two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

東京五輪テニスの出場条件について④race to Tokyoを運用します

この記事は東京五輪テニス競技の大枠を事前に理解しようというシリーズの4番目の記事です。 先にこちらの記事を読むことを推奨いたします。 

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というわけで、ここまで3回やってきてやっとこの議論ができるということで、今回が最終回です。
過去3回は、今回のランキング予測の意味と細かなルールの前提を知ってもらうための回でした。ここまでが半分、今回が残り半分というくらい重要な最終回です。
大変長らくお待たせいたしました。思った以上に表を作成し、きれいに成型するのに時間がかかってしまいました。


本題に入りましょう。
五輪エントリーの基準となる日付である2020年6月8日は、全仏終了後の月曜日です。
つまり最後の全仏で一発逆転可能。16強で180pですから(ATPの話)、800~1000p付近がボーダーである以上なんとでもなります。NAFボーダーに対してのパリと同じ感じですね。

結局、その全仏後のランキングを予測することが五輪出場ボーダー読みに繋がってきます。ではその特定の週のランキングを予測しているところはあるのか?結論から言うと私は一つしか知りません。最近LIVE ATPよりも信頼度が高いのでは?と思っているopen era rankingsです。

ATP Open Era & Live Rankings

ここでは昔のランキングも計算されていて、順次アップデートされていくそうです。そのうちATPよりも正確になるかも?*1
しかしここのランキングでさえも、既に不出場を表明しているティームなどの分を飛ばしてボーダーを読んでいるわけではなく、厳密には不正確な状況となっています。

そこで、それらの出場可否まで込みでの完璧なボーダー読みをここのブログでやっていこうという大きな取り組みを行います。
ランキング試算は基本しないと言っていましたが、今週から不定期にこの試算をやっていきます。題して「race to Tokyo」です。

 

もうお分かりかと思いますが、そこで重要になってくるのが③で紹介したあの表です。あの表によって、上位選手でもデ杯出場回数のため出場できない選手を弾き、さらに各選手のキッツビュール/アトランタのエントリー状況(五輪の裏の週)を加味して、正確なボーダーを読んでいくのがrace to Tokyoです。

 

2/24現在、出場しない/裏の大会に出る意思を示している選手の一覧です。

ティーム…裏のキッツビュールに出場
クエリー…出ない意向
Sam Querrey to skip Tokyo Olympic tennis tournament
エバンズ…個人の考えにより、出ない意向
Dan Evans says he is unlikely to play at Tokyo 2020 Olympics | Sport | The Guardian
イズナー…USハードコートシーズン優先のため、出ない意向
John Isner reveals the reason for skipping the Tokyo Olympics

以上4名となっております。

それでは実際に、ロッテルダム/ブエノスアイレス/ニューヨークまでの結果を加味した2/17付のランキングを見てみましょう。*2拡大して見たい人も多いと思うので、4枚に分けました。

なお2/17ランキングなので、西岡の準優勝のポイントなどは入っていません。間違えないように注意してください。

 

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表の見方について説明します。

rankはrace to Tokyo上のランキングです。actualは欠場を表明している選手+資格を満たさない選手を省いたランキング(エントリーリスト想定)です。2/17のボーダーはククシュキンで、531ポイントです。

moveは前週とのrankの変動です。actualの変動ではありません、ご注意ください。

国別ランキングの国名は五輪コードで書いています(間違ってたらごめんなさい)。だいたい雰囲気で分かるとは思いますが、スロバキアSVKスロベニアがSLOです。間違いやすいのはこの辺かなと。補足しておきます。

表の枠を囲っている色についての解説です。

薄い青で囲った選手は条件を満たしていて、かつこのままならクリアしている選手です。
薄い緑で囲った選手は、1回以上のデ杯出場経験があり、パネル申請が必要な選手です。
薄い黄色で囲った選手は、キャリア中のデ杯出場経験がないため、パネル申請が通りにくそうな選手です。
薄いオレンジで囲った選手は、デ杯出場条件を確実に満たせない選手です。今のところDA圏内はディミトロフのみですが、アルボットも該当しますし、今後報道ではっきりする可能性もあるので一応分類しておきます。
薄い赤で囲った選手は、デ杯出場状況のいかんにかかわらず、国別にDAできそうな選手の中で5番手以下の選手です。
薄いグレーで囲った選手は、オリンピック欠場意向の選手です。

また、「EU」はITF枠のヨーロッパ枠で、56番以内に入らない選手の中で、他に誰も同じ国の選手がエントリーしていない国の1番手に与えられます。この段階ではイメールです。


解説しなければいけないポイントが多いので、順に説明していきます。

・黄色選手の動向について
現在DA圏内で黄色の表示になっているのは、アンベール、サングレン、ケツマノビッチ、コプファー、ダックワースです。

アンベールについてはご存知の通り最近ランキングが上がってきて、しかもフランス人選手。フランスの層の厚さは言うまでもないので、なんとでも申請できそうではありますが、果たしてどうなるか。本人が五輪出場の意向があるかもわからないので、FFT(フランステニス協会)がどういうイメージで考えているのか次第だと思います。ガスケ、ツォンガが逆転できるかも注目です。

サングレンはこの4年間100位付近をうろついていて、アメリカ人選手なのでデ杯招集も普通にしていたらかかりません。
今回3月の予選ラウンドでは、アメリカは回数の足りていないオペルカ、フリッツ、ポールをパネルへのアピールのため(?)招集したものの、サングレンは呼ばれず。これをITFとUSTAの間でどう説明するのかが焦点です。本人の意向次第では、外れる可能性もそこそこあるのかなと思います。そもそもUSTAがどこまでメダル意識してるかですね…衰退の一途をたどっているアメリカテニス界。出たい人に出てもらう方向にシフトしてそう。

ケツマノビッチは年齢的にニューカマーなど使えそう。セルビアも層が厚いのでここは問題なさそうか。

コプファーはドイツの層の厚さから考えると意思があれば出れそう。ただしこの選手の場合ボーダーを守り切れるかの方が焦点。ここからが正念場です。

ダックワースはオーストラリアの層の厚さを考えると行けそうではありますが、主戦がチャレンジャーなのでここからどうポイントを積み上げていくか。

今のところ、ボーダーを高めに見積もる必要があるのでこれらの選手は全てDAできるものと処理しています。有識者の方と議論した結果結論が出るようであれば、順次色を変えて対応していきます。


・オレンジ色のディミトロフですが、③でも紹介したように厳しいので外しました。海外メディアも出場は厳しいという論調で、本人も諦めている?意向だと紹介していました。

・赤色についてですが、5人目以降で弾かれる該当国はフランス、スペイン、アメリカ、イタリアです。
かつてに比べてトップ選手の出身国もバラエティ豊かになり、かなり少なくなった印象です。
なおアメリカはイズナー、クエリーが不出場のため、6番手までを通常色、7番手以降を赤にしています。

フェデラー、ワウリンカは出場できるものとしました。ただし色付けのルールにのっとり、パネル申請が必要であることから緑色表記にしました。

 

DA圏外の有力選手についての取り扱い

錦織アカプルコの週までテニスをしないため、これ以降のエントリーではしばらくPRが使えるようです。
これが事実だとすると、五輪DAをランキングで弾かれることはなくなります(五輪でPRは使用可能)。

再度ここでも書きますが、錦織はパネル申請は必須、その際デ杯出場が1回か2回かは申請の通りやすさに影響するため、エクアドル戦での出場は望ましいというのが私の見解です

ITFがどこまでパネル申請をきっちりやっているかは不透明です。五輪開催国日本のスターにはそれなりの便宜が図られることは想定されますが、それでも謙虚な姿勢は見せておくべきというのは皆さん共通の認識だと思います。

デルポトロは復帰が夏となるため、ポイントを稼げないためDAでの参加は不可。デ杯要件は満たしているので、本人の意思次第でPR使用で出場となります。
本来ボーダーはこのデルポトロも加味するべきだとは思っているので、次回以降動向を見て追加するかもしれません。

アンダーソンはPRが使えるかもしれませんが、南アフリカのナンバー1を維持しながらデ杯に一度も出ていないので、ほぼ確実にパネル申請を通りません。なので今後は議論から除外します

マレーはDAラインから遠くないところにいるので、DAもまだ可能です。いつ復帰するかによりますが、マレーが貢献枠になるのか、DAになるのか、はたまた出ないのか。64人の枠のうち最後の1枠のキャスティングボードを握ることは間違いないと思います。動向から目が離せません。

 

