two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2015上海マスターズ後)③3回戦終了時

こんにちは。

錦織戦については前記事のコメントを見ていただければと思います。あと少しの何かが噛みあわずの敗戦。もどかしいところではありますが、これもテニスでしょう。しばらくはこんな状態を受け入れていきながら、次の動きを待つしかありません。

さて昨日の3回戦は熱戦が多かったようです。最終戦のガスケ×トミッチはなんと24時になるほど長い試合が多かったです。

ジョコビッチはいつも通り順調に勝利。ロペス相手にルーティーンをこなすかのように完勝しました。

苦しんだのはマレーです。イズナーのサーブを攻略できず、第2セット途中まで負けペースでしたがイズナーは耐え切れませんでした。錦織×アンダーソンも同じ展開で、第2セットはややアンダーソンが落ちていただけにこのパターンを狙ってほしかったです。

ベルディヒは難敵シモンに勝利。シモンはここのところ元気がないですね。

熱戦となったのはワウリンカ×チリッチです。

終盤にブレーク合戦となるなど、もつれる展開になり総ポイントは250。なんと総ポイントではチリッチが2ポイント上回るものの結果はワウリンカ。タイトな試合を制したワウリンカは珍しく2大会連続GS以外での活躍です。

ナダル×ラオニッチはナダルがラオニッチにリベンジ成功。北京の結果といい今度こそ復調と見ていいでしょう。テニスファンにとっては嬉しいニュースです。

ツォンガ×ラモス=ビノラスはもつれました。ラモス=ビノラスが1stセットのツォンガSFSから土壇場でブレークに成功。タイブレークも先行されてから逆転で取るとツォンガはフラストレーションがたまります。

一方ラモス=ビノラスも予選から5試合目。7-6、5-5で来ていた2ndセット終盤から耐え切れなくなり最後はツォンガに振り切られての敗戦。ツォンガは1時間20分程度で終わらせたかった試合を2時間半もかけてしまいました。QFに向けてこれが誤算にならないといいのですが…

最終試合のトミッチ×ガスケはトミッチの意地を見ました。取った2セットとも終盤でのブレーク成功。ファイナル最後のイスを争うガスケからの勝利。こちらも何気に自己最高位を更新中です。

試算です。上位から中位までいい感じにばらけつつも、締まったランキング表になっているように感じます。

トップ10の整理です。

1~4位は確定しています。

5位ベルディヒ、6位錦織は7位ナダル次第です。ナダルが優勝しなければそれぞれ順位確定。さらにナダルの7位も確定します。

8位フェレールは確定しています。

9位ラオニッチはアンダーソン決勝進出、ツォンガ優勝でそれぞれ抜かれます。

ただ現状のレースポイントから言うと、2014年4/7付以来約80週続いてきたトップ10からの陥落は時間の問題です。

アンダーソンはツォンガ決勝進出がなければトップ10キープです。1週で終わらなかったですし、そしてトップ10に値する選手であることを錦織戦で証明してくれました。

レースランキングです。こちらは大きな動きがありました。

ワウリンカは順調にポイントを伸ばし、昨年のポイントを超えました。

全てのGSで8強以上など多くの大会で高いポイントを獲得しないと届かない6000p。今年もなお成長しています。

なお2位争いはマレーが相当有利になりましたが、この後の勝ち上がり次第です。

年末ランキングはファイナルの後なので、マレーがファイナル欠場+フェデラーがいつもの最終戦補正で勝ってくると全く話が変わってきます。

今のところ、マレーはデ杯優先ということを口にするのみで、それ以降の動きは確認できていません。

デ杯は優先するためファイナル前にもクレー調整してその上で判断すると明確に言っていますが果たしてどうなんでしょうか…?

錦織はついに5位6位とも離される格好になりました。現状仕方ないでしょう。

一方9位争い以下には異変です。なんとガスケがトミッチに敗れ、対象選手で勝ち残れたのはアンダーソンとツォンガのみ。

ツォンガはバーゼル/バレンシアの週はどの大会にも出ないので、今のところ脅威ではないです。

ただバーゼルのWCは今のところ4枠用意されていて、キウディネリとラマーあたりに2枠用意するとしても、1枠くらいは上位で出ていないツォンガに要請が行ってもおかしくはない状況です。

一応仮想通過ラインはエントリー状況しか反映しないことにしているのでツォンガの仮想レースポイントは低いままにしています。気になる方は500足して次の表を見てください。

ご覧ください。すでにチリッチ、シモンは錦織を抜くことが100%不可能になり、ガスケ、イズナー、ラオニッチにも100~200p程度しか余裕はありません。

つまり500の大会まで含めて彼らは1敗もできず、3週連続優勝が条件になってきます。

この時期の3週連続は無理ゲーです。できたら苦労しません。まあかつてフェレールがそれに近いことをやりましたが、鉄人フェレールでそれです。最後のパリが難関すぎるのでもう彼らも無理でしょう。

唯一可能性があるとすればツォンガではなく、まだ今週積むことができるアンダーソンのみです。

実はそういう意味では昨日アンダーソンに勝っていれば自分でファイナル決めたも同然でしたね。ツォンガにも勝てば仮想通過ライン上でも上に立てるので、公式から通過のアナウンスがあってもおかしくありませんでした。

アンダーソン×ツォンガが最後の決め手になりそうです。アンダーソンは自力での8枠目もそうですが、ここで勝つとガスケに120p差をつけての9位となり、仮にマレーが欠場した場合実質8枠目としての出場を得るために大きく前進します。

今日のQFはジョコビッチ×トミッチはもう…見なくても…という感じですが、残りの3試合はいずれも熱戦が期待できます。

ベルディヒは過去6勝6敗とマレーに分がいいです。トップ10には全く勝てていませんが復調の兆しが出るか。

ナダルは好調のワウリンカとの対戦。ここで勝てれば大きな自信になるであろうナダル。期待したいです。

そして第1試合はアンダーソン×ツォンガ。アンダーソンは本物なのか。もう十分本物ですがここで勝てればトップ10定着すら見えてくる価値のある勝利です。楽しみです。

コメントフォローできてなくてすいません。余裕のある時に返します。それでは。