決める!ファイナル最後の2枠!(バーゼル展望、ウィーン他レビュー)
こんばんは。
タイトルはそろそろ近づいてくる受験シーズンを意識したタイトルでした。
早いもので1年ですか。
本題に入る前に少しだけ。
2014年10月25日、当ブログtwosetdownが始まりました。
その前もなんかしてたような気がするが(笑)テニスに対して真摯に向き合ってきた(錦織に対して、と限定しては言わないつもりです)この1年でした。
2年目に突入するにあたって特に変わることはありません。
これからもデータに基づいてきっちりと分析していく、スタンスは変わりません。
ただもう間もなく節目の2000万アクセスにもなりますし、何かしようとは思っています。
私的には厳しい1年になることが分かっています。更新ペースが落ちてしまうことはおそらく確定事項ですが、何とかビッグマッチだけでも逃さないように頑張っていきたいと思います。
2014年10月地点で、スポーツナビブログのテニスコーナーはたった2人の常連と車いすテニスを中心とした著者、そしてスポットで書く著者のみでした。
あれから1年、やっとあるべき記事の量になったという感じです。TENNIS LOVERSさんはどうか無理をしないように。またこの場所で共に頑張っていけることを願っています。
私は、厳しくても書き続けることを選びました。完全フェードアウトだけはやめて(お上の命令でも食らったら諦めますが(笑))この場所で戦い続ける。
奇しくも錦織の状況は停滞模様。ここを我慢してこそ真のファンではないでしょうか。
私のブログの出発点は私自身ではありません。
一応名前は伏せますが、とある有名な錦織圭のファンブログの閲覧者の一人だった時代の話です。
私はそこで今の自分のブログの発信につながるさまざまな事を学びました。
勝ち負けの繰り返しであるテニスにとって、目の前の試合をどう区切っていくか。
ランキングの仕組み、世界を転戦する厳しさ、時差を無視していく応援スタイル…
2014年ごろには一つの完成を自分の中で見出していました。
ただ、私自身もこの場所で成長できました。
正直ブログを書き始めた最初のころに比べて見える量が違ってきた、というのは本音です。
時々昔の自分の記事を読むことがあります。
結構試合のことは忘れます。年間60試合もあって、海外選手同士の試合も見るのでどんどん相対的に記憶は薄まっていきます。
そんなときに自分のレビューを見て思い出すことが多いのです。
2014年の記事を読み返すと、あの頃がいかに神がかっていたかということを思い出します。
あんなに盛り上がるファイナル争いは向こう10年はないだろうし、あんなに胃のきりきりする試合ももうそんなにないでしょう。
それはひとえに錦織圭という選手が圧倒的にフィジカルに問題があるゲーム以外は全部勝ってたからというのはありますが、一方で「分析力不足」でもあるのです。勝ち試合は勝ち試合。確かに私はこの言葉を常に言っていますし、勝ちに持っていくマネージメント能力は錦織圭は世界でもトップ3とかに入ってくると思います。
しかしそう言った試合に対して私は手放しに喜ぶだけで何も分析していなかったのでは?と思うこともあります。
2015年、ほとんどのスタッツで錦織圭の数字は2014年のそれと全く遜色ありません。1stサーブのpointswonは73→75%とむしろよくなってますし、叩かれているとあれだけ言われているセカンドサーブpointswonですら54→55%と上がっているのです。
実はよく考えると上がって当然で、これは有効なデータではなかったりするのですが、ではなぜ現実と違う印象を受けてしまったのか?
