【week preview】2019マドリードマスターズドロー解説
こんにちは。
あんまり体調がよくならないですね…GWは久しぶりに休める時期だったので長期休養してました。
さて、あっという間にマドリードが週明けからスタートです。
このマドリードでの最大の話題はこれでしょう。ダビド・フェレール、現役最後の大会です。
フェレールは錦織などと練習し、準備は万端。
途中棄権も多く心配された時期もありましたが、ここのところはきっちり最後まで大会を続けられています。最後の一球まであきらめないフェレールがどんな結末を迎えるのか。実況できれば実況する予定です。
それではドローを見ていきましょう。
[1]ジョコビッチ
[16]チェッキナート
[9]チリッチ
[7]デルポトロ
[4]フェデラー
[15]モンフィス
[10]フォニーニ
[5]ティーム
[8]チチパス
[11]ハチャノフ
[13]チョリッチ
[3]ズベレフ
[6]錦織圭
[12]メドベデフ
[14]バシラシビリ
[2]ナダル
①ジョコビッチ山
全豪後、優勝がなくなかなか波に乗れない[1]ジョコビッチですが悪くないドローです。
ただ見た目以上に印象深い負けをした相手が続くドローとなっています。
初戦の候補となっているディミトロフは2013年にこの大会で対戦。敗れています。人気先行だったディミトロフの実力を裏付けた試合になりました。
3回戦のチェッキナートは言わずもがな、昨年の全仏QFで敗れた相手です。その後一度返り討ちにしたとはいえ、全仏以来のクレーでの対戦。シュワルツマンも不気味です。
QFでは復帰戦となる[7]デルポトロが不気味。昨シーズンもクレーはきっちりこなしていましたし、ひざの問題がなければ怖い存在になってきます。まずは始動戦、けがなく大会が終わることを祈りたいです。
このブロックはキリオス、ラジョビッチ、ジェレなど怖いノーシード選手がごろごろ。ジョコビッチ次第では、かなり荒れ模様の展開になりそうです。
②フェデラー山
ついにクレーシーズンにこの人が帰ってきました、[4]フェデラー、実に3年ぶりのクレーコートの公式戦です。
元々は長くキャリアを続けるためという目的のフェデラーがクレーへ。さまざまな意図が考えられますが、とにかく最近のフェデラーのプレースタイルで、クレーコートでどんなテニスをするのかは未知数。あっと驚くような新戦法もあるか?
さらにそのフェデラーの初戦候補は手術明けのガスケよりもこの人になりそうです。先週一気に話題をさらった超新星、ダビドビッチです。ベルディヒの欠場により大会から緊急WCを獲得しました。
対戦したフリッツが「ジョコビッチや錦織の様なボールを打つ」と評したウィンブルドンジュニアチャンピオン、先週エストリルを予選からベスト4まで勝ち上がりました。体力面が心配ですが、フェデラーとの対戦が実現すれば相当面白いカードになります。
ここはその他も厳しいクォーターです。復調気配のゴファン、プレー出来ればやはり力がある[15]モンフィス、さらに今期マスターズ優勝者、[5]ティームに[10]フォニーニとタフなドローになっています。
フェデラーはこの大会をどう位置付けているかわかりませんが、優勝のためには相当厳しい道のりと言えそうです。
③ズベレフ山
なんとシード選手全員がnextgen世代という今を象徴するようなクォーターになりました。
ここの最有力はエストリルで決勝に進んでいる[8]チチパスか。体力面に問題なければ一つ抜けているか。[11]ハチャノフはIWでQF進出後4連敗。今期クレー勝ちなし。まず1勝が欲しい。
そして引退大会となるフェレールの初戦の相手は後輩バウティスタ=アグーに。慕っている先輩なだけにアグーは相当やりづらいです。いろいろな思惑が作用しているような気がします…
ただアグーはやりづらかったマレーとの全豪初戦でも驚異的なカムバックを見せてそのままベスト8へ。モチベーションは非常に高いマッチアップになります。
そしてその勝者を待つのは大不振の[3]ズベレフ。仮にフェレール、アグーのどちらが勝ち上がってきてもやる気十分。地元の大声援もあり圧倒的なアウェー環境でやることになるズベレフ。メンタル面が試される試合になります。
逆に言えば、ズベレフはここを勝てれば大きく成長できるのではないでしょうか。復調のためにも大事な試合になりそうです。
④ナダル山
15年ぶりに(!)開幕から4月までに優勝がなかった[2]ナダル。バルセロナに続いて母国スペインで負けるわけにはいきません。優勝が至上命題です。
しかし初戦はかなり怖い相手。カナダの若手、シャポバロフとアリアシムの勝者が上がってきます。初戦から全力でかかる必要がありそうです。次の試合はやや楽か。
[6]錦織はついにバルセロナで復調。初戦のシモンor予選勝者はバルセロナのプレーレベルなら切り抜けられそう。問題はそこからです。[12]メドベデフ、ペリャ、ワウリンカが待ち構える3Rが鬼門です。IW以降、MSでまだベスト8には入れていません。8シードの恩恵を活かし、最低限のポイントを稼いでいくことが今後の課題です。
まずは3Rを突破し180pを、その後は相手次第といった感じです。
優勝予想
優勝 ナダル
準優勝 ジョコビッチ
ベスト4 ティーム チチパス
ベスト8 ジェレ モンフィス アグー 錦織
たまにはこういう安定した大会を見たい…今回こそはナダルでしょう。
というわけで終わります。