ATPランキング試算(2015マイアミマスターズ後)②2回戦終了時
こんにちは。
今日はランキング試算です。がご存じの通り現在とんでもないことが起きています。
マレーは順調に勝ったものの、なんとナダルがベルダスコに、バブリンカがマナリノに敗戦しました。ベルディヒもトミッチに勝ったものの4本のMPをしのぐ展開になりました。
錦織の反対の山でまた大波乱が起きました。以前に言ったはずです、錦織のドロー運の悪さは大会の勝ち上がりの乱れ方も含めると。
それって思い込みではないの?とよく言われますが本当に楽ドローだったためしがないです。せいぜいバルセロナの時くらいかなーと思ったのですが、あれはどの山もシードダウンだらけでどこからスタートしていてもそんなに恩恵はなかったですし、2013カナダはもし反対の山ならラオニッチ以外のすべてのシードが3回戦までに負けています。もっと勝ててトップ10に入っていたはずです。
今回もマレーの位置に入っていたら…と思うと震えますが、まあしかしドローはドローです、決勝の相手が楽になる可能性があるということでとりあえず一戦必勝で行ってもらうしかありません。
個人的にはいつも周りのシードが倒れていくベルディヒの影響がナダルに…いやなんでもないです。
ナダル戦、バブリンカ戦は録画した映像を見てあとで別記事で書きます。ナダルは本当にこれで終わってしまうのか?もう少し検証していきたいと思います。
いつもの試算表、まずは足並みのそろった2回戦の表からです。
上位勢の初戦敗退はロペスのみでした。ただいろいろありましたが。
ところが、です。ナダル、バブリンカ敗退による試算表はこちらです。
繰り返しますが多くのサイトと昨年デ杯QFの処理について違う点があります。
さて、上位勢が2名敗退したことでランキングについての見通しはものすごく単純化されました。
まず1位と2位は不変です。二人とも初戦敗退を連続で繰り返さない限り1位2位キープは当面続きます。
しかしこの二人は芝以降の後半戦でほとんど勝っているので油断は禁物です。
特にフェデラーはTSDレーティングでこそ暫定2位(IWを加えて変わりました、ナダル敗戦の記事にて詳しく)ですが、獲得したレースポイントは全豪の敗退が響いて6位。今大会中に錦織かラオニッチが抜く可能性もあり、決して安全とは言えません。
そして激しい3位以降の争いです。
今大会の結果は実質的にバルセロナのシードに使われます。マイアミの翌週のカサブランカとヒューストンの結果を含んだランキングが採用されますが、上位勢は失効獲得ともなしになるのがほぼ確定しているのでこう言っていいでしょう。バルセロナ前週のモンテカルロの結果は反映されません。
バルセロナには錦織、フェレール、ラオニッチ、ナダルがエントリーしており、フェレールがこのほかの3人に追いつく可能性は少ないので、ナダルとラオニッチと錦織のうち誰が第3シードに行くかは非常に注目すべき点です。今のクレーナダルがどうかについては正直疑問符なのであれですが、まあ錦織としては全敗している相手ですし決勝まで避けるのが無難でしょう。
そう考えると3位争い、ひいては4位5位争いが注目されますが錦織、ラオニッチが同じ山にいるので構造は単純です。
錦織はまずQFでナダルを超えます。そしてラオニッチはSFでナダルを超えます。
この結果から次のように結果を大別できます。
錦織SF以上(ラオニッチQF以下)→錦織、ナダル、ラオニッチの順
錦織QF、ラオニッチSF以上→ラオニッチ、錦織、ナダルの順
錦織QF、ラオニッチ4R以下→錦織、ナダル、ラオニッチの順
錦織4R以下、ラオニッチSF以上→ラオニッチ、ナダル、錦織の順
錦織4R以下、ラオニッチQF以下→ナダル、(錦織、ラオニッチ)の順
錦織、ラオニッチともにもしナダルを抜くことになればキャリア初めてとなります。
マレーですが、すでに錦織かラオニッチが決勝に進まない限り3位が確定しました。
フェレールは最低決勝に行かないと順位更新はありません。
ベルディヒはSFでバブリンカを超えます。また決勝進出以上でフェレールを抜ける可能性があります。
各選手の順位でありえるのは
マレー…3~4位
ナダル…4~7位(7位はトップハーフの勝ち上がりがほぼ1通り)
錦織…3~7位(優勝は自力3位)
ラオニッチ…3~7位
フェレール…4~8位(6位以上へは決勝が条件)
バブリンカ…8~9位
ベルディヒ…7~9位
です。
またディミトロフは4強でチリッチを抜き10位です。GSタイトル保持中にトップ10陥落はおそらく歴史上初めてではないでしょうか。
大きな動きがあった1日でした。錦織×トロイツキ戦はまた24時スタートのようです。初戦スタートが定番になってきましたね。それでは。