一つは上位との対戦が減っているので、これらの総合スタッツは上がって当然で、むしろ対上位だとやっぱり数字は悪いんだと思います。
ただもう一つは「私を含め全体のテニスを見る目が厳しくなった」ということだと思います。
2014年ごろですら漫然とラリーを見ることも多かったのですが、やっとコートを3Dで把握し、打ちごろのボールとかをテレビ画面から判断できるようになり、何が問題なのかをより正確に認識できるようになったというのが大きいのだと思っています。
今から思うと「もう少し踏み込んで書いてほしかった」と思う記事が多いのです昔のは。
パリのフェレール戦でUE60本打った原因は?漫然と処理してしまったこれらの問題をもう少し見れたと思うのです。
日々之精進、次の1年は終わった時に「よくやった」と自分で言えるように頑張っていきます。
さて本題に行きましょう。まずはウィーンからです。
イズナー、ツォンガ、アンダーソンと次々敗退していき、SFではガルビスとジョンソンという面白いカードになりました。
ジョンソンはATPツアーの初決勝がかかった大事な試合でした。
前回のワシントンではイズナーをあと一歩まで追い詰めましたが及ばず。正直あの時ジョンソンが来てた方が怖かったくらいでした…
そんなジョンソン、今回はガルビス相手に勝ちびびらず、第2セットのタイブレークで粘りのプレーを見せてガルビスのミスを誘い出します。
丁寧に行ったジョンソンが初決勝に進出。残り2週の結果次第ではトップ30フィニッシュもあり得ます。
フェレール×モンフィスも第1セットが1時間10分を超える熱戦となりましたが、辛くもフェレールが逃げ切って決勝へ。
決勝はジョンソンの意地を見ましたが、勝負どころでブレークに成功したフェレールが優勝。これで昨年ワシントンから続く「strong 9」(およびトップ10)の連勝記録は17に伸びました。
内訳は
錦織3
マレー2
ワウリンカ2
ナダル1
ラオニッチ1
です。
モスクワでは昨年に続いてチリッチ×バウティスタ=アグトの決勝となり、チリッチが優勝して連続優勝記録年数を伸ばしました。
ストックホルムは何事もなくベルディヒが優勝。シーズン2勝は2年連続で、自身初です。←!!
バレンシアはフェレールが第1シードで出場。本当に元気ですね。ただフェレールは後述する通り地元の大会に出るというのが大きな目的で、ポイントとしてはほとんど稼げません。
アンダーソンが第4シードをもらってイズナーとの組み合わせになりました。シード選手のみ記載します。
[1]フェデラー
[8]ゴフィン
[4]アンダーソン
[6]イズナー
[7]チリッチ
[3]ナダル
[5]ガスケ
[2]ワウリンカ
フェデラーは序盤にククシュキン、そして接戦が多いコールシュライバーとやや不気味です。
アンダーソンはイズナーとの対決を制し、トップ10フィニッシュを狙いたいところです。
イズナーは1回戦にガルビス、2回戦には好調ソックとやや厳しいドローです。
アンダーソンも初戦コリッチと危険です。というかこの大会ドローがすごすぎて基本シードも初戦から危ないですね。
最たるものはワウリンカで、初戦カルロビッチ→(おそらく)ドルゴポロフ→ガスケorティエムorベズリーと遊びがありません。
ナダルは初戦のロソル戦で相手のSFMからカムバック。バーゼルの優勝がないナダルですが、ライバルフェデラーのおひざ元で初優勝できるか。
そして日本中の視線が不幸にも集中することになったガスケですが、初戦のベズリー戦は明朝5時からのスタート予定です。起きれたら見ます(そんな人が今更新してる地点でたぶん無理です)
2回戦にはティエムがいます。ワウリンカがシードダウンした場合結構決勝までは開けたドローになるのでチャンスがあるかもしれません。
最後にレースランキングです。
現在残り2大会、最大獲得ポイントは1500ですので、9位ツォンガ10位ガスケのみが追い越せるチャンスがありますが、ツォンガは今週大会に出ないので終了。したがって可能性があるのはガスケのみです。
表右上の「min」はその他大会で押し出されるポイント(今地点でカウントされているその他大会のうちの最低ポイント)の事なので、ガスケは最大でも500-45=455pしか加点できません。
したがって、錦織(そしてフェレール)が敗退する条件は
「ガスケがこのあと10連勝して、自らがパリ初戦敗退する(かつフェレールはバレンシア優勝できない)」です。
フェレールのminを見るとわかる通り、500と250で稼ぎまくった結果次に押し出されるのは180p。優勝して250p得ても250-180=70pしか得られません。
ちなみに、フェレールは優勝するとガスケが物理的に超えられなくなるので通過決定ですが、バーゼル優勝は「strong 9」の500寡占状態からも分かるように限りなく厳しく、結果的には今週のどこかで錦織、フェレールが同時通過になるというのが私の予想です。
明日朝には通過かもしれません。ガスケが敗退すれば速やかに公式が発表してくれるものと思っています。
パリ前に8人とも決まったら史上初なんですかね。調べておきます。
というわけで寝ます。ガスケ戦を起きて観戦してここに報告してくれる猛者を静かに募集します。それでは。