two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2015マイアミマスターズ後)

こんにちは。

年度末の繁忙期を抜け、今日からは通常運転で行きたいと思います。

さてIWの準決勝と決勝は録画してあるのであとで見て記事にしたいと思います。いい試合だったようですね。

今日はランキング試算です。他のブログを見たらドロー解説が上がってなかったので、1回戦半分終わりましたがあとで書きたいと思います。

さてIWを終えて少しずつ予想していた勢力図から話が変わってきました。

フェデラー、やはり2位の力があります。現地点でもジョコビッチを除き「strong 9」の中でも抜けた存在であると言えます。ジョコビッチはその上ですので、9人を1-1-7と分けられそうな印象を受けました。(TSDレーティングでの見直しをしてもそうなりました)

その中で今大会はフェデラーが欠場します。ちょうどstrong 9は1~8シードに入りほぼ平等な分かれ方になっています。

180pを一つの指標としてそこからどれだけ勝ち抜けるか(or早期敗退するか)が目安になってきそうです。

ここから試算表まではより詳しく理解したい人のための文章なので、試算表だけ見たい人は読み飛ばしていただいて構いません。

さて久しぶりにまじめに試算プログラムをデバッグ(プログラムのミスをチェック)してみました。

試算データはランキングポイントだけでなく出場大会数(公式にも表記されています)も残しているのですが、そこで興味深いデータが判明しました。

マスターズの予選1回戦で敗退すると、出場大会数にカウントされないということです。

トミッチ、マナリノの出場大会数が1ずれていて細かくチェックしたところ、誤差1の要因はマスターズの予選初戦敗退(トミッチはローマ、マナリノはマドリード)以外にありえないことが分かりました。なぜこのような仕組みになっているかは不明です。知っている方がいましたら教えてください。

そしてここからが重要です。ツォンガの大会数のデータが1合わず調べたところ、なぜかIW欠場の0pが加算されていないという事実が明らかになりました。

参考ページ・http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Top-Players/Jo-Wilfried-Tsonga.aspx?t=rb

なおこれを踏まえてもツォンガのポイントは変わりありません。その他6大会に入る大会数が5しかないので、そもそもカウントできる大会数が18に足りないからです。

大会数が18に満たないことはまれなので、公式側がそれを分かったうえでIWの0pを表記していないからなのか、いまいちよくわからないのですが、ツォンガがその他6大会の部分に該当する大会に出場して埋まるまではポイントのずれにはつながらないので静観したいと思います。ATPもたまにポイントルールにのっとらない結果を出して翌週修正することがありますので。一番早くても夏くらいまではこの件によるずれは起こりません。

それでは今週の試算ですが、もう一つ触れておきたいことがあります。

今週失効するポイントはマイアミと、2014デ杯QFのポイントです。

昨年のweek11とweek12がマイアミ、week13がデ杯QFでした。

今年はweek11がIW、week12とweek13がマイアミです。

大会の都合上、IW1週目とマイアミ1週目はランキングが更新されません。

本来昨年マイアミのポイントはweek12が終わり次第失効するのですが、今年はweek12の結果の反映は来週の月曜日のことでマイアミの大会の真っ最中、更新されません。

そしてマイアミが終わったweek13の次の月曜日で一気にデ杯QFと合わせて更新されます。

さてデ杯のポイント処理については1月反省会の時に少し議論しました。4つのタイというくくりが優先されるのか、52週間という期限が優先されるのか?

今回当時のあれがATPのミスだったのかそれともルール通りだったのか?それがわかると思ったのでまたしてもルールブックを読みました。すると公式のFAQにこう書いてました。

Davis Cup points are awarded for World Group and World Group playoff ties only. The points accumulated in the four ties within the previous 52 weeks can be used as one of the player’s best of six (6) results. If a particular Davis Cup round shows up twice within the 52-week window, the best one of those two results will count towards the player’s Davis Cup result. (This will come into play when a tie is played earlier in the year compared to the previous year and both ties fall within the 52-week window.)

ざっくりと訳すと、デ杯のポイントはその他6大会に加算される。基本的には52週間以内の結果をすべて加算して1つの結果とするが、2年間の同一ラウンドの結果が存在する場合、より良い方のみを採用する。

つまりこういうことです。たとえばA年の3月、7月、9月、11月にデ杯が、次のB年の1月、4月、9月、11月にデ杯が行われたとしましょう。

この時、B年の2月にデ杯のポイントとして加算されるのは52週間以内のA年3月、7月、9月、11月、B年1月ですが、A年3月とB年1月に両方ポイントが入っていた場合より良いほうを採用するということです。

そして今回重要なのは52週間以内でないとポイントは加算されないということです。

つまり上の例では5つのタイの成績を勘案して数字を出しましたが、今回のケースでは3つのタイで数字を出すということです。

52週間というのが最も最優先されるので、今年の全豪後は昨年QF、SFと入れ替え戦、Fの3つのタイでポイントが計算されていたということです。

結論からするとデ杯QFのポイントは来週おそらく失効します。そしてこの影響をフェデラー、バブリンカ、そしてマレーが受けます。

特に3位というラインの変動につながるマレーの失効ですが、他のサイトでは計算に入っていないところがほとんどです。

ですが私はルールブックの記述も含め、この判断で行きます。今週失効するポイントはマイアミと、2014デ杯QFのポイントです。

以上のことを認めたうえで、試算表はこちらになります。

とりあえずマレーのポイントとかが違うのでいろいろ条件が他のサイトと異なっています。

今日は錦織から見た視点のみの紹介です。

2回戦敗退 5110p 5~7位です。

3回戦敗退 5145p 5~7位です。

4回戦敗退 5190p 5~7位です。

QF敗退  5280p 4~7位です。

SF敗退  5460p 4~6位です。

準優勝   5700p 3~5位です。

優勝    6100p 自力3位です。

なおマレーのデ杯の失効がなければマレーFで錦織優勝の場合でも4位ですが、3位だと思います…

とりあえずこのあたりで。ドロー解説とかIW準決勝決勝の感想は気が向いたときに。それでは。