two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

【ドロー解説】2015シンシナティMSの展望

こんばんは。

なんか将来の時間削って今時間割けないんですかねえ…

いろんなことに対応したいし、こういう時期だからこそいろいろやってみたいことがあるのですが、いかんせん時間がありません。

前記事のコメントに書きましたが依然私は忙しい状態が抜けられないので夜更新、夜対応です。

マレー戦の記事は移動中に偶然にも書ききれたことがよかったです。

大反響をいただきましてありがとうございます。20万という数字は他ブログでも見たことがありますが、30万という数字は見たことがありませんし、単一記事の14万も午後更新であることを考えると前代未聞の数字です。1時間に1万以上のアクセス…

さらに支持するも見たことのない1000越え。お気に入り登録はめったにされないのですがなんと12件。ツイート数50件。

この数日だけでブログフォロー人数も20%アップの20人増加。

…とても自分のしたこととは思えません。

一つ一つのコメントに即座に対応したかったですがそんな時間もなく放置してしまいました。コメントについてはすべての方についてご丁寧に返信していきます。できれば今日中、悪くとも明日にはすべてにコメントレスを行う予定です。

シンシナティ終わるあたりまではずっとこんな感じですのでご容赦ください。でもコメントは一件でも多いほうが私は喜びます。

スポーツナビアカウントを持つのはなかなか勇気がいりますが、よければコメントしていってください。

さてここではそういうのは一切無視してシンシナティの展望です。

大会は日曜から始まっていますが2試合しか終わってないですし錦織欠場などドローも動いたので結果的にこのタイミングになってよかったかもしれません。

カナダ決勝については私がまだ試合を見れていないので見次第戦評を書こうと思います。マレーやはり本物だった。いかにしてジョコビッチに今年4度目の土をつけたか。楽しみで仕方ありません。

シンシナティマスターズは別名ウェスタン・サザン・オープン。W&Sオープンとも言われます。私はブログ上では基本都市名を使うことにしてるので(楽天くらいかな例外は)シンシナティです。

コートが最速であるのが特徴だと思います。多くのテニスファン、ジャーナリストが最も早いハードコートの一つだと言っている大会です。全米も比較的速いコートなので調整にはもってこいです。

例年カナダの翌週なのでカナダで頑張れなかった人のリベンジ大会の意味合いも強いですが、2013ナダルや2014フェデラーのように2週連続での活躍もよくあります。

そして今大会にはジョコビッチに史上初のゴールデンマスターズ(9大会マスターズ完全制覇)がかかっています。

ダブルスではすでにブライアンズが達成していますが、それでも長い時間がかかりました。シングルスではマスターズ制度が始まったのがだいぶ最近なので往年のレジェンドはそもそも達成不可能なわけですが、フェデラーナダルも不達成の記録です。

特にフェデラーは鬼門上海を去年超えましたが、2014年にモンテカルロ制覇のチャンスを逃し、いまだクレーマスターズが2つ取れていません。

ナダルも疲労の溜まりやすく苦手なインドアシリーズに相性が悪く、上海パリで優勝なしです。

ジョコビッチは去年からこのゴールデンマスターズへのチャレンジが始まっていますが、2014年は唯一不調だった時期で(結婚直後の影響あり?などという邪推)ロブレドに敗れています。

今年はチャンスありと思いましたがカナダの結果を見ると、そしてひじを少し気にしていたという決勝の情報からすると一枚岩ではないかも?という感じです。

ジョコビッチ

[1]ジョコビッチ

bye

ミュラー

(LL)ペール

ツォンガ

ベルダスコ

(Q)ルー

[13]ゴフィン

[10]シモン

カルロビッチ

ティエム

クリザン

コリッチ

(Q)ズベレフ

bye

[5]ワウリンカ

ゴールデンマスターズを狙う[1]ジョコビッチ。初戦は組みやすい印象だが、次の3回戦はカナダベスト8のツォンガがノーシードで待っている。[13]ゴフィンもテニスの内容がいいし、なかなかきつい対戦ではなかろうか。通常のジョコビッチならうまく抜けるところだが、カナダではベルッチに苦しんだりガルビスにMPを握られたりと昨シーズン同様不安のある全米シリーズになっている。まずはここからが勝負所だろう。

