ＡＴＰランキング試算（２０１５上海マスターズ後）②２回戦終了時

こんにちは。

結局見ちゃいました。キリオス戦。気が気でなかったんです。

嫌な嵐の予感もしていました。基本的には与しやすい相手ではあると思っていましたが、勢いで持って行かれることも十分に考えられました。

展開はいつもの序盤の圧倒的ぐだりから回復しての劇場型勝利でした。

第２セット中盤からは何か大きな動きがなければ勝てるだろうと安心していましたが、終盤数ゲームでやや崩れかけたのであまり心休まる時間はありませんでした。

最初のブレークについてはＤＦが絡んでいて、いつも言っていますが１ゲーム１ＤＦでも一気に状況を悪くし、２ＤＦ以上であれば相手に１ゲーム献上するに等しいと言っています。

なのに３ＤＦです。結果２ゲーム目を落としキリオスに５ゲーム連取を許します。

上海でのフェデラー敗退や錦織の苦戦を見ると、感覚でテニスをするタイプの選手は上海の何かが合わないようです。

本人もアジャストに苦しんだと語っていたように最初はベストが出せないのは上海の性質かもしれません。

実は２０１１年に初のマスターズ４強に入った記念の上海大会、この時も０－６、１－４から大逆転してロングランが始まりました。

今回も窮地を脱したことでいい結果が得られるかもしれません。当時全く手が付けられなかったＢＩＧ４とのドローをＳＦまで避けることができたラッキードローと今回のフェデラー敗退もどこか重なります。今後に期待しましょう。

今日はアンダーソンとの対戦です。トップ１０に入り調子はよさそうです。昨日はハードコートでも戦えるようになったフォニーニをストレートで退けていて、油断は禁物です。

プレーとしては単調なので、錦織としてはやりやすいと思います。アカプルコのようなアップダウンのあるゲーム展開は避けたいところです。過去３戦３勝（うちツアー予選１回）です。

以前と違って５－４半歩リードの相手サーブからのブレーク（いわゆるＱＭＫパターン）などメンタル的な差で勝てるパターンは期待できません。実力でしっかり上回れるテニスを期待したいです。

さて大会は今日３回戦８試合が行われます。

なんと１６シード中１４人が勝ち残り、特にシードダウンが目立ちがちな下位シード（９～１６シード）が全員勝ち残っています。

その８人はツォンガ、ガスケを除いて上位８シードとの対戦です。どれも目が離せない好カードですが、ファイナル８枠目、補欠枠を獲得するためには絶対に負けられない試合です。

個人的に注目なのはウィンブルドンのリターンマッチになるシモン×ベルディヒです。ラオニッチ×ナダルもＩＷのリベンジマッチになります。ワウリンカ×チリッチも面白そうです。

試算です。まずはエントリーランキングから。ラモス＝ビノラス以外は勝ち残りがすべてトップ２０。きれいな試算表になりました。

トップ１０の整理です。

・１～４位の順位は確定しました。

・５位ベルディヒ、６位錦織は同一ラウンドの時ベルディヒが上、錦織が一つでも上のラウンドで終えれれば錦織が５位です。

・７位ナダルは優勝の時５位まであります。優勝しないと６位以上はありません。

・８位フェレールは順位確定です。

・９位ラオニッチは下位選手の決勝進出以上が条件なので、おそらく確定でしょう。

・１０位争いは混戦。しかしイズナーは４強、チリッチ以下は決勝進出が必要で、ガスケとアンダーソンの争いです。同一ラウンドの場合ガスケ、一つでも上のラウンドで終えれればアンダーソンです。

またトミッチはキャリアハイ更新です。初のトップ２０入りです。

レースランキングです。

錦織は次戦勝利で４０００ｐ突破です。

さて問題の仮想通過ラインですが、動きがありました。

ベルディヒは最速で今日にも通過が決まります。

現在の仮想通過ラインは９位ガスケの４１５０ｐです。

ベルディヒはこのラインを上回っており、今日の試合で

①１～８シードの６人全員が勝利

②トミッチがガスケに勝利

③ラモス＝ビノラスがツォンガに勝利

と、８試合すべてで対象の選手が敗れれば通過決定です。

同様のケースではナダルが勝つので４１５０ｐになり仮想通過ラインと並びますが、同一ポイント時のランキングの規定でガスケが上に行くのでまだ決定ではないです。まあパリに出さえすれば決定なんですがその場合。

錦織は今週で決めるためには最低４強が必要ですが、その場合ツォンガ敗退なので③の結果がどうあれ、①と②が成立すれば４強の地点でファイナル進出決定です。決勝進出なら他の結果にかかわらず決定づけられるでしょう。

まずは今日のアンダーソン戦を含め８試合の動向が気になるところです。今日で大勢が決まるでしょう。それでは。