two-set-down新章

two-set-down新章

スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

ATPランキング試算(2015モンテカルロマスターズ後)②3回戦終了時

こんばんは。

日中に書かないと試合中になって紛らわしいな…なんて記事書くの見送ってたら4日も経ってました。

4月から日中に余裕がなくなったので、欧州シーズンの更新はうまく考えないと難しいですね。

時間はないわけではないです。しかし試合を見れるほどの時間もないのでみなさんの情報などからいろんな感触を得て記事を書いています。

さてランキング試算ですが、3回戦までのモンテカルロを振り返りましょう。

個人的に期待していたティエムはIPTL日本チームのメンバーで期待の若手プイユに敗戦。正直驚きでした。

細かいところではクレーシーズンの活躍に注目していたトミッチがハイダー=マウラーに15本のBPを握りながら敗戦。もったいない負け方でした。

2回戦が終わってなんとベスト16には不調のガルビス以外15人が残りました。これは史上初では?という話だそうです。

しかもガルビスに関してはもはや勝つほうが番狂わせというくらいの不調ですし、ここはもともとトミッチのいたブロックだったのでトミッチが上がる予想でした(結果はそのトミッチに勝ったハイダー=マウラーがノーシード唯一の16強)。

昨日の3回戦は盛り上がりました。思わぬ番狂わせが続きました。

まずはバブリンカ。いやいやバブリンカが序盤で負けるのはもはや様式美では?と言われそうですが、あのクレーコーターのモナコ相手に6-1、6-4と圧倒した2回戦はプレー面でも非常に充実しており、これが続くなら連覇だってありうる、失効地獄から抜けられたか、そう思った矢先何もできずにエラーを連発し3回戦でディミトロフに敗れました。

ディミトロフもよかったですが、ディミトロフはあまり何もしていなかったようです。いわゆる自滅負けだったようです。

ディミトロフ、これは来たかと思ったのですが、QFでは…やっぱり今年のディミトロフなのかとなりそうです。

そしてフェデラーです。3-1とした第1セットから隙をつかれて追いつかれると、対フェデラーに(他の同格の選手と比較して)相性のいいモンフィスが躍動します。モンフィスらしいフィジカルを生かした素晴らしいプレーも飛び出し、最後はタイブレークを制してモンフィスがストレート勝ち。大番狂わせとなりました。

モンフィスは去年の全米QFでMPまで追い詰め(しかしフェデラーに凌がれるとそのままガス欠となり敗戦)、デ杯決勝では手負いだったとはいえフェデラーに完勝しています。ほかにも勝利経験があり、今回も大仕事をやってのけたという感じです。

フェデラーについて心配すべきでは?という声も出そうですがまだ1大会です。この前のIWではジョコビッチをいい勝負をしたフェデラーです。まだ心配するには早いでしょう。まずは再来週のイスタンブール、ここで信じられない個所でこけなければOKです。

ただTSDレーティング的にも2位を走っていてその強さは疑う人がいないフェデラーですが、主要大会の欠場と全豪での不運のためレースでは6位(ナダル次第で7位あり)。波に乗れなければまさかまさかもありうるだけに今後も注目です。

ジョコビッチは快勝。相変わらず優勝候補筆頭でしょう。

チリッチ×ツォンガはチリッチが勝ちました。これは意外でした。いよいよチリッチも復活の兆しが見えてきました。今日のジョコビッチ、勝つのは難しいですがGSウィナーとしての力を再び見せてほしいところです。

フェレールとシモンのストローカーの一戦は期待通りの泥仕合。第2セットでブレークチャンスを逃し続けたフェレールがシモンに先行され、土壇場で追いつくもタイブレークでシモンが会心のプレーを連発し、なすすべなくタイブレークを落としてしまいフルセットへ。

ファイナルセットではフェレールが底力を見せ勝つも、ナダル戦を前に疲労をためたことはマイナスでしょう。

ラオニッチとロブレドの一戦は対戦成績的にもラオニッチ圧倒的有利と見ていましたが、勝負はラオニッチの足のけがで思わぬ方向に向かいました。

映像を見れていないのですが結構ぐるぐる巻きにテーピングをしていたらしく、プレーもけがの影響で仕方なく散漫だったそうです。

ファイナルセットに入って万事休すかと思いましたがワンチャンスをしっかりものにしてなんとかロブレドを振り切って8強。しかしここで力尽き、QFのベルディヒ戦では棄権負けとなりました。

そのベルディヒは相変わらずのラッキードロー。またしても決勝までに当たったトップ10はケガをしているラオニッチのみのまま進むことになりそうです。もちろんSFのモンフィスだってわかりませんが、今シーズン対非トップ10無敗のベルディヒは無難に勝ってしまうでしょう。

ナダル×イズナー戦は昨日の最大の注目でしたが、いい試合になりました。

相変わらずナダルのスピンボールが浅く入ることがあり、これがイズナーの高い打点からの打ち込みにはまってしまいました。

その状況になってもミスしてしまうのがイズナーですが、IWあたりから始まった確変状態が続いておりばんばんウィナーを決めます。

もったいなかったのは3ミニブレークしながら4ミニブレークされて落としてしまった第1セットのタイブレーク。結果的にここが勝敗を分ける形になりました。

この結果をナダルがどう受け止めるかは難しいところでしょう。難敵を相手に勝ちきったことは評価できますが、ビッグサーバー相手に2時間以上の試合。苦しいゲームでした。フェレール戦に向けて少し上げていかないと今年も昨年の再現(まさに昨年同じQFでフェレールに敗戦している)を起こしてしまいかねません。

今日のQFは4試合です。その前の地点でのランキング試算です。

いつもの試算表は(すでにラオニッチとか負けてますが)一応勝ち残り状態になっているので気を付けてください。

トップ10の整理です。

・1位2位は不変です。さらに差が開く形になりました。

・3位マレーはナダル優勝時4位転落で、それ以外は3位です。

・4位錦織はラオニッチに決勝まで行かれると抜かれるところでしたがQFで敗戦したのでなくなりました。ナダルが次勝つと5位転落です。ベルディヒ優勝時も順位を落とします。

・5位ナダルは次勝つと自力4位復帰、優勝で自力3位です。

・6位ラオニッチは先の見える戦いでしたが残念ながら足のけがで加点はなし。早く治ることを祈っています。ベルディヒフェレール次第で順位を落とします。

・7位ベルディヒ、8位フェレールは競り合いながら伸ばしてきています。今後ラオニッチやその先のグループに追いつく可能性も出てきました。

・チリッチとバブリンカは同点ですが、GS+マスターズの点が多いチリッチが9位でバブリンカはついに10位転落です。ディミトロフとも300p程度の差になっています。

今週はモンフィスが優勝しても12位なので顔ぶれに変動はありませんでした。

さてもちろんラオニッチの回復を祈っていますが、現状バルセロナへの出場が厳しくなってきたため、シードの関係が変わる可能性が出てきました。

そのためにも第4シードに繰り上がる可能性のあるチリッチはチェックすべきです。このあと試合ですので見れたら見ます。もちろんナダル×フェレールもです。それでは。