two-set-down新章

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スポーツナビブログ「とらきちの悠々自適生活」 「two-set-down」に続く3代目のブログ。two-set-downのブログの記事の置き場も兼ねる。

マスターズチャレンジリターンズ2018、開催決定!!!

こんばんは。

ついに、ついにあの企画が帰ってきました。

2014年に開催され、数々の波乱と感動、興奮を生んできたあの企画です

 

マスターズチャレンジ、復活

 

マスターズチャレンジとは、2013年まで行われていたATP公式が主催していた「ドローチャレンジ」の企画を基に行われていた私が主催する企画でした。ドローチャレンジは非常に人気で、確か記憶では1000人単位の世界中のテニスファンがやっていたような気がします(なにぶんだいぶ昔なので記憶が怪しい…)。2014年にドローチャレンジが行われないことが発表され(たか、自然消滅だったか忘れました)、当時少なかった日本のテニスファンの集合場所として私が自分の裏ブログで代替企画としてマスターズチャレンジを始め、こちらも結構好評でした。

2014年にとらきちブログと同時に裏ブログも閉じてしまい、1年にも満たないうちに終了してしまいました。私はこれをすごく悔しい、もったいないことをしたと思っていたので、いつか復活したいと思っていました。しかし、やり直すならそろそろ専用のwebページを作るべきでは、など、色々と気になる要素をクリアしないといけないと思いほったらかしにしてしまったまま時は経ち、なんと3年以上が経過してしまいました。

 

正直現在個人での運営は不可能だと思っています。

特にマドリード→ローマ、カナダ→シンシナティはドローを作りながら事務処理を大量にこなさないといけないので無理です。2014年地点で結構きつかったので今の私では絶対に無理です。

 

不可能に見えたマスターズチャレンジ復活でしたが、実はとある方からの情報でマスターズチャレンジに相当するwebサイトがあることを知り、こっそり試験的にいろいろ試していました。
気づいたのが全豪の直前だったので、シーズン序盤からの全大会の予想は不可能になってしまいましたが、色々試した結果十分であろうと判断したため、今年はマスターズ9大会のみの成績で年間王者を勝手に決めるブログ読者対抗大会を開きます!!!

題して

マスターズチャレンジリターンズ2018

ひねりなしです、はい。

 

というわけでルールを説明します。

こちらのサイト「tennis draw challenge」で行います。

 

サイト内での名前とメールアドレスを入力するだけで登録は完了です。

※名前は一度決めると変更できないようなので慎重にお願いします

※あと一度登録すると退会できないようです。いろいろとまだ発展途上のサイトみたいです

1ヶ月程度使ってますが、登録したメールアドレスに変なメールは来てないので安心して登録してください。

名前を登録したら、次に私が作ったグループに加入します。

Group→Browseをクリックすると、このサイトで作られているすべてのグループが出てきます。

その中の「twosetdown's blog」が私のグループです。

参加人数が多くなれば見つけやすいと思います。20人以上のグループは少ないので…w

サイトに登録してもこのグループに入っていなければ競技の対象外です。

あとは競技についてのレギュレーションです。

・ドロー表が出てから大会本戦の初戦が始まるまでに勝ち上がりをすべて予想する

予想ページは「Bracket」の「ATP edit」にあります。
開催大会が書かれていて、予想をしていい時間帯(上記)の場合予想ページがオープンしています。

ここにある「Team」は全く別の方法での予想です。間違えないように気を付けてください。「Bracket」の予想結果のみが有効です。

・勝者が当たっている場合その試合のラウンドごとに応じたポイントが入る
これは、例えばA選手×B選手でA選手勝利と予想していて、実際はA選手×C選手の試合でA選手が勝った場合もポイントが入ることを意味しています。

ポイントは以下の通りです。

R128→1ポイント

R64→1ポイント

R32→2ポイント

R16→4ポイント

QF→8ポイント

SF→12ポイント

F→16ポイント

これを見るとわかりますが、上位ラウンドに進出する選手を外すと芋づる式に0ポイントを積み重ねるので、マスターズチャレンジ上位進出のポイントは優勝ー準優勝ーベスト4に進出する選手あたりを真剣に当てに行くことだと思います。

・マスターズ9大会(モンテカルロ含む)の合計得点で総合優勝を争う

1大会ごとの優勝も名前だけ表彰しようと思っていますが、競技自体は9大会の合計点で決めます。その他GSや500、250、別のルールで行われる「Team」やWTAの予想もできますが、それはこのマスターズチャレンジの管轄外なので各個人で趣味の範囲で自由にやっていただいて構いません。

