two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

試合結果とは違うこの試合が示す「その先」へ(2015カナダSF)

8/15 現地20:00~(日本時間翌日9:00~)

Masters1000 Canada(Montreal) Rogers Cup

SF

[4]Kei Nishikori 3-6 0-6 [2]Andy Murray

※先に言っておきます、当ブログ最長記事です。ごゆっくり、しっかり私の文章を咀嚼していただければと思います。

第1セット第9ゲームでの謎の不穏な足の止め方。そこからの動き。

試合はそこで終わりました。

棄権負けに等しい負けという結果ですが、果たしてそんな簡単に片づけていいゲームだったのでしょうか?

私は違うと思います。この試合は本当に意味があった。この先に向けて大きなポジティブ要素、そしてネガティブ要素があったということです。

まずはけがについての話です。もう毎度毎度なんで常連さんは飽きていると思いますが、今日のアクセス数から推測するに初めてブログを見られる方もたくさんいると思いますのでお話します。

2014年以降のファンにとって錦織圭のけがはどう映っているか、これはおそらく古参のファンとは全く違うものなんだと私は認識しています。

昔の錦織圭はすぐにリタイアしていました。ある種正直でした。体が加速していくプレーレベルに対応できないのもあってあっという間に体が壊れてしまい、年に複数回の棄権は当たり前でした。

やがて2014年、マイアミでのあの試合前棄権。錦織にとってけがとの付き合いでターニングポイントになっているのはこの出来事です。

フェデラー戦で完璧な動きを見せ、そのあとの棄権。

ベルディヒの棄権もありSFは行われず、運営、ATP公式も含め「なかったこと」にされる準決勝となってしまいました。

あの当時私のブログにもさまざまな意見が来ています。

当時棄権なんてだめ、プロなんだから最後までコートに立っているべき、それが務めだという意見が多数ありました。

その意見は非常にごもっともで私は反論、批判は一切しませんでした。一方で、プロは体が資本だから勝つ見込みがないなら棄権というのも全くその通りです。

いつも言っていますがこの種の問題に答えはないですし、議論は平行線をたどったままけんか別れするだけです。

数学や物理の問題なら間違っているところを説明する必要がありますが、これはそんな簡単に物事を考えていい問題ではありません。

ですので先に断っておきます。論拠があればけがとその行動に関するすべての意見を尊重します。しかし不当な攻撃、個人批判、論拠のない一方的な主張については断りなく削除させていただきます。

私はコメントの削除はこれまでクリックミスなどによる重複コメント以外の理由では行ったことはありませんし、ID削除依頼も運営様にお願いしたことはありません。

ひとえにこのブログは皆様のご理解、ご協力、テニス同様マナーを守った範囲で行動し、コメント、支持、ブログフォロー、お気に入り登録されていると考えております。

ただ今日はとても自治が保てる状況にはならないことは承知していますのでブログ主が介入することをここに宣言したうえで続きを行きたいと思います。

私はもはや20万人の閲覧とかいうとんでもない数字と戦っています。のんきなことはもう言えません。以前よりニュートラルになっていることも否定しませんが、そのスタンスを変えてしまえばこのブログは終わってしまうでしょう。

一応私個人の意見としては、錦織の棄権しなかったことについてはこのマイアミ以降一貫して本人の中にある「棄権判断を簡単にしてはいけない」という部分にもれなく入っている試合だったと感じたので、私は第1セット第9ゲームの動きを見てその地点ですべてを理解しました。今日はもう戦えないだろうということを。

ただ、あのマドリードの時よりはましで、パリのSFよりはひどい状態だったのが運のつきだったと思います。マドリードはもはや歩くことさえ駄目だったので棄権やむなしでしたが、パリの時と同様テニス自体はできてしまうがパリの時より状況悪いという何とも判断しにくい状況だったのだろうなあと思います。

ここに関しては私の長い観戦歴を主張します。あのマドリード以降では棄権判断は最も難しかったのではないでしょうか。

ただ、彼は正直でした。そこがこの試合の終え方で唯一まずかったことだと思っているのですが、MTOを取らなかったということです。

取っても無駄と思ったか、取るにはまだ至らないけがだったか。

どちらにしても錦織は正直でした。

これが錦織圭のいいところでもあり、悪いところでもあります。

錦織は本当に正直で調子のいい時は調子いいと言うしけがに関しても割と昔ははっきり言ってました。ところが2014年に入ってからやっと隠さなければいけないことを隠すようになり、トップ選手として必要な責務を果たせるような対応、行動をとるようになってきました。棄権しなかったのはまさにその証拠です。

