楽天など、最近の状況について
まず最初に確認しておきたいことがあります。
楽天OP開幕前に、錦織の出場について懐疑的だったり、怪我の心配があるから出るのはやめようといった意見があったでしょうか?
答えはおそらく99%以上の人がノーだったと思います。
怪我についての議論はあると思いますが、後述する理由もあり、私は今回の怪我については「偶発的な怪我」という感覚です。
本人もコメントを残していますが、楽天に入った地点では「コンディションは万全だった」とのこと。
今回の棄権は今までの錦織にはあまりなかった不思議な怪我であることを切り分けて、怪我についての議論は行うべきです。
と同時に、議論を避けるようで申し訳ないですが、私も捉え切れていないところが多すぎて、また回復期間が予想がつかないこともあって、コメントでスポーツ医学に詳しい方からコメントをいいただいてもたぶんあまり実のある話はできないかなあと思います。
大会についてはいろいろと大変なことが起きていますが、とりあえず無事に終わりそうでなによりです。
アジアシリーズは今年に限らず選手が疲れた状態でやってくることもあり、ツアーの抜本的な改革がない限り、今年のような棄権ラッシュはまた起きることもあるでしょう。
そしてエントリーリストが過密になるので(今年は特にその影響が強い)、初戦からシード選手も30位付近の選手と対戦することになり、シードダウンも起きやすい環境です。
そんな中、今大会は出場選手の層が厚く、錦織、ベルディヒのシードダウンこそあったものの、ベスト4はモンフィス、キリオス、チリッチ、ゴフィンと500準決勝にふさわしいメンバーです。
きっちりと大会が盛り上がったのは錦織以外の選手招待が例年にも増して成功したことの現れだと思います。
ワウリンカ、デルポトロが欠場し、錦織、ベルディヒが早期敗退してもこの層の厚さ。
さらにお客さんもそれに応えたと思います。錦織のいない準決勝であそこまで席が埋まっていたのは衝撃でした。
つい数年前は仕事帰りでふらっと寄れるような有明でしたが、GS以外の大会としては異例なほど埋まっていました。
マスターズのセンターコートですら、平日はかなりがらがらなこともありますから…
とにかく、今日の決勝で初優勝が決まります。ゴフィン、キリオスのどちらになっても将来的に見ればトップ10に必ず入ってくる選手。これまでの歴代優勝者にも引けをとらないと思います。
あと数時間ですが、無事に閉幕することを祈っております。
さて、錦織についてはとりあえず来週の4位復帰が決まりました。
また、ツアーファイナルズ進出は上海欠場でもなお決定的で、あと1週間のうちに通過のアナウンスが出ると予想されます。
ただ短期的な結果に一喜一憂するというよりは、まずは全豪第4シードに向けて1つ1つ勝っていく。そこに尽きると思います。
これはラオニッチについても同様で、今回ナダルが北京で稼げなかったこともあり、4位争いについてはややリードをとる形になりました。
ただし、短期的な結果に一喜一憂することが無駄だとしたのは、おそらく4位争い及び年間順位はすべてツアーファイナルズの結果で決まると思っているからです。
1勝200p、最大1500p入りますから、それまでの結果はあまり影響ありません。ここで上位に進出した選手が年間順位でも上位に来ます。それほど接近しています。
上海のドローが出ていますが、時間があれば解説ということで。
乱文なのでお分かりだと思いますが、とてもとても時間がありません…
そんな中でも、ブログしか見ていない人もたくさんいるわけですから、こういった形でも適度に更新していきたいです。