two-set-down新章

two-set-down新章

スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

2019天皇賞・秋 予想

春競馬の反省に引き続いての記事です。

というわけで続いて秋競馬の反省からです。

 

スプリンターズステークスはこっそりやってましたが荒れ予想でした。どの上位馬もローテと結果が好走条件からすると???だったので思い切って見たのですがまさかの上位ワンツースリー。荒れる短距離戦とはなんだったのか。きれいに負けました。

 

秋華賞は自信の◎クロノジェネシスが炸裂。なんでこういう時に買ってないんですかね…

※秋競馬はここまで買わずに予想だけしてます

根拠はリーディングなのに今期G1未勝利の川田、G1の津村、シュタルケ日本のG1いまだ馬券内なしというジョッキー予想でした。

今年の3歳路線は春からのクラシックを戦っている路線の方が強い。これは牡馬牝馬問わずで、9月の前哨戦を見ても明らか。その中で春から好成績を維持しながらも、他の有力馬に人気を吸われ盲点になっているクロノジェネシスから行きました。この馬、距離はオークスで問題ないことが示されているし、かなり予想としてはすんなりいきました。結局2着3着も春路線から。これは3連複、うまくいけば3連単取れてた可能性ありましたね…

 

でぶれぶれなんですが、菊花賞はその事実を分かったうえで「長距離は騎手で買え」の格言を基にスミヨン騎乗の◎ヒシゲッコウで行ったんですが、やはり3着まで春クラシックを目指していた馬が占めましたね…

しかも今年は菊花賞伝統のオール関西馬。上位人気の関東馬をたくさん切れたので、ボックス買ってれば超大当たりだったのに…これは予想ファクターから含めて下手だったのですごく反省しています。

 

 

というわけで1勝2敗で迎えた第4戦、天皇賞・秋です。

 

古馬クラシックG1ということで、私としては予想しやすいレースです。全てにおいて王道かどうかが予想ファクターになるので。

さらにこのレースには奇妙な法則があります。もうTwitterには書きましたが。

昨年はこの法則と自分の読みを入れて三連複10点で6420円をいただきました。

 

 

というわけで予想に入ります。

まずその法則とは何か?ですが「偶数番」です。

内枠/外枠の有利不利は競馬というレースの性質上確実に存在するし、これで人気が上下するのは頷けます。

しかし外内に一切関係ない「奇数/偶数」が作用するのが天皇賞・秋です。

統計がとりやすいように過去30年とデータを広く取ったところ

奇数馬番 10-13-8 31頭

偶数馬番 20-17-22 59頭

 

とダブルスコアついています。

直感的な理解ですが(厳密に違うのは許して)3連複の「出目」は

偶偶偶:偶偶奇:偶奇奇:奇奇奇=1:3:3:1

になるはずです。ところがここ30年の結果を見ると 8-13-9-0です。

 

特に近10年の6番人気以下の穴馬の馬券回数は奇数0-偶数9。つまり超思考停止的に「上位人気馬+穴馬は偶数番から」で取れます。30年に広げても奇数4-偶数22ですので、とんでもない強調ファクターです。

 

これを踏まえて昨年の馬券を見てみましょう。

今から思っても3が余計…傾向から外れてて念のため抑えたんですが、完全に意味なかったです…

この馬券のポイントは前走傾向などもあるのではしょりますが、ミッキーロケットとアルアインを消せたのが大きかった(馬券購入時はアルアインは6番人気だった、最終5番人気)

偶数番の人気薄も走れる雰囲気がなく、チャンスがありそうだったのは実際3着のキセキのみと判断しました。

ここまで絞ったことで2頭軸にする必要がなくなったので、当時大崩れがなかったレイデオロを軸にして的中。去年のベスト予想の一つでした。

 

 