ということで、ここまで長い説明になりましたが五輪出場要件と現状の整理を行ってきました。

race to Tokyoは随時アップデートしていきます。ブログとTwitterでそれぞれ公開していく形になると思います。

ここまで真剣にやってるのは私だけだと思います。オリンピックは私にとってもこれまでの活動の集大成。しっかり追っていきたいと思いますし、色々準備はしています。あとお仕事ください

 

*1:ATPは昔のランキングについては結構とびとびになっています。おい公式

*2:2/10付のものをTwitterに上げています

東京五輪テニスの出場条件について③シングルスの出場条件を理解しよう

この記事は東京五輪テニス競技の大枠を事前に理解しようというシリーズの3番目の記事です。

先にこちらの記事を読むことを推奨いたします。

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続いてはオリンピックシングルスのエントリーについて解説していきます。
まず大原則として、男女とも2つの枠があります。
ドロー64に対して、ランキングからの直接DAが56、ITF枠が8です。

直接DAは、①で紹介した五輪出場要件(主にデ杯/フェド杯出場要件)を満たし、各国最大4人を満たすような範囲でシングルスランキングの上から順にリストを埋めていきます。マスターズなどと違い、ペナルティはないので自動エントリーではありません。各選手(協会)が自分でエントリーする必要があります。
なおプロテクトランキングは使用可能です。使用しそうなのは、デルポトロや錦織(3月以降まで復帰がずれ込んだ場合)です。

上位56人ですから、仮に国籍がバラバラでみんな条件も満たしていたとしても56位以上に入っていれば絶対クリアです。西岡、内山あたりはこの数字が一つのターゲットになります。

WTAのランキング推移は詳しくないので割愛しますが、ATPで56位というと、1000pあれば堅いかなと思います。昔は1000pだと45位くらいだったんですが、現在ランキングが大幅にシャッフルされているため、上位が寡占しているポイントがランキング中位に分散されている現象が見られています。そのため、五輪ボーダーとしては吊り上がっています。
今の56位は950pくらいですが、余裕を見て1000pを当確ラインとしておきましょう。
実際は、4人ルールにより弾かれる選手が出る+ティームのようにすでに出ないことを表明している選手がいるので、ボーダーは70位くらいまで下がってくるのかな、と思っています。*1正直800pもあれば大丈夫だとは思います。

ちなみにリオ五輪の時は最終的にボーダーが101位まで下がりましたが、これは例外的。ジカ熱や厳しい環境の南米遠征を避ける目的などがあり、不出場表明の選手が多かったからです。ロンドン五輪では72位でしたし、こっちがより正しい数字かなと。*2

ということで、1000pを当確ライン、900pを安定ライン、800pを仮想ボーダーと設定したいと思います。
全豪開始前のランキングで800pは70位のムテなので、まさにボーダーライン。選手たちはまずこの800pを目指す形となります。実際にどの選手がどのあたりを争っているのかは④で詳しく紹介します。

 

 

さて、残りの8枠はどうなっているのか?これを一旦まとめて「ITF枠」としたいと思います。ITF枠には3つの枠があり、大陸枠、実績枠、開催国枠です。
大陸枠は各大陸ごとに与えられている枠です。

南北アメリカはパンアメリカゲームのシングルス決勝進出者2名に与えられます。該当者はブラジルのメネセスとチリのバリオスですが、バリオスは記事投稿現在300位を下回っており、シングルス300位以内という条件を満たせない場合は権利を失います。
この場合、3位アンドレオッシと4位バグニスに権利が回ってくるようです。*3

アジアは2018年(!)のアジア大会優勝者です。これはイストミンが取っています。イストミンは170位までランキングが落ちていたんですね…300位まで落ちることはなさそうなので、確定的です。

アフリカは2019年のアフリカ大会優勝者です。これはエジプトのサフワットです。サフワットのランキングは150位付近で推移しているので、確定的です。

ヨーロッパ、オセアニアについては、出場選手がいない国の中で最上位の選手が選ばれます。これは誰が56位以内に入るかの見通しが立たないと決まらない、複雑な条件なので、もう少し先に予測したいと思っています。

 


続いて実績枠です。
実績枠はオリンピックシングルス金メダルか、グランドスラムシングルス優勝経験があり、56番目以内のDAができなかった場合に適用される枠で、最大1です。なお該当選手の国がDAで4つ埋めきっていた場合は適用外です。
オリンピックシングルス金メダルorグランドスラムシングルス優勝経験がある男子選手は現役で7人(BIG4+ワウリンカ+チリッチ+デルポトロ)しかいません。
デルポトロは出場する場合PRを使う可能性が高く、ここから出る可能性があるのはマレーのみです。マレーは56番以内になるためには、大きな大会での好成績が必須ですが、復帰が遅れているため不透明な状況です。300位以下に落ちることはなさそうなので、本人が出る意思があればこの枠から出れると思います。*4


最後に開催国枠です。
開催国日本の選手が、ランキングによるDAおよび上の2つのITF枠で一人もエントリーできなかった場合に、最上位の選手一人に与えられます。
現状西岡が通過濃厚になってきたので、この枠は使われずクリアされそうです。その場合は57番目の選手が代わりにDAします。

改めてまとめると、ITF8枠は
大陸枠6
 南北アメリカ2
 アジア1
 アフリカ1
 ヨーロッパ1
 オセアニア1
実績枠1(マレー?)
開催国枠1(クリア?)
となります。

 

 

さて、通常DA、ITF枠どちらのプロセスを通るにしても、デ杯/フェド杯出場条件をクリアすることは必須となります。逆に言えば、どれだけ素晴らしいテニス選手で実績があっても、その条件をクリアできなければ五輪に出れません。ということで、ボーダーがどこまで下がるかの焦点はこのデ杯出場状況によるわけですが、はっきり言ってこんな複数年のデ杯の出場状況を確認しているサイトなんてありません(私が知る限り)。じゃあ私がやりましょうということでまとめました。全豪開始前1位から100位までの各選手について、デ杯の出場状況をまとめた表がこちらになります。

長いので、画像で保存/拡大して眺めやすいように4分割してみました。

 

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※画像の無断使用、転載を禁じます。引用元を付けたうえでの利用、個人で楽しんでいただく分には問題ありません。
※私個人で一つ一つ確認したため、ミスがある可能性があります。もし発見した場合は遠慮なくご指摘ください。
※出場条件をクリアしている選手については、ノミネートされながら試合に出なかったケース(出場回数にカウントされる)を数え漏らしている可能性があります。しかし五輪に出れるか/出れないかの観点には影響がなく、出場回数がすれすれの選手についてはそこも含めて丹念に調べあげたので、表の機能としては問題ないと考えています。

 

表の見方ですが、五輪出場に必要なデ杯出場状況をすべてまとめています。
左から、4年間の出場回数(2か3必要)、2年間の出場回数(1必要)、通算出場回数(20以上で減免措置)、ゾーン3以下に落ちていた年数(3以上で減免措置)、必要回数(2か3)、出場の可否です。

出場可否の〇は条件クリア、△はデ杯出場経験があり、少し数が足りないのでパネル申請で通りそうな選手、×は4年間一度の出場もない選手で、原則パネル申請は無理そうな選手です。ただしフェデラーワウリンカは特例で△にしています。

ご覧の通り、数字だけで見るなら結構な数の選手がクリアしていません。

△、×が多いのはテニス強豪国です。デ杯代表の枠は各国一緒なのに、選手層が厚いことでパイを分け合うので、回数クリアが難しくなります。一方自身がエースや2番手で長らくやっているような国の選手はほとんど問題なくクリアしています。

強豪国の中位下位選手に関しては、どっちみちその国最大4人しか出れないので、そもそも機会が回ってこないとは思いますが、一応真面目に評価しました。

 

表にいない選手では、マレー、デルポトロが〇、アンダーソンが×(普段からデ杯に出ていない)です。

 

それでは上位から順に見ていきましょう。

まずトップ20でクリアできていないのは、フェデラー、チチパス、モンフィス、ワウリンカ、錦織、イズナー、ディミトロフです。

フェデラーについては貢献枠が使われるでしょう。まあユニクロのエキシビで大きく宣言したのに、結局出れませんでしたみたいなことは間違ってもないと思います。

ワウリンカも貢献枠が使える立場です。14デ杯優勝+五輪ダブルス金という実績を基にいけそうですが、同一国から2名出せるのかどうかは不明です(ルールブックには否定するような文言はない)。貢献枠の乱れ打ちになると批判も出そうなので、本人の意思とかいろいろ絡みそうでよくわからないですね。
関連ニュースも探ってみたのですが、スイス協会はITFに働きかけるべきだ、という記事しか見つからず、核心にはたどり着けず。その記事には、ワウリンカは3月のWG1プレーオフには出ない予定とは書いてました。