ただだからこそけがをもっとアピールする必要があったと私は考えています。

具体的に言えばMTOなりそこまでしなくてもトレーナーを呼ぶなりいろんな方法があったでしょう。精神的にも追い込まれていたであろうあの場面で少し時間を取り気持ちを落ち着かせつつ会場にも状況をアピールすることです。

錦織は割と顔に気持ちが出やすいのでふてくされてるように見えてしまうのもよくなかったですね。

これによって無気力試合系統の意見が出てしまっているのだと思います。GAORAでは早くからけがの指摘がありましたがNHKではなかったと聞きます。しかしここでNHKさんを責めるのではなく錦織の「行動」なのです。

長らく錦織圭を見ている人であればほとんどが第9ゲームか、その次の第1ゲームで気づいていたとは思うのですが、万人がそうであるとは限らないということですし、私があまり見てないスポーツの試合を見て似たようなことが起きたら無気力だと思っても仕方ないかなあとは思います。

さて、このけがに至ったことについては様々な議論が飛び交っています。これについても私なりに結論は出しています。

錦織圭は今シーズンは耐久力を試す年。大きなツアー離脱さえないように体をマネージメントしながら多種多様な大会に出て武者修行する

この方針が年初から変わっていないということです。

錦織よりランキングが上の選手を見てみましょう。

ジョコビッチ…ドバイ、モンテカルロ、北京にしか出ないようにして、500で0ペナルティーを受ける代わりにGS、マスターズは出る、しかもマドリードをスキップ

フェデラー…小大会にも出ているが、マスターズをすでに2つスキップ、上海かパリも下手をすればスキップでは

マレー…全豪前の250はスキップ。ロッテルダムとドバイに出ているもモンテカルロバルセロナをスキップし3週連続クレーへ。ワシントンはスポンサーの意向による出場のようだが、9月以降は今年は間引く予想

どうでしょうか。錦織がこのレベルの選手からするとたくさんの試合に出ていることがわかると思います。全豪プレ、2月に2大会からのデ杯、バルセロナも出てそのあと5月MSを乗り切り芝へ。この間MTOなしです。

たださすがに体にガタがきているというのが芝、そして今回なのだと思います。蓄積疲労は誰にだってある。しかし陣営はそれを織り込み済みだという風に考えています。

今250や500に割いているリソースをマスターズに割けれれば、具体的に言えばワシントンがカナダに、カナダがシンシナティになったら?それが将来のビジョンです。それをわかったうえで1週前の250や500から「ドサ回り」をしているのが今年です。

チーム錦織は数々の発言から錦織をNO.1にするために取り組んでいるということがわかっています。そのための下地作りが今年です。どこが体の限界で、何をどうすれば改善できるのか。試合をどう組み立てるのか。高い次元で、かつトップ10を維持しながら大きな課題に取り組んでいるのだと思います。

さて対戦相手のマレーについてここで考えると、マレーがGS取れると国内メディアに言われ始めてからいったい何年かかったでしょうか?5年近くはかかっていると思います。

年齢も環境も状況も違いますが、おそらくチームと本人は長い目で物を見ていると思います。

プロは結果がすべて、その通りだと思います。一方でその結果が求められるからこその回り道が必要、これもその通りです。目先の1勝でのちの3勝を落とすのか。これを考えてみましょう。答えは単純ではないはずです。

私は今日の敗戦を見て、今年このタイプの敗戦があと1~2回あることを受け入れました。それは織り込まないといけない。すでに錦織は7か月半で55試合をこなしています。2014年とは全く別の地点にいることを受け入れましょう。話はそれからです。

2016年はそういった意味では250、500を間引いてマスターズ一本勝負にしてくるのではないでしょうか。そして負ければポイントロストのそういう一発勝負で結果を出せるか。培ったランキングポイントを武器に攻めのチーム錦織が見れることを期待したいです。