・途中参加、予想忘れによる抜け番などは問題なし

総合点で争うだけなので、1大会予想を忘れたからといってリストから除名はしません。ちなみに上記のようなポイント獲得ルールなので、1大会忘れてもどこかの大会で荒稼ぎすれば普通に優勝できると思います。あきらめないで!(CV.真矢みき)(古い)

・予想の引継ぎに注意

ドロー発表後何らかの理由で選手が棄権などしてリプレースされた場合予想はその選手に引き継がれます。
例えばフェデラーがドロー発表後棄権した場合ほとんどの人の予想は変わると思いますが、大会の初戦が始まるまでに変更しないとそこに入ったLL選手が優勝などする予想となってしまいます。
上位進出が見込まれる選手の棄権による変更は自主的に行ってください。
どれだけ締め切り直前だとしても私やドローチャレンジのサイトは責任を負えません。

・オフィシャルからのアナウンスは当ブログが最優先

基本サイトに丸投げなのでそんなに更新することはないと思いますが、ドローチャレンジ時代のようにチャット欄がないので、基本的にこのマスターズチャレンジの運営についての情報はこのブログで更新していきます。

タグ「マスターズチャレンジ2018」でまとめる予定ですので、不安な方はブックマークなど各自対応してください。

ツイッターでもお知らせすると思いますが、運営として最も優先されるのはこのブログでの記事、文章です。よろしくお願いいたします。

 

以上です。漏れなくレギュレーションを書いたつもりですがわからないことがあれば遠慮なく質問してください。

できる限り多くの方に参加していただけると盛り上がると思います。気軽に参加をお待ちしています!!!

今回のカーリング、すごい(2018平昌五輪)

タイトル通りです。

 

ソルトレークシティ五輪から見てますがこんなに強い日本カーリングを見ているのは初めてです。
そして何よりも、ついに男子代表が五輪に帰ってきたことです。長野五輪は開催国特権での出場。世界大会の結果で出場が決まるカーリング、フロックでは絶対に出れません。なので、今回の出場の価値は本当に大きい。

 

内容については細かいことは言えないのでなしとして、ここでは決勝トーナメント進出の条件をまとめていきます。

 

まず先ほど終わったばかりの男子です。

   勝敗  最終戦相手

スウ 7-1 ノル
カナ 5-3 デン
英国 5-3 米国
スイ 5-4 終了
日本 4-4 韓国
米国 4-4 英国
韓国 3-5 日本
ノル 3-5 スウ
イタ 3-6 終了
デン 2-6 カナ

男子は残り1カード、明日のお昼セッションで終了します。
上位4チームが準決勝進出、確定しているのはスウェーデンのみです(強かった…)
自力進出があるのはカナダ、英国です。カナダ、英国はともに勝てば問題なく通過、敗れてもタイブレークです。

準決勝通過にかかわる対象試合はカナダ×デンマーク、英国×米国、日本×韓国です。

スイスは日本と米国がともに敗れた場合ベスト4進出。そうでなければタイブレークに入ります。

日本、米国は勝つ必要があります。勝てばタイブレークに持ち込めます。

ただ、2~6位までが絡んだ場合、タイブレークをどのように行うかが私にはわかりません。
多くの方が当該チームの対戦成績が影響すると指摘しているのですが、そこからなんとなく言えそうなのは、当該チームの直接対決では日本は米国にしか勝ってないので、勝っても2位とか3位とかにはならなさそうだということです。あとスウェーデン戦で大量失点して負けてるので得失点とかでも厳しそう。
タイブレークの詳細な規定についてご存知の方がいましたらコメントまでお願いします。

 

女子はまだ2セッション残しているので複雑です。

      相手1 相手2

韓国 6-1 ロシ デン
スウ 5-2 中国 米国
日本 5-3    スイ
英国 5-3 カナ
米国 4-4    スウ
中国 4-4 スウ
カナ 3-4 英国 ロシ
ロシ 2-5 韓国 カナ
スイ 2-5 デン 日本
デン 1-6 スイ 韓国

 

朝セッションで相手1に書かれている国と、夜セッションで相手2に書かれている国との対戦です。

準決勝通過にかかわる試合は5つあります。朝セッションのスウェーデン×中国、英国×カナダ、夜セッションのスウェーデン×米国、日本×スイス、カナダ×ロシアです。

1位の韓国はすでに準決勝進出。2位のスウェーデンから7位のカナダまでチャンスがあります。

まず、スウェーデン、日本、英国はそれぞれ1勝で自力準決勝進出です。

日本と英国は敗れるとタイブレークに回りますが、実は4勝4敗の米国と中国の対戦相手が好調スウェーデンスウェーデンもまだベスト4進出が決まっていないため当然真剣に来ます。特に朝セッションの中国は厳しいでしょう。