さて、今年のレースに移りましょう。

というわけで今年はまず出走馬の奇数番で6番人気以下の馬は消します。

1,3,7,11,13,15

今年の香港G1ウィナーであるウィンブライトを消します。中山巧者ですし、また狙うレースはあると思いますが、ここは違う。

さらに、5番のアエロリットも疑問としました。

アエロリットは春G1を盛り上げた逃げ馬ですが、差し馬の目標にされやすく1着は取り逃しています。

それでも地力と府中の高速馬場もあって着には逃げ切れましたが、有力差し馬が多数いるうえに当日の馬場が渋る可能性があり、ここは消しに限りなく近い状態です。当日の他のレースを見て判断します。

というわけで、あっさり9頭立てのレースに一変しました。

 

さらに絞れるファクターです。

前走10人気以下 30年間馬券内なし

これで消すのは12ドレッドノータスです。大荒れの京都大賞典を制したのですが、さすがにここは消します。万一来たら仕方なかったということで。

前走10着以下 原則消し

これで消すのは8マカヒキ

なお安田記念からのローテでは2016年リアルスティールが11着から巻き返していますが、マカヒキの近走成績を考えると一変は考えにくく消し。こちらも来たら仕方ないということで。

 

というわけであっという間に7頭立て、2アーモンドアイ、4スワーヴリチャード、6ユーキャンスマイル、9ダノンプレミアム、10サートゥルナーリア、14ワグネリアン、16アルアインが絞られました。

 

なんかそれっぽいですね。ここからは各頭の見解です。

 

TSD渾身の◎はワグネリアンです。

いや2強はおろかダノンプレミアムでもないのかと言われそうですが、今回も根拠があります。

 

まず前走ですが、これはどう見ても落鉄の影響です。

4コーナー入るまでの手ごたえと競馬内容は正直勝ったと思わせる内容でした。

しかし直線伸びを欠き4着。凱旋門賞出走2頭と、地味に札幌強いサングレーザーに敗れました。

この敗北はやはり今走の人気を落とす原因になっていますし、迷走ローテの印象も受けるのでマイナスと思っている方が多いでしょう。あとダービー馬なので過剰人気になりやすいのでそこも。

しかし、ワグネリアン札幌記念を使わなければいけなかった。その理由が2つあります。

 

1つ目に札幌記念の格上げに貢献。

G1昇格の話が出ている札幌記念。実際夏競馬はここのG2のみで、あとは全てG3。スプリントや2000シリーズ、WASJなどありますが話題に欠けます。

今回前年のダービー馬、菊花賞馬、有馬記念馬の4歳馬が共演。ホープフルステークス同様にレースレーティングを上げてG1入りするために、馬主の金子さんが配慮した可能性を考えたい。

 

そして2つ目が、天皇賞で勝つなら適正レースがここしかなかったという点。

3歳春路線は弥生賞から順調にこなしていたワグネリアンでしたが、神戸新聞杯後「あまり使い詰めできない」という陣営コメントがありました。

本来であれば去年出ていたはずの天皇賞・秋を回避。そのまま2018年終了となりました。

神戸新聞杯はラストまで気の抜けないレースで、しっかり追って1着を取りました。その影響があったのか、中4週の天皇賞をやめました。

結局、翌年春は大阪杯のみ。本来いいレースを探して1~2月に1走しておくべきなんでしょうが、馬体の成長を阻害しかねないのと、中山が苦手なのであまりいいレースがなかったです。しいて言うなら京都記念だったんでしょうけど。

逆に大阪杯以降は、安田記念では距離が短すぎるうえにメンバーがきつい。宝塚記念はタフな阪神2200で秋以降に影響が出かねないので、ここも行きづらかったんだと思います。

 

そのため、大阪杯直後から陣営は「札幌記念天皇賞を目標」と宣言していました。

つまり、予定通りローテをこなしているのです。

でも1走叩くならオールカマー毎日王冠の方がいいのでは?と思われそうですが、それでは間隔が詰まりすぎる。特に毎日王冠だと中2週でこれは絶望的。オールカマーはやや空きますが、中山22がタフなのであまりこの馬の叩きとしては向かないと思います。

