(結果的に)ベルダスコの猛攻をしのぎ序盤の山場を突破
3/16 現地13:00~(日本時間翌日5:00~)
Masters1000 Indian Wells BNP Paribas Open
3R
[5]Kei Nishikori 6(6)-7 6-1 6-4 Fernando Verdasco
いやーな第1セットの落とし方でした。
試合開始から見れました。序盤は目の覚めるようなラリーが続きます。
序盤はベルダスコの強烈なサーブに打開する方法がなく、コースを散らされた結果読みを外される場面があります。
久しぶりのレフティとの対戦でもあったので、ストロークでも出所を読み切れず一歩目が遅れるなど厳しい立ち上がりとなりました。
特に待たれて打たれるフォアハンドは危険でした。1球で持って行ける力があり事前評通りバックに集めるべきと数ゲームで判断できました。
錦織も中盤からはバックハンドに集めるボールが増え、ベルダスコにもミスが出ます。
しかしベルダスコのサーブは相変わらず打開できず、1本だけチャンスがあったブレークポイントで攻めすぎてミスをするとそれ以外はお互いノーチャンス。タイブレークに突入します。
この地点で70%近い1stを沈めていたベルダスコにはドバイのフェデラー戦、1stセットで一時先行した姿が重なりました。あれだけのプレーをされると誰でも手を焼いてしまいます。
タイブレークはベルダスコが先行するも、錦織がいいポイントを重ねて5-4とサーブを2本決めれば取れる場面に。
しかし錦織はタイブレークに入っても50%をうろちょろする1stが入らず、結果ラリーから失点。タイブレークで50%しか取れなかったサービスポイントがたたり、少しずつ見えていたベルダスコに対する糸口を自分で切ってしまう形になりました。
実はオールキープの錦織はタイブレークに入るまではベルダスコと同じ75%くらいサービスポイントが取れてたんですが…
不思議と5-4のとき好事魔多しという言葉がよぎりました。2本取れる感覚がなかったからです。
普段だと錦織がぐだりすぎているので心配してないのですが、今日はベルダスコがよく、クエリー戦同様押し切られてしまう可能性は十分にあったので嫌な1stセットの落とし方でした。
しかしベルダスコ、これが続かない。この辺りが中位選手ということです。
もちろん足のけがの影響はあると思います。それは加味しないといけないと思います。あくまでここでは「プレーレベルが落ちた」と表現しますが、多かれ少なかれ影響はありました。
持続してこなくなったベルダスコはついにフォアでもミスをし始め、第2セット冒頭からは追わないボールも増えていきました。
ここで錦織はバックに集め、時折フォアに打ち込む戦術から左右どちらからでも攻める方針に変え、両サイドから崩すことに成功しました。このへんのうまさはさすがです。
第3セットはオープニングでほしいブレークをもぎ取り、そこでクルージングに入りました。
しかしベルダスコに打たせるボールが増えて息を吹き返させてしまったのであまりいい選択ではなかったかと思います。そのせいでサービング・フォー・ザ・マッチで2つのDFから小劇場が始まってしまいましたし(笑)
というわけでいろいろありましたが結果的にはベルダスコの猛攻をしのぎ切り勝ちました。
まあ接戦と評しておきましょう。確かに楽な時間帯は多くストレスフリーで見ていましたが、あんまり勝った感じはしないです。ベルダスコに助けられる場面もありましたしね。
あの1stセットから本当によく戻ってきました。もう少しミスを減らすのと、1stサーブですね…
次戦はロペスとクエバスの勝者ですが、ナイトセッションなのであとで追記します。