two-set-down新章

two-set-down新章

スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2016全仏OP後)

こんばんは。

いよいよ全仏OPが開幕です。

ランキング試算、長い間お休みしていました。ご迷惑をおかけしました。

逆に試算記事で定期報告してブログを定期的に更新していこう思っていたものの、試算チャートをアップグレードするには休日を1日くらい使わないといけないことがわかっていたのでなかなか手が回りませんでした。

今週は手動での更新になります。

チェックはちゃんとやったのでミスはないと思います…たぶん…

先週の結果です。

ニースではティエムが連覇を果たしました。

ただその決勝の相手はズベレフ。10代のホープがついにツアー初決勝に到達しました。

2セット目はティエムの肩の違和感?もあって追いつくことができましたが、それまでの3日間で8時間試合をしていたことでガス欠になってしまったか、ファイナルセットは0-6で落としました。

ティエム、ズベレフ両者とも全仏が心配ですが、10代と20代前半の選手の決勝ということで、ツアーとしては明るい材料となりました。

ジュネーブでは地元のワウリンカが優勝。チリッチとの対戦となり、GSタイトルホルダー同士の豪華な決勝となりました。

チリッチはフェレールにストレート勝ちし、復帰1週目としていい形で1週間を終えました。

一方のワウリンカも自信を取り戻す勝利。全仏本番に向けて疲労が心配ですが、いい感触をつかみました。

この結果、わずかにポイント変動が起きました。

ツアーは2大会とも土曜日に終わりましたが、チャレンジャーの決勝が2大会残っており、ランキングは月曜日に発表されます。

その月曜日に発表されるランキングの推定値です。

チリッチがトップ10復帰です。チリッチはシーズン終盤にポイントディフェンスが多く、一時的な復帰になりそうです。

今シーズントップ10に入ったのはstrong 9、ガスケ、ツォンガに続いて12人目です。

そして大きな変動のある失効後のランキングです。

特徴的なのはやはり昨年優勝のワウリンカ。昨年8強のナダルに抜かれて5位スタート。さらに錦織とも近い位置になっています(ジュネーブで優勝していなければもっと詰まっていた)。

それから昨年4強のツォンガ、8強のフェレール、16強のベルディヒがポイントを落とし、7位以下が極端に詰まっている状況となりました。

7位の平均ポイントは4000~3500くらいがほとんどなので、かなりいびつな構造になっていると言えます。

トップ10の整理です。

ジョコビッチの1位、マレーの2位は確定です。計算したら、マレーが7月にドサ周りでもしない限り、ジョコビッチの全米前までの1位が確定しています。

フェデラーナダルが優勝した場合のみ4位、それ以外は3位です。

ただフェデラーはハレ500→ウィンブルドン1200→シンシナティ1000→全米1200の3900pの失効が待っています。

すでに全米後の基礎点は錦織より下です。今後の復帰スケジュールが心配されます。

・4位ナダルはワウリンカが準優勝、錦織が優勝の時それぞれ抜かれる可能性があります。

8強まで勝ち上がればワウリンカの条件が優勝になり、決勝進出で自力4位キープです。

優勝の時は3位に上がります。

ワウリンカと錦織は同じボトムハーフにいるので、最悪のケースで5位です。

・5位ワウリンカは錦織と205点差。序盤の敗退だけは避けたいところです。

準優勝でナダル4R敗退以下の時、優勝でナダル4強以下の時4位です。7位グループの選手が優勝し自身が早期敗退する最悪のケースで7位です。

・6位錦織は7位ラオニッチ~14位フェレールまでの集団から優勝者が出た場合最悪7位です。準優勝で錦織を追い越す選手はいません。

ワウリンカを超える条件は8強進出が最低条件。

8強→ワウリンカ3回戦敗退以下の時

4強→ワウリンカ8強以下の時、それぞれ抜きます。

準優勝の場合、同じボトムハーフなので確実に抜きます。

優勝の場合のみナダルを抜いて4位がありますが、決勝の相手がナダルであれば5位です。

自力6位の条件は4強進出です。

・7位以下は大混戦なので随時アップデートしていきます。

モンフィスが欠場したため、7位~14位のグループと16位以下では大きく開きがあり、トップ10争いはほぼ7位グループの結果で決まります。

なおゴフィン、ティエムのキャリアハイはともに13位です。この二人のキャリアハイ更新にも期待しましょう。

レースランキングです。

レースランキングですが、私の感覚的には、マイアミ終了時で16位までに入っていた選手の中からいつもファイナルの8人が決まる、という印象です。

忘れられがちですが2014年のチリッチも2月に3大会連続優勝がありました。GS特権とは言いつつも、ちゃんと8位でレースを終えています。2014年マイアミ終了地点では10位でした。

さて、これは今週が終わった地点でのレースランキングになりますが、3月とあまり変わらない状況です。

ご覧ください。恣意的にフェレールまで載せていますが、実はツォンガを除く15人はマイアミ終了時の1~15位です。

そしてこの15人にある特徴があったので分類しました。

まず、昨シーズンファイナル争いを展開し、ラオニッチの離脱によってパリまでに通過を決めた8人とラオニッチ、いわゆる「strong 9」です。

そして今シーズン新たにファイナル争いに名乗りを上げてきた若い選手、ティエム、ゴフィン、アグー、キリオスの4人です。

アグーは年齢的には中堅ですが、今シーズンの活躍は目覚ましいものがあり、少なくともBIG4より若いのでひとくくりにしました。

この4人をstrong 9に対抗して、「fresh 4」と命名しました。

それと今期復活したモンフィス、そして今期クレー2タイトルのクエバスの15人です。

ただクエバスは主要大会8強がなく、ナダルらの敗退によってがら空きとなってしまったリオの優勝とサンパウロの優勝にポイントが依存しており、また通常シーズンのクレーも今週で最後なので、今後の大幅ジャンプアップは望みにくいのが現状です。

現実的には「strong 9」、「fresh 4」、そしてモンフィスの14人でのファイナル争いになるのではと見ています。

このメンバーの外だとツォンガに唯一チャンスがありそうです。今後の8シード以内を取れるかどうか微妙なラインにいます。

夏の間キープすることができれば巻き返せるかもしれません。

レースランキングの変動はエントリーよりも大きく、詳細には触れませんが、錦織のレースランキングは最悪でも8位です。今日勝てば最悪7位です。

上については優勝してしまえば最高2位もあるのでラウンドを追って紹介していきます。

マレーとのポイント差は約1000。直接対決に勝つことができれば、仮に今週抜けなくても年末2位も不可能ではありません。

1ラウンドごとに更新できたらいいな…と思っています。