そうなると、サマーシリーズしか選択肢がありません。そしてダービー馬。まさかローカルG3に出るわけにもいかないので、この馬にとって最もいいレースは中2ヶ月になる同じ2000mの札幌記念になるのです。

その札幌記念では、豪華メンバーを相手に、右回り、小回りコースと不向きな環境で、さらに落鉄ありながら4着。

どうでしょうか。大箱、左回り、直線長い得意の府中で一変、あるんじゃないでしょうか。

大阪杯予想時にも、私はこの馬に最も適する古馬G1は天皇賞・秋であると言っています。

ですから狙います。人気が他に行くからこそ狙える。3連系で外す馬券は1円も買いません。

 

 

○はアーモンドアイです。ワグネリアンいなかったら当然の◎でした。

安田記念では大幅な不利あり。忙しいマイル戦で、高速馬場のため前残りしやすい展開で、アエロリットと好位につけて差したインディチャンプに届きませんでした。

実際あの不利は本来他の有力馬なら飛んでいて当然と言えるほどの不利なので、あそこから3着だったことでむしろこの馬の怪物っぷりは強くなりました。馬券を外すイメージは湧きません。

 

さて、▲以下は悩ましい。

前走大敗から好走はこの天皇賞・秋ではめったに起きません。その点ではダノンプレミアムは疑問です。

またサートゥルナーリアは、もちろん怪物っぷりは認めますが、やはりダービーで勝てなかった点、気性面、上りを使ってよーいどんの競馬以外に対応できるか、古馬と初対戦と疑問は残ります。

神戸新聞杯をあの勝ち方で勝っても1番人気になれないのは、そういう疑う面と怪物さが同居しているからだと思います。穴党なら消したいところだと思います。

 

というわけで、▲は記事投稿段階でも「なし」にしました。

抑えとしてこの2頭を入れるとは思いますが、トリガミを覚悟しようと思います。

 

さて、残りですが

スワーヴリチャード宝塚記念3着で再評価。このレースは宝塚からのローテが来やすいので、昨年の1番人気は切れません。抑えです。海外帰りで崩れなかったのもプラス評価。

アルアインはG1を2勝してもなお私の競馬観では強いと思えないのですが、なんかしれっと来そうな気もするので、残しました。

 

さて、今回私が紹介する穴馬は自信ありです。

穴 ユーキャンスマイル

この馬の最大のポイントは左回りです。

3歳時は上がり馬で、新潟の阿賀野川特別を完勝。さらに菊花賞から長距離路線を走って、東京のダイヤモンドステークスでは馬群をさばいて圧倒的1番人気に応えました。

そして前走の新潟記念。2000m重賞でも勝ち、中距離もいけることを証明。

なんと東京新潟の左回り競馬場で3戦3勝。特に同距離の新潟G3を制したのは大きい。充実する4歳馬の中で堅実な結果を出しつつ、左回り適正あり。この馬はジャパンカップでも馬券になる可能性があります。覚えておきましょう。今回も鞍上岩田が復活すればあります。去年キセキがピンときたのと同じ匂いを感じます。猛プッシュしておきます。

 

細かい買い目はオッズと相談ですが、紹介した馬だけで馬券を組む予定です。

当日は現地です。

アーモンドアイもサートゥルナーリアも見るの初めてなので純粋に楽しみです。
令和最初の天皇賞、盛り上がるレースになることを期待します。

 

 

 

~今週のサイン馬券~

令和最初の天皇賞ということで、サイン馬券だらけです。

しかし、関連する数字が多すぎてあとからなんとでもこじつけられるので、今回はやめます。

それよりも、シンプルでわかりやすいサイン馬券を発見しました!

