two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

お帰りなさい、錦織圭!(2018ダラスCH1R )

まずは復帰戦勝利、素直に祝いたいと思います。

あまりまともな分析はできていませんが、これだけははっきりしているのが、テニスをして、勝つ錦織圭が帰ってきたということです。

内容としては、1戦目2戦目ともリターンさえ噛み合えばきっちりポイントが取れるというものでした。
チャレンジャークラスの選手は、ATPツアークラスの選手とラリーをするとある程度組み立ての姿勢を見せるだけでミスを出してくれます。
これはノビコフという選手一人を貶めているわけではなく、このクラスの全選手に平均して該当する一般的な傾向です。
ある意味では、そこをクリアできればチャレンジャークラスを卒業できるということでもあります。それが簡単なようで難しいんですが。

試合を見ているとわかりますが、(直前に全豪でのいくつかの死闘を見ていることもあり)「ここほかのトップ選手ならまだつないでくるだろうな」というミスがあったと思います。
実際今日の内容だとATPツアークラスの選手だとやられるかもしれません。私もわかりません。それはニューヨーク以降ではっきりすると思っています。
ただ内容を修正し、リターンを合わせてきっちりラリーをつなげばこのレベルの選手には勝っていけるという方向性が見えたゲームだったかなと思います。

まだまだ試行回数が足りず、私としても分析不足ですが、この辺りは錦織本人の試合勘も含め、もう少し試合をこなすことではっきりしてくるのではと思います。

最後の方で少し右手をぷらぷらさせていたのは気になりますが本人談では問題なしということで、一安心です。

けがをしたことで影響が出るだろうなと思っていた
セカンドサーブ(スピンサーブ)
・フォアハンド
この2点についてはまだまだ上げていけると思います。
フットワーク慣れの問題なのか、スピン量が多く体重で押し込めていないと感じました。
この辺りは実戦の数だと思うので、疲労がたまらない限り今週は出来る限り試合をこなして、右手首が連戦に耐えれたという自信を得る過程で変わってくることを期待したいです。

 


それにしても新規の錦織ファンも十分に幸せだなあと思った今日でした。
2014年全米以降にテニスを見るようになった方にとって、トップ10を維持し続ける錦織は「耐える」。そんな感覚で、応援していて楽しいのかなあと私は不安に思ったりしていました。
なかなか2014年のようなインパクトのあるブレイクスルーは得られず、しばらくの間対トップ5全敗が続き、みなさんが思った通りの結果を出せていないのではないかと思っていました。

しかし、今の錦織圭はゼロからのスタートです。
団長もおっしゃっていましたが、ここからは1勝、連勝、ATPツアー勝利、ATP250優勝、500優勝、トップ10勝利、BIG4と対戦、BIG4に勝利、GSのQF、SF、決勝…
一つ一つが嬉しいはずです。もう一度階段を駆け上がっていく錦織圭を見ることができる、なんて幸せなことでしょうか。

私は2014年、その過程を追うことができました。
毎日がドラマチックで、毎日が興奮の連続でした。
これから今年だけで40回くらいは勝ったという幸せを噛みしめることができるわけです。しかも新鮮な気持ちで。
皆さんでもう一度「天空へ」登っていきましょう。
道は険しいです。はっきり言って途中で止まるかもしれません。わからないです。
しかしわからないからこそ面白いのです。それこそが、スポーツ観戦の本質です。
28歳、勝負のシーズン、まずは初日を出したことで皆さん前を向いていけるようになったのではないでしょうか。
錦織関係の次回の更新はダラスの最後の試合の後です。
優勝記事だといいですね。