two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

2014パリマスターズ・Day4 今日、歴史が変わる~【錦織、今日の決定には勝つしかない!!】

すごすぎですね。結局レース争いの選手は直接対決だったディミトロフ以外全員勝ち残りました。見事としか言いようがありません。

まず先陣を切ったベルディヒ。苦手のロペス相手でしたがロペスが精彩を欠き、ベルディヒも決してよくはありませんでしたがここは難なく勝利。ここで勝ったのは後々を考えると大きかったです。フェレール、ラオニッチに対する条件が厳しくなりました。

続いてのフェレール×ベルダスコ戦は凡戦模様。といってもファイナル出場経験のあるベルダスコにとって同胞フェレールがどういう位置にいるかは理解しているでしょう。もちろん真剣にやっていたと思いますが、やっぱりやりづらかったと思います。

一方センターコートでは注目のマレー×ディミトロフ。しかし体力が余りあるマレーが終始堅いディフェンスでディミトロフのミスを先に誘います。

ディミトロフは感覚でテニスをしている部分が多いので、不用意なドロップなど昨日はもったいないポイントが多かったように思います。

ラオニッチはバウティスタ=アグトに1セット2ブレークを許すもなんとかタイブレークで振り切って勝利。望みをつないでいます。

さて錦織戦ですが本当に疲れました。

1セット目はツォンガが悪すぎて勝負になっていないという感じでしたが、当然まだ1セット、第2セット冒頭で戻して来れば厄介だと思っていました。

その予感は的中し第2セットで複数のブレークポイントを取りきれなかった錦織が次第にツォンガに押され始めます。

鳴りを潜めていたツォンガの高速サーブとハードヒットが戻ってきて、特にカウンター攻撃に手を焼いている印象でした。

そしてサービスキープに不安が出始めた第9ゲーム、一気にたたみかけられブレークされ、内容では押してる時間が多かったのにファイナルセットに入りました。

ファイナルセット序盤もどちらかといえばツォンガが押していました。難なくサービスキープし、錦織は0-30の局面が2回ありました。

しかし第5ゲームをキープしたあたりでようやく五分の展開へと戻し、少しずつツォンガにプレッシャーを与えていきました。

第8ゲームでチャンスが来ます。ツォンガのプレーが少しずつ第1セットの淡白でミスの多い内容に戻って行ったところ、立て続けの3失点でブレークチャンスに。

しかしここからサービスポイント3本でしのがれ、ブレークできません。

嫌な流れでした。しかし第9ゲーム、しっかりとキープに成功。チャンスは次もあるという確信めいた感覚に私もなっていました。

そして錦織は期待を裏切りません。第10ゲーム、リターンから攻め30-30に。そしてツォンガがここで痛恨のダブルフォルト。急にマッチポイントが来ました。

伏線はいろいろあったと思います。リターンでのプレッシャーはツォンガも感じていたはずです。

ブレークピンチをしのぎ安定したキープになり始め、流れを引き戻し掴み始めた錦織に対して、ツォンガのプレーレベルはやや落ちてきた状態。サーブの確率も落ち、フォルトも大きくなるようになっていました。また錦織のほうが先にサーブを打つ状況だったので後に打つ方がプレッシャーも大きかったはず。

決してツォンガが悪かったわけではなく、錦織のゲームを通じてのプレッシャーによるダブルフォルトだったのです。

そして試合は決着。セカンドサーブからのリターンで攻めツォンガがネット。劇的な試合は幕を閉じました。

1本しかなかったマッチポイントを静かに取った錦織でした。ツォンガに助けられた第1セットを除き、どこか間違えていたら勝利はなかったように思います。テニスを知っているプレーだったと言っていいでしょう。

ファイナル争いが注目されがちですが、今期3回目のマスターズ8強です。これも立派なことです。

ランキングです。ベルダスコ、プーリーの敗退で、ランキングは20位以上のみ変動しました。

1 ジョコビッチ     9190 ○

2 フェデラー       8700 ○

3 ナダル       6835 -

4 バブリンカ       4895 ×

5 ↗3 マレー       4475 ○

6 ↗1 錦織圭       4445 ○

7 ↘2 ベルディヒ       4285 ○

8 ↗1 チリッチ       4150 -

9 ↘3 フェレール       4045 ○

10 ラオニッチ       4020 ○

11 ディミトロフ     3645 ×

12 ツォンガ       2740 ×

13 ガルビス       2455 -

14 ロペス       2130 ×

15 バウティスタ=アグト 2110 ×

16 ↗2 アンダーソン     2080 ○

17 ロブレド       2015 ×

18 ↘2 イズナー       1890 ×

19 ↗2 モンフィス       1825 ×

20 フォニーニ       1790 ×

ついに10位が4000pか…今年は本当にものすごい年です。

単純なランキングとしての整理です。

1位争いですが、フェデラーが優勝しない限り1位交代はなくなりました。ジョコビッチは決勝で自力1位キープです。

マレーは準優勝でバブリンカと同点になり、規定により4位になります。ビッグ4が1~4位を独占するのは1年半ぶりです。

錦織、ベルディヒも優勝で4位確定です。

ディミトロフの敗退により、各選手の年末トップ10入りが確定しました。

さて、もう一度レース争いの整理です。

暫定5位 マレー

通過決定(5枠目)

