ATP race to Tokyo(3月9日付)※デ杯出場回数更新
こんばんは。
デ杯ウィークが終わりました。心底疲れました…
しかもIW中止で慌ててます…果たしてツアーは続けられるのか…
「我々はテニスを見ていくことと予防しかできません。 やれることをやっていきましょう。」
なんて前書きを下書きに残していたのですが、テニス見れなくなるとは思わなかった…
3月9日付のrace to Tokyoを見る前に、この話題に触れておきます。
デビスカップ3月の試合が終わりました。これが五輪までの最後の出場機会となります。そのエントリー状況を反映した結果、olympic qualificationの記号が一部選手に対して変更となりました。
×→△の選手
ダックワース、コプファー、ロンデロ、ポール、ワイルド
さすがにデ杯招集回数0回では、パネル申請も通らないだろうということで、これまでrace to Tokyoでは黄色表示、また記号では×と表記していました。
対象の選手は現在ボーダー付近を争っており、出場しておいたほうがITFに顔が立つので、大きな1回出場です。
これで国別4番手以内かつ出場可能性のある選手で×はディミトロフ、アルボット、アンベール、ケツマノビッチ、サングレンだけになりました。ディミトロフ、アルボットは常に国別ナンバーワンでありながら0回なので間違いなくアウト。アンベールはフランスなので様々な考慮がなされるでしょうが、仮にアンベールが出なくても、他の5番手以下の選手がボーダーよりはるかに上で、結局その選手に割り当てられるだけなので、ボーダーの位置には影響は出ません。
ケツマノビッチは今回WCのため試合のないセルビアなので、最大限の配慮をすれば出れないことはないのでしょうが、11月にも出ていないので心象は悪いか。同様にアメリカも今回サングレンを招集できたのに招集しなかったのでこれも厳しい。一応ボーダーを高く見積もるために出れる前提で話を進めますが、現実的には難しいでしょう。
また、国別5番手以下の×で注目の選手はシナー。ボーダーすれすれかつイタリア5番手で、今後の状況次第では出れそうですが、今回出なかったので五輪は厳しいか。イタリアはフォニーニ、ベレッティーニ、ソネゴ、セッピ、トラバグリアと△以上の選手は揃っています。
△→△(回数増加)
錦織、フリッツ、オペルカ、ソネゴ
錦織は名前だけ貸す形で近4年で2回目の出場、これで2019年11月に出るはずだったという主張でほぼパネルは通りそうです。が、IWを早々にアウトしながらチームには帯同し、ノルマだけこなすというなんとも印象の悪い結末に…
アメリカ勢は回数を積み重ねて、3回には足りないもののほぼ間違いなくパネル通りそうです。こちらもUSTAが配慮した感じのメンバー構成でした。
ソネゴもここ1年で2回の出場。ランキング推移の経緯から言っても間違いなくパネル通りそうです。
△→〇(条件クリア)
チチパス、ブブリク、バシラシビリ、チリッチ、コバリク
チチパスはフィリピンに遠征。きっちり勝ち切ってWG2昇格を決めました。
試合もデ杯の緊張感はありつつも、オフコートではフィリピンのファンからサイン攻めに。すべてを完璧にこなして五輪条件(2回出場)*1もクリアです。
ブブリクも近2年で3回の出場。ニューカマー申請に頼ることなく、回数できっちりクリアしました。
バシラシビリは普通にデ杯に出ていますが、2019年のタイに出ていなかったためここで近2年1回の条件クリア。チリッチは19年ファイナルをけがで欠場していたため、これで近2年の条件クリア。コバリクもクリアしました。
それでは以上のことを踏まえて、3/9付のrace to Tokyoを見ていきましょう。
80位以下で小さな動きがありましたが、ほぼ変わりありません。
デ杯ウィークということで、デ杯の試合がなかった6ヶ国の選手+代表漏れした選手が試合していて、ジョンソンがIWチャレンジャー、マナリノがモンテレーCHでそれぞれ優勝して、ポイントを伸ばしました。
これでジョンソンは五輪に選ばれる可能性も出てきましたね…サングレンがパネル申請だめな場合のパターンもあるのでかなり確率高いんですが、どうするのでしょうか。本人は前回メダルを獲得したため今回は消極的だそうです。
次回はIW終わりなので2週間後ですが、0ポインターが加算されるだけになるかもしれないですね。そのあたり、race to Tokyoの計算に関わる話も少ししようと思っています。それでは。