two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

2015デ杯1回戦の対戦カード解説

こんにちは。

既に多くの方が書かれていますがフルメンバーで対戦カードが決まったのでここでの記事投稿になります。

昨日3本目を書こうと思ったら息切れしました…花粉症です、はい。

花粉症の何が問題って見えないところで体力を削るので明らかに睡眠時間が伸びるんですよね。今年は目のかゆみもひどいしかなり厳しい年になりそうです。

さて今回も性懲りもなく予想をしていこうと思います。太字がその国の1番手シングルスです。

ドイツ×フランス(フラポートアリーナ、フランクフルト、インドアハード)

シュトルフ×シモン

コールシュライバー×モンフィス

ベッカー/ベグマン×ベネトー/マユ

コールシュライバー×シモン

シュトルフ×モンフィス

ドイツとフランス。歴史的に見ても因縁の深いこの二か国が昨年QFに続いて初戦から対戦します。

といってもテニス的には現在層の厚さではフランスが圧倒的リード。

今回はツォンガが復帰途中で欠場を発表したものの、それでもシモン、モンフィスがいます。

さらに今回はダブルスを重点的に強化。ダブルスに強いベネトーとマユを入れて必勝態勢。フランスの3勝以上は相当堅そうです。

ただこの試合、それだけで語ってしまうのは面白くありません。私が注目しているのはシモンです。

シモンは昨シーズン後半戦で好調で上海で自身初の決勝進出。楽天でも4強に入っていてデ杯決勝でメンバー選出では?という考えもありましたが選ばれたのはツォンガ、モンフィス、ガスケ、ベネトー。

モンフィスはフェデラーから大金星を上げましたがガスケは惨敗。ツォンガはケガ。こういった状況でシモンを出していれば優勝できたのでは…という意見が出るのは自然なことです。

しかしデ杯メンバーを外れた理由はもう一つあります。それはシモンがデ杯に弱いからです。

シングルスの成績は4勝8敗。悪くないと思われるかもしれませんが、実はこのうち3勝はデッドラバー。1勝もオーストリアの2番手、200位付近の当時34歳の選手に1勝しただけで、ベルディヒ、ステパネク、ジョコビッチフェレール、メルツァー、イズナー、モナコ、ベルロクに8敗。実はベルロクやイズナーなど同格の選手にすら勝ったことがないのです。

特にほぼ同格の対戦になるシモンとコールシュライバーの第4ラバーは注目です。

どちらもベテランの試合巧者ぶりが光るだけにどうもつれるか楽しみなカードです。もしかするとフランス3勝でデッドラバーになるかもしれませんが、当たった場合はフランス2-1で迎えることになるでしょう。エースとなったシモンが勝利へ導けるか、注目です。

予想…フランス3-1(3-1で5試合目デッドラバー、試合なし)

イギリス×アメリカ(エミレーツアリーナ、グラスゴー、インドアハード)

マレー×ヤング

ワード×イズナー

マレー(兄)/イングロット×ブライアン兄弟

マレー×イズナー

ワード×ヤング

アンディー・マレー×アメリカ。2年連続の1回戦となったこのカードは1年経ってもその構図を変えません。

マレーは今のところダブルスエントリーしていません。ですが初日で1-1の場合3連投の可能性は十分にあります。

その場合ダブルス巧者の兄マレーかイングロット、どちらと組むのか注目です。

イギリスとしては願わくば第2ラバーを取って第4ラバーまでマレーを温存したい形ですが、昨年の1回戦で奇跡を起こしたワードはそう出てきません。現実的にはマレー3連投が迫っています。

また第4ラバーのマレー×イズナーはマレー有利なようにも見えますが、インドアハードを考慮すると決して大差がつくようには思えません。

ツアーの試合ではないのにインディアンウェルズ第4シードがかかる大事な試合になるかもしれません。

アメリカとしてはダブルスを含めた「マレー以外」での全勝が勝ちパターンですが、特に第5ラバーでヤングが取りこぼさずに勝てるかは不安です。またダブルスもまさかはありえます。どっちにも転ぶ可能性がありそうです。

またマレーとしても2月シーズンの不甲斐ない2敗を見ると、果たして2勝出来るのかも不安です。

1-4から4-1くらいまでは振れそうな気がします。

予想…アメリカ3-2(最終ラバーまでもつれる)

チェコ×オーストラリア(Cezアリーナ、オストラバ、インドアハード)

ロソル×コキナキス

ベズリー×トミッチ

MERTL/PAVLASEK×グロス/ヒューイット

ロソル×トミッチ

ベズリー×コキナキス

おたがいにトップ選手を欠く2か国。カギを握るのはオーストラリアです。

この大一番にデ杯有効ラバーでは初出場のコキナキスを登板させたオーストラリア。かなり大きな賭けに出ました。

その分ダブルスはグロス/ヒューイットとダブルスに強い選手を回すことができ、この1勝が堅いのが大きいです。

チェコはロソルが2勝出来るかにかかってきますが、現在のトミッチはランキング以上の力を持っています。

ややオーストラリアが有利でしょうか。しかし第5ラバーにもつれるとベズリー×コキナキスのYoung Guns 対決が待っています。楽しみですが、両者気が気でないでしょう。早めに決めてしまいたいところです。

予想…オーストラリア3-1(3-1で5試合目デッドラバー、試合なし)

カザフスタン×イタリア(国立テニスセンター、アスタナ、インドアハード)

