2019年3月10日
日が明けました。
2019年、3月8日。
私はまだこのライブを語れる言葉を持ち合わせていない。
ライターとして、必ず伝える必要があるが、まだ自分がその力に至っていないと思った。
もう二度と見られない、その景色にあてがう言葉を、私はまだ見つけられていない。
あの時、私は泣けなかった。むしろ、幸せだった。
私は友人を6人連れて行った。最初に泣いたのは、その友人だった。
そしてライブ終了後、連番した全員と抱擁を交わした。それは、誰からともなく、自発的に起きた。
「みんなわかるか、これが僕の愛したWake Up, Girls!なんだよ…」
幸せだった。ずっと追ってきていない人たちを、開始たった15分で号泣させるような、そんなグループになっていたことが。
私は、一度ライターを諦めた。
ブログがしんどくなる時もあった。
そんな時に一番支えになったのは、この曲だった。
多くは語らない。聞いてほしい。
こんなに重たい曲。でも私には、心の支えになった。
そして、私は感謝を込めて、自分のライター名義に、「田」を入れることにした。
私は、田中美海さんから、Wake Up, Girls!から、たくさんのものをもらった。
世界が広がった。
知らなかった日本を知ることができた。
知らなかった東北を知ることができた。
知らなかった感情を知ることができた。
解散が決まった日から、ワグナー(ファンの総称)はみんな悩んだ。
自分には、何ができるのだろうかと。
自分たちがもらったものが大きすぎて、その恩返しとは何なのか。私もずっと悩んでいた。
年明けくらいに、私もやっと踏ん切りがついた。
私は演者に返せるほど何か企画をできたわけでもないし、この名義での広報活動も十分とは言えなかった。*3
絵も描けないし、踊ることもできないし、いわゆる「二次創作」なんてのは無理なわけだ。
そこで、気づいた。
直接返すのは、やめよう。誰かに、バトンを渡そう。
私には、テニスがある。ブログがある。
私のブログがきっかけで、テニスが好きになった。楽しくなった。詳しくなった。そんな感想を持ってもらえることがこれまでたくさんありました。
そんな人たちが、何か変わるきっかけになって、いずれ大きな仕事をしてくれたら。幸せ、活力の連鎖。その導線に、インフルエンサーになりたい。
3月8日までオタクとしてのすべてを出し切る。そこから先。不退転の決意で頑張ろう。
そう決めて、一昨日までやってきました。お待たせしました。twosetdown、今田望未、今日からテニスライターとして全力で走っていきます。
2日経って、心がぽっかりと空いた状況はまだ変わりません。
ただ、あの7人が新しい歩みを始めたように、私も8つ目の別の道に向かって歩いていかないといけない。
だから、逃げられないように書きます。
東京五輪までに、もっと高いところへ登る。そして、本番で大きな仕事をする。テニスを、日本中の人に理解してもらう、そんな仕事。
その目標には、時間が足りない。1分1秒たりとも無駄には出来ません。
腑抜けたことを言っていたら、叱咤激励してください。やるだけのことをやります。
一度は世界一の分析をと言った身です。私なりの方法で、テニスをもっと考察していきたい。
2019年3月8日、Wake Up, Girls!は約束の地、さいたまスーパーアリーナにたどり着いた。約束の地に私は駆けつけることができた。
今度は、私が約束の地にたどり着く番。
2020年7月、有明コロシアム。それが私の「約束の地」。
*1:分かる人には分かる言葉だ
*2:画像出典・Wake Up, Girls! オフィシャルブログ 田中美海最終投稿記事より
*3:それどころか、トータルで100人以上のフォロワーさんを失ってしまったと思う。この1週間だけでも40人。ご縁がなかったと言えばそうなのかもしれないけど、公式アカウントの私的使用には申し訳ない気持ちでいっぱいです