現在ラグビーWC開催中。そして日曜日の新潟4Rの障害戦にこんな馬が出ていました。

スプリングボックス

馬名由来も「ラグビー南アフリカ代表チームの名前より」という、これほどわかりやすいサイン馬券はないですね。

しかもレース当日(10/27)はそのスプリングボクスが試合日。大事な準決勝を戦います。

単勝を買ってのんびり見るレースになりそうですね。

 

→記事投稿前にレース終わりましたが残念でした

 

 

 

 

11/1追記

 

惜しかった…馬券をとらえられていた可能性もありました
少なくとも、ワグネリアン複勝2.4の倍率考えると、踏み込んでいい勝負でしたね…

 

予想としてはやや消し気味のアエロリットとダノンプレミアムが入ってしまったのでそこはマイナスです。

ただ本来◎ワグネリアンが出走していなければ文句なく◎を打っていたアーモンドアイが着差以上の完勝だったので、そこは合っていました。あの安田の3着で単勝が1.3になったと思えばおいしかったのかもしれません。

上位人気中心に振り返っていくと、枠を活かして前にとりついて、そのまま逃げ先行勢を一蹴して突き放したアーモンドアイは見事でした。年度代表馬おめでとうございます(早すぎ)

この怪物に対抗できるのはグランプリと海外G1を勝ったリスグラシューくらいでしょう。あとはサートゥルが本格化すればですが、府中では最後まで無理かな…

 

2着から5着までは「負けて強し」の競馬だったと思います。実際、怪物を除けば1~4着全て首差ですから、ちょっとしたことで変わっていた結果。つまり今後普通のG1なら勝ち負けできると思います。

2着のダノンプレミアムは復権をアピールしました。馬柱をどう見るかで評価が分かれるところですが、まだダービーと安田でしか負けたことがないというだけの実力を示しました。

 

3着のアエロリットは強かった。前半59秒ときっちりペースを作ってから、直線ではダノンプレミアムを差し返す場面も。この馬の力は十分に出し切りました。安田2着は伊達ではなかった。ある意味締まったレースを作った立役者ともいえるでしょう。

勝ち切るとなると差し馬の目標にされるためやはり難しいですが、馬券からは今後も外しにくいですね。

 

4着のユーキャンスマイルは穴予想に違わぬ素晴らしい豪脚でした。

後ろで溜めて直線から勝負。アーモンドアイより早い上がりで最速でした。もうちょっと距離があれば届いていました。

 

5着のワグネリアンは枠に泣いた格好。あの直線勝負をもう3頭くらい前でできていれば届いていました。

トロールを見ると分かりますが、外からウインブライトにかぶされて、さらに前に10頭くらい殺到して固まってしまったため行き場所がなくなり、主張せずに下げたのですがこの騎乗は責められない。

ここで無理に前に出そうとするとかかってしまう可能性もあり、また実際そこまで押した割に位置取りは7頭目付近が精一杯。そうなるくらいなら直線まで溜めた方がよかったと思うので、もう少しロスなくスムーズに前に出れていれば馬券内だったのかなと思います。

当然、この5頭で次走JC出走馬に関しては印を回す必要がありますが、みんなそう思ってるからたぶん単勝二桁なんて絶対ないんだろうなあ…配当だけ考えるなら今回来てほしかった…

 

スワーヴリチャードが次点。ただこの差は結構大きいと思うので、変わり身がないと次以降もしんどい。

サートゥルナーリアは怪物級ではなかったということでしょうか。少なくとも府中ならダノンキングリーの方が上のように感じます。中山や小回りだと操縦性と位置取りのうまさからこっちだと思うので、有馬出るなら去年のブラストワンピースの再来ありそうです。

 

あと、もともと国内G1でさっぱりで歯切れも悪かったウインブライトが結構好走したので、中山なら狙っていきたい。アルアインはちょっと拍子抜けでしたね…あんまり評価してないんですがそれにしてもさっぱりだった。次走も消しでいいのかなあ

 

◎にしても穴にしても悪くなかったのですが、わずかなかみ合わせが違った。ペース次第じゃアーモンドアイ→ワグネリアン、ユーキャンスマイルもありましたからね…その場合の配当よ

外したけど納得はしてるし反省もしっかりできたし、やっぱり普段からこれくらいまじめに検討しないとだめですね。

何より、たぶん今後語り継がれるようなレースを見れたので満足しています。