はい、まだ怪我についてのコメントだけです。まだこっからが本題なんです。長い。長すぎる。電車移動しながら書いてますが目的地に着きそうです。

とにかくいつも言っていますがコート上ではたとえコーチの助言すらも聞けない。棄権する、試合をする、さらには目の前の一球をどこに打つかまで全部自分で決めないといけない。

それを数千人の目の前にいる観衆と数千万人のテレビを見ている人の前でしなければいけない。なんという孤独なスポーツでしょうか。

私は20万人とかいう意味の分からない数字でも時々ノイローゼになります。ましてや数千万の意味するところはなんとなくわかります。が、その本質は決してわかることがありません。

だからこそ私はブログで錦織圭を、そしてテニス選手をリスペクトし続けています。

そんな人たちの下した判断をバッサリと切るようなことは私は口が裂けても言えません。

さて、この試合はそれだけではありません。今の錦織圭の位置を如実に表す結果となりました。

私は棄権については皆さんの様々なご意見を踏まえて長く書いていますが、本来試合についてもっと議論の余地があり、今後錦織圭をどうとらえていくかにおいて重要なターニングポイントとなる非常に「興味深い」試合だったことを強く主張し、ここに本文の大半を割きました(と思って執筆終わりに見たけどやっぱり息切れしてる(笑))。

試合を振り返っていきましょう。実質わずか8ゲームでしたが、内容の濃いゲームでした。振り返りましょう。

第1ゲームは様子見で終わりました。難なくマレーがキープ。そして第2ゲームでした。

マレーのリターンが決まります。錦織は1stを入れるのに苦しみ、ブレークされてしまいます。

ただこのゲームとその後の展開で「マレーは2ndを強くたたいてきた、それが勝因だ」と一発で決めつける意見を多数見かけますが、私はそんなに簡単に物事を見てはいけないほど難しい問題だったと考えています。

というのも私が見る限り、錦織のセカンドマドリードと比べ物にならないほどよかったです。どれだけマドリードセカンドが威力もなく浅かったか。あのときに比べれば深く、結果DFになることも多かったとはいえ回転量、コース。よかったと思います。

スタッツと印象だけで語ると確かに2ndwonはないに等しかったですが私はスタッツに隠れた背景のその向こうまで見ると、これは錦織の2ndの脆弱さよりもマレーがリターンをどれだけうまく決めたかということに結びついていると考えています。

サービスライン際に落ちるボールをベースライン2mも前から叩き込む。しかもそれが高精度で。マレーのプレーレベルの高さには開いた口がふさがらないという感じでした。

私はマレーが相当リスクを負っていたと考えています。結果アウトプットがマレーのリターンエース級になっていましたが、そうなった理由については次のいくつかの理由があると考えています。

・本当に偶然で、調子が良かった

・戦略家であるマレーとチーム陣営が錦織セカンドサーブが深くなっても返せる何らかの法則を身に着けている

・マレーはセカンドサーブのリターン練習を徹底的にやっており、実は対ジョコビッチも含め次のGS獲得に向けてのキーにしている

こんなところでしょうか。実は本質的に言いたいのは最後です。

結局、マレーは偶然のように見えるセカンド強襲の確度をものすごく上げているのではと思います。あんな深くて威力もある程度あるセカンドをあそこまでクリーンにリターンする選手は初めて見ました。ショックでした。

そりゃあ10分の1の運ゲーでも連続で入る可能性があります。しかし私はそんなことはないと思ってます。マレーの作戦には常に明確なビジョンがある。無策なわけがないのです。

マレーはしかもこのセカンド強襲が成功しなかったとしても2つ目、3つ目のプランがあったと考えています。

事実マレーはストローク戦でもしっかりポイントを取っていました。マドリードとは違う引いたテニスで、です。

これがとんでもないところです。一見するとナダルがやられてしまったように引くことは自殺行為ですが、錦織の攻撃に対してしっかりディフェンスし、つなぐだけでなくイーブンなラリーを維持することで錦織の攻撃的なショットの試行回数を増やし、アウトプットを錦織の「ミス」にさせてしまったのです。

