two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

何も書けなかった(2016ウィンブルドン4R)

7/4 現地13:00~(日本時間21:00~)

Grand Slam 2000 The Championships Wimbledon

4R

[5]Kei Nishikori 1-6 ret.1-5 [9]Marin Cilic

合理性を重視する私にとって、あそこまで引っ張ってのリタイアは不可解でした。

試合前、1セット目の0-3、1セット目の0-5、1セット目を落としたとき、2セット目の0-1、2セット目の1-4…やめるべきポイントはいくらでもありました。

正直、これでけがが悪化したら私は錦織を責めるかもしれません。

ファンだから。その選手が最善の決断ができなかったのだから。

カナダに影響しないなら価値ある180pですが、カナダに影響するなら話は変わってきます。

実質3週間休みがあります(今週+他の大会の2週間)。治るかはぎりぎりと見ています。

過去、これよりひどい感じで終わったマドリード(しかも似たような箇所のけが)で、ちょうどリタイアから2週間後の全仏でコート上に立ち好調クリザンに敗れ、4週間後のハレでは普通にプレーしていたことを考えると、ぎりぎりです。

悲観的な見方も多く、シンシナティあたりまでかかるという意見も出ています。

個人的には、GSはポイント的にも大事と言っても、錦織クラスの選手がポイント的に意味が出てくるのは16強以上から。やっと16強にたどり着ける程度のフィジカルなら最初から欠場してほしかったというのも本音です。

そして何より、いくらGS決勝で負けたチリッチとはいえ、10回以上戦っている若いころからのライバルとはいえ、次の対戦でフェデラーが待っていたとはいえ、あまりにも遅すぎる棄権の判断でした。

途中までは勝つ可能性を模索するのは当然ですが、とうに限界は越えていたように思います。

だけど、今日ばかりは批判したくない。錦織本人の執念の向こうにある、何も寄せ付けない闇というか、表現できない思いの塊が垣間見えて、私はこれ以上この試合を論ずることをやめます。

本質的には前の記事に書いた通り、この体調でベスト16、180pを持ち帰った。素晴らしいことです。

健康体の選手でもシードダウンが相次いでいる中、この結果はポジティブです。これ以上言うことはありません。

芝コートに合ったテニスも少しずつできるようになってきていると思います。

単純に勤続疲労によるけがが2年続いたのであれば、来年は期待してもいいと思います(こう表現したのは、芝のフットワークがけがを誘発している可能性があるため)。