two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2016全米OP後)

こんばんは。

先ほど早朝のナダル×クズネツォフ戦が今大会最初のテレビ観戦となりました。

…はい。お察しください。

大会終わるまでだいたいこんな感じです。というか、正直に言えば来年の全豪くらいまではたぶんこんな感じです。

ドロー解説とランキング試算と重要な試合のマッチレポートくらいは頑張っていこうと思います。

さて、今日はトップハーフの3回戦が終わりましたが、同一ラウンドでそろえておかないと混同を招くため、2回戦終了時のランキングで見ていこうと思います。

まずはエントリーランキングからです。

全米前の月曜日のランキングはこうなっています。

3位から6位まで200p以内という大接戦になっています。

またシンシナティの優勝でチリッチが久しぶりにトップ10復帰です。

ただチリッチはこのあと全米4強の失効があり、わずか3週間のトップ10在位となりました(本日敗戦したため確定)。

レースランキングでは暫定10位につけており、年末に再浮上する可能性があります。

昨年の全米はこのチリッチが4強のほかに、ワウリンカ4強、フェデラー準優勝、ジョコビッチ優勝、アンダーソン、ツォンガ、ガスケ、ロペスの8強となっており、これらが大型失効になります。

昨年の全米を失効した後の基礎点です。

やはり目立つのはフェデラーです。全米欠場のため加点はなく、7位以下が確定しています。

それからベルディヒ虫垂炎のため欠場。8位以下が確定しています。

ワウリンカは3位から大きくポイントを落とし5位スタート。ナダル、ラオニッチに3位のチャンスが大きくあります。

ここから2回戦まで終わり、暫定のランキングはこうなっています。

先ほども書きましたが、昨晩~今朝までのトップハーフ3回戦の結果は反映されていません。

トップ10の整理です。

・1位ジョコビッチ、2位マレーは確定です。

・3位争いはラオニッチ敗戦により、ナダル、ワウリンカ、錦織、ティエムまで可能性があります。

GSは大幅加点があり、現時点で条件を整理するのは非常に難しく、3回戦終了時に再度まとめます。

ナダルは現在3~5位の可能性があります。

・ラオニッチは現在4~7位の可能性があります。

・ワウリンカは現在3~7位の可能性があります。

・錦織は現在3~8位の可能性があります。

フェデラーは現在7~9位の可能性があります。

ベルディヒはわずかにトップ10陥落の可能性があります。

10位争い付近は大混戦で、モンフィスは2011年11月7日以来、約5年ぶりのトップ10復帰が見えてきました。

レースランキングです。

チリッチのシンシナティ優勝により、「strong 9」の9人+「fresh 4」の4人+モンフィスとクエバスという図式に一気に割って入ってきました。

一方フェレールはなかなか勝ち星を挙げられず、トップ20陥落すら可能性として出てきました。

大会前のレースランキングです。

ジョコビッチ1強で今年も行くかに見えた2016年でしたが、クレーシーズンを皮切りに徐々に流れが変わり、転機となったのはマレーの芝全勝+約3か月間負けなしという驚異の成績での追い上げでした。

マレーは初のランキング1位が見えてきました。というのも、マレーは来年3月にIWとマイアミで90pの失効しかないボーナスステージの期間があり、ここでジョコビッチを捉える可能性があるからです。

ジョコビッチは全米のあと、得意の北京とインドアシリーズが待っており、同い年のライバルマレーに対し水をあけておきたいところです。

また、3位以下は大混戦。全米の結果で大勢は見えてきますが、ラオニッチ、錦織は過去最高の年間順位で終える可能性があります。今シーズン初トップ10入りのティエムはほぼ間違いないでしょう。

これに2回戦までの結果を加えたものがこちらです。

ロンドン争いですが、全米前のボーダーは8位モンフィスの2635p。ここから約1000p離している錦織とその上のラオニッチはけがによる大ブレーキ・欠場を除けばほぼ当確でしょう。

今回はチリッチ、ゴフィンの躍進で落選ラインの9位のボーダーが動くところでした。しかし、この2人がすでに敗退したので、キリオス以下の大躍進がなければ、5~8位の4人もファイナル行きにさらに前進します。5~8位の選手で今回4強以上を取った選手は当確だと思います。

ベルディヒは手術明けでどこまで動けるかやや不安です。アジアシリーズ以降での挽回は特にマスターズ2つの結果にかかっています。

モンフィスは現在ボーダーの8位です。初のファイナルに向けて、この全米でとにかく逃げたい。

全米を終えると大会数こそ多くなり過密になるものの、2014年マレーのような強靭なフィジカルがないと連続で稼ぐことはできません。ファイナル進出の動向も見えてくるかもしれません。