スウェーデンも連敗すると4敗のチームが多いためタイブレークに出れる/出れないから始まり、厳しい戦いに追い込まれます。油断は禁物です。

話がずれましたが、仮に日本や英国は敗れても、スウェーデンが2連勝しロシアがカナダに勝てば4強進出です。

各国の状況は非常に条件が複雑なので昼終わりにツイッターで整理したいのですが、やはり朝セッションがポイントです。2試合とも対象チームの潰しあいです。

 

色々と複雑な状況になっているうえにタイブレークがあるのでもうわけわかりません。
当日まで情報が錯綜しそうですが、こんな時こそメディアの皆さんに頑張ってもらいましょう(丸投げ)
私はカーリングよく見るけど完全な有識者ではないので…
こう考えるとWTFラウンドロビン通過条件も初見の人には難しいのかもなあ…などと思いました。

 

あまりうまくまとまってないですが、要するに男子も女子も勝つしかない。そういうことです。

男子も女子もまったく勝てない相手ではないカードです。楽しみにしましょう。

 

案ずるな、夜明けは近い(2018ニューヨークSF)

2/17 現地19:30~(日本時間翌日9:30~)
New York Open
SF
[5]Kei Nishikori 1-6 6-3 6(3)-7 [1]Kevin Anderson

 

この惜敗は間違いなく悔しいです。
しかし悔しさと同時に喜びも感じています。
このフィールドで、勝負できる錦織圭が帰ってきた。
そう確信できる敗戦でした。

 

試合は第1セット、アンダーソンに全く歯が立たないところから始まります。
あっという間の失セット。内容はベストには程遠く、このまま敗れれば酷評は間違いないと思う内容でした。

第2セット、起点は第1ゲームでした。
2本のBPをしのぐと、気合が入ってきました。
そこからはプレーレベルが上がり、互角の勝負を繰り広げました。
今回錦織は半年ぶりのトップ50との対戦。そしてアンダーソンはこの勝利でトップ10に復帰することが確定したそうです。そんなアンダーソン相手に互角の勝負。

敗れはしましたが、この試合を見せられてポジティブにならない理由が見当たりません。

何が変わったのか?ということですが、単純なプレーレベルの向上に加え、アンダーソン相手に何をすればいいかが明快になったのがこの第2セットでした。

ビッグサーバーはそのビッグサーブ自体も脅威ですが、それ以上に危険なのが3球目攻撃です。
やっとの思いで返しても次を叩かれてはリターン側はノーチャンス。そうするためにビッグサーバーの多く、いや全員と言ってもいいかもしれませんがフォアハンドが得意な選手が多いです。
今日の錦織は2016年中盤戦のクレーコートでよく見せた相手バックハンドへの意識付け、釘付けが機能しました。

これでアンダーソンは攻撃する方法を失いました。時々バックハンドから仕掛けたりフォアハンドで打ち込もうとしますが、なかなか主導権を握れない場面が続きました。

 

ただ、初めてのグランドスラム決勝を経験したアンダーソン、強かったです。
最後までサービスを打ち続け、大崩れすることがありませんでした。
惜しかったのはアンダーソンがスマッシュミスをして錦織がBPを迎えたあのファイナルセットの場面でしょうが、そこもアンダーソンが難なく1stサーブを沈めエース。
250の準決勝ではありましたが、両者の勝ちたい気持ちがよく伝わってきました。250の決勝、いやそれ以上の試合だと言われても疑いはなかったでしょう。

 

なぜ負けてしまったのか、ですが、ファイナルセットタイブレーク、錦織が踏ん張り切れなかったというところでしょうか。
フレームショット2本、しかも先に先行してからということで、もう力が残っていなかったんだと思います。
正直2本ミニブレークして4-1なら決まっていたかもしれません。3-1からも確かセカンドサーブのリターンでした。そこからの数本のミスにギリギリで戦っていたことが現れたような気がしました。

 

正直に言えば私は現実的なので、錦織の復帰はかなり時間がかかると思っていました。
相手に合わせて落ちてしまうことも多い錦織です。ダラスを見てもわかりますが、相手のプレーレベルが上がらないと自分も上げきれない。
これから上位選手との対戦はしばらくコンスタントにあるかグレーです。そんな中でトップ選手としてのプレーを思い出し、かつそこで勝っていく。それをできるかは非常に怪しかった。クレーできっかけをつかみ、芝ではあまり活躍できないので爆発するには夏MSくらいまでかかると思っていました。

フェデラークラスでもない限り年15~20回負けます。そう考えると今回の負けはニューポートの時とは違って大きな学び、収穫を得ることができた負けで、私個人としてはすごくポジティブに考えています。

