two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

賛否両論?IPTLに「日本チーム」加入!

こんにちは。

すでにTENNIS LOVERSさんのほうからもIPTLに関する記事が上がっています。そちらとかぶる部分もありますが、少し違う見解の部分もあるので記事を書きました。

昨日IPTL(インテーナショナル・プレミア・テニス・リーグ、以下IPTL)から2015年度末のリーグ開催についての詳細が発表されました。同時に選手ドラフトも行われ(本当にその場でほしい選手からドラフトしてるわけではないと思いますが…)出場選手が発表されました。

まずはIPTL2014年度についての話です。IPTL2014年開催当時の私の意見はこのへんで書いていました。

ルール(公式ルールブックが見当たらず、確実に言い切れるものは普通に、動画や事実などから推測されることは「」で書きました。WOWOWが放送を開始すればすぐ疑問は解消されると思います)

・男子シングルス、女子シングルス、男子レジェンドシングルス、男子ダブルス、ミックスダブルスの5試合を行う(試合順は任意)。

・すべて1セットマッチ、勝敗数ではなくて獲得した総ゲーム数が勝敗を決める(3勝2敗でも2敗で大差で負ければ負ける可能性あり)

・ノーアドバンテージ、パワーポイント制を採用する(後述)

・勝ったチームには4ポイント、「負けたチームは20ゲーム以上で2ポイント、10ゲーム以上で1ポイント、9ゲーム以下の場合0ポイントが入り」、すべての試合を終えた地点でポイントの多いチームが優勝。(かぎカッコ書きなのは、ルールブックっぽい記事の「more than」が「~以上」なのか「~より上」なのか判別できなかったため、実際のスコアリングから判断)

・パワーポイント制は1試合当たり1回使える(「シュートアウトではそれとは別に1回使える」)。レシーブ側が申告し、レシーブ側が1ポイント取れば2ポイント扱いになる。例えばこれを使うと40-30から1ポイントでいきなりブレークすることができる(ノーアドバンテージなので)。「サービス側がポイントしても1ポイント」。(試合動画を見るとどうもそうっぽい。その部分を明確に示すルールブックが見当たらなかった。)

・ゲームカウント5-5になった場合は「シュートアウト」という特別タイブレークが実施される。「パワーポイントを使う権利が一度増えて」、4分の時間制限内に多くポイントを取った方が勝ちになる。

4つの都市で順番に試合を行い、1都市あたり3日使い、その次の日は移動日…というサイクルで進んでいきます。1都市ですべてのチームの対戦カードを見ることができます。

昨年はマニラ→シンガポール→インド→UAEと移動を行い、移動日も含めて全15日間、大盛況を収めたそうです。

さて、このIPTLに日本チーム「Japan Warriors」が加わり、5チームとして5都市を回るルールになったと発表されたのが昨日です。同時に選手ドラフトも行われました。

日本チームのメンバーは、錦織、ポスピシル、プイユ(以上男子兼任選手)、パエス(男子ダブルス専門)、シャラポワ、ハンチュコバ、奈良(以上女子)、サフィン(男子レジェンド)です。

ちなみにほかのチームにはフェデラー(UAE)、ジョコビッチシンガポール)、ナダル(インド)、セリーナ(マニラ)などここにはすべて挙げられないほど豪華な顔ぶれです。

基本的には今年度は男子ダブルス専門と男子レジェンドは1チームに1人、5都市すべてを帯同するようです(昨年度は二人のところもあった)。

それに対して男子兼任選手と女子はスポット参戦ができるようです。

昨年の実績で言うとフェデラー1都市(ホームのみ)、ジョコビッチ2都市(ホーム+1都市)、シャラポワ1都市(ホーム)…といったように、スター選手の多くはスポット参戦となっています。

正直奈良はツアーではそこまで注目の選手ではないです。もちろんGSシード経験のある選手ですが、今年の女子の参戦者はかなり豪華で、ワンランク見劣りしていることは否定できません。

TENNIS LOVERSさんはシャラポワと錦織を日本チームのスポット参戦と予想されていますが、私は錦織・奈良がスポット参戦で、シャラポワは全参加ではないかと思っています。奈良がこのために2週間以上帯同するとは到底思えないからです。

ちなみに重複出場は可ですので、ハンチュコバが以降すべてのミックスダブルスとシングルスを兼ねることは可能なのですが、まあそれはないでしょう。むしろありそうなのは日本ラウンドでの錦織の男子シングルス/どちらかのダブルスでのダブル出場です。

一応レジェンド枠選手が普通のシングルスやダブルスに出ることは可能らしいのですが…錦織/サフィンとかないですかね(まとまりなさそう笑)

とにかく日本ラウンドでは錦織はかなり出るのではないでしょうか。地元で大会を盛り上げる存在として働き、その3日だけなら私は全然ありだと思っています。

ただし一つだけ条件があります。それはドリームテニスARIAKEの廃止です。

ドリームテニスARIAKEは名称を変えつつも震災復興チャリティマッチという枠組みを維持しながら2011年から4年続いてきました。

2011年には今のコーチ、チャンがゲストプレーヤーとして登場し、以降ヒューイット、マッケンロー、アガシとそうそうたるメンバーが出場している1日限りのエキシビションイベントです。

ただ昨シーズンは一つ問題がありました。錦織がファイナルに出場するようになり、ドリームテニスまでの間隔が短すぎるという問題です。うれしい悲鳴ですが、しかし手首を軽く痛めた状態でのエキシビションになってしまい、誰もが残念な思いをしました。

しかしIPTLは12月2日スタート。ファイナルが終わった後フロリダか島根の実家でゆっくりと体を休めた後臨むことができます。

時期的にも新シーズンまであと1か月。追い込みに向けてのウォーミングアップと考えるといい時期です。IPTLでの試合は賞金もかかっていて結構真剣なようで、遊びがないのでかなり盛り上がるようです。

以上より私はドリームテニスARIAKEの位置づけを完全にIPTLに移して廃止したうえで、日本ラウンドしか参戦がないのであれば錦織のIPTL参戦には全面的に賛成します。

テニス人気=錦織人気となっている現在、ここから流れを変えるためにはIPTLのような世界のスーパースターが来てくれるイベントが必要不可欠です。しかし日本人は結構ミーハーなので、シャラポワがチームメートで他にもトップ10選手が来てくれれば必ず成功すると思います。そしてこの活動が評価されればATPの中でも日本の地位が高まり、楽天OPのグレードアップや2つ目のATP250誘致につながっていきます。

昨年度はIPTL反対派でしたが、うまく折り合っていけばいいイベントにできるのではと今では思っていいます。

どうでもいい話ですが、私が日本チームで一番見たいのはパエスかもしれません。通でごめんね。あと他チームではサントロかな。

サフィンは本当に来るのかなあ…来てくれたら超嬉しいですが、何せ破天荒な人なので最後まで分からないですね…全盛期当時は「本気さえ出せればフェデラーに勝てる」と周りに言われたほどの天才肌でありながらほとんど練習しなかったと聞きます。