two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

全豪シード決定&錦織ダブルスは準優勝

こんばんは。

ダブルスの決勝、やはり力の差を感じる試合でした。

マレー/ピアース組はどちらもダブルスの名手、一方ドルゴポロフはダブルスタイトルがあるにしても錦織は初の決勝、やはりダブルス慣れという面で差が出ました。

ダブルスのうまいペアは簡単に崩れないというのが私の感想です、2013年デ杯入れ替え戦で見たカバル/ファラー組のダブルスは本当に手堅かったです。ボレーミスが少ないのもありますが、何より簡単な反撃を許すようなボールをまったく打ってくれません。

ダブルスの場合ボレーに出れるという側面があるので一球で決めなくてもいいんです、錦織の時間を奪うテニスにも通ずるところですが、前に出て返球の時間を与えなければ必ずポイントが取れます。しかしひとたび甘いボールを打ってしまえばパッシングの餌食です。そこで上位ペアが取る戦略は7割程度主導権を握るラリーを永遠に続けてどこかでボレーを決めるという戦法です。

やはりこういうのは慣れがないといけないですし、ダブルス選手にしかない発想の組み立てもあるので、こういったところで差が出てしまったということです。

サーブも要所で決めてきましたね。錦織/ドルゴポロフが0-30とチャンスにする場面は多かったのですが要所でピアースのサーブが決まりました。シングルスの場合サーブは得点を取る方便でしかないですが、ダブルスではコースも含め3球目のボレーを決めるための組み立ての中に入ってきます。

まあダブルスは調整ですしこれでいいでしょう。ドルゴポロフがシングルスで残念な負け方をした中よくハッスルしてくれました。

さて私の予想通りチリッチは全豪欠場となりました。ガルビスは今週出場するようなので一旦全豪も確定として、ナダルも出ることを信じましょう。すると最新のランキングはこうなります。

このうち、現在ツォンガ、チリッチ、そしてロソルの欠場が決まっています。

したがってシードを分けると

A1 1~4シード

ジョコビッチ フェデラー ナダル バブリンカ

A2 5~8シード

錦織圭 マレー ベルディヒ ラオニッチ

B1 9~12シード

フェレール ディミトロフ ガルビス ロペス

B2 13~16シード

バウティスタ=アグト アンダーソン ロブレド フォニーニ

C 17~24シード

モンフィス シモン イズナー ゴフィン コールシュライバー ドルゴポロフ カルロビッチ ガスケ

D 25~32シード

ベネトー マイヤー クエバス シャルディー ヒラルド ベルダスコ クリザン クエリー

となります。表には載ってませんがDの下位の選手はこれで決まっています。

以前の復習ですが順当にいけば3回戦ではA×DとB×C、4回戦ではA1×B2とA2×B1が対戦します。

さてA2に入ることが決まった錦織ですが、Dのメンバーを見るとそこまで危険な選手はいません。カルロビッチ、ガスケがCに行ったのは大きいです。

実際Dグループのシード帯の選手は通常結構シードダウンすることも多いので、ここは錦織を含めたベスト16までのメンバーに誰が入ってくるかのほうが注目と言ってもいいでしょう。

一方B1のメンバーですが、現状の成績で当たりたくない順をつけるならば、フェレール>>>>>>ディミトロフ>>ガルビス>ロペスです。

フェレールはドーハ優勝に加えいつも接戦になる面も考慮しました。

ディミトロフはフェデラーにこそ敗れましたが、シードキープまでは勝ち上がってきそうです。しかし上位を破る力はなく、今の調子を錦織が維持すれば4セット以内で勝てそうな気がします。

ガルビスはまだ未知数です。今週の結果を待ちたいところですが、ケガ明けと後半戦の下降を考慮しました。

ロペスは明らかに劣っています。ムバダラ(エキシビション)ではマレーに敗れ、さらにチェンナイでベディーンにストレート負け、元気がありません。シードキープも怪しいところです。

QFで当たるA1にあえて評価をつけるならば、ジョコビッチフェデラー≒バブリンカ>ナダルです。

ジョコビッチは全豪3連覇で昨年も優勝したバブリンカに肉薄していることから、カルロビッチに対する事故の1敗ではまだ揺るぎません。またカルロビッチにでも当たらない限り、あるいはラオニッチが覚醒していなければおそらく普通に勝ち上がってくるでしょう。

フェデラーは調子よさそうですね。とりあえずラオニッチとの決勝待ちではありますが、通算1000勝目がかかった次の勝利をこの決勝で達成してもおかしくはありません、というほどに強いです。この後の決勝が楽しみです。

バブリンカはチェンナイでの出来を見る限り今年も優勝に絡んできそうな気がします。ミスも少なくいいテニスをしています。QFまで上がってくる可能性は大です。

一方のナダルは明らかにこの3人より劣ります。一応昨年の全豪の結果とこれまでの対戦成績を見て>マークは1つに止めましたが、しかしもっと差をつけてもいいという評価です。QFまで上がってこない可能性も十分です。

Cは結構厳しい選手が多いです。一発が危険なモンフィス、イズナー、ドルゴポロフ、カルロビッチに加えて試合巧者でフルセットに強いシモン、若手急上昇株のゴフィン、トップ10を知っているガスケ、実力者コールシュライバーと誰が来ても厳しいです。

Bの選手の中でも3回戦で結構C相手に負けるケースも出るのではと読んでいます。

ナダルが欠場すれば話は変わりますが相当可能性は薄いので、そうなったら議論します。

明日からはランキング予測をやります。なぜ錦織が3位を「達成しなければならない」と当ブログで目標設定したのかを解説していきます。