WUGファイナルカウントダウン ③地道に、種をまく
~前回のあらすじ~
WUGの概略説明
初期からのコンテンツ構造の崩壊
TSD、いろいろ困る の3本です
2日間所用と花粉でへばったので今日2本書きます。7回連載の予定です。WUGだし7でしょう。あと終わり方は今の段階では決めてない←おい
2016年、「三次が引っ張った年」と称された1年。この1年で何が起きたのか。
前回はみにゃみ視点で見てきたが、今回は7人全員に目を広げていきたい。
吉岡茉祐(まゆしぃ)
2016年春アニメ(4月~) あんハピ!に出演
ハナヤマタに続くきらら系列の出演となり、一気に知名度が上がる。
opのPUNCH☆MIND☆HAPPINESSはWUGシリーズでも多数作曲しているヒットメーカー、田中秀和氏の作曲。
同春アニメ ハンドレッドに出演
奥野香耶の項で説明。
このアニメのOPをD-selections名義で担当。
2本アニメに出演し、WUGのセンターから実績つきの声優として認知度を広げる。
永野愛理(あいちゃん)
2015年10月~ れい&ゆいの文化放送ホームランラジオ! 番組内コーナー担当
2016年4月~ かな&あいりの文化放送ホームランラジオ! パっとUP(番組に昇格)
アニメ出演こそなかったものの、オタク文化でも最大の人口を誇るオタク以外の趣味・野球。このオタクに絶大な支持を得た。ゲスト出演した際の畜生発言で話題をさらい、わずか1か月後に番組を持つスピード出世。
他の出演者がアイマス声優だったこともあり、多くのアイマスPには山下七海とともに唯一知っているWUGメンバーとなった。
青山吉能(よっぴー)
2016年4月~ 吉岡茉祐、小林竜之、若井友希、澁谷梓希の5人でユニットD-selections結成。歌唱力を前面に押し出したエイベックス声優アイドルメンバーの精鋭が揃ったグループ。
2017年春アニメ(4月~) 恋愛暴君 グリ役で主演
2016年は他のメンバーに後塵を拝する形となったが、翌年にアニメ主演をゲット。もともとファンの多かったよっぴーだが、この主演を機にさらにファンを伸ばしたと思う。
山下七海(ななみん)
2015年 アイドルマスターシンデレラガールズ 大槻唯役に抜擢
2016年3月 キャラソン「Radio happy」発売
現在WUGメンバーが関係する楽曲の中でも最強の一曲、Radio happyが発売されたのがこの年。なお出演作などについては全部書くと多いので割愛(アイカツとプリパラのオタクが怒りそう)
奥野香耶(かやたん)
2016年春アニメ(4月~) ハンドレッドに出演
ハナヤマタ、ハッカドールと順調に出世しながら、次の矢が打てないまま長い時間が過ぎていたが、ここでメインキャストに起用される。当時オタクが安堵していたのが印象的だった。
2016年 西田望見とのラジオ「ず~ぱらだいす」放送開始
放送コードギリギリの攻めた内容で多くの中毒リスナーを生み出した(現在も放送中)
高木美佑(みゅーちゃん)
2016年7月 加藤英美里(「まどマギ」キュゥべえなど)とグランブルーファンタジーのニコ生「英美里・美佑といっしょに『グラブル』!」放送開始
2016年7月 木野日菜とのニコ生「のびしろにょきにょき」放送開始
この番組の放送作家はてさぐれ部活ものシリーズでおなじみダテコー氏。こちらも放送コードすれすれの話題で名言が飛び出す。
2016年春 三幸製菓(「雪の宿」や「チーズアーモンド」などの米菓食品企業)の新商品「おむすび名人」のパッケージの絵柄(アニメ)、CM(グループ)に起用される
2016年5月 ファン参加型バスツアー開始
2016年9月 東北イオンのCMに起用される
2016年10月 テレビアニメ「灼熱の卓球娘」EDに起用される