意外だったのがモンフィス。モンフィスに限らず、フランス選手は多くの選手がクリアできていません。先ほど説明した、代表が固定化されないことで3回を満たしていないケースが多いです。
モンフィスの場合、ランキングを落としていた時期やけがなどの理由で何とでも申請できそうですが、2回分通るのでしょうか。前回大会ベスト8の選手に厳しい裁定が下るとは考えにくいですが、ちょっと心配です。おフランスはデ杯シードのため、2020年3月に試合を積み増すことができません

チチパスはデ杯デビューが遅く、ゾーン3減免措置を使ってもまだクリアできていません。2020年3月のタイに出れば条件クリアです。2017、18年に出れてそうなのに出てなくてパネル申請が通りにくそうなので、ここはちゃんと出ておきたいですね。

錦織については①で書いた通り、最大限の配慮がなされるものとして△としました。

イズナーは19-20年の1回がまだありません。19年のアメリカはシードで、出るなら19年ファイナルに出るしかなかったのですが出ていません。直前にけがをしたわけではないので、20年3月のタイに出ておく必要がありそうか。ごねたらなんとかなりそうでもあるのですが、基準があいまいでよくわからない…
そもそも裏のアトランタがホーム大会なので、五輪に出れるのに蹴る可能性もありそう。

そして×が唯一ついているのがディミトロフ。メディアなどの報道を見ても厳しいという見方で、0回出場をひっくり返せる状況になさそうです。以降のボーダー予想でもディミトロフは出ないものとして扱うことにしました

 

21~50位の選手については軽くまとめます。

・フランス、スペイン勢が強豪国による出場機会減少でトラブル。

・アルボットが一度も出ていないため出場絶望的。

・チリッチ、ラオニッチはけが考慮でなんとか。

・バシラシビリは2020年3月出場が必須。

 

その他、日本勢3名は条件クリア。各国4番手以内で危なそうなのは、ロンデロ、トラバグリア、コプファー(以上×、ニューカマーでごり押せるのか?)、ソネゴ、ブブリク、ノーリー、デルボニス(以上△)です。

 

次の記事では、全仏終了後のランキングを予測し、ボーダー付近の選手が誰なのかを探っていきます。

*1:open era rankingsが示している仮想ボーダーは、1国4人ルールを反映して今65位にあります

*2:英語版wikipedia参照、エントリーリスト公開後2名のwithdrawが出たが、オリジナルエントリーリストの数字を引用しました

*3:この辺りの議論は、ハモさん(twitter:@Vestige_du_jour)の多大な貢献があって詳細に解説できています。この場を借りてお礼申し上げます

*4:出場可否について話題になるフェデラーとワウリンカがこの枠から出ることはありません。五輪出場にはまずデ杯出場条件をクリアする必要があり、クリアした場合はランキングDAで出れるので、56番目以下300位以内にのみ適用される特例的なITF枠に入ることがないからです。

東京五輪テニスの出場条件について②基本フォーマットを抑えよう

この記事は東京五輪テニス競技の大枠を事前に理解しようというシリーズの2番目の記事です。

先にこちらの記事を読むことを推奨いたします。 

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続いては「Fact Sheet」です。
https://event.itftennis.com/media/313013/313013.pdf
ここでは大会の枠組みが規定されています。

まず大原則から行きましょう。五輪のドローは
シングルス…64
ダブルス…32
混合ダブルス…16
です。

ここから分かる通り、各カテゴリーにおいてbyeはありません。全ての選手がシングルスなら6回、ダブルスなら5回、ミックスなら4回勝つことが金メダルへの条件となります。
また、3位決定戦は全てのカテゴリーで存在します。正直もうベスト4ならメダル確定ってやった方が選手のためですよね…*1

テニス競技は7/25(土)から8/2(日)までの9日間、有明テニスの森で行われます。
ドローは7/23(木)11時予定だそうです。祝日ですね(平日だと思ってたw)

試合は全て3セットマッチです。今回から男子決勝も3セットマッチです。
さらに、ダブルスはすべての試合で3セット目がマッチタイブレークです。波乱の予感…
コートはデコターフ、ボールはダンロップです。


そして意外なことが定義されています。
最大参加者数172(男86、女86)
枠は64+64+64+64+32で288なのですが、単複兼任、複複兼任が前提で最大参加人数が定義されています。ミックスダブルスはオンサイト(その場にいる人たちで組む、エントリーはその時に行う)です。

各国ごとの最多出場可能人数は男6人、女6人です。また、シングルスで最大4人、ダブルスで最大2組となっています。
これは五輪のみの特殊ルールです。柔道とかでもそうですが、メダル寡占を防ぐ目的です。テニス強国のフランスやスペインなどがこの影響を受けます。後の記事で紹介しますが、実際のランキングを見ると分かりやすい。
ちなみに、ドロー抽選でも同じクォーターに入らないように操作がなされます。五輪ドロー抽選時にメンバーが確定していれば、その時解説できるかと思います。

 

続いて気になるエントリーのシステムです。
fact sheetには、こちらを参照するようにと書いてあります。

https://www.itftennis.com/media/2619/qualification-system.pdf

シングルスについては複雑なので、次の記事にして、先にダブルスをやります。

まず男子ダブルス/女子ダブルスについてです。


32チームの通過方法は次の3通りです。
・開催国枠1
ダブルストップ10枠
・ランキングによるDA

まず開催国枠は、エントリーした開催国のペアの中で最上位が合計ランキング300位以内であれば、自動的に1枠もらえます。
今のところ、錦織/マクラクランで組むようなので、男子はこのペアが開催国枠の予定です。
ダブルストップ10は、相方がシングルスorダブルスで300位以内であれば(資格を満たしていれば)無条件に出場できます。もちろんトップ10同士で組むのもOKです。

残りはシングルスとダブルスでいいランキングの方を合算した、ペアごとの合計ランキングで優れた方からDAしていきます。このへんはATPツアーと同じです。ただし、ラスト8枠については選手総計86枠以内に収める都合上、シングルス選手に優先権があります(細かいので省略)。

 

ミックスは、シングルスかダブルスで出場した選手の中から組みます。ミックスのみのエントリーはだめそうです。

開催国枠は1で、これは男女ダブルスと同じルールです。
日本は錦織/大坂を出すのでしょうか。ルール上意思さえあれば確実にエントリーできますが、3種目全部こなすと負担になるのでどう考えていくか。何らかの種目で早期敗退した時の保険くらいがちょうどいいのでしょうか。GSのミックスでも経験があるマクラクランを使って本気でメダル取りに行くのも面白いと思いますし、この辺選手とJTAでしっかり考えてほしいですね。

残りの15枠は合計ランキング順で、各国6人2チームの制限を超えないように埋めていきます。オンサイトなので動向も分からないし、出たものを受け入れるしかなさそうですね。誰が出そうみたいな情報があれば教えてください(他力本願)

次の記事では複雑なシングルスのシステムを解説していきます。

*1:実際、他競技だとやってるところありますよね。なんでそうしないんだろうか…

東京五輪テニスの出場条件について① 錦織はこの状態で大丈夫なのか?

こんにちは。

全豪終了の頃に1日ずつ更新していこうとしっかり温めていた記事だったのですが、緊急性を要したため、今日先にこの記事を上げることになりました。

 

理由は錦織のニューヨーク欠場です。

ニューヨーク欠場が2週目に入る前=大会2週間前で発表されるということは、デルレイビーチも厳しいでしょう。そうなると復帰はデ杯予選ラウンドか、IW以降にずれ込みます。

デ杯ファイナル行きをかけての予選ラウンドにぶっつけで出ていいのかという問題もあります。今はエクアドル相手に錦織抜きでも勝てる公算が高いチーム、変にややこしくするのを避けるべきという意見も出ると思います。

 

しかしそうなると気になるのが五輪出場です。エクアドル戦に出るのは前提だったのでは?誰もがそう思っていると思います。

そこで、複数記事にまたがってゆっくり説明していこうと思っていた五輪テニスに関するあれこれの記事を、五輪出場要件の部分だけ先出しすることとなりました。

この記事が多くの方にとって有益であることを願っております。

 

 

 

 

さて、気になる五輪出場要件をしっかり確認していきます。

昨年秋のデ杯で、昔のルールブックを読んでしまったためにルール変更に気付けず、誤解を招いてしまったことを反省して、今回はルールブックの出典を明らかにしたうえで話を進めます。

