two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ここまでのツアーファイナルズ動向他

こんにちは。

昨日はすいませんでした。ネタはあったんですが。

さて今日までに入ってきている錦織圭関連の情報、ATPツアー関連の情報です。

まずサーブの状況が心配される本人のプレーの問題ですが、各方面の映像から、ストローク、ボレー、スマッシュの練習は確認しています。

また練習にも熱が入っており(当たり前といえば当たり前ですが)、流しながらの調整とかではなさそうなので十分回復しているものと推測されます。

唯一不安なのは、本人からよく更新されているフェイスブックツイッターが一切何の動きもないことなのですが、まあこれは最近の動向から杞憂だと思われます。

その他の選手も順調に調整を進めており(ラオニッチはツイッターでものすごく元気そうです、去年はリザーブでのロンドン入りだったので喜びもひとしおでしょう)、最高峰の大会に向けムードは高まっています。

ぼちぼち恒例のスーツ姿8人での記念撮影が行われるはずです。これも最終戦名物ですが今年の並びは非常に新鮮で楽しみです。

そしてそのファイナルを欠場することになったナダルですが、虫垂炎の手術は無事終了し(生死はあまり気にしなくていい手術ですが)、2015年シーズンに向けてしっかり充電するようです。

ナダルは来シーズンは相当不安なシーズンになると思います。芝シーズンからの6か月間でなんと360pしか獲得できていません。勝つかそれに等しい成績を上げ続けないと、4位以下への転落は十分にあり得ます。また錦織はこの点から来シーズンの3位挑戦、これを目指してほしいと思っています(また詳しく解説します)。

それと今日はファイナルのリザーブについて触れておきましょう。

ファイナルはリーグ戦をルールに従ってきっちり行うことが興行面から確定しています。

そのため、万が一けが人が出た時のためにリザーブを2人も用意しています。

基本的には9位から順番に権利が与えられます。今年は9位までファイナル進出決定だったので、まずは10位のフェレールリザーブ1番手です。

フェレールはあれだけの死闘を演じながらも腐ることなくロンドンに向かってくれました。素晴らしいスピリットですね。まああまりけが人は出てほしくないですが、万が一があっても彼なら大会を盛り上げてくれるのは間違いないでしょう。

そして次は11位のディミトロフに与えられるのですが、なんと彼は権利を放棄。理由は明らかになっていませんが非常に残念です。

一部ではモチベーションの問題などとも騒がれており、少し心配です。

さらに12位のツォンガはデ杯決勝のクレー調整のため撤退、13位ガルビスはケガのため撤退となり、なんと14位ロペスにリザーブ2番手が回ってきました。

ロペスはこれまで取り上げた通り33歳にして自己最高のシーズンを送り、ランキングポイント2000pを超える活躍を見せました。

サーブ&ボレーに関しては現役でも最高クラス、左利きも相まって好きな選手の一人です。あと悔しいけどイケメン…

ちなみにダブルスにグラノジェルス/ロペス組がいますがこのロペスはM・ロペス、シングルスのロペスはF・ロペスです。ですのでロペスにとってはリザーブ、単複含めて初のファイナルです。

33歳にしてこの夢の舞台に初めて参加します。頑張ってるといいこともありますね。

なおスペイン勢が代替出場せず本戦プレーがなければ、スペイン人がプレーしないのは6年ぶりです。

さて今日は最後にATP年間賞の発表についてです。

シングルスの年間1位は現在ジョコビッチフェデラーの二人に可能性があります。しかし大差がついているのでジョコビッチラウンドロビン中にも1位確定になると思います。

ダブルスの年間1位はブライアン兄弟です。前人未到の10度目の1位です。

そしてその他の賞です。

まずファン投票の部門ですが、好きな選手シングルスはフェデラーが12年連続で、ダブルスはブライアン兄弟が創設以来10年連続で取りました。フェデラーは引退するまでずっと1位かもしれませんね。

シングルスではそのあとナダル、ディミトロフ、ジョコビッチ、錦織と続いています。

錦織に関しては後述する各ノミネート賞よりもこっちの方が驚きでした。20人の中から、しかもトップ選手たちの中でのファン投票でこの順位、海外にもファンがいることを印象付けています。

あとディミトロフの3位ですね。そんなに人気あるのか…イケメン票?

そのせいで4位になってしまったナンバー1のジョコビッチ…いろいろ驚きの結果でした。

そしてエドバーグスポーツマンシップ賞もフェデラーが取りました。10度目です。

まあフェデラーの内外におけるふるまいと貢献はもう言うまでもないですから、これも納得の結果です。

そして錦織がもっとも可能性があると思っていたMost Improved Player(最も躍進した選手)には、バウティスタ=アグトが選ばれました。

チリッチよりは錦織かなと思っていたのですが、その対抗と思っていたバウティスタ=アグトが賞を取りました、納得の結果です。

バウティスタ=アグトは個人的一押し選手です。特にビッグサーブもないですが(ここ重要)堅実なストロークで(ここさらに重要)優勝2回、マスターズ4強など大活躍の2014年でした。無敵艦隊スペインの将来を担うエースです。知っておいて損はない選手です。

こう書くと私がストローカー好きなのが分かりますね。というかそうなんですが。フェレール好きとか言っている地点で察してくださいなんですが。

このMIPはここ最近100位付近からコミットメントプレイヤー付近にジャンプアップした選手に与えられる傾向が強くなってきました(昨年はほぼランクなし→トップ100のカレノ=ブスタ、その前は100位以下から50位付近まで上がってきたマトセビッチなど)。

ですので錦織の受賞は厳しいかと思っていましたし、本命バウティスタ=アグト、対抗錦織だと思っていました。

その他カムバック賞にはゴフィンが選ばれました。個人的にはウィンブルドンでのあの死闘を見てしまったのでボレリにあげてほしかったですね。

「未来のスター」最年少トップ100プレイヤー(旧新人賞)にはコリッチが選ばれました(ランキングに基づいて自動的に決定されるものです)。ぎりぎり100位までに入ってきましたね。ズベレフ、キリオス、西岡といった若手が上昇してきたのも今年です。

最優秀大会については今後発表があるようです。これらの賞はすべてファイナルのどこかで表彰式があります。

明日は出場選手の紹介、日曜日は事前データも含めた錦織×マレー戦の展望です。

そういえば修造さん解説でBS朝日がファイナルの錦織戦を中継するようですね。

他の試合もやれよと言いたくなりますが、単に錦織の試合を見たい人にとってはいい導入になると思います。真面目に全部見たい人はこれまで通りGAORAやWOWOWなどの有料チャンネルで見ればいい話ですし。

それでは。体力をとにかく蓄えないと…