このイーブンなラリーというのがポイントです。イーブンだからこそ相手はより攻撃的にリスクを取ろうとします。特に錦織はその傾向があります。

そうすれば逆にマレーの思うつぼで錦織はサーブ以外での得点源を失います。

錦織はウィナーも量産していましたが第1セット序盤からUEも結構多かったですよね?ナダル戦から比較すると信じられないほどに。それは錦織が悪かったというよりはマレーが見えないところでそうさせているのです。

この見えないところでそうさせているというのも厄介で、すごく注意深く見ていないと気付かないために「錦織調子悪いのかな?」と思ってしまうところですし、少なからず本人も思っていたのではないでしょうか。

この試合、マレーのうまいところはたくさんありました。憎たらしいほどに。しかしやっていることは単純、相手の出方をうかがい、しっかり分析し、手持ちの技術で最適な戦術を選択し淡々と実行するということです。

ただそれを高いレベルにまで昇華してしまえば世界の頂が取れるということですし、これは錦織が学んでほしい大きなヒントになると考えています。

私はマレーテニスの良さが今まで分かりませんでした。しっかりラリーをつなげ気が付けばポイントを取っている、誰でもできるんじゃないかということです。ところが、です。この試合で痛いほど痛感しました。彼のやっていることは彼にしかできないということです。あれだけのプレーレベルですべてのプレーオプションを選択することができ、それを実行するというのは非凡な才能がない限り不可能だということです。

ただ、です。この試合錦織にものすごくポジティブな要素がありました。それは試合をあたかも優位に進めているマレーから第3ゲームにブレークを奪い、かつもう一度ブレークに成功してマレーを動揺させたことです。

正直私は0-2の地点で投げました。あのリターンを見せられては。もう勝ち目はないと思いました。ところがその次のゲーム、マレーの1stに早くも適応しプレッシャーをかけると、お株を奪うようなセカンド強襲でブレークに成功しました。

ファイナルの時よりマレーのサーブはよくなってます。それに対して同じような攻撃ができているのは錦織の進歩です。決してマレーのセカンドは弱いとは言えませんでした、ただ1stをフォルトし本数は多くなった。それだけでブレークに成功できたのです。

そして第7ゲームでのブレークバック付近ではマレーに焦りが見えました。これがいかに奇妙なことか。それまで3つのサービスゲームすべてでBPを迎えうち2回をブレークしているマレーが明らかにプレーに焦りを感じ、簡単なミスが出るようになりました。

どこにも焦る必要はありませんでした。マレーのサービスはある程度安定していて錦織のサーブはブレークしやすい。こんな状況でプレッシャーをかけられたというのは錦織はこれだけで誇って帰っていい、それほどに大きな価値のある出来事だったと思います。

この2大会を終え、次のシンシナティは一旦考えないことにします(執筆地点ではスキップが発表されてなかった)。

そんな気持ちでこの2大会を振り返ると非常にポジティブになれます。

・ワシントン優勝

・マスターズベスト4(夏の北米シリーズで初めて)

ナダルに初勝利

・860p獲得で全米失効の1200pを7割カバー

・全米4シード濃厚

・チリッチに勝利

・イズナーに勝利

・12日間で9試合を戦い抜く

・4位浮上、レースも5位に(さすがにシンシナティで抜き返されるか?)

