ウィンブルドン7日目、「マニック・マンデー」プレビュー
こんばんは。
さて、すでに月曜日の4回戦が始まっていますが、まずは4回戦のプレビューです。
今年はいわゆる「ミドルサンデー」もがっつり試合をやりましたが、従来の場合は、金曜、土曜日に3回戦が行われて、日曜日が休み。日曜日に行われるはずの4回戦の前半が月曜日に回され、男女合わせて16試合の4回戦が行われる2週目の月曜日はウィンブルドン恒例の注目日です。公式では今回「マニック・マンデー」と名付けているのでこれでいきたいと思います(スーパーマンデーと呼ばれることもある)。
男子の8試合はすべて注目ですがその前にまずはこの話題でしょう。土居美咲、初のGS2週目です。
3回戦ではフリードサムを下し、2回戦ではシードのプリスコバも下しています。
今日の4回戦の相手は全豪のリベンジマッチ、ケルバー戦です。
ケルバーは全豪OPで優勝。この時土居はマッチポイントまで行ったものの敗戦。悔しい結果となりました。
ケルバーはフットワークを生かして守備からポイントが取れる選手。しかし、このコートは芝。ややディフェンス力が落ちることからも、土居に十分に勝機があると思います。
鍵となるのは得意のフォアハンド。威力のあるフォアハンドからラリーの主導権を握ることが勝利への必要条件です。
錦織の前の試合として2番コートで行われ、現在試合中。GS初のベスト8へ、可能性は十分です。
そして、試合進行は基本女子から先です。
2週目は火曜日女子QF→水曜男子QF→木曜女子SF…と続いていきます。このため、試合間隔の問題から今日は先に女子が消化されます。すべて1試合目か2試合目に組まれています。
男子は早くても2試合目から。ただ、ここまで順調に日程を消化し、疲労がたまっていないフェデラーが興行面も含めて男子唯一の1試合目、センターコートに組まれています。
センターコート1試合目
[3]フェデラー×ジョンソン
フェデラーは今大会男子では2人しかいない順調に日程を消化している選手。また対戦はすべてノーシード。復帰後は体力面、フィジカル面が心配される中上位シードの恩恵もあって順調に勝ち上がっています。
ジョンソンも4回戦で当たる相手としては与しやすい方ですが、ジョンソンは先週のノッティンガムでツアー初優勝したばかり。勢いがあります。
フェデラーとしては、上位進出に向けて一段階上げていく必要があります。今後の大会全体を占う意味でも重要な一戦です。
2番コート2試合目
[5]錦織圭×[9]チリッチ
前記事で解説済み。厳しい一戦になりそう。
2番コート3試合目
[6]ラオニッチ×[11]ゴフィン
意外と知られていないが同い年、同じ月生まれの対決。
14年バーゼルではゴフィンが勝っているが、今年のIWではラオニッチが勝っています。
レースランキング8位以内にいる2名の対戦。ロンドン行きに向けて特にゴフィンは負けられない一戦です。
勝ち上がりをみるとラオニッチ有利でしょうか。
18番コート2試合目
[28]クエリー×マウー
マウーは芝巧者ながら初のウィンブルドン4回戦。さらにクエリーは2010年以来2度目のウィンブルドン4回戦。どちらが勝っても初のベスト8です。
クエリーはジョコビッチを破っていていい内容ですが、マウーも今大会フェレールに勝っています。どちらが勝ってもおかしくない一戦です。
センターコート3試合目
[2]マレー×[16]キリオス
すでに5度目の対戦となる両者。しかしすべてマレーが力を見せて勝っています。
キリオスとしては、そろそろ初勝利がほしいところ。得意のウィンブルドンとチャンスはありそうですが、ミドルサンデーに試合をしていて3日連続のオンコート。対するマレーは3回戦を土曜日に済ませているので、条件としては厳しい。キリオスはまずはサーブで押し込んでいきたいところです。
1番コート3試合目
[7]ガスケ×[12]ツォンガ
フランス対決。9回目の対戦だが過去4勝4敗と互角。芝では07年のウィンブルドンでガスケが勝った1試合のみ。
今大会はガスケが不安視されながらも勝ち上がってきていて、ツォンガ有利と言いたいところですが、昨年4強の大会であることとツォンガが昨日イズナーとファイナルセット19-17(ゲーム数です)の死闘を演じたことが影響しそう。体力的にはガスケが圧倒的有利。ツォンガは勝つなら3セットで締めるしかないでしょう。
3番コート3試合目
[10]ベルディヒ×ベズリー
ティエムを破って好調のベズリーは同胞のベルディヒと対戦。
ティエムとは同い年で差をつけられているだけに、この大会ではできる限り上を狙いたいところ。
対するベルディヒは順調に勝ち続けています。ズベレフの挑戦を退けています。
心配なのは体力面。昨日のミドルサンデーの3回戦でズベレフに粘られ4セットかかってしまったベルディヒですが、ベズリーは対戦相手のソウザがミス連発であっさり勝利。今日に向けてやや有利になりました。
ベルディヒが難なく勝ちそうですが、今年の流れだと波乱が起きてもおかしくありません。
12番コート3試合目
[19]トミッチ×[32]プイユ
プイユはデルポトロに勝利。ハレで錦織と対戦したころの芝の不慣れな感じは解消されたのでしょうか。ラッキードローという印象もありますが、フェレールに連勝、シモンに勝つなど、調子の悪い上位選手にはコンスタントに勝つ実力があります。
一方のトミッチは年初以来の好調を維持しています。クイーンズではSFに進出しており、ブレイクしたきっかけにもなったウィンブルドンで久しぶりの8強を狙います。
最も勝敗が読みにくいカードだと思います。
いつもの当たらない勝敗予想です。
ベスト8 クエリー ラオニッチ フェデラー チリッチ ベルディヒ トミッチ ガスケ マレー
錦織は練習の様子を映像で見ましたがきつそうですね…あらゆる覚悟はできています。
でも大会を通じると波乱の流れはありますよね。どうせ手堅い予想は当たらない(投げやり)
今日は記事を連投したいと思います。それでは。