そのうち勝ちに変えてくれるはずです、この男なら。

最後に今日空港で撮った錦織さんです。

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天空へ。

夜明けは近いです。

【week preview】2018week5ドロー解説(デ杯プレビュー)

おはようございます。
ついに2018年のデ杯が開幕です。
この記事は5週目のweek previewを兼ねます。
いつも通りデ杯WG1回戦全8試合の解説です。
今年のデ杯は試験的に1チーム5人になるようです。
これにより、ダブルス専門の選手を2人入れてもシングルス要員を3人投入できますし、単純なオーダー変更もかなりやりやすくなったため、層の厚い国にとっては非常にやりやすくなったと言えます。日本もダブルス要員が2人(マクラクランと内山)になったので非常に有利なルールになりました。今回は錦織西岡を欠きましたが、今後が楽しみです。冗談抜きで、錦織がトップ10のテニスを取り戻せば優勝にも手が届くと思っています。

 

左がホーム、数字はシード番号です。

[1]フランス×オランダ(アルベールビル、インドアハード)

フランス
プイユ
ツォンガ→マナリノ
ガスケ
エルベール
マウー

オランダ
R・ハース
Griekspoor
デバッカー
ミドルクープ
ロジャー

R1 プイユ×デバッカー
R2 ガスケ×R・ハース
R3 エルベール/マウー×ミドルクープ/ロジャー
R4 プイユ×R・ハース
R5 ガスケ×デバッカー

前回覇者のフランスは92年五輪開催地のアルベールビルにオランダを迎え入れます。
オランダはミドルクープとロジャーのダブルススペシャリストが揃っていますが、WGシード国を倒すには格落ち感が否めません。
フランスが順当に収めるのではないでしょうか。
なおこの試合の勝者が日本×イタリアの勝者とQFで激突します。

 

 

スペイン×[3]イギリス(マルベーリャ、クレー)

スペイン
カレノ=ブスタ
ラモス=ビノラス
バウティスタ=アグー
ロペス
フェレール

イギリス
エドムンド
Norrie
Broady
ジェイミー・マレー
イングロット

R1 ラモス=ビノラス×Broady
R2 バウティスタ=アグー×Norrie
R3 カレノ=ブスタ/ロペス×イングロット/マレー
R4 ラモス=ビノラス×Norrie
R5 バウティスタ=アグー×Broady

全豪ベスト4のエドムンドはベンチスタート。シングルスで手堅く勝利を重ねていけばスペインの勝利は堅いか。スペインの心配はデ杯であまり成績が良くないバウティスタ=アグーか。それにしても、トップ10クラスのカレノ=ブスタをダブルスだけに使う贅沢ぶりがうらやましい…

 

 

[6]オーストラリア×ドイツ(ブリスベン、ハード)

オーストラリア
キリオス
トンプソン→エブデン
ミルマン
デミノー
ピアース

ドイツ
A・ズベレフ
シュトルフ
Gojowczyk
Puetz

R1 デミノー×ズベレフ
R2 キリオス×シュトルフ
R3 エブデン/ピアース×Gojowczyk/Puetz
R4 キリオス×ズベレフ
R5 デミノー×シュトルフ

ATP250の開催地、ブリスベンセンターコート、パット・ラフターアリーナで行われます。
デ杯デビューとなるデミノーのパフォーマンスが勝敗のカギを握りそうです。
テニスの状態はいいですが、国を背負い5セットマッチという状況でどんなテニスを見せられるか。
また、キリオス×ズベレフの対決も注目。
さらに、ダブルスではエブデンのところにヒューイットが出るという噂も出ています。
話題性としては一番あるカードなのではないでしょうか。
ドイツのダブルスは期待できない状態で、シングルス3勝が必須となります。ややオーストラリア有利でしょうか。ただ簡単な試合にはならないでしょう。

 

 

カザフスタン×[5]スイス(アスタナ、インドアハード)

カザフスタン
ククシュキン
ポプコ
ネドベジョフ
Khassanov
Khabibulin

スイス
ラクソネン
Bodmer
Huesler
Bellier
Margaroli

R1 ポプコ×ラクソネン
R2 ククシュキン×Bodmer
R3 Khabibulin/ネドベジョフ×Huesler/Margaroli
R4 ククシュキン×ラクソネン
R5 ポプコ×Bodmer

スイスはシードですが、これは14年優勝の影響で、その後フェデラーが出なくなってからはとてもシード国とは言えない状態。今回も私ですら全く知らない選手ばかりで解説不能です。
またカザフスタンデ杯で数々の番狂わせを起こしてきた国。ホームかつこのメンバーではカザフスタンの圧倒的優位は揺るがないでしょう。

 

 

[4]クロアチア×カナダ(オシエク、インドアクレー)

