two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

舞台は整った!!ウィンブルドンでの頂上決戦プレビュー

こんにちは。

長い繁忙期を抜けたので今日から通常モードに戻ります。

ウィンブルドンが終わったらしばらくはウィンブルドンで触れておきたかったこととこれからの後半戦の展望でつなぎ、さらに突っ込んだことを書いていこうかなと思っています。

何気に2年連続ウィンブルドンがまともに見れてませんね。ウィンブルドンは私の中でクラシックなテニスのお祭りという印象があります。数々のドレスコード、伝統を守り、悪く言えば前時代、よく言えば歴史を引き継ぐ最高峰の大会です。

さて決勝はジョコビッチフェデラーのカードとなりました。2年連続の決勝となりましたが様相はかなり違っていると思います。

大会の細かいところは別の記事で振り返るとして、今日は二人の勝ち上がりを振り返りましょう。

ジョコビッチは1回戦のコールシュライバー、そして2回戦で最後のウィンブルドン対決を制したニエミネンとタフドローでしたが一蹴しました。

残念だったのはコールシュライバー。幾度となくブレークチャンスは迎えたもののリードすることができずすべてのセット4-5のサービスゲームをキープできずに敗戦。この選手もマレーとのミュンヘンでの決勝のプレーでもわかるようにいいものは持っていますがメンタル負けの多い選手です。

3回戦のトミッチも一蹴したものの落とし穴が待っていたのは4回戦でした。

クイーンズで準優勝、好調のアンダーソンに大苦戦。2セット連続のタイブレークを制してとんでもない展開に。3、4セットではジョコビッチが力を見せるも日没サスペンデッドで火曜日に持越し。この地点で月曜日の4回戦から3日連続が確定。今後に不安を残します。

火曜日の第5セットではアンダーソンがしっかりペースを取り戻し一進一退の攻防に。最後はジョコビッチの自力が勝りファイナルセット7-5で辛くもTSD勝ち。しかしこの疲労が影響することは間違いないと思います。

水曜日のQFではチリッチに完勝。チリッチはイズナー戦の3回戦が厳しかったですが4回戦はイージードロー。この程度に相手にはしっかり勝てるということでしょうか。

迎えたSFでは快進撃を続けていたガスケとの対戦。タイトな3セットを戦いましたがストレートで勝てたのはプラスでしょう。

このガスケについては今後の記事で触れていきたいですがいい時のプレーが帰ってきました。QFのワウリンカ戦は生涯でも最高の試合の一つだと思います。

ジョコビッチとしては覚醒後苦手にしているワウリンカとの対戦を避けられたのはラッキーですが、しかし楽に勝つことはできませんでした。

4回戦で難しい試合を強いられただけに決勝でベストのプレーができるかがカギになってくるでしょう。

一方のフェデラー。驚くほどのプレーを見せ続けています。

QFのシモン戦までハレ1回戦からサービスキープを116ゲームキープ。第2セットのSFSを落とすもこのセットは即座にブレークバックし、ストレート勝ち。

さらに一昨日のSFマレー戦は圧巻でした。

マレー相手に攻撃を許さず、早いストロークで次々とウィナーを決め、主導権を握っていきます。

一方のマレーもしっかりキープを続け、今シーズンレース2位、優勝も期待されるその名に恥じない素晴らしいプレーでしたが残念ながらこの日はフェデラーが一枚上手でした。

各セット終盤でリターンから流れを作りカウントを先行させるとこのチャンスをすべてつかみます。すべてのセットで4-4にもつれているものの終わってみれば7-5、7-5、6-4とストレート勝ち。心配された体力切れの不安も解消する最高の勝利でした。

マレーも決して悪くなかっただけに残念ですが勝者は一人。一昨日は高いレベルでフェデラーの方が一枚上手だったという印象です。

決勝の展望ですが正直わからないというのが本音です。本当に五分五分だと思います。

ジョコビッチもアンダーソン戦以外はしっかりまとめてきています。ポイントはフェデラーの高い攻撃力に対して芝でどうディフェンスしていくか、ということになると思います。

加えてリターンのうまいジョコビッチタイブレークには持ち込みたくないだけになんとか今大会のフェデラーからブレークが欲しい。しかし芝シーズンに入ってからほとんどブレークされていないフェデラーを攻略していくか。

一方のフェデラーはとにかくSFの状態を続けることだと思います。ジョコビッチが異常に上げきらなければSFと同じプレーをすれば普通に優勝する可能性もあります。

昨年のファイナルセットにも象徴されるようにジョコビッチのファイナルセット勝率も異常、フェデラーとしては4セット以内に早めに流れをつかんで決着をつけたいところでしょうか。

二人の対戦はこれで40回目になり通算20勝19敗でフェデラーが1勝多いものの五分と見ていいでしょう。

ここ1年の対戦はウィンブルドン決勝でファイナルセットジョコビッチが勝ち、上海SFではハイクオリティマッチでフェデラーが勝利。ファイナル決勝は行われず、ドバイ決勝ではまたまた最高のプレーでフェデラーが勝利。そのあとはIW、ローマでジョコビッチが連勝中です。

ここ1年を振り返ってみてもフェデラーが高いレベルでプレーできればフェデラーが勝っています。IWの決勝でもあったようにいい時間帯はフェデラーが押せますが悪い時間帯はジョコビッチが確実に取ってきます。

ちなみに前回の展望にも書いたように2003年から下二けたが3の倍数の年はフェデラーがすべて優勝、ジョコビッチは全豪以外のGSを連覇できていないというデータがあります。

データはデータであって今日の結果を裏付けるものにはなりませんが、果たしてどうなるか…?

それにしても私がまだ幼いころ初めてテレビでやっているテニスの試合を見たのが03年ウィンブルドンでした。

フェデラーとフィリポーシスの決勝でしたが、フェデラーのすごいプレーに魅せられました。

あれから12年、まだ現役なだけでなく決勝にいることが驚きです。とんでもないことです。

もう一度だけフェデラーの優勝が見れるのか、少しフェデラー寄りで決勝は見たいと思います。