two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

【ドロー解説】2016マドリードMSの展望

こんにちは。

最近事情により予定をコントロールできない状態になっています。

まあ数か月程度なのですが、定期更新と言いながらさっそくノルマ不達成という…

ところで最近テニスカテゴリーが活気づいてきましたね。

いい傾向だと思います。

TENNIS LOVERSさんが事情により休止して以降ほぼワンマンでやっていた時代もあった中、このまま定着する方が出てこられると(主に私が)非常に助かります。

正直、自分の中で納得できる文章が書けるようになったのはTENNIS LOVERSさんのおかげだと思っています。

競争できるライバルというわけではないですが、カテゴリー全体が活気づくと自然とレベルが上がっていくと思っています。

そしてこちらも別件ですがレスターがサッカーのプレミアリーグで優勝しましたね。

個人の技量ではなくチーム一丸で勝ち取った優勝です。ちょっと試合も見ましたけどいいサッカーしてますね。応援してて楽しそうです。

なんでもブックメーカーではシーズン最初に5000倍ついていたとか。

テニスで5000倍は聞いたことないですね。1000倍でもめったにつかないですし、そんなベットオプション普通は用意されないです。賭けるだけ意味がないのが普通ですから。

さてすっかり日曜から始まっているのですがマドリードマスターズの展望です。

ただ今日更新になったことで速報を一つ入れることができました。フェデラー欠場です。

現地入りしてから痛めたとのこと。フェデラーの唯一の持病である背中のけがということで心配されます(14年ファイナルを棄権したのもここのけが)。

これでフェデラーは今期10勝3敗。ブリスベンで3-1、全豪で5-1、モンテカルロで2-1と試合に出さえすれば勝っているんですが、いかんせんロッテルダム、ドバイ、IW、マイアミ、そしてマドリードと5大会目の欠場。ドロー後の欠場なので0pも強制加算されており、ファイナル進出にも黄信号が灯りました。

勝てば一気にポイントを伸ばせるだけの力は持っているはずなので、大丈夫だと思うのですが…

芝シーズン、特にウィンブルドンの成績で決まりそうです。4強以下だと本気でやばいと思います。

前回のモンテカルロからドローは56になっています。

8シードまでが1回戦免除、やはりトップ8の力は大きいです。

56ドローでは1週間に5試合または6試合となっており、ほぼ6連戦となる9シード以下の選手が優勝することはほとんどありません。

といってもほとんどの上位シードは水曜日スタートになるので、実質5連戦となりGSとは違ったフィジカル勝負になります。

高速コートとはいえ長時間の試合を強いられ、ここは男女共催の影響もあってとにかく試合が押しやすい。毎年のように深夜1時まで試合をやっていることが多いので、どの時間帯に試合が入るかも注目です。

それでは解説に移ります。56ドローなので、初戦免除の上位8シードだけ1文字右に移すことで表現しています。

ジョコビッチ

 [1]ジョコビッチ

(WC)アルマグロ

コリッチ

マイヤー

ロペス

(Q)ヒラルド

[15]バウティスタ=アグー

[11]ラオニッチ

ベルッチ

ドルゴポロフ

ジョンソン

ラモス=ビノラス

シャルディー

 [7]ツォンガ

モンテカルロではまさかの初戦敗退となった[1]ジョコビッチ。初戦はエストリルを優勝したばかりのアルマグロエストリル8強のコリッチとややタフ。初戦の入り方に注目したい。マドリードには3年ぶりの出場となるジョコビッチだが、もしかするとここは抑え目でいくかもしれないと見ています。

やはり本番は全仏。昨年は日程もあったとはいえフィジカル的にきつい状態で迎えた決勝の反省を生かしてくるはず。場合によってはギアを上げずに早期敗退も容易に考えられます。

こんな予想をするのもこの山に[11]ラオニッチがいるから。今期のラッキードローの勢いだとまさかがありそう。1R2Rがややトリッキーでベルッチ、ドルゴポロフがいます。ここをしっかり乗り切ることがまず第一条件。

一方[7]ツォンガは前週の大会を欠場。けが明けで臨むだけに難しい戦いになりそうです。

年初から突っ走ってきた[15]アグーはやや停滞気味。今後はマスターズ以上のグレードでの勝利がファイナル行きへの絶対条件。確実に2勝してジョコビッチとの久しぶりの対決を迎えたい。全米ではいい試合ができただけに噛み合えば面白いか。

②ワウリンカ山

 [4]ワウリンカ

ペリャ

キリオス

クエバス

コールシュライバー

アンダーソン

[13]モンフィス

[10]ガスケ

(Q)カルバレス=バエナ

(WC)モナコ

(WC)ベルダスコ

フォニーニ

トミッチ

 [6]錦織圭

大激戦のブロック。正直一番厳しいと言っていいでしょう。

[4]ワウリンカのマドリードとの相性は微妙。2013年に決勝まで行きその後の躍進へのきっかけとなった大会であるものの、それ以外は8強以上が1度もない大会。去年もディミトロフに敗れ、14年にはティエムに敗れるなど象徴的な負け方となる大会が多く、今回も厳しい予想。

初戦は前週の疲れさえなければキリオスが上がってくることが濃厚。ドバイでは消化不良に終わったものの、噛みあうとキリオスが一気に持っていきそう。去年はフェデラーを破っている大会でキリオスには相性がよさそう。

