【week preview】2017week25ドロー解説
こんにちは。
なかなか安定して更新できないまま時間が経ってしまいましたが、今週から定期更新を欠かさないように努力…したいと思います…
さて、まずは報告です。こちらでの宣伝をあえてこれまでしていなかったのですが、このたびコミュニティFMラジオ局「湘南マジックウェイブ」の番組にテニスのコメンテーターとして不定期に出演させていただくことになりました。
新しい形での情報発信ということで非常にわくわくしていると同時に、向こうで当ブログの宣伝をしたので引くに引けなくなってしまいました…
2016年に更新方針を一応定めたのですが、長期間にわたり安定した更新が不可能な状況でした。
これからは出来る限りこの時記したように
・weekプレビュー
・weekレビュー
・ランキング試算
の要素は欠かさずに更新していけたらと思っています。
まずはweekプレビューからです。
来週は芝シーズンの第2週、ハレ/クイーンズです。
2015年にハレとクイーンズはATP500に格上げされ、ますます上位選手のウィンブルドン前哨戦としての意味合いが強くなりました。
ハレはテニス関係の服飾で有名なゲリー・ウェバー、クイーンズはロンドンのテニスクラブとエイゴンがスポンサーです。
エイゴンはチャレンジャーシリーズまで含めて芝シーズンの大口スポンサーです。
まず大会ドロー前に芝シーズンとしての状況ですが、クイーンズでは全仏優勝のナダルが体の回復のため(けがではない)欠場となりました。
さらにゴファン(ゴフィンから表記変更)は全仏オープンで負った足のけがにより前哨戦とウィンブルドンを欠場となりました。
Goffin.. (🎥Eurosport) pic.twitter.com/6cgk0SWsmH— doublefault28 (@doublefault28) 2017年6月2日
全仏オープンのコートは今のテニスの大会の中では極端に手狭で、クレーコートであるため下がってのプレーもあることから今回のゴファンのようなけがは対策を講じないとまた起きてしまうかもしれません。
地元の意向により屋根が一向につかないなど、全仏オープンは悪い意味で保守的な部分が多く、今後の大会の改善に期待したいです。
それからデルポトロも今週のデンボス、さらにクイーンズを欠場しています。全仏で臀部に痛みを負ったということで、期待はされていますがなかなか波に乗れません。
それではドロー解説です。まずはクイーンズから。
[1]マレー
ベデネ
(WC)Norrie
クエリー
バシラシビリ
マナリノ
[5]ツォンガ
[4]チリッチ
イズナー
ジョンソン
予選勝者
トロイツキ
ティプサレビッチ
ヤング
[9]キリオス
[6]ディミトロフ
ハリソン
予選勝者
(WC)ワード
メドベデフ
マウー
(WC)コキナキス
[3]ラオニッチ
[7]ベルディヒ
ダルシス
エドムンド
予選勝者
予選勝者
予選勝者
ロペス
[2]ワウリンカ
3連覇を目指す[2]マレー。達成されれば03~05年のロディック以来です。
そのマレーは初戦ベデネ。同国対決からのスタート。2回戦はクエリーに注意。記憶に新しい昨年ウィンブルドンでのジョコビッチ撃破が印象に残っています。ビッグサーバーで当たると怖いタイプです。QFにも左のビッグサーバーのミュラー、さらにウィンブルドンでフェデラーを破ったことがある[5]ツォンガと、歯ごたえのあるドローになっています。
第2クォーターは激戦です。ウィンブルドン8強で昨年クイーンズではマレーとフルセットの激闘を繰り広げた[4]チリッチは少しずつ夏に向けて調子を上げてきています。躍進が期待されますが、初戦はイズナーとなりほぼ最悪のドローとなってしまいました。さらに次戦のジョンソンも嫌な相手です。
[9]キリオスはもともと第6シードだったソックの欠場によってドロー抽選後シードの位置にリプレースされました。ちなみにそのキリオスはもともと初戦ジョンソンの位置にいたのでチリッチのブロックは超タフでした…
キリオスはドローが変わったことで視界良好。シーズン序盤からの好調が祖父の死去によるテニス離れなどで止まってしまっただけに、再スタートを切りたいところです。
そして芝と言えばこの人、[3]ラオニッチです。昨年はクイーンズ、ウィンブルドンともに決勝で芝無敗のマレーに敗れただけで、かつて苦手と言われた芝コートにもしっかり順応し、持ち前のビッグサーブで今年も活躍が期待されます。
また、後述しますが失効ポイントが多く、夏シーズン中のトップ10落ちの危機も迎えているラオニッチ。正念場です。
ラオニッチは初戦がコキナキスとややトリッキーなカードになりました。コキナキスは錦織との全仏初戦以降も快調なテニスを続けているので、番狂わせがあるかもしれません。
さらに2Rには芝巧者のマウーです。マウーはツアー4勝、決勝進出6回のすべてが芝コートでの大会というスペシャリストです。サーブよしネットプレーよしのまさに芝コートにあったプレースタイルで、数々の番狂わせも起こしています。ラオニッチとしてはこの試合が一つ目のキーポイントになります。