暫定6位 錦織

Qのとき超えるライン

マレー上確定

ベルディヒS

フェレールF

ラオニッチW

敗退条件…ベルディヒSかつ、フェレールFかつ、ラオニッチW

Sのとき超えるライン

自力通過

総評…仮に自力通過でなくともほぼ通過は濃厚。マレーとの争いは制したい。

暫定7位 ベルディヒ

Qのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

フェレールF

ラオニッチF

敗退条件…フェレールFかつ、ラオニッチF

Sのとき超えるライン

自力通過

総評…条件がかなり厳しくなるQまで到達。もちろん他力の可能性も大だが、次は勝っておきたいところ。

暫定9位 フェレール

Qのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

ラオニッチS

敗退条件…ラオニッチS

Sのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

ラオニッチF

敗退条件…ラオニッチF

Fのとき超えるライン

自力通過

総評…25p差のラオニッチと同一ラウンドで終えれば通過できる。ラオニッチがフェデラーに敗戦する確率が高いので、他力の可能性も高い。

暫定10位 ラオニッチ

Qのとき超えるライン

不可

Sのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒ上確定

フェレールS

敗退条件…フェレール

Fのとき超えるライン

マレー上確定

錦織上確定

ベルディヒS

フェレールF

敗退条件…ベルディヒSかつ、フェレールF(実質W)

Wのとき超えるライン

自力通過

総評…フェレールと同一ラウンドではだめで、1つ上のラウンドまで進むためにはなんとしてもフェデラーに勝ちSまで進まなければならない。Fまで行けばベルディヒを絡めることができ、通過に前進。

暫定11位 ディミトロフ

敗退決定

さてさっき朝方に選手の格と昨日のOOPから勝手に判断して予想試合順を書いたのですが、いい意味で裏切られました。まさかの錦織×フェレールが今日のメインマッチです。

第1試合 22:00~

レース争い対象カード [5]ベルディヒ×[14]アンダーソン

第2試合 試合後すぐ

年間1位、レース争い対象カード [2]フェデラー×[7]ラオニッチ

第3試合 3:30~

年間1位争い対象カード [1]ジョコビッチ×[8]マレー

第4試合 試合後すぐ

レース争い対象カード [4]フェレール×[6]錦織圭

パリ準優勝のフェレールとツォンガを倒した錦織とはいえ、メインマッチは予想外でした。

だってジョコビッチ×マレーですよ?フェデラー×ラオニッチですよ?

ベルディヒ×アンダーソンはベルディヒが11勝0敗と得意にしているカードです。6枠目を自力で決めれるでしょうか。

ベルディヒ勝利→ベルディヒ決定、ベルディヒ敗戦→錦織決定です。

そのあとのフェデラー×ラオニッチは、フェデラーが6勝0敗と得意にしています。

フェデラーは少しずつ調子を戻してきているのでしょうか。何とか勝っているラオニッチ相手にここは勝ちたいところでしょう。タイブレークに下手に持ち込まれなければ、問題なく勝っていけるでしょう。

フェデラー勝利→錦織、ベルディヒフェレール決定、レース争い終了です。ラオニッチ勝利→ジョコビッチレースランキング1位確定(年間1位確定ではない)です。

ジョコビッチ×マレーは単純に熱戦に期待です。ここのところジョコビッチが大差で勝つ試合が多いですが、復調気味のマレーがどこまで迫れるか。マレー、今回はあると思いますよ。

錦織×フェレールはメインマッチが示す通り、約束される熱戦だと思います。

やや錦織のサービスそれ自体(キープは問題なし)に問題があるのでリターナーフェレール相手に苦しみそうです。

またサーフェスが遅く、優勝準優勝の経験があるフェレールは拾って行ける分得意で、錦織は堅牢の守備を崩す工夫が必要です。

ツォンガほどの力のある攻めはないので、ロングラリーを我慢強く制していくのがいいのではないでしょうか。

まあ2時間、いや3時間ゲームもありますからねこの2人だと。勝敗に関わらず熱戦になるでしょう。

錦織勝利→錦織自力決定、それまでに決まってなかった場合ベルディヒ決定、フェレール勝利→見た目変化なしです。

まとめると

今日の錦織通過条件

①第1試合でベルディヒが負ける

②第2試合でラオニッチが負ける

③第4試合で自分が勝利する

の3つのうちどれかです。

ベルディヒ

①第1試合で自分が勝つ

②第2試合でラオニッチが負ける

③第4試合で錦織が勝つ(フェレールが負ける)

の3つのうちどれかです。

フェレールは、ラオニッチが敗れる以外に今日の通過決定はありません。ラオニッチが勝ち、自分が敗れると敗退決定です。

ラオニッチは、自分が勝ちフェレールが敗れると通過決定。自分が負けると敗退決定です。

理論上今日で最低1人、最大3人のファイナルが決まります。

勝って自力で決めてほしいけど、フェレールは簡単ではないし、先に決まっててほしいな…

今日もここを速報に使います。それでは。

余談・どうでもいい話

今朝方ニコニコ生放送(GAORA公式配信)でフェデラー戦試合前の状況をのんびり見てたらコメントでここが紹介されてました。ありがとうございました。そうです、あの時ニコニコ生放送で見てました笑 ほんとにびっくりしました。

今日もニコニコ生放送で見ます。コメント付きでテニスの試合見るの楽しいですね。