一方優勝で自力全米第4シードがある[5]ワウリンカ。ただタフドローになってしまった。初戦は活きのいい若手のコリッチかズベレフ。棄権負けで去ったカナダから1週間近くたつが回復しているか。うまくいかないとカナダと同じような結果も十分にありうる相手だ。

[10]シモンはカナダでまさかの初戦敗退。トップ10入りも目前に迫っているだけにここは正念場。初戦はカルロビッチと厳しく、ティエムにクリザンもいる。予想は難しいです。

ただワウリンカを除けば対ジョコビッチという観点では脅威は見あたらない。QFがどんなカードになるかでこの大会の流れも決めそうです。

②あれ…誰だっけ?ベルディヒ

[Q]ドルゴポロフ

bye

スタコフスキー

トミッチ

(WC)ジョンソン

(Q)マユ

ヤノヴィッツ

[14]モンフィス

[11]イズナー

クエリー

アンドゥハル

ロブレド

ベルッチ

ベズリー

bye

[6]ベルディヒ

[4]錦織圭が欠場を発表し、初戦OOP発表後だったためラッキールーザーが1枠解放されたうえで予選勝者の中から抽選でドルゴポロフが選ばれました。ドルゴポロフは1勝で90pが入る大チャンスです。

正直ここは手堅く[6]ベルディヒですね。[11]イズナーはもう満身創痍できつそうだしクレーコーターやグラスコーターが多めの山なので大波乱はないでしょう。かろうじて[14]モンフィスにチャンスがありそうですが、ベルディヒに相性悪いんですよね(1勝6敗)…ノーシードでは好調ジョンソンとクエリーに期待です。

またベルディヒと錦織当たらないしベルディヒ山のシード消えてるんだよな…ちなみにベルディヒ、前回はジョコビッチ山で先に消えちゃってるんだよな…やっぱり運いいのでは?

③マレー山

[7]チリッチ

bye

ソウザ

コールシュライバー

フォニーニ

(Q)コキナキス

キリオス

[12]ガスケ

[16]ディミトロフ

ロソル

(Q)ポスピシル

(Q)クドラ

トロイツキ

(WC)フィッシュ

bye

[3]マレー

カナダ優勝の[3]マレー。3大会連続出場ですがワシントンはなかったに等しいので優勝候補でしょう。

初戦はトロイツキと心臓手術から復帰中元トップ10のフィッシュの勝者です。フィッシュは新規テニスファンからすると「誰?」のオンパレードだと思いますが、まあ私も2012年からなんでフィッシュ全盛期を知らないんですね…

[16]ディミトロフは引き続き正念場。今回が当面のMSでの最後のシードになるので、ここで結果を出したいところ。

ノーシードではポスピシルもクドラも調子いいので不気味。ただ今のマレーならベスト8は堅いのでは。

一方反対のブロックではとんでもない1回戦が実現しました。

キリオス×[12]ガスケ。しかも2回戦ではおそらくハードで全然勝てていないフォニーニではなくこちらも渦中のコキナキスが上がってくるでしょう。

キリオスとガスケは2014ウィンブルドン、2015ウィンブルドンで連続対戦。2014年はキリオスがTSD勝ちしてそのまま8強へ。2015年はガスケ2-0からキリオスが1セット返すも、ガスケが意地を見せ3-1で勝利。そのまま4強になっています。

それだけでなくキリオスは「例の不適切な発言」でテニス界を巻き込んだ大騒動に発展させている渦中の人物です。

さらにその不適切発言で勝手に(意図的に?)名前を出されてしまった、キリオスと親交の深いコキナキスも近くにいるとんでもないドローです。

ガスケはこの妙なプレッシャーを乗り切れるか。キリオスはテニスの調子はいいだけに会場からの圧力に耐えられるか。イズナー戦ではDFからブレークされるメンタルの弱さを出してしまいました。