クロアチア
チリッチ
チョリッチ
Galovic
スクゴール
ドディグ

カナダ
シャポバロフ
ポスピシル
ポランスキー
ダンセビッチ
ネスタ

R1 チョリッチ×ポランスキー
R2 Galovic×シャポバロフ
R3 ドディグ×スクゴール×ネスター/ポスピシル
R4 チョリッチ×シャポバロフ
R5 Galovic×ポランスキー

非常に面白いマッチアップになりました。
クロアチアは全豪準優勝のチリッチを疲労のため温存しました。
これにより、勝敗は正直読めません。
どちらかのチームが3タテしない限り、最終日のチリッチ投入は間違いないですが、采配が問われます。
クロアチアから見て2勝1敗であれば安全を考えて第5ラバーでの投入となりますが(実際過去にそういう起用があった)、実力通りいけば、初日は1番手同士が勝ち、ダブルスはドディグがいますがデ杯で何度も組んできているネスター/ポスピシルが強い。
1-2で回った場合、第4ラバーに投入するか、第5ラバーに投入するかは迷いどころです。
正直チョリッチとシャポバロフの勝敗は読めません。チリッチを投入して安全策に出たいところですが、しかし第5ラバーのデ杯経験の薄いGalovicにチームの勝敗を託すのも厳しい。
クロアチアとしてはできれば2-1で最終日に回したいところですが果たして…

 

 

[7]セルビア×アメリカ(ニシュ、インドアクレー)

セルビア
ラジョビッチ
Djere
Milojevic
Krstin
Zekic

アメリカ
クエリー
イズナー
ハリソン
ジョンソン

R1 Djere×クエリー
R2 ラジョビッチ×イズナー
R3 Milojevic/Zekic×ハリソン/ジョンソン
R4 ラジョビッチ×クエリー
R5 Djere×イズナー

セルビアジョコビッチ、トロイツキ、ジモニッチが不出場。アメリカ圧倒的有利です。
ただ気になるのはクレーサーフェス。アメリカ勢がコートに苦しめばチャンスが出てくるかもしれません。
またアメリカはブライアン兄弟を起用しませんでした。
正直この5人ルールでかなり得しているのはアメリカだと思うのですが…4人しか招集していないしもったいないと感じます。

 

 

[2]ベルギー×ハンガリーリエージュ、インドアハード)

ベルギー
ゴファン
ベメルマンス
Cagnina
De Loore

ハンガリー
Fucsovics
Balazs
Piros
Valkusz
Borsos

R1 ベメルマンス×Fucsovics
R2 ゴファン×Balazs
R3 Cagnina/De Loore×Balazs/Fucsovics
R4 ゴファン×Fucsovics
R5 ベメルマンス×Balazs

ハンガリー、22年ぶりのWG出場となりましたが昨年準優勝のベルギーを倒すのは難しいか。
全豪で4回戦に進出したFucsovicsのプレーがカギとなりますが、順当にゴファンが2勝すればそれでも厳しい。
またハンガリーは2人を3連投。よほどの何かがなければベルギーでしょう。

 

 

日本×[8]イタリア(盛岡、インドアハード)

日本
杉田祐一
ダニエル太郎
添田豪
内山靖崇
マクラクラン勉

イタリア
フォニーニ
ロレンツィ
ファビアーノ
セッピ
ボレリ

R1 ダニエル太郎×フォニーニ
R2 杉田祐一×セッピ
R3 マクラクラン勉/内山靖崇×ボレリ/ロレンツィ
R4 杉田祐一×フォニーニ
R5 ダニエル太郎×セッピ

史上初、盛岡タカヤアリーナで行われるデ杯イタリア戦です。
最初に断ると日本の勝率は30%くらいと思っています。
日本は錦織、西岡をそれぞれけがからの復帰のための武者修行の影響で欠き、一方のイタリアはベストメンバー。
さらに、全豪でフォニーニ、セッピの両名がベスト16。調子も上向きです。

しかし、その流れを変えるのがデ杯です。
デ杯には魔物が潜んでおり、東北開催、雪、インドアではありますが何やら波乱の要素はたくさん潜んでいます。

忘れてはいけないのが16年デ杯WG入れ替え戦。あの時もマルチェンコが直前の全米でキリオスを破ってベスト16。悲観論も多かった中結果はなんと3タテストレート勝ち。むしろ直前のGSで頑張りすぎて…というパターンもあります。

日本チームの勝ち方としては、やはりこれまで鬼門だったダブルスをむしろキーポイント、強みに変えることです。
楽天ジャパンオープン優勝ペアであるマクラクラン/内山は、前回のデ杯でもストレート負けだったもののメロ/ソアレスに善戦。デ杯での適正も十分です。
一方イタリアはこの人が帰ってきました。シモーネ・ボレリです。けがで長らく離脱していましたがギリギリのタイミングで復帰。フォニーニとのダブルスは全豪を制しており(今のところダブルスはロレンツィですが)全く侮れません。

