two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

どうした!?苦しみながらも最低限の勝利(2015全豪2R)

1/22 現地11:00~(日本時間9:00~)

Grand Slam 2000 Australian Open

2R

[5]Kei Nishikori 4-6 7-5 6-2 7-6(0) Ivan Dodig

落としてしかるべき1stセットから戻ってきました。

第1セットはしっかりとやるべきプレーを心掛けながら、決め球や展開するべきボールを次々とミスショット。

内容は悪くないものの、スタッツにはミス過多のデータが表れ、その通りにセットを落とします。

ドディグが序盤から飛ばしてきたのもあったのですが、1ブレークしながらも2ブレークされて落とすのはあまりにもいただけなかったです。スタッツが悪くてもなんとかするのが錦織でありトップ選手ですが、そういうレベルにも届かない内容でした。

第2セットも苦しい展開。ドディグからチャンスを与えられません。

しかし少しずつミスが減り、ドディグ側にも簡単なミスも増えてきて、ゲームカウントには見えてこない試合の流れの変化は少しずつ感じられていました。

要所をサーブ&ボレーでしのぐドディグはさすがダブルスプレイヤーらしいといううまさでした。

またダブルス選手特有のリターンのうまさが光りました。錦織のサーブも致命的に悪いわけではなかったですが、時々ものすごいリターンや効果的なリターンを打ち、錦織のサービスゲームでもプレッシャーをかける場面もありました。

第12ゲーム、ラッキーだったのは錦織の0-30からのショットがネットイン。これでこの試合、0-30からの初めてのポイントで0-40としてセットポイント。2本目を取り切ってセットをものにします。

これで勢いも戻ってきました。第3セットは畳み掛けるように錦織のプレーが冴えわたり、あっという間に3セット目も取り王手をかけます。

従来ですとアルマグロ戦の第3セットのように心が折れる場面が来るのですが、ドディグは諦めませんでした。

第3ゲーム、嫌なミスが続いたところでドディグが先にブレーク。これで一気に息を吹き返してきました。

その後はドディグのいいサーブに対して防戦一方。取られるかに見えたサービング・フォー・ザ・セットでなんとかブレークに成功します。

この辺りはさすがです。ここで流れを引き戻し、第12ゲームではマッチポイントもありましたがキープされ、タイブレークに持ち込まれます。

ここで一つ。30-30の重要なポイントで声が上がり、ドディグがミスをしてマッチポイントになってしまった場面についての話ですが、あれは試合が煮詰まってきた場面でどこの会場、どんな対戦カードでもままあることです。

日本人観客がうるさかったなんていう確実なソースはないので、邪推はやめましょう。

全豪だと普通に豪州選手のカードとかもっとひどいですから…狙ってわざとかぶせてコールするようなお客さんもいます。

タイブレークでは錦織がやるべきことをやりました。リターンではラリーにつなげ、サーブでは安定した立ち回りを見せて7ポイント連取。このあたりに地力の差を感じさせます。

見事な勝利でした。負けでもおかしくないくらい競ったゲームでしたが、要所を締めた錦織がものにしました。

第2セット、第4セットは危なかったですね。結構心拍数も上がりました。

どこかのメディアでは快勝とか言ってますが、全然そんなことありません。

さて3回戦ですが非常に危険です。ジョンソンが上がってきました。

ヒラルドじゃない、シードじゃないと喜びそうなところですが、ランキングは30位台同士で大して変わりありません。

むしろ2戦連続ストレート勝ち、試合時間も短く内容もいい、非常に危険だと思います。

直近のブリスベンのこともあります、捨て身で襲い掛かってくるジョンソンは危険です。間違いありません。

錦織としてはストロークミスさえ減らせれば、もう少し楽な展開に持っていけそうな感じです。

その先は…まだ議論するのはやめましょう。

ナダルの件にしても、完全に予想することが億劫になってきています。

あんまり間違ったことは言いたくないですからね…