two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング予測(2015全豪OP前)②全仏まで激しい3位争いとフェデラーの大記録【コメントで簡易ドロー追記】

こんにちは。

薬を飲んでものどの痛みが6割くらいしか改善されていない状態で、こんな体調で1週間も外出することに不安しかありません。

アレルギーの時って薬飲んでもこんなもんでしたっけ?1月に風邪以外でここまで体調を崩すのは初めてなので不安です。

さて昨日入ってきた情報です。

錦織はクーヨンクラシックに出場。200位台のトンプソン相手に苦しめられました。

不安視する声も多いですが、単にショットが入っていなかっただけで本人も割り切っていると思いたいです。

トンプソン自体もいいプレーでした。さすがに全豪ワイルドカードトーナメントを2年連続勝ち上がってきているだけの力があります。昨年も本戦で1回戦を突破しかけました。明らかに200位台の選手ではありません。

雨で初日が流れた影響で全日程の消化はどうやらしないようです、準決勝までで終わらせるみたいですが、どうやって優勝を決めるのでしょうか。調べても出てこなかったので知ってる方教えてください…

そしてナダルですが、ベルダスコと昨晩に「Fast4」ルールで5セットのエキシビションを行ったようです。

サービスレットの廃止や4ゲーム先取の独特ルールで試合促進を図っている新ルールです。結果はフルセットでナダルが勝ちました。

このフルセットはエキシビションですし、Fast4に詳しくないのでわかりませんが本当に4ゲーム先取だとしたら、ブレークできないだけで自動的にセットを落とす仕組みになっているわけですし、ルールも分からない以上評価がしづらいゲームです。2時間程度の試合だったようです。

さて、いよいよ明日のドロー発表が待ち遠しくなってきたわけですが、気になるのはその先です。

ランキングの動きについては中期的な見通しを今日、そして次回のランキング試算全豪OP後で短期的な見通しを書いていきます。

前回同様逆レースランキングを見ていきましょう。

前回見てきたように、芝シーズンまでの逆レースランキングは上のようになっており、ナダルは遥か遠くにいます。この状況をよく覚えておきましょう。

全仏を加えます。

ご覧ください、いきなりナダルが9位に上がってきました。またもう一つ注目したいのは、全仏で加点がほとんどなかった錦織を8強のラオニッチ、4強のマレーが抜き去っていきました。

つまり錦織としては、ここで第4シードに入っているかどうかというのは非常に大きなポイントと言えます。

もちろんこれは同成績を挙げた場合の順位の上下動を表している指標なわけですから、これから他の選手よりいい成績を挙げ続ければいいわけです。そうすればこの地点ですでに3位に入っている可能性は十分あります。

さてナダルが優勝の2000pを上積みしてきましたがこれで終わりではありません、さらにマドリード、ローマを足したマドリードまでの逆レースランキングでは驚きの結果が出ます。

ローマで準優勝600p、マドリードで優勝1000pと上限いっぱいに加点したナダルは僅差ですがついに3位に躍り出ます。

そしてマドリード準優勝の錦織が2大会振るわなかったマレーを抜き返して5位です。注目したいのはマドリード、ローマでもこつこつ加点しているラオニッチです。

ラオニッチは昨シーズンマスターズで16強入り8回、8強以上も7回という驚異的な安定感でポイントを積み重ねています。

つまり大きな失効はほとんどなく、じわじわと減っていく=少々負けが混んでもランキングが落ちないということなんです。

終結論でも述べますが今シーズンは錦織とラオニッチのランキング争いに注目すべきだと私は思っています。

さらにクレーシーズン最初まで伸ばしましょう。これは約2か月半後のランキング予測のための指標です。

すると驚きの結果が出ます。

なんで???錦織圭が3位になります。

マドリードまでの逆レースランキングから加算されるのはモンテカルロと…そう、バルセロナです。

つまり錦織はバルセロナ優勝が失効するまでの期間に、十分に3位を狙える可能性があるということなんです。

この時期ラオニッチはモンテカルロで180p、ナダルモンテカルロバルセロナで270pしか稼いでいません。やはり500とはいえ優勝が大きく効いてきます。

さあ、もうお分かりだと思います。つまり前回のまとめと組み合わせると、結局錦織圭は少なくとも4月から8月までずっとコンスタントに3位を狙えるチャンスがあるということです。

2013年夏ごろに錦織トップ10入りトップ10入りとさかんに言っていたのはわずか2か月程度の話でした。ウィンブルドン後から全米初戦敗退くらいまでの話です。その先には2012楽天優勝の500pの失効が待っていたからです。

普通ランキングというのはこういう風にチャンスを逃せばすぐに逃げていくものです。システムから言って当たり前の事実です。

しかし誰かが異常に加点していかなければ、これだけ長期間3位というとてつもなく高い壁を突破できる可能性があるというのは、大きなチャンスだということは間違いないでしょう。

そして中期的な見方をすれば逆レースランキングが同点になるのはクレーシーズン頃ですが、実は全豪後の錦織とナダルの差は現状540pであり、全豪で逆転できるチャンスすら十分にあるのです。

さて上だけ見ていればこういう楽天的な解釈はできるわけですが、もちろんそんなに簡単なわけはありません。最後のまとめです。

これまでの計算からわかってきたように、ウィンブルドン付近までずっと3位争いを繰り広げる相手がいます、そうラオニッチです。

下位の取りこぼしも少なく、今シーズンもこつこつ加点してくることは予想されますし、加えてブリスベンのようなプレーが続けば今年こそ上位を食って大躍進する大会も増えてくると思われます。

錦織との3位争いにとって重要なのはナダルではなく、実はラオニッチだということは頭に入れておきましょう。

そしてマレーです。ややポイントは離れていますが、つかず離れずしっかりと5位付近をキープしています。

ナダル、錦織、ラオニッチ、マレー、この4人での熾烈な3位争いはおそらく前半戦のハイライトになると思いますし、ナダルのクレーの結果に依存しますが錦織とラオニッチはキャリアハイを大きく更新するシーズンになると予想しています。

前回書いた錦織の3位Xデーですが、一応控えめに全仏後としておきます。ナダルが確実に下に行くからです。ナダルがまた全仏で優勝しようとも錦織の昨年はわずか10p、何かがなければこの差が詰まることは明白です。

しかしもっと手前で、いや全豪後に達成してくれてもいいんですよ。

最後にもう一つ、ジョコビッチフェデラーの差です。

前回の記事も見てほしいのですが、ずっと1000p差付近で推移していますし、フェデラーは一旦逆レースランキングで1位になっている場面もあります。

インディアンウェルズ、マイアミ、そしてローマでも優勝し、全仏準優勝、ウィンブルドン優勝と前半戦の主役だったジョコビッチは、かなりポイントを失い、ウィンブルドン後には1000pフェデラーの方が上を行っています。

特に全仏ではフェデラージョコビッチは1020p差が詰まることもあり、ジョコビッチは優勝できないとフェデラーに差を詰められる可能性は大です。

フェデラーが1位になると最年長1位記録となり、また一つ大きな記録を手にしますし、既に300週を超えている自身が持つ1位在位記録の更新にもなります。

今シーズンの前半戦は1位争い、3位争いに注目するとテニスが面白くなってきそうです。

明日からは予告通り更新が不透明になります。ここのコメント欄で報告しようとは思っています。

それでは。とにかくドローが楽しみです。