まず、参加資格を見ていきます。これがないと絶対に出れないという最低条件です。
これを定義しているのは、ITFリリースのこちらの通知になります。
「Eligibility Rules - Olympic Tennis Event 2020 (January 2019) (PDF) 」
https://event.itftennis.com/media/267450/267450.pdf
ITF公式HP→五輪のページに飛ぶと、「Fact Sheet & Regulations」というページのところに各種ルールがまとまっています

東京五輪のテニス競技の出場資格」と題されたこちらのページでは、5つの条件をすべて満たす必要があると書いています。
一部意訳を含みますが、おおむね次のことが書いています。

i)オリンピック憲章41の規定を遵守すること
ii)国内協会およびITFと良好な関係にあること
iii)適格な国を代表する資格があること
iv)男性14歳、女性15歳以上であること
v)デ杯/フェド杯参加回数義務

i)~iii)は、要は普通にしてたら大丈夫です。iv)は浅田真央の五輪出場の時に問題になった年齢制限です。昨日一躍話題となった女子のガウフも15歳になっているので、今回テニスでこのルールで弾かれる選手はいないはずです。

さて、問題のv)デ杯/フェド杯参加回数義務についてです。
こちらについては抜け道も含めて細かい規定があります。
次のいずれかを満たせばいいという条件です。

a)オリンピックサイクルのうちに、デ杯/フェド杯のチームに3回ノミネートされる、そのうち1回は2019年か2020年
b)オリンピックサイクルのうちに、デ杯/フェド杯のチームに2回ノミネートされる、そのうち1回は2019年か2020年
次のカテゴリーに該当する場合にb)が適用される
 (I)デ杯/フェド杯に20週の参加がある場合、なおラウンドロビンイベント形式は別々にカウントしてよい
 (II)ゾーングループのラウンドロビンイベントで4年または3年戦っている国の場合

まず、a)が基本となる3回出場ルールです。多くの選手がこれを満たすべき条件になります。
「オリンピックサイクル」とは、2016年8月15日~2020年6月8日と定義されています。リオ五輪テニス競技終了翌日~エントリー締切日のようです。
ではb)の2回出場ルールが適用されるのはどんな選手なのか?具体例を見ていきましょう。

(I)はベテラン選手に対する配慮です。20週もデ杯に参加しているような選手は、どれだけ早くても30歳くらいの選手です。(1/27変更追記)参加が条件なので、チームメンバーに選ばれていればOK。試合に出場していなくてもカウントされます。またデ杯ファイナルとゾーン3以下の試合は1週間で複数タイ行われますが、1週間通して同じエントリーということで1回とカウントします。*1

(II)はテニス小国に対する配慮です。
デ杯は旧ルールだとWGならば年間最大4タイ出場することができました。極端な話、1年間全てのタイに出れば(それが五輪前年であれば)一発でクリアできました。
しかしゾーンが低くなると、そもそもラウンドロビンフォーマットなので、年間1回の参加しかできないケースが多いです。そうなると毎年出ないとクリアしにくいため、テニス強国との参加不公平が生じます。そのため、例えばチチパス、アルボットなどのような選手は、出場回数1回免除が適用されます。

 


v)の条件を満たせなかった選手はどうなるのか?というと、i)~iv)の条件を満たしている場合、救済措置として、2)関連意思決定者「パネル」が裁量権を行使できる とあります。要するにこのパネルのジャッジによって救済できるというがばがばなルールです…

英文原文では「(中略)when taking into consideration special circumstances including, but not limited to, the following:」とあり、これをそのまま訳すと「次に示すような特別な状況の場合、なお次に示す場合だけに限定されないが、(パネルジャッジによる参加決定判断を)考慮される」とあります。

特別な状況の例として考慮されているのは
a)けが/病気 けが/病気の期間を医療機関によって承認、明確に特定される必要がある
b)ニューカマー 途中でランキングを上げてデ杯/フェド杯に出れるようになった選手
c)テニス強国への配慮 同じ国に強い選手がたくさんいて、ランキングの状況からデ杯/フェド杯に呼ばれなかった場合への配慮
d)過去の五輪やデ杯/フェド杯への参加

といったものです。
結局、もしデ杯/フェド杯3回(2回)出場が厳密に守られるなら、様々な選手が様々な理由で五輪出場の機会を失います。こういう自分の都合ではどうにもならないような事情に対して、パネルという判断機関を通すことで、そういった状況をクリアにしてしまおうというルールです。

がばがばなルールなのかなと思ったのですが、調べてみると、wikipedia英語版「2016年リオ五輪テニスの出場枠について」というマニアックなページに行きつきました。ここを見る限り、結構パネルは真剣にジャッジしているように見えます。*2例えばアンダーソンはデ杯出場が0回なので弾いています(そもそもアンダーソンが申請を出したかどうかは不明)

ということで、「錦織は(および他の選手に対しても)けがをしていても2回出場していなければ即出場権をはく奪される」といった言説は根拠がなく、私がルールブックを読んだ限りにおいては、そのような記述は見受けられませんでした。

したがって、3月のデ杯参加は、五輪出場の絶対条件ではありませんが、ITFにいい顔をしていた方がいいのは間違いないので、錦織のスケジュールからもデ杯に出る確率は高いと見ています。
エクアドル戦に出れば、2016入れ替え戦+2020予選ラウンドで2回出場(うち1回五輪当年)となり、2019ファイナルに出るはずだったのにけがしちゃったんですよーその1回分です、ということでパネルへの説明がしやすくなると思います。
おそらくここにさえ出ていれば、ITF/パネルも問題なく通してくれると思います。パネルも鬼ではないし、開催国のスター錦織に出てほしいというある種の便宜は図られると思います。所詮お金儲けだし
後で解説しますが、錦織に対する最大の問題はデ杯回数ではなく、ランキングになるかもしれません。びっくりする数字が出てきます。*3


改めてまとめとして、出場のプロセスとしては
①i)~v)をすべて満たす場合、OK
②i)~iv)を満たせない場合、NG
③i)~iv)を満たし、v)のみ満たせない→パネルがジャッジ、割ときっちりしている
という流れが正しいです。

 

 

1/25追記

錦織の状況から、エクアドル戦欠場の可能性があります。

その場合、19年ファイナル+20年エクアドル戦の両方を公傷扱いにすればOKとなります。

1/25現在、2回公傷扱いで過去に五輪に出たケースを確認できていません。

パネルが厳しい目なら、1718年に出れたのに出てないのが悪いんだという論調で許可を下ろさない事も考えられますが、フェデラーがデ杯に1回も出場していないにもかかわらず、早々にd)の貢献枠で出れそうな方向で進んでいるところを見ると、スター選手にはそれ相応の配慮がなされると思います。

ITFもATPとそりが合わないですが、結局スター選手には頭が上がらないのではないかなと思っています。お金儲けのために(しつこい)

 

なので私としては錦織も大丈夫だと思うという玉虫色の回答しかできないのですが、今の段階ではそれしか言えないですね。

*1:各選手の実績数字から、こうでないと整合性が取れないことを確認しました

*2:ただし、パネルがジャッジしたソースはないので、私のように有志で条件を判定した可能性はあります

*3:今全仏終了後起算のランキングだと70位くらいです…

2019有馬記念 予想

ついこないだ有馬記念に行ったような気がするのですが…もう2019年の競馬シーズンも最後です。

まず天皇賞秋以降の予想と結果について振り返っていきます。天皇賞秋はその記事の最後に反省を書いたのでそちらを読んでください。

 

 

エリザベス女王杯はどの馬も本命にしづらく、一番人気のラヴズオンリーユーは危険と判断しました。
本来全勝馬なので何もなければ本命を打ちたいところ。オークス勝ってますし距離も問題なし。右回りが不得意なこともないし。

ただ一点気になったのが、現代競馬は直行でも勝てるとはいえ、その直行の仕方でした。
直行ローテはあくまでそのレースに仕上げるために、G2G3の叩きを走らなくてもいいように調整する方法で、例えばアーモンドアイは桜花賞を実質叩き扱いにしつつ、シンザン記念から長期的に調整をしていました。
ところがこの馬の場合、一旦秋華賞直行に目標を設定してからけがの影響で切り替えてのエリザベス女王杯。予定通りではないスライドローテでした。

つまり、狙った鉄砲一走目ではないので十分な調整ができていない可能性を考えて、一切馬券から外しました。

3歳馬についてはすでに最強4歳世代との格付けがつきつつありますが、牝馬はそれほどでもないという見解でした。
4歳牝馬はアーモンドアイが圧倒的に抜けていて、その下のノームコア、ミッキーチャーム、ラッキーライラックといったあたりはそこまで図抜けた強さではないと思っています。たぶん5歳のリスグラシューの方が強い。
というわけで、割と迷いながら消したのですが、だいたいその感覚があっていました。