まずはこのダブルスが天王山の一戦となるでしょう。

ただ日本は第2ラバーを軸に考えても、ダブルスでもう1勝してもまだ一つ足りません。
つまり、第1ラバーで勝てるなら話は早いですがそうならなかったと考えると、最終日、杉田がフォニーニに勝つか、ダニエルがセッピに勝つ。どちらかを達成しないといけません。
そして、この2つはどちらか1つだけとはいえ足しても正直確率半分あるかどうかというところです。
ダブルスが不透明なことも含めて、やや日本不利です。

日本ホーム、会場はデ杯会場としては狭い部類です。
地鳴りが起きるような応援で日本チームをサポートすることが勝利への最短距離なのではないでしょうか。

私も現地に向かいますが、喉を痛めて風邪を引かない程度に全力で声出ししたいと思います。


錦織、西岡のチャレンジャーもあり日本テニス界にとっては過去を振り返っても有数の忙しい週末となりましたが、結果が好転することを願っています。

お帰りなさい、錦織圭!(2018ダラスCH1R )

まずは復帰戦勝利、素直に祝いたいと思います。

あまりまともな分析はできていませんが、これだけははっきりしているのが、テニスをして、勝つ錦織圭が帰ってきたということです。

内容としては、1戦目2戦目ともリターンさえ噛み合えばきっちりポイントが取れるというものでした。
チャレンジャークラスの選手は、ATPツアークラスの選手とラリーをするとある程度組み立ての姿勢を見せるだけでミスを出してくれます。
これはノビコフという選手一人を貶めているわけではなく、このクラスの全選手に平均して該当する一般的な傾向です。
ある意味では、そこをクリアできればチャレンジャークラスを卒業できるということでもあります。それが簡単なようで難しいんですが。

試合を見ているとわかりますが、(直前に全豪でのいくつかの死闘を見ていることもあり)「ここほかのトップ選手ならまだつないでくるだろうな」というミスがあったと思います。
実際今日の内容だとATPツアークラスの選手だとやられるかもしれません。私もわかりません。それはニューヨーク以降ではっきりすると思っています。
ただ内容を修正し、リターンを合わせてきっちりラリーをつなげばこのレベルの選手には勝っていけるという方向性が見えたゲームだったかなと思います。

まだまだ試行回数が足りず、私としても分析不足ですが、この辺りは錦織本人の試合勘も含め、もう少し試合をこなすことではっきりしてくるのではと思います。

最後の方で少し右手をぷらぷらさせていたのは気になりますが本人談では問題なしということで、一安心です。

けがをしたことで影響が出るだろうなと思っていた
セカンドサーブ(スピンサーブ)
・フォアハンド
この2点についてはまだまだ上げていけると思います。
フットワーク慣れの問題なのか、スピン量が多く体重で押し込めていないと感じました。
この辺りは実戦の数だと思うので、疲労がたまらない限り今週は出来る限り試合をこなして、右手首が連戦に耐えれたという自信を得る過程で変わってくることを期待したいです。

 


それにしても新規の錦織ファンも十分に幸せだなあと思った今日でした。
2014年全米以降にテニスを見るようになった方にとって、トップ10を維持し続ける錦織は「耐える」。そんな感覚で、応援していて楽しいのかなあと私は不安に思ったりしていました。
なかなか2014年のようなインパクトのあるブレイクスルーは得られず、しばらくの間対トップ5全敗が続き、みなさんが思った通りの結果を出せていないのではないかと思っていました。

しかし、今の錦織圭はゼロからのスタートです。
団長もおっしゃっていましたが、ここからは1勝、連勝、ATPツアー勝利、ATP250優勝、500優勝、トップ10勝利、BIG4と対戦、BIG4に勝利、GSのQF、SF、決勝…
一つ一つが嬉しいはずです。もう一度階段を駆け上がっていく錦織圭を見ることができる、なんて幸せなことでしょうか。

私は2014年、その過程を追うことができました。
毎日がドラマチックで、毎日が興奮の連続でした。
これから今年だけで40回くらいは勝ったという幸せを噛みしめることができるわけです。しかも新鮮な気持ちで。
皆さんでもう一度「天空へ」登っていきましょう。
道は険しいです。はっきり言って途中で止まるかもしれません。わからないです。
しかしわからないからこそ面白いのです。それこそが、スポーツ観戦の本質です。
28歳、勝負のシーズン、まずは初日を出したことで皆さん前を向いていけるようになったのではないでしょうか。
錦織関係の次回の更新はダラスの最後の試合の後です。
優勝記事だといいですね。