[6]ディミトロフはシーズン序盤の勢いが止まってしまいました。しかし、14年もウィンブルドン4強に入ったことでしっかり踏みとどまり、パリまでロンドン争いに残り続けました。本来苦手ではないサーフェス。ディミトロフがどこまでできるかもこのブロックのポイントです。
全仏準優勝の[2]ワウリンカは疲労が心配。マレーとの4時間以上の激闘を超えて決勝では十分なパフォーマンスを出せませんでした。それから1週間。サーフェス変更もあり、あまり得意ではない芝。上位進出は期待しにくいでしょうか。初戦も芝コートでの優勝経験がある左のサーブ&ボレーヤーのロペスとかなりタフ。そこを乗り越えると上位進出は見やすいドローなのですが、果たしてどうなるか。
予想は難しいです。芝コートほど予想が難しい大会はないです、コートに順応できなければ上位選手でも簡単に負けますし、スペシャリストの番狂わせも名物です。
とりあえず、マレーとマウーの決勝進出と予想します。
マレーもかなり戻ってきたので地元の大会でうまくやれるのではないでしょうか。
続いてハレです。
[1]フェデラー
ルー
予選勝者
M・ズベレフ
ペール
F・マイヤー
シュトルフ
[6]プイユ
[3]錦織圭
ベルダスコ
ハチャノフ
シモン
カルロビッチ
予選勝者
(WC)ルブレフ
[8]ラモス=ビノラス
[7]バウティスタ=アグー
ベルロク
(WC)ブラウン
予選勝者
ソウザ
コールシュライバー
ロレンツィ
[4]A・ズベレフ
[5]モンフィス
ガスケ
(WC)T・ハース
R・ハース
予選勝者
[2]ティーム
[1]フェデラーはシュツットガルトでT・ハースにまさかの逆転負け。
しかしドバイでのドンスコイ戦同様、まだこの1試合での判断は早いでしょう。なぜか今年のフェデラーの2敗が100位以下の選手のみというのも面白いデータです。
ちなみに、ハレはATP500なのでWCか予選勝者の選手じゃないと100位以下の選手はいないです…
フェデラーのポイントは2回戦。今週も好調のM・ズベレフが相手になる確率が高そう。
ズベレフは芝に合っているサーブ&ボレーヤータイプ。全豪では簡単に攻略したフェデラーでしたが、サーフェスが変わったことでどうなるか。
QFは昨年チャンピオンのF・マイヤー、サーブがいいシュトルフ、昨年ウィンブルドンでデルポトロを破って躍進した[6]プイユと面白い相手がそろっています。このラウンドがフェデラーの今週の出来を表しそうな予感がします。
ウィンブルドン第8シードがほしい[3]錦織圭はタフドローです。初戦はダブルスを組むベルダスコ。全仏に続いての対戦です。
ベルダスコは芝でもマレーとフルセットの死闘を繰り広げるなど(結果的に、マレーのウィンブルドン初優勝時に最も苦しめた相手だった)結局ベルダスコの状態が当たるかどうかに依存します。
初戦というのが難しいところで、状態がいいか悪いかが錦織もベルダスコもわからないので何とも言えないです。
芝巧者のコールシュライバーなどノーシードにも危険な選手はたくさんいるので、最悪ドローという安易な表現は避けますが、タフであることには変わりありません。
2回戦ではハチャノフも楽しみですが、上位選手で対戦がない数少ない選手となったシモンとの初対戦に期待です。
QFはクレーコーターの[8]ラモス=ビノラスよりも、やはりカルロビッチでしょう。2年前ベルディヒ戦で3セットマッチのエース本数最高記録を更新した相性のいいコート。2週連続出場で今週決勝に行っているので気になるのは体力面だけでしょうか。
QFはカルロビッチが来るかどうかで難易度がぐっと変わりそうです。
なお、一部情報では錦織のウィンブルドン第8シード確保のためには最低でもベスト4が必要という話をどこかで聞いたので(あとで計算してランキング試算に反映します)、正直この状況は相当厳しいと言えそうです。
ボトムハーフは面白いカードが続きます。20歳でトップ10入りを果たした[4]ズベレフはその後苦しんでいます。昨年準優勝の縁起のいい大会で調子を取り戻したい。
ズベレフのポイントは2回戦、芝巧者のコールシュライバーです。ここを乗り切ると上位進出が見えてきます。
またこのブロックでは、WCでの出場、かつてこの大会でナダルを破ったブラウンに注目です。
なかなか好成績を続けられないですが、当たればトーナメントを駆け上がっていく力があります。
[2]ティームは全仏4強の後の初戦。2Rまでは視界良好でしょう。
QFはタフです。[5]モンフィス、ガスケ、先週フェデラーに勝ったハース、さらに芝は得意なトミッチと、誰が上がってきても厳しい。ここがティームのポイントになるゲームです。
優勝予想はフェデラーにします。先週のは見なかったことにして、やはりフェデラーの優位は変わりないでしょう。
ボトムは混戦模様という予想です。
更新することを癖にして頑張っていこうと思います。それでは。