結果としては4歳ラッキーライラックの好騎乗で勝ちましたが、穴推奨していたクロコスミアがさすがの粘り込み。というか勝っちゃうんじゃないかと思っていました(単勝を握っていた)
オッズほどの差はないと思っていたのでおいしい複勝でしたが、連系が全滅したので全然利益出ず…
ラヴズオンリーユーもけががなければ2着1着に食い込んでいたでしょうし、3歳牝馬と4歳5歳の差は(アーモンドアイを除けば)あまりないという結論になりました。
予想は悪くなかったのですが、配当に結びつかなかったのは反省です。

 

マイルチャンピオンシップは、ペルシアンナイトにやられました。G1しか走らない馬ですが近走G1でも着内がない。クロコスミアの影響でリピーター的要素で買われそうですし、これと前走大崩れしたアルアインを消して、勝てなくとも馬券内は間違いないダノンプレミアムを軸にすれば勝手に当たると思ったらやられました…
前目につけて直線手前で馬券内を確信したら、来ちゃいけない馬に突っ込まれて無言になってしまいました…

 

ジャパンカップTwitterに見解を書きました。

しかしあの予想で◎ワグネリアン複勝しか取れてないのは…本当に買い方が下手…

個人的に大誤算だったのはカレンブーケドールでした。
気づいてはいたのですが、オークス秋華賞という全く質の違う競馬にどちらも対応していて、ひょっとして強いのでは?と思っていたのですが、想像以上でした。あの重馬場もこなしてしまったとなると、弱点が見当たりません。実は3歳牝馬最強なのでは?という気すらしてきました。

スワーヴはそっちかーという印象です。厚く買うなら有馬記念だと思っていたので、タイミングを逸しました。
去年も3着に来ているのでリピーターはこっちでしたね。内ラチいっぱいに詰めたマーフィーがうまかった。これに尽きる。

ワグネリアンは良かったと思いますよ。ただ追い出しのタイミングと位置取りが悪かった。頭は無理にしても2着はあったんじゃないかなあ…
相変わらず上がり使っていい競馬はしてるんですが、どうもG1が遠いし運が向いて来ない…

 

チャンピオンズカップも△ー◎ー▲ー〇という見事な予想だったのに、なんと配当0円。買い目を絞りすぎて当たってないです…*1
後の直線、クリソベリルがあの間から抜け出したのには驚きました。あれがなかったら完全的中で大幅プラスだったんですよね…

これも昔から思ってるんですが、買い方研究したほうがいい…去年の秋はそれがピタッと行ってたんですが、今年はなんか噛み合わない結果が続いている…

参考・私の秋G1の◎

スプリ なし
秋華賞 クロノジェネシス 1着
菊花賞 ヒシゲッコウ 10着
天皇賞 ワグネリアン 5着
エリザ クロコスミア 2着
マイル ダノンプレミアム 2着
ジャパ ワグネリアン 3着
チャン ゴールドドリーム 2着

なぜこれで回収率が全然上がってないんだろうか…※複勝回収率余裕の100%超え、単勝回収率もほぼとんとん

 

2歳戦は苦手なのでやってません。

2歳戦が苦手な理由は情報量が少ないからですね。あと私の予想ファクターには調教と血統がほぼないんですよ。2歳戦ってこれらがないとたぶんできないですよね。だから苦手です。

馬柱がたまってきて、どういう競馬ができてどういうローテを通ってきてるかを見れる古馬戦の方が得意なのはそういうことです。

 

 

 

というわけで有馬記念の予想です。

有馬記念は近年まれに見るドリームレースになったのではないでしょうか。予想する方も面白いし、正攻法でアーモンドアイに土をつけるのはどの馬なのか?楽しみが尽きません。*2

 

先に印を出してから全頭解説です。

◎アーモンドアイ
〇フィエールマン
▲スワーヴリチャード
リスグラシュー、ワールドプレミア
穴1ヴェロックス、2エタリオウ、3レイデオロ
消サートゥルナーリア

 

◎アーモンドアイ

この馬に逆らってはいけないでしょう。
圧倒的1番人気ですが、近10年の有馬記念は5-3-1-1。連を外したのは5歳と6歳時のゴールドシップのみ。出遅れ癖のある少し隙のある馬ですから、原則有馬記念の1番人気は連に入れるでいいと思います。去年の私もレイデオロの1着付けと2着付けしか買ってないです(なお1着に入った馬を消していた模様)。

頭から外す人は、出遅れや不利以外の理由で逆転をどこに見出しているのでしょうか。

出たレースでは明らかに他馬と力の差を見せています。一度直対関係のある馬は基本逆転は厳しいのではと見ています。つまり、今回出ている中距離路線古馬の逆転は難しい。あと天皇賞で当たったサートゥルナーリア(消し)。

疑うとすれば血統面ですが、10年に一度のスターホースに血統は関係ないです。キタサンブラックを見てみましょう。短距離血統とは何だったのか。アーモンドアイもオークスジャパンカップで問題なく2400mをこなしているので関係ないです。

中山の坂は気になりますが、府中でも坂はあるので…あそこで去年加速してキセキをちぎってるので大丈夫かなと思います。馬場悪化も懸念されますが、シンザン記念稍重~重のコンディションで上がり34秒台なので大丈夫。

あとこの馬の最大の強さは自在性なんですよね。オークスやJCのような前づけから、秋華賞シンザン記念のような思いっきり後方からでもぶち抜ける選択幅の広さ。ルメールがずっと乗っているわけですし、中山用にプランを立ててくるはずです。

まあ勝つと思うし、心配な人は2着も持ってればいいと思います。3着以下に飛ぶとは考えにくい。競馬に絶対はないですが、限りなく絶対はあるはず

 

〇フィエールマン

池添で勝負する時が来ました
私は長らくこの馬とも鞍上とも相性が悪いのですが、買うならここだと思います。

根拠は凱旋門賞帰りです。
え?ディープ産駒の凱旋門賞帰りは消しなのでは?普通そうだと思います。
で実際、予想オッズも5~7番人気くらいだと思っています。
だからこそ狙い目です。去年と色々とダブります

去年のブラストワンピースも力はありながらG1にはワンパンチ足りないと言われていましたが、するすると好位を駆け上がって大外をしっかりぶん回しての勝利。

ブラストワンピース×池添の場合、基本は直線で大外ぶん回しの競馬が多いです。これがうまくはまれば突き抜けるが、はまらないと掲示板にも乗らないことがあります。

ではフィエールマン×池添だとどうなるのか?私の予想はこうです。

フィエールマンの強さは無尽蔵のスタミナにあると思います。勝った菊花賞天皇賞を見てもスタミナ負けせずに最後きっちり差し切れる競馬です。路線別に評価しなければいけないとはいえ、4歳牡馬の総大将でもおかしくないという私の認識です。
天皇賞で叩き合ったグローリーヴェイズも香港を制しました。強いんです、この馬は。

そして池添がきっちり進路を取り、強引にでも外に回したとしてもこの馬には力が残っている。あの天皇賞を勝っている馬に中山2500は問題ない。あとは直線弾けるだけ。アーモンドアイには勝てなくとも、他馬を抜き去る光景は容易に想像できます。

 

▲スワーヴリチャード

迷いましたが、こっちを▲にしました。
中山なので消しという声も聞こえますが、私は右回りでも問題なくこなせると思っています。
この馬のG1勝ち鞍は大阪杯です。距離が違いますが、阪神で勝っているのだから大丈夫です。
2年前の有馬記念、外枠発走でハナ差4着も高評価。天皇賞は明らかに仕上がってなかったので、秋2走目と考えれば同じパフォーマンスか上積みが見られそうです。枠もよく、まさにジャパンカップと同じように内ラチをつけば伸びるはず。

 

リスグラシュー

この馬強いです。そんなことは今年の春から知ってました。金鯱賞でも宝塚記念でも大変お世話になりました。しかし、豪華メンバーの有馬記念でこの高評価だと△にせざるを得ません。
私の印はある程度配当との兼ね合いも含めてつけています。〇や▲だと思います、確率だけで見るなら。ただ他の中程度の人気馬との差はそこまでないかなと思っています。

あと引退レースなのでそこも間引き。アーモンドアイとの直対関係はないのですが、ここで勝てるイメージが全然湧かない。国内最強クラスでも、突き抜ける怪物クラスの印象がないからです。

ただ、切ることはあり得ません。何せこの馬は強い。18年府中牝馬Sから外国人ジョッキー5人を鞍上に迎えていますが、なんとすべてで複勝圏。乗り役がうまければ相手を選ばない器用さがありますその中でもレーンとは手が合っている印象です複勝から全消しは、さすがに狙いすぎだと思います。