今後のブログ運営について

こんばんは。

前身スポーツナビブログ「two-set-down」の終了まであと2日となりました。
当ブログの移行作業はすべて完了し、新体制がやっと確立しました。
この記事ではこれまでのブログからの変更点、更新方針について説明します。


まず、ブログ移行について改めて説明します。

当ブログ「two-set-down新章」では、two-set-down時代の記事の置き場を兼ね、スポーツについての記事を発信していく予定です。
大変申し訳ないのですが、引っ越し時に画像や一部の文章装束が引き継がれなかったようですが、さらっと確認した結果なおす量が膨大過ぎるのであきらめました。あしからずご了承ください。
以前に比べてテニスの話題以外も触れる予定です。
なお、このブログ内の記事に関しては、two-set-downの延長であり、文責はtwosetdown氏にあります。
同一人物ですが、今田望未さんとは切り離しております。Numberに載せられないような記事も載せているからです。
そこははっきりと責任を分けております。
なので、ここでのコメントの時の私の敬称は引き続き「twosetdownさん」「TSDさん」でお願いいたします。

そして、これとは別にほかの趣味関係の話題について書く日記「twosetdownの悠々自適生活」を用意しました。こちらもはてな系列です。
不定期に更新していきます。

これから、two-set-down新章を更新する際には「ブログ更新しました。」、twosetdownの悠々自適生活を更新する際には「ブログ(趣味)更新しました。」と書きますので、お間違えの無いようにお願いします(日記の方は見たくなかった!と言われても責任が取れません)

続いて、two-set-down新章での記事内容です。

Numberはある程度大衆受けを考えながら発信する必要があり、すでに1件編集の方にネタを却下されました。
このように、基本的に重要そうな記事についてはまずNumberで発信できないか編集の方に聞きます。
よさそうであればそのまま執筆作業に入りますが、ボツになった場合はtwo-set-down新章で記事が公開されます。
また、データベースなど、はなからNumberに載せないマニアックな内容もこちらに載ります。
それから、毎週のweek preview、ランキング試算、week reviewはこちらに載ります。できる限り続けられるようにします…

以上となります。

なお、当ブログの「コメント至上主義」は相変わらず継続しています。
はてなのIDを持ってないとコメントできないかもしれませんが、気軽にコメントしていってください。
また、記事のいいね(スポナビブログ時代の「支持する」)に相当する「はてなスターを送る」も積極的に使っていただけるとありがたいです(普通に使う限りはなくなることはない?)

まだまだ自分自身がはてなブログに慣れていないので不慣れなこともありますが、一刻も早くここでのスタイルを確立したいと思います。

 

あと、はてなのページは広告の影響で比較的重いので、記事分け、改行の減少などスリム化に向けていろいろとテストしてみようと思っています。

 

新体制になってもよろしくお願いいたします。

一つの頂に立った日(プロライターになって思うこと)

Numberは、私の憧れの雑誌だった。

幼少期、いつ最初にそれを読んだのかは忘れた。
ただ何となく記憶に残っているのは、本屋さんに売られていたことと、私の通っていた散髪屋に置いてあったことだ。
それが、私とスポーツ雑誌の最初の出会いだった。

 
今でこそテニスに詳しい人という認知を得ている私だが、5年前までは、いまテニスに対して持っている知識の7割くらいを10個以上のスポーツで持っている、いわゆる雑食系のスポーツ観戦者だった。要するに、地上波テレビで放送されるスポーツはあらゆる競技を見ていたし、必要であればそれ以外の結果も調べていた。

そんな私にとって、例えば「週刊ベースボール」や、「サッカーキング」、「スマッシュ」など、各競技1本に絞った専門誌はもちろん素晴らしい存在であったが、1冊買うだけで世界のスポーツのすべての潮流が分かる「Number」は別格だった。
そしてその筆致。各競技に精通した知識・文章力ともにスペシャリストの人のみが寄稿しているレベルの高さ。読むたびに頷きながら読んだことを覚えている。


こう書くと私のブログ活動はこの結果の足掛かりと思われそうだが、決してそんなことはなかった。
以前の記事にも書いたように、私はスポーツナビブログを始めよう!という文章に惹かれて始めただけで、そんな目標は一切なかった。

 

 


生きているからには大なり小なり夢や目標というものがある。
私はそれを条件から4つのグループに分けている。

①偶発的に起きて、完全に運のみが左右するようなもの
②自分自身が努力すればある程度の努力で叶うもの
③複数人を巻き込んである程度努力すれば叶うもの
④自分自身が努力して到底届くかわからない壮大なもの