それを超えても次はクエバス、コールシュライバー、アンダーソン、[13]モンフィスと全く気が抜けない。というかこれは本当に誰が上がってくるか全く予想ができない。

モンフィスもラッキードローが多かったが、今週はさすがに誰が負けてもラッキードローにはならないのでかなり厳しい道のり。一つでも多く勝ち上がりたい。

一方の[6]錦織もタフドロー。バルセロナ以降調子のいいフォニーニが来ると相当厄介。フォニーニは足を痛めたとの情報も入っていますが、クレー勝率が極端に悪いトミッチ相手だと、おそらく勝ち上がってくると思います。

ただフォニーニは以前全豪で勝っており、強打が異様に入らなければテンポのいいテニスに錦織は噛みあいそうかなと予想しています。

次は[10]ガスケが来るかどうかですが非常に不透明。クレー巧者のモナコかベルダスコとの2回戦は一つキーになるゲームだと思います。ガスケもけが明け。状態は不明で議論はそのあとでしょう。

ガスケと錦織の対戦はけががちな時が多い印象があります。

今のところ錦織は覚醒時以降2回対戦がありますが、のう胞手術前とテニスを失ってしまっていた去年のパリのみ。いくらなんでも今回は勝ってほしい、いや勝てる力があると思いますが果たして…

QFは誰が勝ち上がっても実力者。タフなゲームになると思います。ワウリンカ、錦織両者が上がってこなくても予断は許しません。

ナダル

 [5]ナダル

トロイツキ

クズネツォフ

(Q)エルベール

クエリー

(Q)プイユ

[12]ゴフィン

[14]ティエム

(PR)デルポトロ

ソック

ペール

マウー

ソウザ(ポルトガル

 (LL)グラノジェルス

[5]ナダル圧倒的有利でしょう。正直SFまで電車道です。

フェデラーがいたとしてもマッチアップの悪さとクレーサーフェス、今のナダルの状態からして間違いなかったのに、さらに追い風が吹いています。

ナダルが警戒すべきは初戦に対戦可能性のあるクズネツォフでしょうか。年初から静かに好調を維持しています。初戦で間違えなければ今のナダルなら大丈夫だと思います。安心して見れます。

フェデラーのいないブロックではまたLL出場となったグラノジェルスに注目。今年は特にLL選手が勝ち上がる傾向にあるだけにモンテカルロに続く躍進なるか。かなりいいブロックです。

結果に関わらず注目なのは[14]ティエムとデルポトロの一戦。お互いに今の状態を測るにはいい相手です。

ティエムはなんとか8強を取りたいところ。毎週出場していて疲れがたまっている頃ですが、これからは主要大会で勝たないとポイントが伸びません。トップ10入りに向けても大事な大会になります。

④マレー山

 [8]ベルディヒ

(Q)イストミン

ガバシビリ

(Q)クドラ

カルロビッチ

ガルシア=ロペス

[9]フェレール

[16]シモン

バグダティス

(WC)カレノ=ブスタ

ディミトロフ

(Q)ステパネク

ポスピシル

 [2]マレー

[2]マレーは評価の難しいモンテカルロでの4強の次の大会。ディフェンディングチャンピオンとして迎えるだけにどんな結果になるか楽しみです。

初戦のステパネクかポスピシルは組みやすいでしょう。ポスピシルはクレーの成績が悪く、ステパネクは全盛期からは程遠い状態。

次の3回戦がキーです。

[16]シモンもクレーでフェデラーを破りかけるなど、粘り強いテニスが番狂わせを起こす可能性はあります。

そして先週の準優勝者同士の対戦、カレノ=ブスタとディミトロフは好カードでしょう。

一方2015年全豪以来の第9シードに落ちてしまった[9]フェレールは初戦のガルシア=ロペス戦に要注目。力負けも十分にあり得るので今の力を示す大事な試合になりそう。そこを抜ければ[8]ベルディヒとの対戦は間違いないでしょう。

ベルディヒはイージードロー。なんとか8強を確保し、昨年は4強なのでできればマレーも破ってシードキープしたいところだが…

優勝予想

難しいですが、勝負でいきます。

優勝 ナダル

準優勝 ジョコビッチ

4強 キリオス マレー

8強 ラオニッチ 錦織 ティエム ベルディヒ

やはりナダルに完全復活してほしい!!

2大会連続優勝でも十分すぎますが、ここはジョコビッチを直接倒して全仏を混沌とさせてほしいです。それができる力は今のナダルにあると思います。

正直ワウリンカ山は予想が困難すぎます。本命錦織のような気もしますが、2RからQFまでどこで足元をすくわれても全くおかしくないドローで、完全に弱気予想です。間を取ってQF…

で誰が来るか考えたんですが、今回はワウリンカもモンフィスもこなさそう。モンフィス一応けが明けということになってますし。

というわけで思い切ってキリオスです。いや力はあると思います。なんだかんだ、ファイナル争いに最後まで絡まないかな?と思っています。

ボトムはナダルの爆走街道に対して順当に各選手が止まる予想です。いくらなんでもマレーでも無理だろう…そしてベルディヒに4強行ってほしいけど今のナダルとSFでやったら何かを失いそう…(17連敗したこともありました)

今週は地元の英雄ナダルに期待したいです。ここ2年、戻ったか?→やっぱりひどい→いや調子いいじゃん→えっその選手に負けるのという繰り返しでしたが、さすがに今回はそれらの議論をしていたころより格段にプレーがいいので安心しています。

錦織も8強予想にしましたが、タフドローこそ躍進の大会にしてきた選手なので、何かを掴んでほしいです。