 

△ワールドプレミア

正直に言えば、配当だけ考えるならこの辺は消したいんです。ただ菊花賞勝ち馬で距離短縮となると、どうしても消すことができなかった。有馬の武さんも不気味。キタサンブラックの勝ちだけでなく、去年のオジュウチョウサンの捌きも見事でした。切って一番痛い目見そうなので残しました。

あと、3歳のこの時期って斤量恩恵のある最後の時期で、最強4歳世代なんて言って今回も◎〇を4歳で固めたんですが、斤量残りはありうるんですよね。ちょっと怖い。

 

穴1ヴェロックス

これも3歳世代です。なんか嫌な匂いがするんです。
鞍上川田の今年のG1複勝率を考えてみましょう。外枠かつサートゥルナーリアとワールドプレミアに人気が集まっていて、おそらく二桁近くまで人気が落ちるものと推測しています。外枠には逃げ馬が固まっているため、あとで書きますがそのあたりの馬は垂れます。そうなったときに皐月賞の直線で伸びてきた、しかも前走から距離短縮のヴェロックスは軽視できないという結論です。このオッズなら狙ってもいい。人気したら消します。

 

穴2エタリオウ

すごい暴挙に出たなと思われるでしょう。
根拠はグランプリのステイゴールド産駒。これ一点です。
あと中山のノリさん。忘れた頃にやってくるし、今回結構やる気なので。「馬のやる気スイッチが~」と言ってますしね。
とはいえ枠はかなりいいし、ジャパンカップはついに復調気配でした。あのフィエールマンと菊花賞で叩き合ったんですから。力を出すことができれば、勝ちはないと思いますが、この馬得意の2着3着はあってもおかしくない。

有馬記念は初心者も多くやるので、主な勝ち鞍未勝利戦と、近5走の馬柱を見るとたぶん消すと思うんですよね。複勝圏からも。その盲点を突きたい。

 

穴3レイデオロ

正直全く来なくても驚きはないのですが、一番サイン馬券(「レイ」デオロ、藤沢「和」、三浦「皇」成)の匂いがしたので。有馬だしね。そういうのもいいかなと。

 

その他の馬の評価です。

1スカーレットカラー
さすがに今回の豪華メンバーでは出番なしかなと。G2G3番長クラスでは勝ち負けはできない。内枠の岩田で買いたい人はいそうだし、容赦なく消し。

4スティッフェリオ
これも同じくG2G3番長。大阪杯宝塚記念天皇賞掲示板すら遠い。グランプリのステイゴールドだが、こっちはさすがにない。

10サートゥルナーリア
結局この馬は強いのか弱いのか。こういうタイプの取捨選択が問われるのですが、私は消します。根拠は色々あるのですが、東京2000でバテて垂れてしまったレースを見た後にこの人気では買えない。バテてしまうというか力が出せない理由は一つだと思っています。この馬はラスト直線まで足がたまっていることが勝ち負けの条件。高速馬場でリオンリオンとロジャーバローズがハイペースで逃げたダービー、レースレベルが高くアエロリットの逃げがきっちり決まった天皇賞、ここで失速しています。
左回り、東京コースなど原因は別にあるかもしれません。しかし私は上記の面に原因を求めているので、今回キセキ、アエロリット、クロコスミアと先行勢が複数頭いる展開かつアーモンドアイに勝つ競馬の模索ということを考えると、スプリント勝負には持ち込まずにスタミナ戦、ロンスパ系の競馬になると予想しています。

この展開で苦しむ馬は何頭かいると思っていまして、その筆頭がこのサートゥルナーリアです。
馬券に入ったらたぶんへたくそ馬券師です。これは自信あります。

11キセキ
今回も外目の枠でしんどいですね…去年はハナを取ろうとして無理した結果直線で失速。秋4走もたたりましたね。ただ今回も凱旋門賞帰りでこのメンバーでは、逃げ馬は展開作れても最後まで持つ可能性があるのは内枠だけですね。あと、今年のムーアが何気に乗れていない。凱旋門の時のスミヨンを鞍上に迎え入れられなかったし、この采配から推し測れる見えない力関係的にも厳しそう。

12クロコスミア
G1だけ走るのでかなりお世話になっているのですが、逃げ馬で外枠、もともと距離的にもきついのでハナを取るのが精一杯かなあと思います。繁殖に上がるし無理もさせられないでしょう。

13アルアイン
天皇賞でリズムが崩れてしまいました。さすがに変わり身を望むのは厳しいか。ディープ産駒自体立て直しが難しいタイプですし。こちらも引退レースで無理はさせられないでしょう。

15アエロリット
今年のG1を面白くしてくれた一頭ですが、距離+外枠では厳しいか。そしてこちらも引退レースなので無理をさせられない。

16シュヴァルグラン
内に入ったら穴推奨していたのですが…去年と今年のメンバーの比較、馬の状態を考えると悪化要素しかなく、馬券内は限りなく厳しそう。

 

予想が今日上がっていることからお察しの通り、当日現地です。
最初は寒いしいっかなーと思っていたんですが、たぶんこのレベルで揃ったレースを見れることはもうないのかなと*3

正直アーモンドアイが負けるところも見てみたいし、逆にこのメンバーの中で勝って歴史を作ってほしいという思いもあるし、本当に楽しみです。

*1:馬単とかしか買ってないから…馬連ならね…当たってるんですよ…

*2:新馬戦は参考外、安田のあれはどうしようもなかったでしょう。普通に出てれば勝ったと思うし、まさに負けて強しの内容でした

*3:ワグネリアン引退したら競馬やめるので

史上最大級のチーム戦「ATPカップ」展望

こんばんは。

もう来シーズンの開幕まであと16日です。

えっ、あと16日なの?それは私が一番思ってます。

オフシーズン中に進めるはずだった閑話球題シリーズもネタ仕込んでるんですが、調べてるとなかなか進まないのであと1~2記事上がればいいなと…

それに年明けに向けて色々と準備しなければいけなくなりまして。
端的に言うと近々いいお知らせができそうです。お楽しみに。

多分一番楽しみにしてるのは私なのですが…
2020年、五輪イヤーということですごいことをやっちゃいたいなと思います

 

さてそんな五輪イヤーですが、ATPツアーは開幕から予想不可能の新設大会を迎えます。ATPカップです。

今日はこのATPカップについてのルール確認と、簡単な展望をしたいと思います。

 

ATPカップは今年から新設された総勢24チーム、100名以上の選手がオーストラリアに集結して行う史上最大級のチーム対抗戦です。

何をもって史上最大級とするかは微妙です。
ご存知の通り、デビスカップは世界100ヶ国以上が参戦しています。しかし、ルールが改正された2020年現在でも、原則はホーム&アウェー。一度に集まるのはゾーン3以下とファイナルのみで、最大18ヶ国。

それに対して、1つの期間で24ヶ国が集まり優勝を争うATPカップは、捉え方によっては最大と言えそうです。ただし、これも厳密には3都市に分かれて試合を行うので、やっぱり最大「級」くらいが適切な表現かなと思います。

 

ATPカップのルールは、新しいデビスカップファイナルのルールにかなり似ています。デ杯ファイナルを経験したことで、テニスファンにとってはルールを受け入れやすいかなと思います。

 

・出場チームを4ヶ国ずつ6つのグループに分けてリーグ戦を行う
・各組1位+各組2位の中でよかった2チームがベスト8進出、決勝トーナメントへ
・シングルス2本+ダブルス1本の3本勝負。予選はすべて消化、決勝トーナメントは結果が決まった段階で打ち切り
・単複の連闘はあり(制限なし)
・キャプテンを一人設けて、チェンジコート中などで選手にアドバイスができる

 

この辺りは、出場チームが18→24に変わったデ杯ファイナルと捉えればOKです。グループ2位のチームのうち一部だけ進めるのも「目無し問題」の解消目的なので、全く同じです。

なお、デ杯はITF管轄のため、ATPツアーのポイントがかかった大会としては史上初めてオンコートコーチングが認められる大会となります*1

逆にATPカップデビスカップファイナルと違うルールをまとめます。

・ダブルスはノーアド、ファイナルセットはマッチタイブレーク(10ポイント)
対戦相手と内容に応じてATPランキングポイントがつく
・特に昇降格という概念はない

ATPカップの出場権は、各国の選手のATPランキングによって決まります。どれだけまずい成績を出しても、翌年の出場権が決まる時に選手が上位にいれば出場できます。

またダブルスは現在のATPツアーでも採用されている「促進ルール」です。※私が言っているだけで公式的な名前ではありません

デビスカップファイナルではダブルスを確実に消化+下手すると2時間半ゲームということがありましたが、この促進ルールだとだいたい1時間~2時間以内に収束するので、あまり負担にはならないかなと思います。