ククシュキン×ボレリ

ゴルベフ×セッピ

ゴルベフ/ネドベジョフ×フォニーニ/ロレンツィ

ククシュキン×セッピ

ゴルベフ×ボレリ

グランドスラムダブルス…の実現とはならなさそうです。

イタリアはボレリとセッピがシングルスを、フォニーニとロレンツィがダブルスを分担する形になりました。

ただ私は懐疑的で、途中でメンバーチェンジの可能性を考えています。

カザフスタンは50位以上の選手がいませんが、昨年もその状況でベスト8に進出し、スイスとのQFではゴルベフがバブリンカに勝ち、ダブルスでフェデラー/バブリンカを破って先に王手をかけるなど善戦しています。デ杯になると強くなるカザフスタンを舐めているとイタリアも足をすくわれかねません。

イタリアは好調ボレリが2番手なのが強いです。イタリアの優位は間違いないでしょう。

予想…イタリア3-2(意外ともつれそう、デッドラバーを含めるかも)

アルゼンチン×ブラジル(テクノポリスブエノスアイレス、クレー)

ベルロク×ソウザ

マイヤー×ベルッチ

デルボニス/シュワルツマン×メロ/スアレス

マイヤー×ソウザ

シュトルフ×ベルッチ

混ぜるな危険。他のスポーツでもライバル関係のこの2か国が初戦から激突します。

ブラジルの強みはダブルス。ペヤ/スアレスでおなじみのスアレスと、メロ/ドディグでおなじみのメロがダブルスを組みます。この1勝は堅いでしょう。

しかし不安なのはシングルス。クレーのアルゼンチンでマイヤー、ベルロクとの対戦。ここでソウザ、ベルッチが2勝以上を挙げるのは難しいでしょう。アルゼンチンの優位は変わりありません。

予想…アルゼンチン3-1

セルビア×クロアチア(クライエボスポーツセンター、クライエボ、インドアハード)

ジョコビッチ×デリッチ

トロイツキ×コリッチ

トロイツキ/ジモニッチ×ドラガニャ/Skugor

ジョコビッチ×コリッチ

トロイツキ×デリッチ

コリッチには大きな記録がかかっています。10代でBIG4すべてと対戦するという名誉ある記録です。

2014バーゼルナダル戦(勝利)をきっかけに、2015ドバイでマレー(勝利)、フェデラー(敗戦)と対戦。ジョコビッチと有効ラバーでの対戦を見たいものです。

しかし現実は無常。ジョコビッチにあのトロイツキ。そしてダブルス名手のジモニッチ。クロアチアはチリッチを欠き、3連敗どころか5連敗濃厚です。盟友トロイツキが復帰し、かつてのデ杯優勝メンバーで再び優勝を狙う今年のジョコビッチのモチベーションは高いです。

予想…セルビア5-0(デッドラバーも2勝)

カナダ×日本(サンダーバードスポーツセンター、バンクーバー、インドアハード)

ラオニッチ×伊藤竜馬

ポスピシル×錦織圭

ネスター/ポスピシル×添田豪/内山靖崇

ラオニッチ×錦織圭

ポスピシル×伊藤竜馬

すでに日本とカナダの戦いについては議論されているのですが、私が驚いたのはポスピシル3連投です。

むろんこれがカナダのベストオーダーなのですが、こと第2ラバーに関しては仮にポスピシルを登板させても錦織優位は変わらず。ここはあえてダンセビッチで臨んで捨てて、そのあとの2試合をポスピシルに頑張ってもらうという戦術も取れたはずです。

この判断が吉と出るか凶と出るか。あるいはとんでもない隠し玉が待っているのか。両チームの戦略も注目です。

また第4ラバーの錦織×ラオニッチは今デ杯の中で最も注目のカードと言っていいでしょう(ランキング的に)。高速ハードに地元でラオニッチに分がありそうで、やや5割を切る勝算ですがここを勝ちきれれば錦織は成長できるはずです。

ダブルスは今のところ京都チャレンジャー準優勝ペアです。今のところ。

予想…カナダ3-1(3-1で5試合目デッドラバー、試合なし)

ベルギー×スイス(Country Hall du Sart Tilman、リエージュ、インドアハード)

ベメルマンス×ラークソネン

ダルシス×ラマー

ベメルマンス/Desein×Bossel/ラマー

ダルシス×ラークソネン

ベメルマンス×ラマー

ディフェンディングチャンピオンのスイスはフェデラー、バブリンカが優勝に満足したか欠場。文字通り飛車角落ちでベルギーと対戦。まず勝つのは無理だと思います。

ベルギーはゴフィンを温存する形に。しかしそれでも実績のあるダルシスなどの方が一枚上で、正直スイスが勝てるビジョンが見えません。

予想…ベルギー3-1(一応第4ラバーでゴフィン投入)

一応今の地点で優勝まで予想しておこうと思います。

QF

フランスdefアメリカ

イタリアdefオーストラリア

セルビアdefアルゼンチン

カナダdefベルギー

SF

フランスdefイタリア

セルビアdefカナダ

フランスdefセルビア

ジョコビッチが2勝してそれでも残り3勝出来そうなのは層の厚いフランスくらいかなーという点でこんな予想にしてみました。

ここのところ予想が当たりっぱなしなのでそろそろ外れてくれていいんですよ…

ちなみにデ杯ですがもちろん国別対抗戦と思って応援しますが、試合は見られないと思います。時間帯と体力貯蓄のためです。まだIWとマイアミと先が長いので、こんなところで体調を崩すわけにはいきません…

本当はこんな応援スタンスじゃだめなんだろうけどなー

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記事執筆地点(3/6昼12時ごろ)では60:40でわずかに負けています。アウェーに飲まれるな!頑張れチームジャパン!!