2015年は映画前後編やレギュラーツアーを実施するのが精一杯だったグループだが、2016年に入って個人の仕事が激増。
特にみにゃみ、ななみんが先行して売れていた中、他のメンバーにも次々とアニメ放送の配役が決まっていき、毎クールのようにおめでとうが並ぶタイムラインを見ることができた時期だった。
一方、不思議な縁というのがこの頃たくさんできたように感じる。
東北震災というテーマで進んできたWUGが、ついに現実の東北地方に影響を及ぼすようになった年が2016年だ。
2014年から楽天イーグルスとのコラボで「WUGナイター」を実施していたが、ここにきてイオン東北という超巨大企業からCM、楽曲オファーが来た。当時割とさらっと発表された記憶があるのだが、私にとってはかなり嬉しかった。このあとの「TUNAGO」にもつながっていく、WUGと東北との関わりの再定義だった。
東北との関わりという意味で、聖地仙台をメンバーと回るバスツアーは一部のオタクをひりつかせたものの大きく成功した。私は参加していないが、被災のひどかった地域にも足を運び、楽しむだけでなく、グループの存在価値を考える機会もあったという。ファン同士のつながりを強くしただけでなく、メンバーとファンとの距離が近くなり、のちに「ワグナー(ファン)は家族のような存在」と言わしめ、ファイナルツアーの名前が「HOME」になるのはこれがきっかけの一つだったと言ってよい。
そして、2015年12月以降止まっていたWUGの楽曲にも、勢いが出てきた。
3rdツアーで披露された「HIGAWARI PRINCESS」は東北イオンの店内で流れるBGMとなり、さらに灼熱の卓球娘のエンディング「僕らのフロンティア」によって、ついにWUGは、アニメ作品Wake Up, Girls!と全く離れた場所から楽曲を生み出すことに成功した。
これは当時、ハイパーリンクを重んじるオタクから疑問符が出たほどだった。裏を返せば、それほどこれまでとは違う意味の楽曲であり、この「僕らのフロンティア」を境に、ユニットWUGはアニメとの並行世界から、違う道へと進みだす。もうアニメ制作側が引くガイドレールはなくなり、自分たちで歩んでいくしかなくなった。
そして、この事実は12月に、これと矛盾しない衝撃の発表を以てより強くのしかかってきた。
監督・板垣伸
2017年秋アニメ(発表時からは1年後)に新たなアニメが放送されるが、一方原作者であり、プロジェクトの要、山本寛氏が降板となった。*1
絵柄も変わり、予告映像だけでも、アニメ1期のようなWUGが絶対に見れないことがはっきりした。あの日の夜、ツイッターは大荒れだったことを覚えている。
そしてこの日、イベントの発表時にメンバーの姿はなかった。
アンコール終了後、何かを伝えたげに必死な思いで「ここからは、茨の道」とMCで語り、*2その後メンバーがはけた後にこの発表。その後メンバーの登場はなし。
おそらく、メンバーがステージ上でいるうちにこれを発表したら地獄絵図になるため、それを回避したのだとわかったのはイベント終了後。
いやな胸騒ぎがする。地道に種をまいてきた2016年。アニメがなくてもやっていけると、少しずつメンバーのスキルアップも感じられてきた中で、ついにWUGの片翼に異変が生じた。
第3回も重たいやないかいっ
ただ、この年に露出が増えたことは大きかったと思います。オタクの層も変わってきたし、地道に新規は来ていた。ただ上述のようなことがあって、出ては入ってで総数が増えなかったんですよねこの時期。3rd千秋楽ではアニサマの裏でzeppダイバー完売させてますからね。人はいたはずなんですよ。
あと飛ばした内容として、わぐりす始まったのもこの年で、みるらりやシンガポールなど対バンの多かった年だと思います。この辺も地道に種まいてましたね。あ、種まくのはジャックスの宣伝のオマージュです