two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

全仏 ドロー前概観

いよいよ全仏OPの開幕が間近に迫ってきました。

ドローは日本時間木曜深夜2時からということで、かなりきつい時間なのですが実況予定です。

見どころについてはドロー解説本体で行うことにして、ここではドロー前概観に話を絞ります。

各シードのクレーシーズンの結果を見た危険度を並べてみました。

 

1~4シード

ナダルジョコビッチ>>>ティーム>>>>>フェデラー

かなりはっきりと差を付けましたが、決してフェデラーが悪いわけではありません。ナダルジョコビッチティーム。この3人が優勝候補筆頭の3名でしょう。その3名と比較すると、ここのところGS早期敗退、かつロングゲームになるとどうしてもしんどくなるフェデラーは評価を落とさざるを得ません。他の上位シードと比較すればその強さは言うまでもありませんが、1~4シードの評価ということで上位進出と考えると厳しいと言わざるを得ませんでした。

またティームもちょっとだけ心配。IW優勝後、波に乗れたような乗れなかったような。BIG4などとの厳しい戦いが続きましたが、この結果が吉と出るか凶と出るか。初の1000p越えの大型ディフェンドがかかっています。注目です。

 

5~8シード

チチパス>>>>錦織>デルポトロ>ズベレフ

このブロックはチチパスが抜けています。今や上位4シード以外で最も上位を脅かせる一人でしょう。GS適正についてもすでに全豪でクリア済み。今大会、ドロー次第では大躍進の可能性大です。

錦織は物足りない成績にも見えますが、他の上位選手が苦しむ中、最低限の結果は残したように思います。2番手評価です。デルポトロは復帰途中。ジョコビッチとあの激闘だったのでもう少し上でもいいですが、まだ上げきれませんでした。ズベレフは心配。もともとのGS適正もあり、この評価は仕方ないか。今週出ていますが、クレー全週出場というのも個人的には大幅マイナスです。

 

9~12シード

メドベデフ>フォニーニ>>チリッチ>>>ハチャノフ

錦織と4回戦で当たるシード帯ですが、ここはわずかにメドベデフがリードか。今シーズンは課題だったクレーコートの試合もしっかり勝ち切り、十分な成績を残したと言っていいでしょう。

フォニーニはMS優勝もありやはりクレーでは怖いのですが、その後の成績を見るとまた落ち着いてしまいました。上限だけなら最上位ですが、この位置になりました。

チリッチは心配な選手の一人です。ローマでも錦織との対戦が期待されましたが、シュトルフにあっさり完敗。もともと苦手な時期ですが、マドリード以外ぱっとしないようでは本番も厳しい。

ハチャノフはなんとかクレーで勝ちがつき始めましたが、もともとのクレー適性もないですしこの位置。錦織としては後ろ2人を引きたいか。

 

 

13~16シード

チョリッチ>モンフィス>>バシラシビリ>>ラオニッチ

チョリッチは調子を維持しています。モンテカルロ、ローマと2回のMSベスト8。フェデラー戦ではあと1ポイントまで行きました。今大会も4回戦に進めば上位4シードと面白い一戦になりそうです。モンフィスはけがから復帰後まだ6試合。地元補正に期待か。バシラシビリはぱっとせず苦しい。ラオニッチは復帰戦。まだあまり期待できないでしょう。

 

 

17~24シード

シュワルツマン>ペリャ>>チェッキナート>ベルダスコ>>アグー>>シャポバロフ>>>プイユ>デミノー

ローマベスト4のシュワルツマン、今期絶好調のペリャは脅威。引きたくない2名です。ベルダスコは力はあるもののGSの5セットマッチに耐えられるかがポイント。前年ベスト4のチェッキナートも不気味。一方アグーはあまりぱっとせず、シャポバロフも結果が出ていません。プイユはチャレンジャーでは優勝したものの、公式戦では1勝3敗。全豪の大躍進以降はぱっとしません。デミノーはクレー今期未勝利。怪我明け以降なかなか本来の結果が出せません。

割とばらついた印象です。ドロー次第で結構他の選手からの印象は変わりそうなシード帯です。

 

25~32シード

ワウリンカ>>>アリアシム>ゴファン=ベレッティーニ>ジェレ>>シモン=ラジョビッチ>>エドムンド

言うまでもなく、ワウリンカが飛びぬけています。この人がどこに入るかが1週目のポイントになりそうです。

アリアシムも脅威。ただまだGS実績がほとんどないので間引きました。実力者のゴファンと好調ベレッティーニが追います。

シモンは現在3連敗中。ラジョビッチもあのモンテカルロ準優勝以降はツアー本戦3連敗中です。エドムンドは5連敗中。ここは上位3人を引かなければ良しというところでしょうか。ワウリンカが上位4シードと当たるようだと本当に面白くなります。

 

ノーシード要注意選手

キリオス、シュトルフ、ガリン、ガスケ、エルベール、フルカシュ、フリッツ、ツォンガ…

挙げるときりないですね。ノーシード上位は今期好調の選手が並んでいます。
あと今年は予選もタフで、サングレン、トロイツキ、モンテイロ、デバッカー、ガルシア=ロペス、ダビドビッチなど強力な選手が残っています。
私の持論ですが、下手なノーシードより予選勝者の方が怖いというもの。予選勝者が入ったところも確定するまで油断できません。よくわからない地元WCが一番楽だったりする…そういえばジャンビエって元気にしてるのかなと思ったら、こないだツアー本戦に出てきたようです。

 

結構ドロー次第で差がつきそうな感じなので、ドロー抽選は盛り上がりそうですね。