two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ここまで自己ベスト!!おめでとう!!!(2019全豪オープン1R~QF)

タイトル通りです。

全豪オープン自己最高成績です

全豪シリーズの合計獲得ポイントでも自己最高成績です

開幕から8連勝も自己最高成績です

…ということでこの記事を終わりに…できませんね

 

そりゃあね、悔しいかで言ったら悔しいですよ。
今回こそ勝てるのではという夢はたくさん見ました。
実際、次にupする記事では珍しく錦織を優勝予想にしています。

ただまあ、普通に考えて、別に錦織だからではなく今回は誰があのドローをやっても 「GSを勝てる運がなかった」と言えるほど厳しい戦いでした。

あれを乗り越えてそのまま勝てるのは全盛期のBIG4くらいだと思います。今のBIG4でも確実にフィジカルを削られ、後半戦に響くと思います。

むしろ重要なのは、「これくらいまでロングマッチが何度も続いて、やっと錦織の体に故障が出てくる」というポイントが分かったことだと思います。

今回を見て思ったのは、少なくともマスターズを勝つ体力は備わっているのでは?ということです。
GSの残り回数は限られています。Numberで書いたように、一般的に考えた「残りチャンス」というものは相当少なくなってきています。
しかしマスターズは倍あります。すでにBIG4の牙城も崩れています。
今の戦国状態であれば、必ず取れるチャンスが来ると思います。
その時に持ちこたえられる体は出来ているなと思いました。

 

じゃあGSを勝つためには何が必要か?ということですが、これは「ある程度多めの運」が必要になってきます。

今回私の実況でも、錦織の体力面は議論に上がりました。正直、2試合くらいもつれると優勝は厳しいと思います。

 

今回の錦織のドローに2014年全豪のワウリンカを重ねる人が結構いました。QFに連敗しているジョコビッチ。逆山にフェデラーナダル
しかし決定的に違うことがありました。それが棄権勝ちの存在です。

ワウリンカのケースでは、1回戦で2セット目途中棄権勝ち。3回戦は試合前棄権で勝っています。
QFのジョコビッチ戦までに2試合半しかしていないのはアドバンテージでした。

 

さらに振り返ると、2014年の全米オープンでは錦織も試合途中棄権勝ちを経験しています。また1Rは正直メインドローの力がなかったオデスニク。3Rはいまだに相性のいいマイヤーでした。

こういう風向きは必ず必要になってきます。QFまでにどこまで体力を温存できるかは特に錦織に限っては重要だと思います。

2014年全米の事例がそうですが、かなり持って3試合が限界と思っています。
私が提唱しているGS取るときのパフォーマンス理論で言うと、QFギア入れ始め、SFトップギア、決勝惰性です。

結局、QFでギアを入れ始める余裕が出るためには、4Rまでに波乱がないことが前提になります。それか圧倒的な基礎力の違いで圧倒する。BIG4がそれですね。

 

以上のことから言っても、期待をすべて排除すればやはり今回は厳しかったと思います。

 

しかし、この結果が次回以降錦織がGSを取れない理由にはならないし、テニスのレベルは依然として高いです。
高くなければそもそもこの激戦を通り抜けてベスト8になってないです。

 

引き続き戦いは続きます。
今日の敗戦を受けてもなお、クレーシーズン中の4~5位到達は現実的な目標です。

本当かよと言われそうですが、本当です。全豪終了後に解説していく予定です。

しばらく失うものはありません。
ロッテルダムはけが次第ですが、厳しくてもドバイがあり、ドバイは上位シードです。

 

 

最後にこの言葉を残して終わりにします。

 

高い壁に上る者のみが、批判を受ける

 

おそらく今回の敗戦でいろいろな声が出ると思いますが、すべてはQFに来てしまったから。1Rや2Rで終わる選手に、GS取れないという話は(トップ選手でもない限り)基本出ません。

きっとこの記事を読む人は大のテニスファンでしょう。皆さんは真実を知っています。学校や職場でいろいろ言われるでしょうが、そこで返すみなさんの一言一言が大事になってきます。

 

最近気づいてきたのですが、影響力のある人の発信力は確かに大きい。
私も長らくこの場所でやってきたから、今日もこうしてブログを書いてます。炭鉱のカナリアにならないといけない。危険地帯でもキーボードを手に立ち向かわないといけない。
しかし、最後に勝てるのは数、口コミだと実感しています。

皆さんが真実を語っていくことが、メディアの薄い報道に負けない何よりの力になると思っています。

 

ベスト8、本当におめでとう。そして、お疲れさま。