合の原因はイズナーのリターンにもあります。
相手が芝巧者でサーブ&ボレーヤーのマユだったのはありますが、イズナーがリターンでポイントをほとんど取れなかったことも影響しているのです。どっちもどっちなんです。
しかもイズナーのウィンブルドン最高成績は16強。これは意外だと思いますが、長身選手は意外と芝が得意なようで苦手なこともあります。ラオニッチもキャリア勝率が一番悪いサーフェスは芝です。リターンが返ってきた場合反応の遅い大型選手はリターンエースか崩される場合が多くなります。またバウンドが低くなるので低弾道の処理が増え、人よりもかがんで打たないといけなくなるため足に負担がかかります。
加えてイズナー得意のキックサーブもすべるサーフェスによって消されます。錦織が苦しんだ間接的な敗因であったセカンドサーブが低くなりやや打ちごろの球になります。全くマイアミの時と状況が違います。
チリッチのキックサーブにも同じことが言えます。錦織は低身長なのでどうしてもこのキックサーブは苦しむのですが、芝ではそういった心配が軽減されます。
ですので苦しみながらもここは勝ってほしい…タフドローですが本当の本当にタフなのか?同じシード帯ならカルロビッチ、ナダル、こういった選手もいたわけでまだ最悪ではないと思います。
ちなみにチリッチとイズナーのところには危険な選手は一人もいないのでさすがにどっちかが勝ち上がってくるのかなあと。どっちも上がってこなかったら全仏ガバシビリ戦のように一気にラッキードローになる可能性もあります。
ベスト8、行ってほしいな~
②ワウリンカ山
[4]ワウリンカ
ソウザ(ポルトガル)
エストレラ=ブルゴス
ベッカー
クリザン
ベルダスコ
セラ
[32]ティエム
[19]ロブレド
(Q)ミルマン
ヤング
バグダディス
(WC)Broady
マトセビッチ
(Q)ゼバジョス
[16]ゴフィン
[11]ディミトロフ
デルボニス
ラコ
ジョンソン
(Q)デシュッパー
(Q)J・P・スミス
(Q)SAVILLE
[21]ガスケ
[26]キリオス
シュワルツマン
F・マイヤー
ラジョビッチ
T・ハース
ヒメノ=トラベル
[7]ラオニッチ
ウィンブルドン史上最高の第4シードで臨む[4]ワウリンカ。
ところで、当ブログでは基本現地読みに近い名前を採用してきましたが、このたびラケット使用メーカーのヨネックスを通じてワウリンカでの統一が発表されました。時系列は逆ですがこれを機にWOWOWでもバブリンカからワウリンカに読みを変更しましたので、当ブログも変更したいと思います。
ワウリンカは2014年にスタニスラスからスタンに登録名を変更しており、名前の呼ばれ方にはかなり気を使っているものと思われます。
特に日本産のラケットを使い、ランキングが上がっても下がっても毎年来てくれている楽天OPのある日本のファンには統一した名前で呼んでほしいという思いがあったのではないでしょうか。
過去記事を全部書き変えるのはばかげているのでこれからのみの変更にします。
ワウリンカはウィンブルドン、芝が苦手です。なぜなのかはよくわかりませんがハードヒットがばか当たりしたことが一度もないだけなのか、それともこういったテニスがリスクヘッジの関係でうまく噛みあわないサーフェスなのかはよくわかりません。
ただベスト8が最高だった全仏で優勝したり相変わらず好不調の波が激しい選手なので結局ふたを開けるまで一切わかりません(笑)
しかし結構序盤での敗退もあるのではと思います。
ワウリンカのブロックにはそんなに怖い選手がいないのですが、そんなこと言ってたら去年の全仏でガルシア=ロペスに1回戦負けしましたし…
あと、ノーシードのバグダディスには注目ですが、けがでノッティンガムを途中棄権したのでどうなるでしょうか…
そして当ブログでささやかに応援している(Q)ミルマン、予選を勝ち上がってきました!!(詳しいことが知りたい方はこちらへ)
ロブレドは強敵ですがクレーコーターですのでチャンスを狙ってほしいです。