[7]チリッチは…全米前に稼いでおきたいですね。このままだと大量失効は目の前です。

フェデラー

[8]ナダル

bye

(WC)ラム

シャルディー

マナリノ

セッピ

ロペス

[9]ラオニッチ

[15]アンダーソン

マイヤー

(WC)フラタンジェロ

ソック

バウティスタ=アグト

クエバス

bye

[2]フェデラー

カナダを欠場し体調は万全の[2]フェデラー。初戦は組みやすい相手、クエバスかバウティスタ=アグトです。

[15]アンダーソンもカナダ初戦敗退と不調気味。唯一ソックにチャンスがありそうですがフェデラーは過去にも一蹴しており、ベスト8までは堅いでしょう。

一方死のブロックとなったのは[8]ナダルと[9]ラオニッチです。

ナダルは初戦にカナダ4強のシャルディーが濃厚。疲労がたまっていなければかなり厄介な相手です。

ラオニッチも初戦ロペスを引きました。以前よりロペスの脅威は減っていますが、昨年のカナダでは敗戦しており皮肉にもラオニッチはビッグサーバーが一番苦手なタイプのように思います。足の状態も不透明ですし、結構きつい初戦になっています。

ただもしQFでナダルフェデラーが実現すれば…これは2014全豪以来1年半ぶりになるのですが、10年前からの頂上決戦のカード。最近ではジョコビッチやマレーの方が頂上決戦のカードになってきていますが、それでも色褪せないこの二人の対戦が実現するか。そしてナダルにとっては相性のいいフェデラーに対して、復調のきっかけをつかむ大チャンスでもあります。

ショッキングな錦織戦から立ち直れるか。回り道をしたハンブルグの成果が問われます。

・優勝予想

今回も攻めの姿勢で。錦織いないから気楽。

優勝 マレー

準優勝 ジョコビッチ

ベスト4 ベルディヒ ナダル

ベスト8 カルロビッチ ジョンソン ガスケ フェデラー

いやーTSDらしからぬ大胆さです。古参読者ならわかるでしょう。たぶん過去最高に攻めてます。

ただ根拠はあります。本当にこの時期は荒れます。

なんかどの大会でもこういう理由があるから荒れるというようなテンプレートは存在しているのですが、現実問題トップ10選手の疲労がたまり、フェレール、ラオニッチ、錦織、ワウリンカ、ジョコビッチに体の不安がありフェデラーが疲労を考慮して前大会を欠場しているのがこの時期です。去年も4強にベネトーが来たりと大荒れに大荒れでした。

ジョコビッチは今回結構楽なトップハーフに入り、ワウリンカが不透明な状況なのでなんとか決勝に行くのではないでしょうか。ただ今のマレーは本物なので、来週も負けそうな気がします。ベルディヒはさりげに4強。フェデラーのところは迷ったのですがやっぱりフェデラーナダルはこうなることが多いのでナダル勝ってくれるのでは。というかそろそろナダルは大きな勝利を挙げてほしい。なんだかんだナダルの今シーズンのハイライトで痛いのは「強いだれだれに勝った!!」という試合がないことなので、ぼちぼちビッグネームに勝ってほしいですね。でないと本当に終わった論が出てきますね…

ただワウリンカが8強まで来ると意外と今のジョコビッチだとワウリンカ普通に勝ちそうなので(相性の問題)、そうなるとがらりと予想変わりますね。

今週は錦織が出ていないですが同様の勢いで更新していきたいです。このブログは錦織圭応援ブログというのは半分くらいしか占めていません。テニス界全体を見ていくことがもう一つの仕事であり、何よりテニス自体を楽しめるように普及していくのがこのブログの役目です。それでは。