two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATP最終戦を日本が誘致する可能性について

こんなニュースが飛び込んできました。

年間最終戦、現日東ATPファイナルズの開催地について、ロンドンからの変更が濃厚になるそうです。
といっても、歴史的には年間最終戦はすぐに開催地を変えていくものでした。現在のATPの商業主義を反映して、演出や売り上げに貢献できるような場所ということでロンドンでの開催が非常にフィットしていました。これが10年以上にわたって開催できた理由ですが、ぼちぼち変えた方がいいというのも本音でしょう。

バークレイズがスポンサーから降りて、日東電工がスポンサーになったことで日本開催もあるのでは?と思っていましたが、どうやらその可能性があるようです。

 

さて、日本でやる場合どうなるのか?という不安点もいくつか挙げられると思いますが、私としては日本開催は賛成です。それは以下のような根拠があるからです。

 

1.五輪レガシーを生かす

もはや厄介事として語られることが多くなった東京五輪ですが、実際どこの国でも五輪開催には一悶着あるのが常。ロンドン五輪ですら都市街のスラムなど様々な問題が起きていました。自国で何かあると問題点から探すのが日本の風潮ですが、必ず開催されるメリットがあるはずです。

ちょうど先日の記事で、日本に本当の意味でのスポーツ観戦文化をという話がありましたが、そのためにはまず箱からです。箱とは競技場のことですね。

五輪によって有明コロシアムの再整備が行われていることは確実に今後プラスになります。
これまで楽天ジャパンオープンの問題点を挙げると、必ずと言っていいほど出てきた施設の老朽化問題。これが五輪開催によってクリアされました。施設が新しくなったことで、大会中の様々なアクセス面などの課題が同時に達成されます。実際暫定的な開催地である武蔵野森でも結構いいなと思うところあります。それは施設が新しいからです。

で、五輪開催後はそのレガシーとなった各競技場の維持が課題になります。国立競技場が結局今五輪まで立て替えられなかったように、その施設を使い続けていく必要があります。その先鋒としてNAFを開催することは大きな意味があります。

 

2.スポーツ観戦文化の成熟への寄与

錦織が出場するか否かは置いておいて、さすがに世界のトップ8が参戦するとなると、メディアなどでも取り上げられると思います(と、思いたい…)

ちょうど開催が予定されている2021年は錦織もキャリア終盤に差し掛かり、楽天ジャパンオープンともども日本テニス界にとっての大きな分岐点を迎える時期です。
理想としてはサッカーのように世界各国の選手のファンが普通にいて、普通に認められるような状態になっているといいのですが…

そうしてミーハーな人だけでなく様々な日本人がNAFを見に来て、なんなら隣に座った外国人の方とおしゃべりしてみんなで楽しむような空間になるといいと思います。

 

3.MS昇格へ!

お金さえクリアすれば楽天ジャパンオープンはATP500でも上位の大会だと思っています。賞金だけなんですよ本当に。これだけのお客さんの埋まり方はどこの大会見てもありません。なのに賞金上がらないってことはスポンサーなんです。

上海が最終戦開催後MS新設されたように、東京も開催実績を作り、テニスにスポンサーが集まるようになれば夢の東京MS開催も現実味を帯びてきます。ATP、アジアにお金を出したいとは思っているのであとは思惑さえ一致すればだと思うんですよね、本当に。

 


その他、様々な問題点についてです。

・演出面での不安
ロンドンのように派手にやるのが当たり前のようになっていますが、あまりこだわる必要はないかなと思います。
上海の時に同じようにできていたか?と言われると、はてなです。
ロンドンは継続して開催できたからこそ慣例化したところもあると思うので、あまり前例にとらわれずに日本式でやったらいいと思います。

 

・お金の問題
たぶん足りなかったら選考の段階で弾かれると思います。開催されるならそこはクリアしているから大丈夫と思いましょう。

 

・スポンサーは?
これが一番心配かもしれません。ただロンドン開催でも日東電工さんが手を挙げたように、日本開催までくればスポンサーになる企業様も出るかもしれません。

 

・パリからの移動が負担ではないか?
さすがに最終週から1週間空く日程にはなると思います。
それでも問題があるなら、欧州インドアとアジアシリーズの順番を入れ替えればいいと思っています。ツアーカレンダーを刷新するいい機会ではと思います。何度も言ってますがメスとサンクトペテルブルグが謎の開催週なんで…もはや欧州インドアを9~10月、アジアを最後にして、アジアに遠征したくない選手は早めにシーズンを終えるでいいと思います。ATP働きすぎ。休もう。
あとすっごいどうでもいいことだけど、毎年F1の鈴鹿決勝と楽天決勝が同日同時間帯だからいい加減ずらしてほしいという願いも込み

 


というわけでなんとかなる予想です。

2021年となるとBIG4が引退している可能性もあるので難しいところですが、それでも楽天ジャパンオープンのあの入りに加え、熱心な海外ファンも来るでしょうからなんやかんやで席は埋まってくれると思います。
会場は新有明を想定していますが、SSAなんかもあり得るんですかね(IPTLの開催実績あり、国内最大キャパ級)

 

近いうちに発表されるということで待ちたいですね。
あとトリノでやるという話も出ていますが、それならミラノでやってるネクストジェネレーションファイナルを東京でもいいのよ。FITさん、そこんとこよろしく