 

そして気になるランキングポイントですが、対戦相手のATPランキングに対応する変動制を取っています。

またここで得られたランキングポイントは、通常数えられる18大会の枠とは別に、ボーナスポイントとして追加されます。ATPファイナルズと同じです。つまり、出て損になる理由がないということです

出場するプレイヤーとしては、全豪の前哨戦で調整もできて、勝ったらランキングポイントも入るのでこんなにうまい話はありません。

しかし一方で、ATPカップの出場資格は純粋にランキングの優劣だけで決まらないため、不平等であるという意見も出ています。

ミルマンやオペルカはこの制度に対して疑問をSNSで発信しています。

実際、オーストラリアやアメリカのようなテニス大国の4~5番手は、50位~100位付近で、ATPカップに出場するケースは少ないです。それどころかベンチ要員としてスケジュールを拘束されます。
一方、テニス小国の2番手の選手は、そのランキングが200位や300位になることもありますが試合に出れます。

一応自身のランキングが300位以下の場合、得られるポイントも小さくなるように是正措置はとられていますが、それでも不平等なのは否めません。

正直追加ボーナスポイントまではやりすぎというのが私の正直な感想です。ATPポイントはスケジュールを拘束する以上つけるべきだと思いますが、18大会のノンマンダトリーの置き換えにできるくらいが適当だったのではないかと思います*2

 

一応今回の想定される対戦相手と、それに対応する勝利した場合のランキングポイントを載せておきます。

 

わかりづらい!!!!!!!!!

 

 

各組の組み分けは、シングルス上位選手を有している国がシードとなり、シード帯同士が当たらないように組み分けをします。
ただし2020年は、一旦組み分けした後にフェデラー(スイス)が棄権したため、次点だったブルガリアがスイスの場所に入りました。これは例外的な措置で、原則

①9月の段階で1~18位までの国(とWC)を選出し、ドロー抽選

②11月の段階で残りの国を選出し、残った場所のドロー抽選

の合計2回のプロセスで対戦カードを決定します。

 

2020年はこんな組み分けになりました。

A(ブリスベン
セルビア
フランス
南アフリカ
チリ

B(パース)
スペイン
日本
ジョージア
ウルグアイ

C(シドニー
ベルギー
イギリス
ブルガリア
モルドバ

D(パース)
ロシア
イタリア
アメリ
ノルウェー

E(シドニー
オーストリア
クロアチア
アルゼンチン
ポーランド

F(ブリスベン
ドイツ
ギリシャ
カナダ
オーストラリア

 

2組ずつ3都市で試合を開催します。
パースはホップマンカップ、残り2都市はATPツアー開催中の都市で、それぞれそこで使われていたセンターコートを使います。

 

個々の組み分けについては細かく解説はしませんが、もう誰が見ても分かると思いますがグループFが死の組です。デ杯ファイナル2019のベスト8が3チーム。実は今回、残りの5組にはデ杯ベスト8が1チームずつですから、これがいかに厳しいかは分かると思います。ギリシャを除くとすべてのチームで2番手、ダブルスともに充実しているチームばかりで、いったいどこが勝ちあがるか全く分かりません。

 

さて、デ杯ファイナルの時と同様に、全体7位8位で拾われるチームはどんな勝敗条件なのか?ということを最後に検討してみたいと思います。

ただし、2020年ルールブックはまだオープンになっていないため(2019/12/18現在)、あくまでデ杯ファイナルと同じルールで進んだ場合と仮定します。
ただ順位決めの方法はこれくらいしかないはずなので、たぶんこれでいいと思うのですが…*3

4チームのリーグ戦でちゃんと試合が完結した場合、星取表は次の4パターンしかありません。

①3-0、2-1、1-2、0-3
②3-0、1-2、1-2、1-2
③2-1、2-1、2-1、0-3
④2-1、2-1、1-2、1-2

つまり、グループ2位のチームの勝敗として考えられるのは、2-1、1-2の2つです。とはいえ②のパターンばかりになるとはあまり考えにくいので、まずチームとして2勝1敗になることが必要条件になりそうです

さらに次の評価対象になるのはラバー勝敗だと思われるのですが、2勝1敗のチームのラバー勝敗として考えられるのは、7-2から4-5までです

ということから、おそらくラバー6-3のセット率くらいがボーダーになるのではと見ています

デ杯で(本当はなかったけど)降格ボーダーを正確に読み切ったので今回も自信あります。

 

日本チームの対戦順はウルグアイジョージア→スペインの順です。チームランキング順に対戦するので、とてもやりやすいですね。
日本決勝トーナメント進出に向けて必要なことは、スペインに負ける確率が極めて高いことを考えると、まずウルグアイジョージアに連勝して、できればスペインにラバー1-2で負けても可能性が残る条件を作っておくことになります。

具体的には、ウルグアイジョージアに3タテして勝ちたいです。両方できればスペインに負けてもかなりの確率で決勝トーナメントに行けます。

錦織が出れるかは、現時点ではかなり厳しい状況ですが、デ杯ファイナルでも示したように今の日本チームは史上最強。錦織抜きでもこの相手関係なら決勝トーナメントに行ける可能性はあります。正直グループBは楽なほうだと思います。

 

 

年初でフレッシュな体で臨めますが、国別対抗戦で張り切りすぎてけがをして全豪欠場、なんてのは絶対に避けてほしいです。どうしても国別対抗戦だと気合入っちゃう人多いですからね…
デビスカップファイナルと違い、予選リーグの間は全てのチームについて必ず中1日でやることが保証されています。またダブルスも促進ルールのため、連闘の負担もデ杯よりは軽減されます。11月の時のような悲劇が起きないことを願うばかりです。ルール上は比較的大丈夫なはずなんですが。

今回の大会の結果がデ杯のさらなる改革へつながる可能性もありますし、もちろん激動の時期を迎えたATPツアー新シーズンの、全豪前哨戦としての役割も大きいです。目が離せない大会となりそうです。

大会期間中は3会場同時に試合が進行するので、追う方はなかなか大変ですが…
AbemaTVで全試合生中継されるので見る試合も選び放題!お正月から楽しいテニス観戦ライフとなることを期待しています。

*1:NGFでは導入済みだが、NGFではATPポイントが入らない

*2:そもそも、チーム戦という、自身の勝利とチームの勝ち上がりが一致しないものにランキングポイントを付けること自体が不平等です。デ杯にランキングポイントがつかない問題は選手からクレームが来ていましたが、私はそういう観点から一定の理解がありました。ただしATPカップはATP主催で選手のスケジュールを拘束させる以上、その代償としてランキングポイントを与えるのは筋が通っているかなと思っています。

*3:説明側泣かせなので、ATPは早くルールブックを出して…

2019 デビスカップファイナル 感想

本日はデ杯ファイナルの感想です。遅くなって申し訳ありません。

 

まず日本チームは大善戦と言っていいでしょう。特に優勝候補フランスを追い詰めた死闘は興奮しました。

第1ラバーの内山×ツォンガ戦は力の差が出たゲームになりました。ちょっとどうにかなるような内容ではなかったです。

 

第2ラバーの西岡×モンフィス戦で事件は起きました。
まず西岡が立ち上がりの悪かったモンフィスからブレーク成功。その後戻されたゲームはもったいなかったですが、1セット目も終始西岡のペースで進んでいたように思います。

モンフィスは試合に入り切れてなかったのか、攻めるとすぐミス、守っていてもたまにミスという形で、ポイントを取る形が作れませんでした。

対して西岡は持ち前のテニスを存分に披露。攻めと守りのメリハリをきっちりつけて、決してつないでいるだけではなく攻めてポイントが取れることも示し、モンフィスに攻めないと勝てないような印象を植え付けることに成功しました。
こうなると西岡です。上位選手でも捕まると自滅していってしまいます。まさに西岡が上位選手に勝つときのお手本のようなゲーム展開でした。

最後はモンフィスも半ば強引に決めに行って試合は一気にワンサイドに傾きました。ストレート勝ちで今年2度目の対トップ10勝利をこの大一番で決めました。

そしてダブルスでは、内山/マクラクランが、たった2日前にNAF優勝を決めたばかりのエルベール/マウーと対戦。絶望的に見えたこのカードでしたが、1セット目のタイブレークを取り、あと一歩まで追い詰めます。
内容はややエルベール/マウーが押しながらも、粘り込んでどちらのセットも可能性がある試合展開でした。