これらのポジティブな要素が消えることは絶対にありません。

テニスは勝ち負けのあるスポーツなので、昨日のナダルみたいな勝利があって今日のマレー戦みたいな負けがある、当たり前です。いつも言っていることです。

しかも今回はポジティブ要素多すぎてほくほくしてますね。ちょっと申し訳ないくらいです。

さて最後に。TSDらしくこの北米シリーズ2連戦を振り返って一つの結論に出ました。

やはり錦織はBIG4の手前までは来てるし、勝てない相手ももういないと思う。しかし、決してBIG4の横に並んだとは言えない

これをランキングで見ながら考えてみると、なるほどそうだという事実が分かってきます。

ジョコビッチ…強い、全米で勝てたけどそう簡単に勝てないしさすが世界NO.1

フェデラー…出る大会はしっかり結果だしてくるし、錦織より攻撃力上

マレー…今回で痛いほどわかった、苦手だし強すぎる

錦織

ワウリンカ…片手バック相性悪いけどエラーマシーンになっちゃうから勝ったり負けたりかな

ベルディヒ…あたってないけど相性いいし勝つでしょう

フェレール…かなり差がついてきた、フェレール挑戦者の構図ができつつある

ナダル…少なくとも「今の」ナダルだと錦織勝つ確率高い

ラオニッチ…なんだかんだ接戦だけど最後は勝ってる

チリッチ…全米は全米、総合的に錦織が上回っているのはかなり確定的

とみると、実はトップ10選手の現状だけを見ると錦織はこの位置にいていいことがわかります。

Strong 9がツアーを席巻している今このメンバー内でこの認識が普通に通るということは(ワウリンカと錦織の上下は賛否出るでしょうが)大体今の位置でもっともらしいということがわかるのです。

ただ上3人、やはりBIG4なのです。

BIG4には半分以上勝ち越せるイメージはいまだ見当たりません。

2013年にフェデラー、2014年にマレー、そして2015年にナダルが落ち込んでいますが、それを除けばいまだ世代交代という構図を見いだせないのが現状であり、その最前線にいるのが錦織圭なのだということです。

そう考えると、やはりとんでもない選手であり、同時にまだ足りないものがあるということに気づきます。そしてその答えがマレー戦でした。

この先の上に上るためには、さらに基礎基本が大事になってくるということ。

そうです、結局基礎基本、ストローク、サーブ、リターン、スマッシュ、ボレー。これら一つ一つに還元して精度を上げ、ミスをなくす。これなのです。

はっきり言って錦織のテニスの一部分はBIG4に到達してます。断言します。しかしそれは一部であって、決して全部ではありません。

私は理系の人間なのでこんなたとえしか使えませんが、1が3つ6が3つ書かれたサイコロを振っているのが錦織で、BIG4は3が1つ、4が1つ、5が3つ、6が2つ書かれたサイコロを振っているのだと思います。

つまり部分的にはしっかりBIG4と戦えるし現に結果が示しました。全員に勝ったんですから。ただ一方でストロークウィナーが多くUEも多いというテニスはNO.1になるには、GSを取るには残念ながら不要なテニスだということです。

ただ持ち味をなくせと言っているのではありません。ウィナーを量産し、UEだけを減らすテニス、私は可能だと信じていますし、私個人のテニス哲学におけるゴールの形がまさに錦織が目指してほしいそれにあたるので、実現してほしいと思っています。

おい錦織そんなに持ち上げていいの?と思いますが

2013マドリード…不調だったフェデラーに勝利

2014マイアミ…そこそこ好調だったフェデラーに勝利

2014マドリード…負けはしたものの不振の入り口だったナダルに圧倒

2014全米…USシリーズ不調だった(賛否分かれる)ジョコビッチに勝利

2014ファイナル…6週連続参戦でお疲れだったマレーに勝利

2015カナダ…不調から抜け出し中のナダルに勝利

と、不調なBIG4にはかなりの確率で勝っているどころか、好調だったマイアミフェデラーにも勝っています(当時トップ10のガスケがその前にぼろ負けしています)

しかし一方でしっかりと試合をさせられると

2014パリ…ジョコビッチに完敗

2014ファイナル…フェデラーに攻撃で上回れて完敗

2015マドリード…マレーの戦術にやられる

2015ローマ…ファイナルセットジョコビッチに力の差を見せつけられる

2015カナダ…マレーの戦術にやられる

となっており、まだBIG4をコンスタントに攻略するには至っていないと考えています。

そして私が基礎基本うるさいのは2014年の躍進の最大のキーがこの基礎基本をやり直したオフシーズンの反復練習にあると思っているからです。

これをトップ10レベル、トップ10定着レベルでは実行できた錦織圭、しかしさらにその先に向かうためには今の何倍も高めていかないといけないのです。

階段は登っています。結構ゴールも近づいているという認識です。しかし決してその終着点には立っていないと思います。

道半ば、これからです。記事書いてたらやっぱり疲労でシンシナティ欠場と発表されて納得しました。前半のあれいらんかったやん(やや憤慨)、やっぱり極度の疲労による痛みとかけが手前の状態で腑に落ちました。むしろ全米、期待が高まります。あえて昨日の記事と重ねましょう、これからも全力応援です。