①は簡単で、例えば宝くじが当たる、抽選でサイン入りの何かが当たるといったものだ。
あと本当に偶発的にテニス選手に会うとかも含まれるだろう。

②は自分自身の努力で何とかなるので、例えばおもしろ動画を作るとか、作曲するとか、個人でスキルを磨けばなんとかなるが、そこそこ時間と労力が必要なもの。
以前私が目標に書いた形成判断のシステム作成などがここに入る。まああれは結構難しいと思ってるので④かもしれないが。他にはWUG4th全通とかがここに入ってくる(達成済み)。

③は他人を巻き込まないと成立しないもので、例えば動画を作るにしても合作とか、チームでやるものとか、バンド組むとか、その辺が該当する(やりたいんだけどこれは非常に難しい)。

そして④はある意味では「人生の宿願」に該当するもので、ここに「Numberに関わる仕事をする」があった。他にもいろいろあるが、正直これらは全部墓場に持っていくつもりだった。

 

前回のブログの続きの話をしよう。
こういう夢に対する線引きをしている私にとって、物書きの世界に飛び込むことは選択肢の一つだった。自分から進んでNumberなりいろいろな雑誌に売り込みに行く。ブログを始めた当初はそんなことまったく思っていなかったが、年月を経て2016年地点の私の実績なら、それはできたかもしれない。
中途半端にバラ色の景色が見えたからこそ、私は迷った。

でも、やめることにした。そして、普通の道を選ぶことにした。

この時私は自分の夢に関してむしろ足で砂をかけるように、逃げながら今の仕事を選んだ。
私にとって夢を語る場所は終わったのだと。私はいろんな有名人とは違う。一般人だ。自分が一番悔しいことをわかっていながら、私はその可能性を自分自身の手で終わらせた。
誰もがシンデレラストーリーを描けるわけじゃない。それこそ、推したちのように。

 

よく「なぜ推しを推してるのですか」という質問を受けることがある。
色々理由があるのだが私は「好きなことを仕事にできてるから」と答えることが時々ある。
私には、やりたかったけどできなかったことを彼女たちはやっている。それは憎しみでも悔しさでもなく、素直に尊敬の対象なのだ。

 

 

そんな私に奇跡のようなチャンスが回ってきたのがスポナビブログ終了直後だった。

「ここが私の墓場」は、プロライターを諦めるまでの私の負の感情を書き残しておくための記事になるはずだった。しかし、その1を上げてしばらくしたあとに今回の話をもらった。
その2がしばらく上がらなかったのは忙しさもあったが、記事のオチをつけられない状態になったからだった。
その日から、情報かん口令を敷き、近親者にも年明けまで発表せず、秘密裏にこのプロジェクトは進行した。そして、1月15日、プロライター「今田望未」がデビューする運びになった。

 

デビューまでにプロライターの現状と仕事のこれから、公人としての色々を編集の方に教えていただいた。結論としては、やはり今のスタイルのまま行くのがよさそうだということ。ライターは主業にできない。

そして、私の民間人としての立場を守っていただくことになった。

プロフィールから私の個人情報は全く取得できないようになっている。
編集さんからは「個人が分かりにくいと親しみにくくなる、思っている以上に『○○さんの記事だから読む/読まない』はある」と意見もいただいたが、一度身バレしかけた過去もあって最終的に私の意見を尊重していただくことになった。

 

プロライターになっても、私のスタンスは変わっていない。
変わったのは肩書と少々責任が重くなったことくらいだ。

「これからNumberで書く記事はNumberの看板を背負ってますからね、半端なことは書けないですよ」

身震いがした。
しかし気持ちいい響きだった。

 

今まで私は、テニス関連の活動で一切のお金を得てこなかった(ラジオ出演も含む)。

それは私が「公人ではなく、一般人です」「文責は私にありますが、民間人のブログなのでほどほどに」と、最悪趣味だから逃げられる言い訳の材料になっていた。

 

しかしもう逃げられない。Numberと今田望未という屋号を背負った。この仕事を引き受けた地点で正々堂々、これからはテニスと執筆活動に立ち向かっていく覚悟を決めてきた。

その代わり、私は決してたどり着くことができないはずだった「趣味を仕事にする」「好きなことを仕事にする」といいう場所にたどり着いた。

1月15日、私は一つの頂点を迎えた。

だが、ある意味では新しい頂点を目指す旅が始まった日でもある。

twosetdownという名前が消え「今田望未」が日本中の「テニスファンではない読者」に浸透するまでの、長い、長い新章が始まった。

 

 

 

 

最初の一文には仕込みが隠されている。

"Numberは、私の憧れの雑誌「だった」"

憧れの雑誌だったのはこないだまで。
今は、憧れでもなんでもない。
れっきとした「仕事場」になったのだから。