two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

【ドロー解説】2018全豪OPの展望

ナダル

 

[1]ナダル

エストレラ=ブルゴス

ジャリー

L・マイヤー

(PR)ミルマン

チョリッチ

ロレンツィ

[28]ジュムール

[24]シュワルツマン

ラジョビッチ

予選勝者

予選勝者

ドルゴポロフ

(PR)ハイダー=マウラー

エブデン

[16]イズナー

 

[10]カレノ=ブスタ

(WC)キュブラー

シモン

コピル

予選勝者

ジャズーリ

デルボニス

[23]ミュラー

[31]クエバス

ユージニー

セラ

ハリソン

予選勝者

ソウザ

ルー

[6]チリッチ

 

史上初のダブルグランドスラム(すべての大会で2回以上優勝)がかかっている昨年準優勝の[1]ナダルはいいドローを引きました。 1、2回戦はひざのけがが悪化しなければ問題なく通過できるでしょう。エキシビジョンでは元気に動いており、3回戦までしっかり体力温存することが上位進出のカギです。

3回戦には全豪シリーズ好調のミルマンと、2度敗れたことがあるチョリッチがいてややトリッキー。4回戦は順当に[16]イズナーか、好調のドルゴポロフが来ると面白いでしょうか。

 

逆のブロックは激戦。2010年ベスト4以外では全豪で8強が1度もない[6]チリッチは、今期の前哨戦もシモンに敗れていて例年通りのスロースタートが予想されます。そのシモンは2回戦で[10]カレノ=ブスタと当たる組み合わせ。カレノ=ブスタも前哨戦で初戦敗退していて、本命不在です。意外と[31]クエバスあたりがかっさらうのでは。

 

ナダルとしてはベスト4まで視界良好。自分自身に問題がなければ序盤~中盤は難なく勝ち抜けそうです。

 

 

②ディミトロフ山

 

[3]ディミトロフ

予選勝者

予選勝者

予選勝者

バグダディス

予選勝者

フェレール

[30]ルブレフ

[17]キリオス

ドゥトラ・シルバ

トロイツキ

(WC)ボルト

チチパス

シャポバロフ

予選勝者

[15]ツォンガ

 

[11]アンダーソン

エドムンド

エルベール

イストミン

G・メルツァー

バシラシビリ

予選勝者

[18]プイユ

[27]コールシュライバー

(PR)西岡良仁

セッピ

(WC)Moutet

カルロビッチ

ジェレ

杉田祐一

[8]ソック

 

 

今シーズンはランキングの維持が求められる[3]ディミトロフですが、なんと2戦連続予選勝者が確定。しっかりものにしたいところです。3回戦はタフで、ドーハ準優勝の[30]ルブレフ、前哨戦の内容がいいフェレール、全豪ではホームの声援を受けるバグダディスがいて一気にレベルが上がります。

さらに4回戦も厳しいです。ブリスベンで敗れた絶好調の[17]キリオスに[15]ツォンガ、さらにnextgen期待の新星シャポバロフとチチパスがいます。シャポバロフとチチパスのカードは1回戦屈指の好カードでしょう。

共倒れになる可能性もありますが、ここを勝ち上がってきた選手はディミトロフにとっては脅威になるでしょう。

[8]ソックはパリ優勝、最終戦4強で初のGS一桁シード。しばらくはこの恩恵を得られます。もらったチャンスを生かして次はGSでも上位進出を果たしたいところ。

初戦は難敵杉田祐一です。足のけががあったとはいえ前哨戦のホップマンカップで敗れたばかり。2回戦にはランキングを落としたとはいえカルロビッチがいます。3回戦の[26]コールシュライバーはピリッとしません。ここはATPツアー本戦の復帰戦となる(PR)西岡良仁が一泡吹かせる展開に期待です。錦織の出場はありませんが、3回戦で西岡対杉田の日本人対決が見られることを期待しましょう。

昨年全豪オープンを大きく沸かせたイストミンはこのブロック。[11]アンダーソンと2回戦で対戦します。

 

 

③ズベレフ山

[5]ティーム

ペジャ

ジョンソン

予選勝者

予選勝者

ベセリ

クライノビッチ

[26]マナリノ

[20]バウティスタ=アグー

ベルダスコ

スティーブ

Marterer

シャルディー

Sandgren

(PR)べランキス

[9]ワウリンカ

 

[14]ジョコビッチ

ヤング

モンフィス

予選勝者

(WC)スミチェク

(WC)Popyrin

ドナルドソン

[21]ラモス=ビノラス

[32]M・ズベレフ

チョン

(WC)コキナキス

メドベデフ

ククシュキン

Gojowczyk

ファビアーノ

[4]A・ズベレフ

 

GSでは初のズベレフ山ですが、その[4]A・ズベレフは非常にタフなドローになりました。

2回戦のククシュキン、Gojowczykはどちらも一発のあるタイプで、特にGojowczykは今週ソックを倒したばかり。さらに3回戦では昨年マレーに勝ってベスト8の兄の[32]ミーシャが待ち構えているだけでなく、nextgenファイナル優勝で前哨戦も調子がよさそうなチョン、地元の大会で気合の入る(WC)コキナキス、そして昨日ツアー初優勝を果たしたばかりのメドベデフがいます。

 そして4回戦はやはりこの男でしょう。ついに戻ってきた全豪優勝6回の絶対王者[14]ジョコビッチ。相変わらずけがの状態は気になりますし、100%の治癒ではないと本人からコメントが来ていますが、それでも出てくるということは自信があるということ。さらにエキシビジョンではいい結果が出ていて、対戦となれば全豪の展開を決めかねないビッグマッチになることが期待されます。

