two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

全く知らない相撲の世界に飛び込んだら面白かった話

6月8日、テニス界が全仏OP準決勝の順延2日目、ジョコビッチ×ティームの激闘、さらに新女王、アシュリー・バーティの誕生に沸く中、テニスライターの私はこんなところに来ていました。

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テニス関係あらへんやん!!!

はい、個人的に最近やり取りが始まり、スポーツナビブログで同時期にしのぎを削っていた「幕下相撲の知らない世界」の西尾克洋さんが主宰するトークショーに参加してきました。

西尾さんは、私と同じくスポナビブログ終了時にプロライターになった、いろんな意味で「同期」に近い存在で、過去にはプロ野球死亡遊戯スポナビブログで一番読まれたブログ)の中溝康隆さんとコラボするなど、精力的に活動されています。

今回、私の今後の活動のヒントになるのではと思い、相撲のことについては特に詳しくもないのに飛び込んでみました。

 

ちなみに私の相撲の知識はというと

・10~20年位前、学校帰りに見ていた力士の名前の方が知っている
・今は白鵬安美錦(当時からやってる)と稀勢の里貴景勝しか知らない
・小学校の頃にあったわんぱく相撲に強制的に出させられ、初戦敗退

といったような感じです(最後の、いるか?)

で、行ってみたんですが、本当に刺激になりました。
内容は「令和の大相撲」というもので、平成30年間を振り返りながら、力士の出身、出自、年齢構成などの30年での変化について表を使いながら説明していました。

結構分かりやすくて、後で話を聞くと、江戸時代くらいからの全ての取り組みの結果がウェブサイトに全部載っているらしいです。しかも取り組み検索とかもできるので、データ資料の有効活用が簡単にできる。

ここはテニスとはっきり違っていて、私はtennis abstractから拾ってくることが多いのですが、まれに漏れがあるし、データの切り口に対していい切り口を持っていない場合は、それに対応するように全部しらみつぶし的に手動でカウントせざるを得ないという弱点があります。

相撲にはそういうことがないみたいで、番付データも引っ張ってこれるみたいだし、データ派の私からしたらよだれが出そうなデータがたくさん引き出せるそうです(ちょっとサイトのインターフェースも見させてもらいましたが、使いやすそうだった…)

 

トークショーの内容については本人たちの手で自主的に公開されていますが、ここで言及するのは避けます。一つだけ触れておくと、現役力士の勝ち星負け星の二次元ヒストグラムが出てきたのですが、白鵬だけ別次元のところにいました。相撲は基本通算勝率5割に収束するようで、通算6割もあると横綱候補に挙がってくるようです。あれ?トップ10には7割勝率あればいいテニスと似ている…?

これテニスでやったら、たぶんBIG4だけ別次元のところにいるやつになるのでは?
ということで、時間があればやってみようと思います。

 

さらに終わった後の懇親会では、すごく刺激になることがありました。
西尾さんの相撲にのめりこんだ理由を聞いたところ、私がテニス観戦にのめりこんだロジックととても似ていたため、話が盛り上がりました。

他にも懇親会まで残った熱心な好角家の皆様とお話しました。色々勉強になったのですが

・午前中(三段目くらいまで)が本番というファンがいる
・特定の力士を斜めな視点から応援する人がいる
・行司や呼び出し、付き人などのオタクがいる
・筋肉の付き方に萌えている女性ファンがいる
・力士のイケメンには方向性がある

これってテニスにも当てはまるところありますよね。

・若手の青田買いがすごい人(Fu,CHレベルに詳しい)
・審判オタク(お前のことだろ)
・女性ファンに一定層いるイケメン好きのファン

そして一番個人的に感銘を受けたのは、あるおじさんファンの言葉でした。

「俺はよお、強いレスラーにしか興味がないんだよ。相撲っていうのはスポーツだけど、どういう立ち位置かわかるか?格闘家なんだよ。だからよお、その力士がどれだけ格闘家として強いのか、そこにしか目がいかない」(割と原文ママ

これはすごく刺さって、なぜスポーツ選手を応援するのか、という根底を問うような鋭い言葉でした。
この方のように、とにかく強い人が好きという人もいれば、選手の人間味に惹かれる人もいる。

これはスポーツを応援している人ならば、どの競技でも起きていることなんだなと思いました。

この人はテニスも見られるようで、まず最初に出てきた言葉が「ジョコビッチってよお、あいつは本当に強いな」でした。これで皆さんにもなんとなく見えてきますよね。この人の軸が。軸が見えてくるから、私も話を持っていきやすくなる。

 

そんなわけで充実した話ができました。あと、私も自由研究系のことを、はてなブログではなく配信形式で流してみるのも面白いのかなと思いました。

まだまだ書きたいことがあるのですが、話が発散するので残りは生実況などで話していこうと思います。