そして[7]ラオニッチのブロックはとんでもないことになりました。昨年4強の[11]ディミトロフ、さらに昨年8強の[26]キリオスもいます。
ワウリンカも含めて昨年8強以上が4人いるブロックになりました。果たして誰が勝ち上がれるのか。特にラオニッチは復帰戦であるクイーンズでシモンに敗戦。不安のままウィンブルドンに入ります。
キリオスには昨年QFで勝っているとはいえ不安が残ります。キリオスはしっかりシードを守りそうですし3Rは好カードになりそうです。
またT・ハースと2回戦で対戦する可能性もあります。ラオニッチにとってはきついドローです。
ディミトロフもジョンソン、[21]ガスケとの対戦が濃厚。一筋縄ではいきません。
ワウリンカも不安定、ラオニッチも不安要素あり、正直ここが一番荒れそうな予感がします。
③マレー山
[8]フェレール
(WC)ワード
ベズリー
ロレンツィ
ポスピシル
(Q)MILLOT
スミチェク
[30]フォニーニ
[22]トロイツキ
(Q)ネドベジョフ
ステパネク
ベデネ
(Q)ブラウン
ルー
ベルッチ
[10]ナダル
[13]ツォンガ
イストミン
ラモス=ビノラス
ドルゴポロフ
(WC)エドムンド
(Q)イメール
[23]カルロビッチ
[25]セッピ
(WC)KLEIN
スタコフスキー
コリッチ
R・ハース
(Q)ファリャ
ククシュキン
[3]マレー
今回、TSDは[3]マレーを優勝対抗馬に挙げています。
今シーズンのマレーを見て早期敗退を予想する人は少ないでしょう。しかも芝の地元ウィンブルドン。五輪で金、優勝1回準優勝1回。当時と同じくらい勢いがある今年のマレーを優勝候補に推さない理由が見当たりません。
しかしタフなブロックになりました。全体的に有力選手が散った印象がある今大会ですが、強いて言うならこのマレー山は厳しいかもしれません。過去2度優勝の[10]ナダルがいるからです。
ナダルは今警戒から外れるのではないか?と言われそうですが、イーストボルンでの優勝しかりまだ衰えていないと信じたいところ。全仏はちょっと不運でしたしね。あのジョコビッチはナダル全盛期でもフルセット行くレベルです。
さて、このタフドローに割を食った形なのが[8]フェレール。フェレールは芝は前週の穴場前哨戦を選ぶことが多く、ここで優勝して弾みをつけて入るパターンが多いのですが、なんと先週はバグダディスに初戦負け。バグダディスが好調だったのはあると思いますがそれにしても不安が募ります。今回「strong 9」で最も早期敗退があり得そうな気がしています。
元々フェレールのプレースタイルも芝と相性が悪く、拾っているだけでは芝の速い展開に飲まれてしまいます。最高成績も8強が2回。他の選手と比べてもキャリアが長い分見劣りします。
今回もノーシードには厳しい選手がいない状況で、16強までは容易に行きそうですが、初戦の(WC)ワードは番狂わせを何度か起こしている選手で地元の大声援もあります。2R予想のベズリー、3Rはクレー以外ではさっぱりの[30]フォニーニではなくダブルス昨年覇者のポスピシルでしょうか。意外とどこかでやられるかもしれません。去年もクズネツォフに突然負けたので…
ナダルも序盤トリッキーな対戦が続きます。当たると怖いベルッチも嫌ですが、2回戦は好調のルーとあのダスティン・ブラウンの勝者と対戦します。ブラウンは錦織戦第1セットでもいいプレーを見せており、ナダルとて油断は禁物です。
順調ならばナダル×フェレールが芝で実現しますが、どっちかは早期敗退もありそう…
そしてマレーもタフな戦いが続きます。時々番狂わせを起こすククシュキン、さらに好調[25]セッピかフェデラー撃破経験のあるスタコフスキーが3回戦で待ち受けます。今のマレーであればそれでも突破できると信じていますが当然まさかもあり得ます。
4回戦で当たる[13]ツォンガは危険です。複数の上位進出経験があり芝適正は十分。体さえか回復していれば確実に上がってくるでしょう。
しかしツォンガがもし体の影響で敗退したとしてもビッグサーバーの[23]カルロビッチ、昨日ノッティンガムでツアー初優勝を達成したイストミン、さらにナダル撃破に加え今週も4強のドルゴポロフと有力選手がたくさん。この4回戦はマレーも相当苦しむのではないでしょうか。