ジョコビッチのポイントとなる試合は2回戦で対戦が想定されるモンフィス。この結果である程度状態が把握できそうです。モンフィス、そして初戦のヤングは不運でしょう…

[21]ラモス=ビノラスは前哨戦でもパッとしないため厳しいか。

 

 

フェデラー

 

[7]ゴファン

予選勝者

ベネトー

ダニエル太郎

ドンスコイ

F・マイヤー

ゼバジョス

[25]フォニーニ

[19]ベルディヒ

(WC)デミナール

グラノジェルス

ペール

ハチャノフ

予選勝者

ティアフォー

[12]デルポトロ

 

[13]クエリー

ロペス

アルボット

フクソビクス

キッカー

トンプソン

ラコ

[22]ラオニッチ

[29]ガスケ

カブチッチ

予選勝者

R・ハース

(WC)クォン

シュトルフ

ベデネ

[2]フェデラー

 

なんと9年半ぶりのGS連覇を狙う[2]フェデラーは今回も優勝候補筆頭。ややタフなドローとなりました。

2回戦で当たるかもしれない(WC)クォンは伸び盛り。実は昨年の3月に慶応チャレンジャーでブレイクする前の杉田祐一と対戦しており、チャンピオンシップポイントまで行ったほどの力の持ち主。今回は以前西岡が優勝したアジア太平洋ワイルドカード大会で優勝してのWC獲得。ランキングもトップ100入りが見えてくる位置まで来ており、今後が楽しみな選手です。

3回戦は[29]ガスケとの対戦が濃厚だが、16勝2敗と大きくリードし、2敗ともクレーでの対戦とあり、昨年のホップマンカップ同様弾みをつける試合にしたい。

4回戦はパワーテニスとの対戦に。[13]クエリー、[22]ラオニッチに、F・ロペスもいます。このブロックは一発があるタイプの選手が多く、フェデラーが対ビッグサーバーに対してどのような対応をしていくかで調子が分かりそうなラウンドです。またラオニッチはブリスベンでの負けを払しょくしたいところ。正直その後の結果を見るとデミナールに敗れたのは事故みたいな感じなので、しっかり序盤戦を勝ち抜いていきたい。サーブ以上に、3球目以降のストロークがカギと見ます。

昨年大躍進を遂げた[7]ゴファンは中盤戦に苦しいカードが続きます。3回戦は調子が上向きの[25]フォニーニ、さらに4回戦ではあの[10]デルポトロが待っています。

デルポトロはオークランドでの疲労からどこまで回復できているかがポイント。8人ずつのブロックでは最も厳しいブロックに入っていて、調子が悪ければ普通に敗れる可能性もあります。初戦のティアフォーも一癖ありますが、2回戦にはnextgenのハチャノフ、さらに3回戦には前哨戦で最も名前を売った期待の新鋭(WC)デミナールがいます。ボトムハーフで火曜スタートになったため、中2日で[19]ベルディヒと対戦します。

デミナールですが、すでにリターン技術はトップ選手のそれです。今はディフェンシブで拾うテニスになっていてオフェンスは稀ですが、ベルディヒが攻略できなければミスの嵐になりデミナールがまた大金星を挙げる可能性も十分にあります。

ベルディヒ、デミナールの勝者はデミナールに敗れたペールがいます。調子は良さそうで、とにかく厳しいブロックです。

日本のダニエル太郎は初戦ベネトーと。正直初戦で当たる選手の中では楽な相手です。ベネトーは100位以下に落ちていましたが昨年のパリ4強で復活。平均的な実力では五分という見方です。

QFはフェデラーとしては一度敗れたとはいえゴファンが上がってくる方が楽か。デルポトロが上がってくると全米でのことがあるので嫌でしょう。

 

そういえば、フェデラーは昨年5敗ですが、敗れた相手のうちT・ハースは不出場、残りの4人はゴファンデルポトロドンスコイが同じクォーター、ズベレフが同じハーフなんですね…

 

 

優勝予想

 

優勝 フェデラー

準優勝 ナダル

ベスト4 キリオス ジョコビッチ

ベスト8 クエバス アンダーソン ティーム ゴファン

 

当てに行きました、はい。

チリッチは現状期待しにくく、カレノ=ブスタが収める気もしますがクエバスに賭けました。そんな感じなのでナダルベスト4は堅いです。

第2クォーターは荒れると予想してます。まず、キリオス大躍進。もともと全豪8強の経験もあり地元補正はかかるはずの選手です。ツォンガのところは激戦の結果共倒れと予想。ソックは今の状態では厳しくアンダーソンが手堅く抑えます。

QFではキリオスが場を支配して勝つものの、SFでは動じないナダルがきっちりキリオスに勝って決勝進出。でもいい試合になりそう。

ボトムハーフは迷いましたがジョコビッチが駆け上がると予想します。ワウリンカは調整状況からさすがに厳しいと判断。ティームが勝ちますが、QFではジョコビッチが勝つ予想。

SFでは完璧な状態のフェデラーと、100%とは言い難いジョコビッチの対戦でフェデラーが今までとは違った展開を見せて勝つと予想。QFは迷ったんですがデルポの疲労を考慮しゴファンに。デルポは決勝であの負け方をして疲れてるあとにタフドロー過ぎる…

決勝は2年連続同一カードですが、対ナダル攻略法を見い出し、5連勝中の勢いそのままにフェデラー前人未到のGS20勝目を達成という予想でした。

なんかGS20勝目の相手はBIG4だと思うんです、根拠のない予想ですけど。だってフェデラーだし。

 

というわけで楽しみな全豪が幕を開けます。

大会中にスポナビブログは終わってしまいますが、引き続きご愛顧いただければと思います。