しかしあと1セットが届かず。大金星を逃す形になりました。

次の試合でもそうだったのですが、マクラクランがきつそうでした。ベストなプレーから遠い内容。もともとダブルスのスキルの中ではサーブが一番長所でしたが、それも鳴りを潜めつつあり、ストロークではシングルスもできるフランスペア/セルビアペアに押し負けてしまうため、いいところが出ませんでした。

内山は好調で、ビッグプレーも飛び出していましたが、中国戦に続いて連係ミスが出るなど、紙一重の勝負では痛いミスが日本ペアに出てしまった結果かなと思います。

 

セルビア戦は3連敗。翌日にツォンガに勝利するクライノビッチがオンファイアー。内山に代わって出た杉田も悪くなかったですが、この日はちょっと手が付けられませんでした。

西岡もジョコビッチ相手に食らいつきましたが、大会初戦だったジョコビッチにペースを掴まれてからは順調に運ばれてしまいました。

惜しかったのはダブルスです。引退試合になる可能性もあったティプサレビッチと盟友トロイツキが奮起。タイの勝敗が決まっていながらも一切手を抜いてくれませんでした。
この日は前日から3試合目の内山、負傷のマクラクランがともに前日からパフォーマンスを落としました。試合順が逆だったら…と思えてなりません。

 

結果強制降格ルールはなかったので影響はなかったのですが*1決勝トーナメント進出を逃しただけでなく残留争いで後れを取ったショックが隠しきれませんでした…

 

 

その他のチームの話題です。

セルビアとフランスのグループA1位決定戦は、セルビアの勝利。日本戦で見せた試合の内容の差がそのまま出たようなタイでした。

モンフィスが不調と判断しペールを投入したフランスでしたが結果を出せませんでした。前年準優勝チームが予選リーグ敗退となりました。

 

死の組となったグループBはスペインとロシアが勝ち抜け。星を潰しあってグループから1チームしか勝ち上がれないのではと懸念されましたが、クロアチアが戦前の予想通りチリッチを欠いてはきつかった。チョリッチも他のグループなら2勝できたんでしょうが、ハチャノフナダルは相手としてやってないですね…前年覇者がまさかの6ラバー全敗での敗退となりました*2

 

グループCはチリが思ったより波乱を巻き起こせなかったなという印象です。シュトルフにファイナルセットタイブレークでなんとか勝った以外はすべてストレート負け。

これでラッキーだったのはアルゼンチン。ドイツに0-3ながらもチリにすべてストレート勝ちしたことが効いてタイ1-1、ラバー3-3の国が5つ(!)並んだ中でセット率1位。QFにコマを進めました。

ズベレフ出ないしドイツ厳しいかなと思ったんですが、今期大不振のコールシュライバーが2勝で貢献しました*3

 

グループDはオーストラリアが力を見せました。デミノー、キリオスが勝利。ダブルスでは棄権負けがあったものの(ベルギーが目無しになってから棄権した?)順当でした。ベルギーはデ杯に強いチームでしたが、ゴファンのシングルス連勝記録が12で止まりました。(この前に負けたのは、あのマレーとの2015決勝の試合までさかのぼる)

コロンビアは力が足りなかったかなと。

 

グループEは混戦予想でしたが、イギリスが総合力で押し切りました。
初戦のオランダ戦、Griekspoorがいいプレーを見せました。マレーから1stセットタイブレークを取ると、持ち前のビッグサーブを武器に強いテニスを見せます。

正直かなりマレー危ないと思うほど追い込んでいましたが、最後はマレーが底力を見せます。2時間半を超える激闘を制してイギリスに大きな1勝をもたらします。この結果が違えば、初戦を落としていたイギリスは一気にグループ最下位もあったかもしれません。それほど厳しい戦いでした。

 

グループFは前の記事にもまとめていますが、今大会を象徴するようなグループになりました。カナダが実質2人体制で2連勝しグループ首位で通過を決めました。が、連闘策で台所事情が厳しくなった結果、アメリカ戦の第3ラバーを「unavoidable hindrance」(やむを得ない障害)により途中棄権。さらにアメリカ×イタリアは決勝トーナメント進出の目がなくなったにもかかわらず、目の前のタイ勝利のために試合を行い、深夜4時決着。なんとも後味の悪い結果となりました。

 

 

QFからは一戦必勝となり負けられない戦いが続きました。

オーストラリア×カナダはキリオスの代打として今大会初登場となったミルマンが勝利を飾れず。デミノーがシャポバロフに勝ちダブルス決着へ。どちらもダブルスに強い2チームでしたが3タイ連続の連闘策となったポスピシル/シャポバロフに軍配。カナダがベスト4とシード権を獲得しました。

イギリス×ドイツはオランダ戦の代償で温存となってしまったマレーの分、シングルス2名が引っ張ります。ストレート勝ちで準決勝に進み、シード権確保。

ロシア×セルビアはロシアが大接戦を制しました。セルビアジョコビッチが連闘策でダブルスに出たものの、ファイナルセットタイブレーク8-10で敗れます。

この試合でセルビアの次の試合がなくなったため、ティプサレビッチが現役引退。チーム全員で臨んだ記者会見が実質的な引退会見となりました。

 

ジモニッチ、ジョコビッチらが言葉に詰まりながらティプサレビッチについて語る引退会見は、今までの引退の仕方とは違った形になり、感動を与えました。

今後もシーズン最後の大会がデ杯ファイナルになる場合、ここを引退試合にする選手は出そうです。

 

スペイン×アルゼンチンは、ナダルが連闘でスペインの勝利。母国開催となったスペインがホームでの連勝を伸ばします。

 

 

準決勝はBIG4を抱えるチーム同士、Nextgenを中心とした若手のチーム同士の対戦となりました。

ロシア×カナダは好調ポスピシルをルブレフが止めましたが、シャポバロフがハチャノフとのエース対決を制してダブルスへ。前日のセルビア戦に続くファイナルセットタイブレークとなりましたが、この日制したのはカナダ。1913年以来106年ぶり(!)のデ杯決勝へコマを進めました。

 

スペイン×イギリスは協会がマドリードにいる英国人に無料でチケットを配布するという異例の措置がなされました。

スペインホームの大声援に対抗する形でしたが、やはりアウェーのような空気になりました。

試合はカレノ=ブスタの負傷によりロペスがシングルスに緊急登板。敗れてしまいナダル連闘。しかしそこを勝ち切るのがナダルです。7試合目となったダブルスでも活躍し連勝で決勝へ。
五輪の時もそうでしたが、国がかかった時のナダルは強い。単複同時進行でこなしても一切乱れが出ません。

 

 

決勝はスペインとナダル
この日スペインにはあの男が帰ってきました、バウティスタ=アグーです。

父親の葬儀から明け、再びチームに合流したアグー。この大一番でシングルスに抜擢されました。

一方のカナダも負傷のためここまで1試合も使えていなかったアリアシムを投入。まさに最後の切り札です。

頂上決戦にふさわしい好カードはアグーの勝利。実質的にこれがスペインの優勝を決定づけたと言っていいでしょう。もちろん次の試合ではナダルがシャポバロフを完封。新デ杯の初代王者はスペインに決まりました。 

 

 

今までの形式だと試合が完結するまで3日しかないため、何らかの理由で離脱した後また戻ってくるというケースはありませんでした。この点は新デ杯のいいところなのかもしれません。

 

 

まさに獅子奮迅の活躍だったナダルは最高の形でシーズンを終えました。

33歳にして世界1位、GS優勝2つ、新デ杯初代王者。
これだけの偉業を成し遂げても、苦境からカムバックしたアグーを模範だと言い切りました。なんという王者のふるまいでしょうか。

 

ちなみにアグーは翌週、当初の予定通り結婚式を挙げました。おめでとうございます!

 

 

色々と話題の絶えなかったデ杯ファイナルでしたが、やはりやってみたらやってみたでちゃんと物語がついてきたという印象でした。それでよかったのかどうかは分かりませんが。

前の記事でもまとめましたが、問題点は絶えません。抜本的な改革を再度行わない限り、このデビスカップは破綻するとみています。

皮肉なことに、ATPカップのルールはデビスカップと同じようなものになっています。1月にATPカップが終わった時に、チーム対抗戦全般に関してどんな論調になっているのか。デ杯の未来は明るくないという予想を今の時点で残しておきます。

*1:その節は混乱を招いて申し訳ありませんでした。一番信用できるルールブックを信じてはいけないとは、ちょっと盲点すぎました…

*2:ダブルスすらスペインが手を抜かなかったのには驚きました…

*3:フェレールとの死闘に負けた試合の印象が強くて、デ杯に強いイメージがない…というか近年のドイツ自体が国力の割にデ杯に強くないような気がします…