マレー有力ですが、しかしQFでナダルが完璧な状態で上がってくればわかりませんし、2度目の優勝のためには運も必要かもしれません。
④フェデラー山
[6]ベルディヒ
シャルディー
クライノビッチ
(WC)マユ
ガルビス
ロソル
[29]ガルシア=ロペス
[18]モンフィス
カレノ=ブスタ
マナリノ
(Q)ベレール
(Q)杉田祐一
カブチッチ
[12]シモン
[15]ロペス
ダルシス
(Q)バシラシビリ
バグニス
ペール
ユージニー
ベメルマンス
[20]バウティスタ=アグト
[31]ソック
ジャズーリ
ダックワース
クエリー
(Q)セイスリン
ズムホール
[2]フェデラー
優勝候補3番手との見方をしている[2]フェデラー。カギは2週間戦い抜く体力を残しておけるかというところですが2回戦でクエリーを引きました。クエリーは昨日ノッティンガムで決勝を戦っており好調。ビッグサーバーであり乗ると危険です。
ただ勝利目前でメンタルが崩れる傾向があるので大番狂わせには至らないでしょうか。
3回戦の[31]ソックはダブルスのディフェンディングチャンピオン。このシード帯ではやや警戒すべき選手です。
特に大きな番狂わせはないと読んでいますが、ここで苦しむようだと優勝は遠ざかります。
4回戦は芝巧者の[15]ロペスか、芝タイトル保持者の[20]バウティスタ=アグトの一騎打ちでしょう。
ただロペスは前哨戦で不調。バウティスタ=アグトも緩やかに下降気味。フェデラーを倒す力はないでしょう。
フェデラーにとってはいかに試合時間を短くいい感覚で抜けられるかという1週目になりそうです。
一方前哨戦ではカルロビッチに敗戦、ついにトップ10以外にも負けが混み始めた[6]ベルディヒ。ベルディヒは昨年マイアミの棄権後急に成績が落ち始めました。ここで踏みとどまれるか。ワウリンカとの争いを制せれば3位も見えているだけに頑張りどころです。
しかし初戦はシャルディー。一発があり危険な選手です。また2回戦は前哨戦優勝のマユ。芝タイトル保持者ということでWCをもらっており、今回もやってくれるはずです。クライノビッチでは止められないと思うのでベルディヒはタフな2試合になりそうです。
3回戦はロソルが当たらなければすんなりいきそう。しかし4回戦も怖さがあります。[12]シモンと[18]モンフィスの勝者が上がってきそうです。シモンもモンフィスも芝はそこまでなので大きく崩れなければ行けそうですが果たして…?
そして日本の杉田祐一はいいドローを引きました。初戦でカブチッチはかなりラッキードローです。
カブチッチは現在111位。ウィンブルドンの本戦カットラインは104位ですが、エントリー週のランキングではぎりぎりこれより上だったため本戦ストレートインしています。
このカブチッチ、イスタンブールで予選通過→1R敗退してから今週まで6連敗。チャレンジャーで今週1回戦を突破しましたが2回戦で敗退。しかも芝とクレーを行き来しており今週のチャレンジャーもクレーの大会に出場。とてもウィンブルドンに出場する選手の調整ではありません。
ウィンブルドンはランキングが高ければ逆に言えば強制出場なので、下位選手だと直前まで好きなサーフェスで稼いでからウィンブルドンに入る選手がいます。カブチッチもツアー予選・チャレンジャーレベルの選手なのでこういう動き方をしています。
一方杉田は2年連続のウィンブルドン予選勝ち上がりでの本戦進出。さらに昨年のウィンブルドンではあのロペス(この時16強)に3セットすべてタイブレークでの敗戦。芝適正を感じます。
正直カブチッチに勝っても何の不思議もありません。というか最大のチャンスになりそうなので絶対に勝ってほしい試合になりそうです。
残りの添田・守屋はシードとの対戦。唯一のボトムハーフで最大のチャンス。今年はトップハーフからなので「偶数の日」にも大注目です。
今回も前後編に分けます。後半では気になる優勝争いと大胆な予想です。それでは。