two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2016全仏OP後)②2回戦終了時

こんばんは。

すでに3回戦も始まっていますが…2回戦の試算です。

2回戦までの大会を振り返りましょう。

男子の上位シードは明暗がはっきりと分かれました。

ジョコビッチナダルは快調な滑り出しです。ともに連続ストレート勝ち。

特にナダルは素晴らしいの一言。6セットで9ゲームしか落とさず、全盛期のような他を寄せ付けない序盤戦を披露しています。

当初予想よりもナダルの対抗シードに勢いのある選手がいないため、かなりの確率でジョコビッチナダルの準決勝が実現しそうな展開になってきました。

錦織は1回戦、2回戦と心配されましたがストレート勝ちで締めています。

1回戦は雨順延に悩まされ、2回戦はクズネツォフのいいプレーもありましたがまとめ切りました。

一方心配なのはディフェンディングチャンピオンのワウリンカ。

1回戦ではロソルにフルセットの死闘を強いられ、2回戦のダニエル戦も2日前までGS未勝利だったダニエルに一時はセットポイントを握られるなどピリッとしない試合が続いています。

そしてマレーは本当に心配。

1回戦のステパネク戦ではステパネクの技にはまり、持ち味を出すことができず2セットダウン。

しかし37歳のステパネクにとって長期戦は厳しく、プレーが落ち込んだ第3セットを20分かからず6-0で取られます。

この結果、日没が近づいていたのですが第4セットも続行、マレーが4-2とした場面で順延となります。

再開後はステパネクがプレーを取り戻し、ファイナルセットではブレークポイントを迎える場面もありましたがなんとかマレーが勝利。

これで難局を抜けきったかに見えました…が…2回戦でした。

対戦相手のBourgueはこれがツアー初出場。2日前にツアーレベル初勝利を挙げたばかりで、50位以上の選手と一度も対戦したことがない選手でした。

しかしそのプレーは素晴らしく、1回戦で自分のテニスを見失ってしまったマレーにとって厳しい試合となります。

ここでもマレーがセットカウント1-2から逆転勝ちしましたが、3日間で計7時間以上の試合。中盤戦以降に向けてあまりにも痛いロングマッチとなりました。

日本勢ががんばっています。ダニエル太郎はGS初勝利を挙げました。

相手のクリザンは復帰戦でしたが、いいプレーを見せて2セットアップ。

しかし3セット目をダニエルが奪い返すと、4セット目はクリザン4-0リードからダニエルが挽回。するとクリザンのプレーの様子がおかしくなり、けがの影響が出始めました。

結果そのままクリザンは1ゲームも取ることができずにファイナルセット途中でリタイア。

クリザンの状態については心配ですが、5セットマッチのGSらしい試合となりました。

そして現在試合中の大坂なおみ。本物です。シード選手を破ってGS3回戦進出。全豪に続き、大舞台で勝てるというのは今後が明るいです。

現在ハレプとの3回戦の試合中。ファイナルセットに突入しています(執筆段階)

奈良は2回戦でイバノビッチに、土居は1回戦でストーサーに、日比野は1回戦でハレプに敗れています。

男子の若手勢ではキリオスが快調。2試合連続ストレート勝ちです。

ティエム、ゴフィンも3回戦へ。そしてズベレフは頼もしい。前週決勝の疲れもなんのその、アンダーソンに勝ったロベールを下して3回戦に進出しています。

フリッツとの若手対決を制したコリッチもトミッチを下して3回戦へ。「Young Guns」「nextgen」が顔を連ねています。

試算です。

2回戦を終えてシードキープは22人。特に上位シード16人はチリッチ以外の15人がキープ。

トップ10付近は近年まれにみる撹拌が起きていますが、下位選手に対する強さは健在です。

上位はほぼみな勝ち上がったので大きな変動はありません。

トップ10の整理です。

ジョコビッチの1位、マレーの2位は確定です。

フェデラーナダルが優勝した場合のみ4位、それ以外は3位です。

・4位ナダルはワウリンカが準優勝、錦織が優勝の時それぞれ抜かれる可能性があります。

8強まで勝ち上がればワウリンカの条件が優勝になり、決勝進出で自力4位キープです。

優勝の時は3位に上がります。

ワウリンカと錦織は同じボトムハーフにいるので、最悪のケースで5位です。

・5位ワウリンカは錦織と205点差。序盤の敗退だけは避けたいところです。

準優勝でナダル4R敗退以下の時、優勝でナダル4強以下の時4位です。7位グループの選手が優勝し自身が早期敗退する最悪のケースで7位です。

・6位錦織は7位ラオニッチ~14位フェレールまでの集団から優勝者が出た場合最悪7位です。準優勝で錦織を追い越す選手はいません。

ワウリンカを超える条件は8強進出が最低条件。

8強→ワウリンカ3回戦敗退以下の時

4強→ワウリンカ8強以下の時、それぞれ抜きます。

準優勝の場合、同じボトムハーフなので確実に抜きます。

今日のワウリンカが勝てば、4強が最低条件となります。

優勝の場合のみナダルを抜いて4位がありますが、決勝の相手がナダルであれば5位です。

自力6位の条件は4強進出です。

7位~14位は混戦。

チリッチのトップ10陥落が決定。わずか1週間だけのトップ10となりました。

ウィンブルドンの360p失効が迫っており、次のトップ10復帰はいつになるのでしょうか…

レースランキングです。

ショッキングなのはフェデラー。ついに暫定14位に落ちました。もちろん2004年以降の同時期では最悪の水準です。

復帰できれば、というところですが、これから各選手が加点する中で、どれくらいの差で芝シーズンを迎えるか注目です。

本日から3回戦。シード勢の対決が始まります。

錦織×ベルダスコも気になるところですが、今日はやはりガスケ×キリオスでしょう。

ガスケが地元の声援を受けて奮起するか、キリオスがまたしても勝つのか。

そして明日のトップハーフはベルディヒ×クエバスも玄人好みのカードでしょう。楽しみな試合が続きます。